7 / 18
第2章 クレアとの旅
和解
しおりを挟む
「はぁ…はぁ…はぁ…」
あいつどこいったんだ…街探してもどこにもいないし…。
…まさか街から出たのか?!夜は夜盗が出るからいくら悪魔でも危ない。
くっそ…。
俺は街を飛び出した。
――クレア side――
街道に沿って歩けばいくつか村があったはず…。
そうすれば安全に暮らせる…。
『この化け物が!!』
『とっとと出ていきやがれ!!』
『お前なんかにやる食べ物なんてねぇんだよ!!』
嫌な記憶が頭を過ぎる。いや、今度は大丈夫だ。そんな事にはならない。
少し歩くと道沿いで焚き火をしている人達が見えた。村の位置を聞こう。
「あのーすみません…。」
「んぁ?なんだよ。」
なんかガラ悪い人達だなぁ…。
「あのー村の場所を聞きたいんですけど…。」
「それなら情報料を払ってもらおうか。ざっと5000ゴールドくらい。」
「そんな大金持っている分けないでしょ?!」
あ、キレちゃった…。
「あーあ、そんな口聞いちゃうんだ。じゃあ持ってるもの全部置いていってもらおうか。」
交渉決裂…か。仕方ない。ちょっと脅してみるか。
「…これを見てもそう言える?」
そう言って尻尾と翼を出してみせる。
「こいつ!悪魔だ!」
「悪魔だって?!」
人が集まってきた。これはまずいな…顔がバレた。後でしっかり記憶を消さないと…。
「こいつを殺せば国から報酬が出るはずだ!」
「相手は悪魔だ!油断するな!!」
え、ちょっと待って!!戦うだけの魔力はないよ?!しかもこんな人数で?!
「ハァ…ハァ…あのー…」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。
「こいつ俺の知り合いなんですよ。見逃してやってくれませんかね。」
クロトぉ!なんてことを言ってるのよ!それじゃまるで…
「お前も悪魔か!獲物が増えたぞ!!」
ですよねぇ…そうなりますよねぇ…。
「え、お前…悪魔だってバレてるの?」
「え…なんか、ごめん…。」
「やっちまったー…。」
ばかぁぁぁ…
――クレアside end――
あの焚き火の横にいるのって…夜盗と…誰?
遠すぎてよく見えないけど…誰かが夜盗相手に絡まれてるのは分かった。
…助けるか。
「ハァ…ハァ…あのー…こいつ俺の知り合いなんですよ。見逃してやってくれませんかね。」
そう言って絡まれてる人を見ると…。
……クレアさん。何をやっておられるので?
羽と尻尾が生えていらっしゃいますが。
「お前も悪魔か!獲物が増えたぞ!!」
「え、お前…悪魔だってバレてるの?」
「え、なんか、ごめん…。」
「やっちまったー…。」
ですよね。羽と尻尾生えてる状態でバレない方がおかしいですよね。
「この人たち殺す気満々だよ!クロト!助けなさいよ!」
そう言われた瞬間、夜盗の1人が飛びかかってきた。
俺はとっさに近くにあった薪を手にして、夜盗の頭に叩きつけた。……弱っ。
「残り…4人か…。」
全員この強さなら余裕かもしれない。
数秒後、俺は夜盗相手に薪1本で勝利を収めていた。
「腕は鈍ってないね。」
「…流石英雄さんだわ…。」
「クレア、戻ろっか?」
「………え?」
なんだよ、そんな不思議そうな顔して。
「私…人間じゃないのよ?」
「薄々気づいてたっての。」
「私を殺そうとか思わないの?」
「もちろん。」
「どうして…?」
………しつけぇぇぇぇぇ!!!!
「そりゃ、依頼対象だし…友達だし?」
…自分で言っててすごい照れるわ!!顔見られてなくてよかった!!
