テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織

文字の大きさ
162 / 644
第7章 キャラバンシティ

第143話 第1回ホルヌッセン大会と餅つき その2

しおりを挟む
「おにいちゃん早くー、餅米が蒸し上がるよー!」

「おう、今行くよー!」



メリルに呼ばれて急いで餅つき会場に行くとそこは、、、


祭りや!

ウチの商会の露店以外にも街の人達が露天を出してて、肉串とか野菜串とか、他にもパンに何かよく分からん物を挟んだのとかあるし

服売ってたり宝石売ってる奴まで居てて人が集まって、ワイワイ、ガヤガヤしてて

これこれこれこれ!

俺が求めとったんはこういう事よ♪

そこに居るだけで楽しい、これが祭りやぁー!


餅米を大量に蒸してて蒸気が凄いけど、まだまだ第2弾、第3弾の餅米がスタンバイしている

アストレア様も餅米が余ってるからってどんだけ送って来んねん!って思ったけど

そのお陰でここにいる全員に餅を食べて貰えるから問題無しや!

10日前からちまちま餅米の仕込みをせなあかんくて大変やったけど問題無しや!



「みんな、お待たせ」

「ダンナ遅いよ~、ほら」


俺はケイトに手渡された杵を構えて餅米を待つ、、、


「なぁ、これって俺一人でやんのか?」

「餅つきなんて知ってるの、ダンナとお藤さんだけだもん」


そりゃそうか、しかし一人で餅つきは大変なんだよ。餅米が熱いうちに素早くやんなきゃ駄目だしな

だがしかし、今の俺にはこんな時に頼れる2人が居るぅー♪


「ニィナ、アル、一緒にやるぞ!」

「お任せ下さい♪」

「えぇっ?!シンさん私も餅つきは知らないのですけど(汗)」

「大丈夫だよ、俺の真似してくれれば良いから」

「そっ、そう仰るなら」


アルが少し不安そうだけどそんなに難しい事はやらない、ただ全員で息を合わせてやる必要があるから勘の良いアルなら大丈夫だろ。


「シンさーん、行くわよー!」

「はーい!」


お藤さんが蒸しあがった餅米を運んで来て臼に入れる、こっからはスピードが勝負だ。


「ニィナ、アル、先ずは杵を使って餅米を潰す」


3人で臼の周りを回りながら杵で餅米を潰して行き、ある程度餅米が潰れたら杵で餅をつく作業だ。


「次は杵で餅をついて行くんだけど、スピードが大事だからタイミング合わせてリズミカルにな」

「はっ♪」

「はっ、はい!」

「俺、ニィナ、アルの順でついて行くぞせーの」

タンッタンッタンッ、タンッタンッタンッ

「ここで一旦待つ、お藤さん」

「はいさ!」


お藤さんが手際良く餅を返す


タンッタンッタンッ、タンッタンッタンッ

「ほいさ!」

タンッタンッタンッ、タンッタンッタンッ

「よっこいせ!」


ニィナもアルも直ぐに要領を掴んでテンポよく餅をついたお陰で5分程で餅が出来た、あとは餅を小さくちぎってそれぞれ好きな味で食べて貰う。


「はい、おにいちゃんお餅♪お醤油で良かった?」

「おう、ありがとうメリル」


メリルに渡された餅を食べようとしたら皆が俺をスゲェ見てるのだが、何故だ?


「ダンナ早く早く♪」

「ああそうか、それじゃあ皆、いただきます」

「「「「「いただきます♪」」」」」


流石ウチの従業員、俺の合図待ちだったか

それにしてもつきたての餅って何でこんなに旨いんだろうな、スゲェ伸びるし(笑)



トントン

ん?

誰かに肩をトントンされたので振り返る


「私シンさんの事が大好きになっちゃうわ♪」

ぎゅうぅぅぅ

「っ?!む゛ぅ゛ぅぅ」


こっ、これは!

