テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織

文字の大きさ
43 / 643
第3章 羽ばたきの先にあるもの

第37話 ドワーフと酒

しおりを挟む
パスタの製造に必要なパスタマシンを作ってもらう為に、ニィナと2人でドワーフが経営しているという工房にやって来た。

他の皆はウィンナーサンドを売りに行っている。

向こうにはメリルが居るし難しい作業も無いから、カスミとスミレも手伝えるだろう。


ニィナと一緒に工房に入ると、一応事務所っぽい部屋があり、その奥が工房になっているようだが、残念ながら近くには誰も居ない。

素人が勝手に工房に入るとかどう考えても怒鳴られるパターンのやつだし、当然声はかけたけど、金槌やノコギリを使う音が大き過ぎて聞こえないみたいだ。


どうしよう

と言っても俺に出来ることは無い。

怒鳴られるのを覚悟で工房に入るとか無理だから!

俺は諦めてニィナと事務所の椅子に座り寛ぐ事にした。


プシュッ!

トクトクトクトク


「んぐんぐんぐ、ぷはぁっ、旨い!」


ノンアルコールビールも旨くなったよなぁ、昔は酷い味だったんだよ


「主様、これは本当に酒精は無いのですか?」

「詳しいことは分からんけど、酒に似せて作った飲み物らしいよ」


俺はニィナとノンアルコールビールを堪能している、ノンアルコールとはいえ寛ぎ過ぎな気もするが・・・

工房の仕事が終わるまでやることが無いから仕方ない。つまみのフライドポテトが最高だな♪


そんな感じで超絶リラックスしていると、工房からドタドタと足音が聞こえてきた。


「酒の匂いがするから来てみれば、なんだお前らは?」


おお!流石ドワーフ

異世界小説だとドワーフはめっちゃ酒好きっていうのが定番だから

こういう事も少しだが期待してノンアルコールビールを飲んでたんだ(笑)


「俺達は仕事の依頼に来たんですけど、責任者の方は居ますか?」

「工房ならワシが仕切っとるぞ、事務はオリビエのやつだがな」

「あなたが親方さんでしたか、それならちょうど良かった♪
仕事中でしたら終わるまで待ってますから大丈夫ですよ」

「なんだ客か、だがそんなところでエールを飲まれて仕事なんか出来るか!ワシは忙しいんだ帰れ!」

「忙しいなら仕方ないですね帰ります。その前にこれエールじゃなくて俺が取り扱ってる珍しい酒なんですよ。
よければ味見しませんか?ドワーフなら酒の1杯や2杯飲んでも仕事に影響は無いでしょ?」

「そりゃおめぇドワーフなら酒飲んだ方が仕事が捗るってもんよ!だが仕事中にも飲むと酒代が馬鹿にならんから飲まんだけだがな、ガハハハハハ!」


『シュポッ、トクトクトクトク』

「それじゃあ1杯どうぞ」


俺はノンアルコールじゃない普通の瓶ビールをグラスに注いでドワーフの親方に渡す。


「なんじゃこりゃ?ガラスか?!こんな透明なもんがあるとはなぁ、王都の品か?」

「詳しいことは言えませんよ、購入希望なら売ってもいいですけど」

「まだガキに見えても流石に簡単には教えんか、たまたま手に入れた品で浮かれてる訳でもなさそうだ」


おお!なんか感心されとる


「そんな事より早く飲まないと、ぬるくなっちゃいますよ」

「っ?!わざわざ酒を冷やしたのか?まあ冷えてる方がいくらかは旨くなるだろうが、んぐんぐっ?!げほっげほっ!」

「親方さん大丈夫ですか?!」

「気にするな、驚いただけじゃ、、、」


親方さんがグラスを見つめたまま固まってしまった、どうしよう(汗)


「おい!金を払うからもう1杯くれんか?」


「それは構いませんが、お金はいりませんよ」

『シュポッ、トクトクトクトクトク』

「すまんな、んぐんぐんぐ、ぷはぁっ♪おい!お前さんこの後は忙しいんか?」

「今日はもう予定はありませんけど」

「ならそこでちょっと待っとれ、仕事を終わらせてくる!」


そう言って親方さんは来たときと同様にドタドタと足音を響かせながら工房に戻って行った。

すると


トトトトトト!カカカカカ!トンカントンカントトトトトト!カカカカカ!


物凄い勢いのトンカチの音が鳴り響いた。

思わず俺は何事かとニィナと見つめ会って
しまった。






つづく。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

限界勇者のスローライフ~追放気味に田舎暮らしに突入したけど、元魔王やら魔族の子と出会って何だか幸せに暮らせています~

みなかみしょう
ファンタジー
現代日本から転生し、魔王を倒した勇者クウト。 なんとか平和な世界を取り戻したはずが、彼だけは戦い続けていた。 その期間、120年。しかも年中無休、24時間営業である。 「さすがにこれは、ちょっとおかしくないか?」 戦いに疲れ果て、クウトはようやくそのことに気づいた。 自分を道具としてしか見ていない、かつての仲間の子孫にも飽き飽きだった。 会議の場で引退を宣言し、勇者の証も放棄。清々しく立場を強引に捨てることに成功。 遂に手に入れた自由な日々。 そんなクウトの前に、転生にも関わった女神が現れる。 想像よりも酷い状況を見て、女神は新たな力を授け言う。 「とりあえず、スローライフでもしてなさい」 そんな言葉と共に送り出された元勇者は、田舎でのんびり暮らすべく新生活を開始した。 しかし、そんな彼の前に現れたのは別世界に行ったはずの二代目魔王。 似たような事情を抱えた彼女の話を聞き、クウトは同居生活を提案する。 こうして、元勇者と元魔王の田舎暮らしが始まった。 無理のない範囲での畑仕事。 冒険者としての活動。 町の人々との触れ合い。 慣れない普通の生活に苦戦しつつも、二人は穏やかな日々を少しずつ手に入れていく。 たまに起きるトラブルは、その有り余るパワーで粉砕しながら……。

家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。

希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。 手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。 「このまま死ぬのかな……」 そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。 ​そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。 試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。 ​「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」 ​スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。 たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。

前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る

がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。 その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。 爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。 爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。 『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』 人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。 『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』 諸事情により不定期更新になります。 完結まで頑張る!

異世界召喚はもう勘弁してください。~五度目の異世界召喚は国の再興からスタートです~

山椒
ファンタジー
今まさに召喚されようとしている男子高校生、星宮勇輝はただの男子高校生ではない。 一度ならず四度異世界召喚を経験している男子高校生であった。 四度も四つの世界を救い、ようやく落ち着けると思ったところで五度目の異世界召喚が行われた。 五度目の異世界召喚を受け異世界召喚されることが常識になりつつあった勇輝であったが、勇輝を呼び出した国は闇の者によって崩壊していた国であった。 世界を救わなければならず、国も復興しなければいけない状況であった。 だが勇輝は異世界召喚ごとにステータスを持ち越していたためそれができる存在であった。

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~

めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。 しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。 そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。 その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。 (スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

DIYと異世界建築生活〜ギャル娘たちとパパの腰袋チート

みーくん
ファンタジー
気づいたら異世界に飛ばされていた、おっさん大工。 唯一の武器は、腰につけた工具袋—— …って、これ中身無限!?釘も木材もコンクリも出てくるんだけど!? 戸惑いながらも、拾った(?)ギャル魔法少女や謎の娘たちと家づくりを始めたおっさん。 土木工事からリゾート開発、果てはダンジョン探索まで!? 「異世界に家がないなら、建てればいいじゃない」 今日もおっさんはハンマー片手に、愛とユーモアと魔法で暮らしをDIY! 建築×育児×チート×ギャル “腰袋チート”で異世界を住みよく変える、大人の冒険がここに始まる! 腰活(こしかつっ!)よろしくお願いします

処理中です...