1 / 10
第1話、夫はただのバカだったようです。
しおりを挟む
side:ジャクリーン
「ジャクリーン、俺はもうお前の顔など見たくない!」
「かしこまりました。それでは私はこれまで通り後宮で生活致します。」
はぁ
私がバルフェンバーグ王国に輿入れしてから約3ヶ月
今まで顔も見せず放っておいたくせにまさか「顔など見たくない」と言われるとは思いませんでした
「ジャクリーン何を勘違いしている、お前がこの国に居る限り俺はお前のその陰気な顔を見る可能性があるだろうが」
「それは私にこの国から出て行けと仰っているのですか?」
「ああそうだ♪」
私の夫は何を考えているのでしょう?
確かに私の顔はお世辞にも華やかとは言えませんし、お飾りの第2王妃という立場で笑顔を見せるなど無理な注文というものです。
「陛下は私がここに居る理由を御存知だと思いますけど」
「無論だ、グロンクヴィストのバカ共が俺にストレスを与える為に嫌がらせとしてお前を寄越した事ぐらいお見通しだ
俺は奴等の思惑に乗せられるほどバカではないからな、ガハハハハハハハ♪」
はぁ~
頭が痛いです(泣)
グロンクヴィスト王国第3王女である私が
、バルフェンバーグ王国に嫁ぎ人質となる事で同盟が成立したというのに
目の前でバカ笑いをしているバルフェンバーグ王国国王であり、私の夫
スコット・バルフェンバーグ国王陛下はバカなのでしょうか?
そもそも私は最初からお飾りの第2王妃として来たのだから、飼い殺して放っておけば良いはずなのに
わざわざ実家のグロンクヴィスト王国に返すなんて、同盟破棄の上に宣戦布告するのと同義です。
「陛下、確認なのですが本当に私にバルフェンバーグ王国から出て行けと仰るのですか?」
「お前は陰気な顔のくせに頭も悪いのか?まあ良い、バカにも分かるように言ってやろう
ジャクリーンお前とは離婚する、そしてお前はバルフェンバーグ王国に2度と戻ってくるな」
どうやら冗談や嫌がらせで言っているのでは無く本気ですね
「かしこまりました。バルフェンバーグ王国から出て行くにあたり準備に数日頂きたいのですが、宜しいでしょうか?」
「それぐらいなら構わん、しかしあっさり承諾するのだな
リンダからはお前が難癖を付けて別れようとしないだろうから、手切れ金を渡して即追い出すように言われたが」
「私はこれでも第2王妃ですから、陛下の御心のままに動くのみです。」
「良い心掛けだ!お前が来てからリンダの機嫌が悪かったのだが、これで機嫌も直るだろう♪」
どうやらバカな夫に知恵を与えたのは、夫よりバカな第1王妃のリンダでしたか
リンダとも輿入れの日以来顔を会わせていないのですが、何か気に障る事をしたのでしょうか?
まあそれはどうでも良いです。
問題は私がグロンクヴィスト王国に帰った時に父が、、、
いえ、エルネスト・グロンクヴィスト国王陛下がどういった判断を下すかです。
最悪の場合戦争になるのですが、最早私にはどうする事も出来ません
さてと
この国を出る前に私に出来る事をしておきましょう。
つづく。
「ジャクリーン、俺はもうお前の顔など見たくない!」
「かしこまりました。それでは私はこれまで通り後宮で生活致します。」
はぁ
私がバルフェンバーグ王国に輿入れしてから約3ヶ月
今まで顔も見せず放っておいたくせにまさか「顔など見たくない」と言われるとは思いませんでした
「ジャクリーン何を勘違いしている、お前がこの国に居る限り俺はお前のその陰気な顔を見る可能性があるだろうが」
「それは私にこの国から出て行けと仰っているのですか?」
「ああそうだ♪」
私の夫は何を考えているのでしょう?
確かに私の顔はお世辞にも華やかとは言えませんし、お飾りの第2王妃という立場で笑顔を見せるなど無理な注文というものです。
「陛下は私がここに居る理由を御存知だと思いますけど」
「無論だ、グロンクヴィストのバカ共が俺にストレスを与える為に嫌がらせとしてお前を寄越した事ぐらいお見通しだ
俺は奴等の思惑に乗せられるほどバカではないからな、ガハハハハハハハ♪」
はぁ~
頭が痛いです(泣)
グロンクヴィスト王国第3王女である私が
、バルフェンバーグ王国に嫁ぎ人質となる事で同盟が成立したというのに
目の前でバカ笑いをしているバルフェンバーグ王国国王であり、私の夫
スコット・バルフェンバーグ国王陛下はバカなのでしょうか?
そもそも私は最初からお飾りの第2王妃として来たのだから、飼い殺して放っておけば良いはずなのに
わざわざ実家のグロンクヴィスト王国に返すなんて、同盟破棄の上に宣戦布告するのと同義です。
「陛下、確認なのですが本当に私にバルフェンバーグ王国から出て行けと仰るのですか?」
「お前は陰気な顔のくせに頭も悪いのか?まあ良い、バカにも分かるように言ってやろう
ジャクリーンお前とは離婚する、そしてお前はバルフェンバーグ王国に2度と戻ってくるな」
どうやら冗談や嫌がらせで言っているのでは無く本気ですね
「かしこまりました。バルフェンバーグ王国から出て行くにあたり準備に数日頂きたいのですが、宜しいでしょうか?」
「それぐらいなら構わん、しかしあっさり承諾するのだな
リンダからはお前が難癖を付けて別れようとしないだろうから、手切れ金を渡して即追い出すように言われたが」
「私はこれでも第2王妃ですから、陛下の御心のままに動くのみです。」
「良い心掛けだ!お前が来てからリンダの機嫌が悪かったのだが、これで機嫌も直るだろう♪」
どうやらバカな夫に知恵を与えたのは、夫よりバカな第1王妃のリンダでしたか
リンダとも輿入れの日以来顔を会わせていないのですが、何か気に障る事をしたのでしょうか?
まあそれはどうでも良いです。
問題は私がグロンクヴィスト王国に帰った時に父が、、、
いえ、エルネスト・グロンクヴィスト国王陛下がどういった判断を下すかです。
最悪の場合戦争になるのですが、最早私にはどうする事も出来ません
さてと
この国を出る前に私に出来る事をしておきましょう。
つづく。
41
あなたにおすすめの小説
もう好きと思えない? ならおしまいにしましょう。あ、一応言っておきますけど。後からやり直したいとか言っても……無駄ですからね?
四季
恋愛
もう好きと思えない? ならおしまいにしましょう。あ、一応言っておきますけど。後からやり直したいとか言っても……無駄ですからね?
「無理をするな」と言うだけで何もしなかったあなたへ。今の私は、大公家の公子に大切にされています
葵 すみれ
恋愛
「無理をするな」と言いながら、仕事も責任も全部私に押しつけてきた婚約者。
倒れた私にかけたのは、労りではなく「失望した」の一言でした。
実家からも見限られ、すべてを失った私を拾い上げてくれたのは、黙って手を差し伸べてくれた、黒髪の騎士──
実は、大公家の第三公子でした。
もう言葉だけの優しさはいりません。
私は今、本当に無理をしなくていい場所で、大切にされています。
※他サイトにも掲載しています
出て行けと言われた私が、本当に出ていくなんて思ってもいなかったでしょう??
睡蓮
恋愛
グローとエミリアは婚約関係にあったものの、グローはエミリアに対して最初から冷遇的な態度をとり続けていた。ある日の事、グローは自身の機嫌を損ねたからか、エミリアに対していなくなっても困らないといった言葉を発する。…それをきっかけにしてエミリアはグローの前から失踪してしまうこととなるのだが、グローはその事をあまり気にしてはいなかった。しかし後に貴族会はエミリアの味方をすると表明、じわじわとグローの立場は苦しいものとなっていくこととなり…。
望まない相手と一緒にいたくありませんので
毬禾
恋愛
どのような理由を付けられようとも私の心は変わらない。
一緒にいようが私の気持ちを変えることはできない。
私が一緒にいたいのはあなたではないのだから。
お母様!その方はわたくしの婚約者です
バオバブの実
恋愛
マーガレット・フリーマン侯爵夫人は齢42歳にして初めて恋をした。それはなんと一人娘ダリアの婚約者ロベルト・グリーンウッド侯爵令息
その事で平和だったフリーマン侯爵家はたいへんな騒ぎとなるが…
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
本当に妹のことを愛しているなら、落ちぶれた彼女に寄り添うべきなのではありませんか?
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアレシアは、婿を迎える立場であった。
しかしある日突然、彼女は婚約者から婚約破棄を告げられる。彼はアレシアの妹と関係を持っており、そちらと婚約しようとしていたのだ。
そのことについて妹を問い詰めると、彼女は伝えてきた。アレシアのことをずっと疎んでおり、婚約者も伯爵家も手に入れようとしていることを。
このまま自分が伯爵家を手に入れる。彼女はそう言いながら、アレシアのことを嘲笑っていた。
しかしながら、彼女達の父親はそれを許さなかった。
妹には伯爵家を背負う資質がないとして、断固として認めなかったのである。
それに反発した妹は、伯爵家から追放されることにになった。
それから間もなくして、元婚約者がアレシアを訪ねてきた。
彼は追放されて落ちぶれた妹のことを心配しており、支援して欲しいと申し出てきたのだ。
だが、アレシアは知っていた。彼も家で立場がなくなり、追い詰められているということを。
そもそも彼は妹にコンタクトすら取っていない。そのことに呆れながら、アレシアは彼を追い返すのであった。
公爵令嬢ですが、実は神の加護を持つ最強チート持ちです。婚約破棄? ご勝手に
ゆっこ
恋愛
王都アルヴェリアの中心にある王城。その豪奢な大広間で、今宵は王太子主催の舞踏会が開かれていた。貴族の子弟たちが華やかなドレスと礼装に身を包み、音楽と笑い声が響く中、私——リシェル・フォン・アーデンフェルトは、端の席で静かに紅茶を飲んでいた。
私は公爵家の長女であり、かつては王太子殿下の婚約者だった。……そう、「かつては」と言わねばならないのだろう。今、まさにこの瞬間をもって。
「リシェル・フォン・アーデンフェルト。君との婚約を、ここに正式に破棄する!」
唐突な宣言。静まり返る大広間。注がれる無数の視線。それらすべてを、私はただ一口紅茶を啜りながら見返した。
婚約破棄の相手、王太子レオンハルト・ヴァルツァーは、金髪碧眼のいかにも“主役”然とした青年である。彼の隣には、勝ち誇ったような笑みを浮かべる少女が寄り添っていた。
「そして私は、新たにこのセシリア・ルミエール嬢を伴侶に選ぶ。彼女こそが、真に民を導くにふさわしい『聖女』だ!」
ああ、なるほど。これが今日の筋書きだったのね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる