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四日目
四日目:朝⑭
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朝食を取り終わり、僕とりんちゃんは二人で時刻を確認しに大広間へとやってきた。
大広間には、誰もいなかった。猫多と林の死体があるだけである。この二つの死体も、腐敗が進行している感じはしない。
「ようじろじろ見れんな」
僕が死体を観察していると、りんちゃんが顔を青くしながら舌を『おぇーっ』と出してそう言った。
「うん。なんか、気になってさ。ねぇ、林の死体、虫が全然湧いていない」
林はゲーム開始前に死んだ。そして、その死体はそのままずっと大広間にある。今日はゲーム四日目。死んでから三日もたっているのに、虫が一匹も沸いていないのはおかしい。
「それに、血は固まっているのに、腐っているようなにおいが全くしないんだ」
ねぇ、どう思う? りんちゃん。そう言いかけたところ
「知らんし。キモい。無理」
「あ、ごめん」
僕はそれきり、死体から離れて黙り込んだ。別に、りんちゃんを気持ち悪がらせたかったわけじゃないから。でも、この死体……すごく気になる。
「僕らは今、外界から隔絶されたところにいるのかな……? 魔法? 現実世界じゃないとか」
顎に手を当てて、ブツブツとつぶやいていると
「おい、誠一郎」
「なに? りんちゃん」
彼が指さす方を見ると、屑山が人の両足を持って床に引きずりながら運んでいた。
大広間には、誰もいなかった。猫多と林の死体があるだけである。この二つの死体も、腐敗が進行している感じはしない。
「ようじろじろ見れんな」
僕が死体を観察していると、りんちゃんが顔を青くしながら舌を『おぇーっ』と出してそう言った。
「うん。なんか、気になってさ。ねぇ、林の死体、虫が全然湧いていない」
林はゲーム開始前に死んだ。そして、その死体はそのままずっと大広間にある。今日はゲーム四日目。死んでから三日もたっているのに、虫が一匹も沸いていないのはおかしい。
「それに、血は固まっているのに、腐っているようなにおいが全くしないんだ」
ねぇ、どう思う? りんちゃん。そう言いかけたところ
「知らんし。キモい。無理」
「あ、ごめん」
僕はそれきり、死体から離れて黙り込んだ。別に、りんちゃんを気持ち悪がらせたかったわけじゃないから。でも、この死体……すごく気になる。
「僕らは今、外界から隔絶されたところにいるのかな……? 魔法? 現実世界じゃないとか」
顎に手を当てて、ブツブツとつぶやいていると
「おい、誠一郎」
「なに? りんちゃん」
彼が指さす方を見ると、屑山が人の両足を持って床に引きずりながら運んでいた。
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