バリタチ人狼ゲーム

泥人形

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二日目

二日目:夜(~22:00)⑪

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「しかしよくそんなに大金、他人につぎ込めるもんっすね。社長令嬢かなんかっすか?」
 宇佐霧の質問に対して鳥頭は

「ちがうにょん。うちはトー横育ちだにぇ。夜職だからいっぱいお金があるんだにょ!」
 若干誇らしそうに答えた。

「あっ……ふーん」
 
 あーはいはい、ホストに貢ぐ典型的な頭の悪い風俗嬢ってことね、とでも言わんばかりの態度だな。宇佐霧くん、すぐそうやって人を見下す姿勢はあまりよくないと先生は思うぞ。






「風俗の仕事って、すごく大変な仕事だと思う。きっとすごくストレスがたまるんだろうね……」
 隣にいる宇佐霧が、なんだこいつはという顔をして僕を見てきた。やめてくれ。仲間はなるべく多いに越したことはないだろ。

「まぁ、そうにぇ」
 鳥頭は爪を撫でながら、曖昧に答えた。


 反応はまあまあ。まずは相手を認め、共感を引き出す。そして、

「屑山を指名してたんだって? 彼、頭良くて優しそうだよね。お目目もぱっちりしててカッコいいし」
「そうにぇそうにぇ~~。でも、しっかりしてるように見えて、結構可愛いところもあるんだにょ。ああ見えて、あまえんぼさんだし~~」

 鳥頭は頬を赤らめ、両頬に手を当ててくねくねしている。かなり屑山に惚れこんでいるみたいだ。






「でも、敵だったら殺すけどね」

 一瞬で、すっと笑顔が消えていき、ノイズのような低い声で吐き捨てた。ほんとうに彼は、さっきまでの彼と同一人物なのだろうか……? そう思わせるような豹変。


 鳥頭 葬――彼もまた、底知れぬ狂気を抱えていた。
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