俺は知っている

薄れ行く意識の中、顔に当たるこの感触の向こう側にはきっと素敵な花畑がある事を

短い異世界生活だったけど、我が生涯に一片の


「アストレア様!!」

「あらあら、私ったらシンさんが素敵な事ばかりするから楽しくなっちゃったわ♪

ミリアリアもそんなに怖い顔しないでちょうだい、シンさんごめんなさいね♪」


「ぷはぁっ!はぁ、、はぁ、、えっ?あっ、はい、どういたしまし、、、て?」

「私が領地から送らせたライス、確か餅米と言ったわね、それがこんなに素敵な催しに使われるんだもの♪」

「ええ、沢山頂いたお陰で皆に餅を食べて貰う事が出来ますので感謝してます。せっかくなのでアストレア様もお餅食べて行って下さい、特別に砂糖を使った物を用意してますから」

「今は皆さんを優先してあげて頂戴、私は後で頂くから。

それにしても、頑張って競技をしている人達を見ながら美味しい物を食べる。とても単純な事なのに沢山の人が集まり笑顔になる、ホルヌッセンとはとても奥が深いのね、これは余す事無く隅々まで見ておく必要があるわ!

シンさんまた後でね、シンシア行くわよ!」

「はい、奥様!」


アストレア様はメイドのシンシアさんと足早に行ってしまった

もしかして周辺でやってる露店なんかも含めてホルヌッセン大会として認識されてしまったんじゃなかろうか?

そういえばアルも、ホルヌッセン大会をレシピ登録するのに露店も含めてとかなんとかって言ってたよな

俺としてはホルヌッセン大会を真似して、それぞれの土地に合わせた自由な祭りになれば良いな、ぐらいの気持ちだったんだけど

これはあれやな、久し振りの

考えたらあかんやつや!





つづく。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

社畜の異世界再出発

U65
ファンタジー
社畜、気づけば異世界の赤ちゃんでした――!? ブラック企業に心身を削られ、人生リタイアした社畜が目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界。 前世では死ぬほど働いた。今度は、笑って生きたい。 けれどこの世界、穏やかに生きるには……ちょっと強くなる必要があるらしい。

限界勇者のスローライフ~追放気味に田舎暮らしに突入したけど、元魔王やら魔族の子と出会って何だか幸せに暮らせています~

みなかみしょう
ファンタジー
現代日本から転生し、魔王を倒した勇者クウト。 なんとか平和な世界を取り戻したはずが、彼だけは戦い続けていた。 その期間、120年。しかも年中無休、24時間営業である。 「さすがにこれは、ちょっとおかしくないか?」 戦いに疲れ果て、クウトはようやくそのことに気づいた。 自分を道具としてしか見ていない、かつての仲間の子孫にも飽き飽きだった。 会議の場で引退を宣言し、勇者の証も放棄。清々しく立場を強引に捨てることに成功。 遂に手に入れた自由な日々。 そんなクウトの前に、転生にも関わった女神が現れる。 想像よりも酷い状況を見て、女神は新たな力を授け言う。 「とりあえず、スローライフでもしてなさい」 そんな言葉と共に送り出された元勇者は、田舎でのんびり暮らすべく新生活を開始した。 しかし、そんな彼の前に現れたのは別世界に行ったはずの二代目魔王。 似たような事情を抱えた彼女の話を聞き、クウトは同居生活を提案する。 こうして、元勇者と元魔王の田舎暮らしが始まった。 無理のない範囲での畑仕事。 冒険者としての活動。 町の人々との触れ合い。 慣れない普通の生活に苦戦しつつも、二人は穏やかな日々を少しずつ手に入れていく。 たまに起きるトラブルは、その有り余るパワーで粉砕しながら……。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。

希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。 手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。 「このまま死ぬのかな……」 そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。 ​そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。 試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。 ​「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」 ​スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。 たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

暗殺者から始まる異世界満喫生活

暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。 流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。 しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。 同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。 ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。 新たな生活は異世界を満喫したい。

処理中です...