「……馬鹿じゃないの!クロトと私が?!」
そう言ってクレアは笑い出した。
「でも、ありがとね。」
「おう。」
「帰るよ!クロト!」
「はいはい…。」
街に帰る頃には夜明けも近いだろう。…明日の仕事は午後からだな。
俺はそんな事を思いながら街へ帰った。
「クロト…明日ちゃんと私のこと話すからね…。」
あいつどこいったんだ…街探してもどこにもいないし…。
…まさか街から出たのか?!夜は夜盗が出るからいくら悪魔でも危ない。
くっそ…。
俺は街を飛び出した。
――クレア side――
街道に沿って歩けばいくつか村があったはず…。
そうすれば安全に暮らせる…。
『この化け物が!!』
『とっとと出ていきやがれ!!』
『お前なんかにやる食べ物なんてねぇんだよ!!』
嫌な記憶が頭を過ぎる。いや、今度は大丈夫だ。そんな事にはならない。
少し歩くと道沿いで焚き火をしている人達が見えた。村の位置を聞こう。
「あのーすみません…。」
「んぁ?なんだよ。」
なんかガラ悪い人達だなぁ…。
「あのー村の場所を聞きたいんですけど…。」
「それなら情報料を払ってもらおうか。ざっと5000ゴールドくらい。」
「そんな大金持っている分けないでしょ?!」
あ、キレちゃった…。
「あーあ、そんな口聞いちゃうんだ。じゃあ持ってるもの全部置いていってもらおうか。」
交渉決裂…か。仕方ない。ちょっと脅してみるか。
「…これを見てもそう言える?」
そう言って尻尾と翼を出してみせる。
「こいつ!悪魔だ!」
「悪魔だって?!」
人が集まってきた。これはまずいな…顔がバレた。後でしっかり記憶を消さないと…。
「こいつを殺せば国から報酬が出るはずだ!」
「相手は悪魔だ!油断するな!!」
え、ちょっと待って!!戦うだけの魔力はないよ?!しかもこんな人数で?!
「ハァ…ハァ…あのー…」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。
「こいつ俺の知り合いなんですよ。見逃してやってくれませんかね。」
クロトぉ!なんてことを言ってるのよ!それじゃまるで…
「お前も悪魔か!獲物が増えたぞ!!」
ですよねぇ…そうなりますよねぇ…。
「え、お前…悪魔だってバレてるの?」
「え…なんか、ごめん…。」
「やっちまったー…。」
ばかぁぁぁ…
――クレアside end――
あの焚き火の横にいるのって…夜盗と…誰?
遠すぎてよく見えないけど…誰かが夜盗相手に絡まれてるのは分かった。
…助けるか。
「ハァ…ハァ…あのー…こいつ俺の知り合いなんですよ。見逃してやってくれませんかね。」
そう言って絡まれてる人を見ると…。
……クレアさん。何をやっておられるので?
羽と尻尾が生えていらっしゃいますが。
「お前も悪魔か!獲物が増えたぞ!!」
「え、お前…悪魔だってバレてるの?」
「え、なんか、ごめん…。」
「やっちまったー…。」
ですよね。羽と尻尾生えてる状態でバレない方がおかしいですよね。
「この人たち殺す気満々だよ!クロト!助けなさいよ!」
そう言われた瞬間、夜盗の1人が飛びかかってきた。
俺はとっさに近くにあった薪を手にして、夜盗の頭に叩きつけた。……弱っ。
「残り…4人か…。」
全員この強さなら余裕かもしれない。
数秒後、俺は夜盗相手に薪1本で勝利を収めていた。
「腕は鈍ってないね。」
「…流石英雄さんだわ…。」
「クレア、戻ろっか?」
「………え?」
なんだよ、そんな不思議そうな顔して。
「私…人間じゃないのよ?」
「薄々気づいてたっての。」
「私を殺そうとか思わないの?」
「もちろん。」
「どうして…?」
………しつけぇぇぇぇぇ!!!!
「そりゃ、依頼対象だし…友達だし?」
…自分で言っててすごい照れるわ!!顔見られてなくてよかった!!
「……馬鹿じゃないの!クロトと私が?!」
そう言ってクレアは笑い出した。
「でも、ありがとね。」
「おう。」
「帰るよ!クロト!」
「はいはい…。」
街に帰る頃には夜明けも近いだろう。…明日の仕事は午後からだな。
俺はそんな事を思いながら街へ帰った。
「クロト…明日ちゃんと私のこと話すからね…。」
0
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる