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第3章 羽ばたきの先にあるもの
第37話 ドワーフと酒
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パスタの製造に必要なパスタマシンを作ってもらう為に、ニィナと2人でドワーフが経営しているという工房にやって来た。
他の皆はウィンナーサンドを売りに行っている。
向こうにはメリルが居るし難しい作業も無いから、カスミとスミレも手伝えるだろう。
ニィナと一緒に工房に入ると、一応事務所っぽい部屋があり、その奥が工房になっているようだが、残念ながら近くには誰も居ない。
素人が勝手に工房に入るとかどう考えても怒鳴られるパターンのやつだし、当然声はかけたけど、金槌やノコギリを使う音が大き過ぎて聞こえないみたいだ。
どうしよう
と言っても俺に出来ることは無い。
怒鳴られるのを覚悟で工房に入るとか無理だから!
俺は諦めてニィナと事務所の椅子に座り寛ぐ事にした。
プシュッ!
トクトクトクトク
「んぐんぐんぐ、ぷはぁっ、旨い!」
ノンアルコールビールも旨くなったよなぁ、昔は酷い味だったんだよ
「主様、これは本当に酒精は無いのですか?」
「詳しいことは分からんけど、酒に似せて作った飲み物らしいよ」
俺はニィナとノンアルコールビールを堪能している、ノンアルコールとはいえ寛ぎ過ぎな気もするが・・・
工房の仕事が終わるまでやることが無いから仕方ない。つまみのフライドポテトが最高だな♪
そんな感じで超絶リラックスしていると、工房からドタドタと足音が聞こえてきた。
「酒の匂いがするから来てみれば、なんだお前らは?」
おお!流石ドワーフ
異世界小説だとドワーフはめっちゃ酒好きっていうのが定番だから
こういう事も少しだが期待してノンアルコールビールを飲んでたんだ(笑)
「俺達は仕事の依頼に来たんですけど、責任者の方は居ますか?」
「工房ならワシが仕切っとるぞ、事務はオリビエのやつだがな」
「あなたが親方さんでしたか、それならちょうど良かった♪
仕事中でしたら終わるまで待ってますから大丈夫ですよ」
「なんだ客か、だがそんなところでエールを飲まれて仕事なんか出来るか!ワシは忙しいんだ帰れ!」
「忙しいなら仕方ないですね帰ります。その前にこれエールじゃなくて俺が取り扱ってる珍しい酒なんですよ。
よければ味見しませんか?ドワーフなら酒の1杯や2杯飲んでも仕事に影響は無いでしょ?」
「そりゃおめぇドワーフなら酒飲んだ方が仕事が捗るってもんよ!だが仕事中にも飲むと酒代が馬鹿にならんから飲まんだけだがな、ガハハハハハ!」
『シュポッ、トクトクトクトク』
「それじゃあ1杯どうぞ」
俺はノンアルコールじゃない普通の瓶ビールをグラスに注いでドワーフの親方に渡す。
「なんじゃこりゃ?ガラスか?!こんな透明なもんがあるとはなぁ、王都の品か?」
「詳しいことは言えませんよ、購入希望なら売ってもいいですけど」
「まだガキに見えても流石に簡単には教えんか、たまたま手に入れた品で浮かれてる訳でもなさそうだ」
おお!なんか感心されとる
「そんな事より早く飲まないと、ぬるくなっちゃいますよ」
「っ?!わざわざ酒を冷やしたのか?まあ冷えてる方がいくらかは旨くなるだろうが、んぐんぐっ?!げほっげほっ!」
「親方さん大丈夫ですか?!」
「気にするな、驚いただけじゃ、、、」
親方さんがグラスを見つめたまま固まってしまった、どうしよう(汗)
「おい!金を払うからもう1杯くれんか?」
「それは構いませんが、お金はいりませんよ」
『シュポッ、トクトクトクトクトク』
「すまんな、んぐんぐんぐ、ぷはぁっ♪おい!お前さんこの後は忙しいんか?」
「今日はもう予定はありませんけど」
「ならそこでちょっと待っとれ、仕事を終わらせてくる!」
そう言って親方さんは来たときと同様にドタドタと足音を響かせながら工房に戻って行った。
すると
トトトトトト!カカカカカ!トンカントンカントトトトトト!カカカカカ!
物凄い勢いのトンカチの音が鳴り響いた。
思わず俺は何事かとニィナと見つめ会って
しまった。
つづく。
他の皆はウィンナーサンドを売りに行っている。
向こうにはメリルが居るし難しい作業も無いから、カスミとスミレも手伝えるだろう。
ニィナと一緒に工房に入ると、一応事務所っぽい部屋があり、その奥が工房になっているようだが、残念ながら近くには誰も居ない。
素人が勝手に工房に入るとかどう考えても怒鳴られるパターンのやつだし、当然声はかけたけど、金槌やノコギリを使う音が大き過ぎて聞こえないみたいだ。
どうしよう
と言っても俺に出来ることは無い。
怒鳴られるのを覚悟で工房に入るとか無理だから!
俺は諦めてニィナと事務所の椅子に座り寛ぐ事にした。
プシュッ!
トクトクトクトク
「んぐんぐんぐ、ぷはぁっ、旨い!」
ノンアルコールビールも旨くなったよなぁ、昔は酷い味だったんだよ
「主様、これは本当に酒精は無いのですか?」
「詳しいことは分からんけど、酒に似せて作った飲み物らしいよ」
俺はニィナとノンアルコールビールを堪能している、ノンアルコールとはいえ寛ぎ過ぎな気もするが・・・
工房の仕事が終わるまでやることが無いから仕方ない。つまみのフライドポテトが最高だな♪
そんな感じで超絶リラックスしていると、工房からドタドタと足音が聞こえてきた。
「酒の匂いがするから来てみれば、なんだお前らは?」
おお!流石ドワーフ
異世界小説だとドワーフはめっちゃ酒好きっていうのが定番だから
こういう事も少しだが期待してノンアルコールビールを飲んでたんだ(笑)
「俺達は仕事の依頼に来たんですけど、責任者の方は居ますか?」
「工房ならワシが仕切っとるぞ、事務はオリビエのやつだがな」
「あなたが親方さんでしたか、それならちょうど良かった♪
仕事中でしたら終わるまで待ってますから大丈夫ですよ」
「なんだ客か、だがそんなところでエールを飲まれて仕事なんか出来るか!ワシは忙しいんだ帰れ!」
「忙しいなら仕方ないですね帰ります。その前にこれエールじゃなくて俺が取り扱ってる珍しい酒なんですよ。
よければ味見しませんか?ドワーフなら酒の1杯や2杯飲んでも仕事に影響は無いでしょ?」
「そりゃおめぇドワーフなら酒飲んだ方が仕事が捗るってもんよ!だが仕事中にも飲むと酒代が馬鹿にならんから飲まんだけだがな、ガハハハハハ!」
『シュポッ、トクトクトクトク』
「それじゃあ1杯どうぞ」
俺はノンアルコールじゃない普通の瓶ビールをグラスに注いでドワーフの親方に渡す。
「なんじゃこりゃ?ガラスか?!こんな透明なもんがあるとはなぁ、王都の品か?」
「詳しいことは言えませんよ、購入希望なら売ってもいいですけど」
「まだガキに見えても流石に簡単には教えんか、たまたま手に入れた品で浮かれてる訳でもなさそうだ」
おお!なんか感心されとる
「そんな事より早く飲まないと、ぬるくなっちゃいますよ」
「っ?!わざわざ酒を冷やしたのか?まあ冷えてる方がいくらかは旨くなるだろうが、んぐんぐっ?!げほっげほっ!」
「親方さん大丈夫ですか?!」
「気にするな、驚いただけじゃ、、、」
親方さんがグラスを見つめたまま固まってしまった、どうしよう(汗)
「おい!金を払うからもう1杯くれんか?」
「それは構いませんが、お金はいりませんよ」
『シュポッ、トクトクトクトクトク』
「すまんな、んぐんぐんぐ、ぷはぁっ♪おい!お前さんこの後は忙しいんか?」
「今日はもう予定はありませんけど」
「ならそこでちょっと待っとれ、仕事を終わらせてくる!」
そう言って親方さんは来たときと同様にドタドタと足音を響かせながら工房に戻って行った。
すると
トトトトトト!カカカカカ!トンカントンカントトトトトト!カカカカカ!
物凄い勢いのトンカチの音が鳴り響いた。
思わず俺は何事かとニィナと見つめ会って
しまった。
つづく。
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