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第6章 新たなる旅立ち
第95話 サダルスウド侯爵閣下 その3
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「うむ、そなたも只者では無いようだ」
「生半可な奴じゃダンナの側には居られないからね♪」
ガシッ!
おーいケイトさん、何故に侯爵さんと笑顔で握手してるんだよ
「えーと閣下、まだ料理を作ろうと思っているのですがどうされます?」
「当然食べるぞ♪それとワシの事はゲオルグで良い、そなたとは良い関係を築きたいからな」
「ではこれからはゲオルグ様とお呼びいたします。次の料理は火を使いたいのですが宜しいでしょうか?」
「構わんよ、元々そのつもりで魔道具も用意してあるから遠慮なく使ってくれ」
俺はメイドさんからコンロの魔道具を受け取り窓際に行き、収納から適当な台を出してコンロを置く
あとは窓の外に向けて風魔法を使えば換気は問題無いだろう。
次に作るのは『白身魚のムニエル』
スズキっぽい魚の身に塩、コショウ、小麦粉を付けて、多めのバターで焼くだけだ。
池田屋商会では搾りたてのミルクが沢山あるから、手作りバターに挑戦したんだ。
と言っても、ケイトとニィナのパワーがあれば一瞬で完成したけどな。
他には予め用意してきた昆布出汁と魚醤を使って作った茶碗蒸し、具はカマボコにしてみた。
わざわざ魚醤とカマボコを使ったのは当然レシピ登録の為だ、せっかく魚が捕れるんだから魚の魅力を知って欲しい
「お待たせしました」
「これも初めて見るが良い匂いだ♪
では頂こう、、、カチャカチャ、、、グビグビ、、、カチャカチャ、、、グビグビ♪」
ゲオルグ様は何も言わずに酒をグビグビ飲みながらバクバク食べてる
聞こえるのはナイフとフォークが皿に当たる音くらいだけど、どうやら口に合ったみたいで良かったよ
「最後にデザートでございます」
デザートは寒天を使ったミカンゼリーにしてみた。
テングサがあれば作れるし、果物の甘さだけでも美味しいから良いかなと思ったんだけど
寒天は寒くないと作れなかったよな?
その辺はレシピを渡して丸投げしよう!
「ふぅー、満足だ♪まさか王宮晩餐会で出される料理より旨い物が食べれるとは思わなかったぞ!それでどれをレシピ登録してくれるんだ?」
「ゲオルグ様さえよければ、今お出しした料理全部登録しようと思っています。」
「なっ?!待て待て待て!
ワシが言うのもなんだがこれほどの料理、普通はこのレシピひとつだけでも莫大な利益を産むのだぞ
それにこれほどの数のレシピがあるなら、レシピを貴族に売って恩を売るなり、自分の商会なり店なりで独占していた方が良いと思うのだが」
「そう言われるとそうですね!御忠告ありがとうございます。
それでは登録するのは、白身魚のムニエルだけにしますね♪」
「待て待て!
いや、どうか待って欲しい(汗)」
ゲオルグ様の忠告はとてもありがたく素直に受け取ったのに、何故そんなに慌てているのだろう?
「はい、では待ちます」
「うむ、かたじけない
ワシから言うておいて申し訳ないが、2~3個はレシピ登録して貰えんだろうか?」
「あのう、全部登録するのは駄目なのでしょうか?」
「それは構わんが、、、本当に良いのか?シン殿にはレシピの売り上げ以外に得るものが無いぞ、とはいえ莫大な利益を得られるからそれでも良いのかもしれんが」
「それでしたら、池田屋商会がこの街で商売する時は税を免除して頂くというのはどうでしょうか?」
「そんな事で良いのか?」
「あとは何か困った時に可能な範囲で助けて頂ければ構いません」
「うむ、ゲオルグ・サダルスウドの名にかけて、必ず助けると誓おう!」
「ありがとうございます」
ガシッ!
俺は侯爵さんとガッチリと堅い握手をした。
コンコン、ガチャ
「来客中失礼します。旦那様オフューカス子爵の使いの者が緊急の要件で来られていますが、如何いたしましょう」
「緊急とは珍しいな、だがこちらも大事な客人だ待たせておけ」
「ゲオルグ様、私共なら構いませんこの後の予定もありませんし、緊急という事ならそちらを優先すべきと思います。」
「確かにシン殿の言う通りか、すまぬが一端失礼させて貰おう。時間がかかるようなら後日改めて話をしよう」
ゲオルグ様が部屋を出て行くと、はっきり言って暇になってしまったが
俺は暇を持て余している場合ではないのだ!部屋の端で控えているメイドさんに声をかける
「そこのメイドさん、いいですか?」
「はい、なんでございましょう」
「コレたいした物じゃ無いんだけど、屋敷で働いてる人達にと思って持って来た物です、受け取って下さい」
「えっ?!あの、私共にですか?」
俺が渡したのは、コッペパンにカットしたフルーツと砂糖は使わず作ったジャムを挟んだフルーツサンドだ
俺が渡したバスケットの中を確認したメイドさんは満面の笑顔で丁寧に御礼を言ったあと
両手にバスケットを抱えて部屋を出て行った。
仕事の合間に気軽に食べられるサイズで100個ほど用意してきたから、メイドさん全員に行き渡るだろう。
メイドさんのように裏で支える人達に良い印象を持って貰うのは大事だ。
こういう小さな積み重ねが将来役に立つ事があるかもしれない
単純に女性の喜ぶ顔が見たかったのもあるけどな(笑)
誤算だったのはメイドさんが部屋から出て行ったせいで、部屋には俺とケイトと執事のおっさんだけになってしまった。
執事のおっさんは部屋の隅に控えているが、、、気まずいなぁ
とりあえず皿に残ったポテチでも食べてゲオルグ様を待つしかないか
つづく。
「生半可な奴じゃダンナの側には居られないからね♪」
ガシッ!
おーいケイトさん、何故に侯爵さんと笑顔で握手してるんだよ
「えーと閣下、まだ料理を作ろうと思っているのですがどうされます?」
「当然食べるぞ♪それとワシの事はゲオルグで良い、そなたとは良い関係を築きたいからな」
「ではこれからはゲオルグ様とお呼びいたします。次の料理は火を使いたいのですが宜しいでしょうか?」
「構わんよ、元々そのつもりで魔道具も用意してあるから遠慮なく使ってくれ」
俺はメイドさんからコンロの魔道具を受け取り窓際に行き、収納から適当な台を出してコンロを置く
あとは窓の外に向けて風魔法を使えば換気は問題無いだろう。
次に作るのは『白身魚のムニエル』
スズキっぽい魚の身に塩、コショウ、小麦粉を付けて、多めのバターで焼くだけだ。
池田屋商会では搾りたてのミルクが沢山あるから、手作りバターに挑戦したんだ。
と言っても、ケイトとニィナのパワーがあれば一瞬で完成したけどな。
他には予め用意してきた昆布出汁と魚醤を使って作った茶碗蒸し、具はカマボコにしてみた。
わざわざ魚醤とカマボコを使ったのは当然レシピ登録の為だ、せっかく魚が捕れるんだから魚の魅力を知って欲しい
「お待たせしました」
「これも初めて見るが良い匂いだ♪
では頂こう、、、カチャカチャ、、、グビグビ、、、カチャカチャ、、、グビグビ♪」
ゲオルグ様は何も言わずに酒をグビグビ飲みながらバクバク食べてる
聞こえるのはナイフとフォークが皿に当たる音くらいだけど、どうやら口に合ったみたいで良かったよ
「最後にデザートでございます」
デザートは寒天を使ったミカンゼリーにしてみた。
テングサがあれば作れるし、果物の甘さだけでも美味しいから良いかなと思ったんだけど
寒天は寒くないと作れなかったよな?
その辺はレシピを渡して丸投げしよう!
「ふぅー、満足だ♪まさか王宮晩餐会で出される料理より旨い物が食べれるとは思わなかったぞ!それでどれをレシピ登録してくれるんだ?」
「ゲオルグ様さえよければ、今お出しした料理全部登録しようと思っています。」
「なっ?!待て待て待て!
ワシが言うのもなんだがこれほどの料理、普通はこのレシピひとつだけでも莫大な利益を産むのだぞ
それにこれほどの数のレシピがあるなら、レシピを貴族に売って恩を売るなり、自分の商会なり店なりで独占していた方が良いと思うのだが」
「そう言われるとそうですね!御忠告ありがとうございます。
それでは登録するのは、白身魚のムニエルだけにしますね♪」
「待て待て!
いや、どうか待って欲しい(汗)」
ゲオルグ様の忠告はとてもありがたく素直に受け取ったのに、何故そんなに慌てているのだろう?
「はい、では待ちます」
「うむ、かたじけない
ワシから言うておいて申し訳ないが、2~3個はレシピ登録して貰えんだろうか?」
「あのう、全部登録するのは駄目なのでしょうか?」
「それは構わんが、、、本当に良いのか?シン殿にはレシピの売り上げ以外に得るものが無いぞ、とはいえ莫大な利益を得られるからそれでも良いのかもしれんが」
「それでしたら、池田屋商会がこの街で商売する時は税を免除して頂くというのはどうでしょうか?」
「そんな事で良いのか?」
「あとは何か困った時に可能な範囲で助けて頂ければ構いません」
「うむ、ゲオルグ・サダルスウドの名にかけて、必ず助けると誓おう!」
「ありがとうございます」
ガシッ!
俺は侯爵さんとガッチリと堅い握手をした。
コンコン、ガチャ
「来客中失礼します。旦那様オフューカス子爵の使いの者が緊急の要件で来られていますが、如何いたしましょう」
「緊急とは珍しいな、だがこちらも大事な客人だ待たせておけ」
「ゲオルグ様、私共なら構いませんこの後の予定もありませんし、緊急という事ならそちらを優先すべきと思います。」
「確かにシン殿の言う通りか、すまぬが一端失礼させて貰おう。時間がかかるようなら後日改めて話をしよう」
ゲオルグ様が部屋を出て行くと、はっきり言って暇になってしまったが
俺は暇を持て余している場合ではないのだ!部屋の端で控えているメイドさんに声をかける
「そこのメイドさん、いいですか?」
「はい、なんでございましょう」
「コレたいした物じゃ無いんだけど、屋敷で働いてる人達にと思って持って来た物です、受け取って下さい」
「えっ?!あの、私共にですか?」
俺が渡したのは、コッペパンにカットしたフルーツと砂糖は使わず作ったジャムを挟んだフルーツサンドだ
俺が渡したバスケットの中を確認したメイドさんは満面の笑顔で丁寧に御礼を言ったあと
両手にバスケットを抱えて部屋を出て行った。
仕事の合間に気軽に食べられるサイズで100個ほど用意してきたから、メイドさん全員に行き渡るだろう。
メイドさんのように裏で支える人達に良い印象を持って貰うのは大事だ。
こういう小さな積み重ねが将来役に立つ事があるかもしれない
単純に女性の喜ぶ顔が見たかったのもあるけどな(笑)
誤算だったのはメイドさんが部屋から出て行ったせいで、部屋には俺とケイトと執事のおっさんだけになってしまった。
執事のおっさんは部屋の隅に控えているが、、、気まずいなぁ
とりあえず皿に残ったポテチでも食べてゲオルグ様を待つしかないか
つづく。
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