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35話 アグレッサー部隊
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8月19日0230 海上
漁船は四国の対岸へ向けて
進み続ける。
波川船長によると
およそ90分程で着く
との事だ。
対岸に明かりは
見えないので
どうなっているかは
わからない。
「しかし、漁船で
いくにしても
機雷などの心配は
ないんでしょうか?」
私が紀伊3尉に聞いた。
「機雷等を海に蒔く
時間なかったかと
思います。」
「問題は航空戦力ですね。
地形の制約を受けないので
対艦兵器や爆撃機を含む
攻撃がきた場合は我々は
何も出来ません」
紀伊3尉が
言い終わらないうちに
轟音と共に
目の前の空が
真っ赤に染まった
「何が起こっているんですか!」
私が紀伊3尉に問うた。
「恐らくは航空戦力同士の
交戦です!!」
「上陸作戦にあたり
航空自衛隊からも
支援が出ています!!」
「もし、制空権を確保
できなければ我々はいつ
上から攻撃を受けるか分からない
状況で戦わなければなりません」
紀伊3尉が言う状況は
最悪の状況だった。
地下施設の時でもそうだったが
我々地上部隊は航空戦力に対して
ほとんど有効打を持っていない。
数で負けているうえに
上からも横からも攻撃を受けては
奪還するどころではないのだ。
その時、
回転するローター音が
聞こえた。
まずい。
直感した。
Zー19。
中国軍の偵察、攻撃ヘリだ。
機銃の装填音が
聞こえた。
「波川船長!
前方に攻撃ヘリ!
左に舵を!」
波川船長は紀伊3尉に
言われた通り
舵を切る。
私達のいた地点の海に
銃弾がまばらに
散っていった。
だが状況は何も
変わっていない。
ヘリは旋回能力に
優れる。
攻撃手段を持たない
船などいい的でしかない。
もうダメかと思ったその時
急速に近づく機体が
あった。
独特な迷彩を施した
戦闘機が旋回を続け
ヘリの後ろを取り
次々とZ-19を落としていく。
「紀伊3尉!!!
あれは!!!」
「アグレッサー部隊!!!
そうか…教導群まで
来てくれたのか…!!!」
アグレッサー部隊。
正式名称は
「航空自衛隊 飛行教導群」
仮想敵を務める部隊であり
「自衛隊最大の敵」
と呼ばれるほどの練度を誇る。
日本最強の航空部隊であり
世界的に見ても評価の
高い部隊である。
攻撃ヘリが
我々の船のすぐ
真横に落ち
火を噴いていた
炎が闇を照らした。
我々はそのまま
直進を続け
まもなく
港が見えるところまで
来ていた
漁船は四国の対岸へ向けて
進み続ける。
波川船長によると
およそ90分程で着く
との事だ。
対岸に明かりは
見えないので
どうなっているかは
わからない。
「しかし、漁船で
いくにしても
機雷などの心配は
ないんでしょうか?」
私が紀伊3尉に聞いた。
「機雷等を海に蒔く
時間なかったかと
思います。」
「問題は航空戦力ですね。
地形の制約を受けないので
対艦兵器や爆撃機を含む
攻撃がきた場合は我々は
何も出来ません」
紀伊3尉が
言い終わらないうちに
轟音と共に
目の前の空が
真っ赤に染まった
「何が起こっているんですか!」
私が紀伊3尉に問うた。
「恐らくは航空戦力同士の
交戦です!!」
「上陸作戦にあたり
航空自衛隊からも
支援が出ています!!」
「もし、制空権を確保
できなければ我々はいつ
上から攻撃を受けるか分からない
状況で戦わなければなりません」
紀伊3尉が言う状況は
最悪の状況だった。
地下施設の時でもそうだったが
我々地上部隊は航空戦力に対して
ほとんど有効打を持っていない。
数で負けているうえに
上からも横からも攻撃を受けては
奪還するどころではないのだ。
その時、
回転するローター音が
聞こえた。
まずい。
直感した。
Zー19。
中国軍の偵察、攻撃ヘリだ。
機銃の装填音が
聞こえた。
「波川船長!
前方に攻撃ヘリ!
左に舵を!」
波川船長は紀伊3尉に
言われた通り
舵を切る。
私達のいた地点の海に
銃弾がまばらに
散っていった。
だが状況は何も
変わっていない。
ヘリは旋回能力に
優れる。
攻撃手段を持たない
船などいい的でしかない。
もうダメかと思ったその時
急速に近づく機体が
あった。
独特な迷彩を施した
戦闘機が旋回を続け
ヘリの後ろを取り
次々とZ-19を落としていく。
「紀伊3尉!!!
あれは!!!」
「アグレッサー部隊!!!
そうか…教導群まで
来てくれたのか…!!!」
アグレッサー部隊。
正式名称は
「航空自衛隊 飛行教導群」
仮想敵を務める部隊であり
「自衛隊最大の敵」
と呼ばれるほどの練度を誇る。
日本最強の航空部隊であり
世界的に見ても評価の
高い部隊である。
攻撃ヘリが
我々の船のすぐ
真横に落ち
火を噴いていた
炎が闇を照らした。
我々はそのまま
直進を続け
まもなく
港が見えるところまで
来ていた
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