テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織

文字の大きさ
258 / 643
第8.5章 雨季から夏のなんやかんや

第228話 面倒改めキモい男とおっさんとメリルとニィナ

しおりを挟む
「流行り病の原因と対処法が、まさかこんなにも単純な事だったとは・・・

ふっふっふっ、、ふわぁっはっはっはっはっ♪

うぉーーーーーーーーー!!」

「・・・」「・・・」



約束通り、流行り病(熱中症)の原因と対処法をアルに教えたら、商業ギルドの仕事を猛烈な勢いでこなしてくれてるのは良いのだが

笑いながらなのがとてもキモいです。

それを見てるメリルとニィナは遠い目をしているし、、、

まあアルが予想以上にはりきって仕事をしてくれているお陰で、俺達が手伝う必要が無くなったのはありがたい

アルの仕事が終わるまではミリーさんの私室の片付けでもしておこう。残ってる着替えや私物も持って帰らないといけないしな

職員さんの話ではミリーさんはこの部屋で生活してるって事だから、少しでも快適に暮らせるようにしておかないと

これからの事を考えると、冬にはインフルエンザ等のマジの流行り病がありそうだから怖い、貧困層とかあきらかに免疫力低そうだし、そういうのも含めてアストレア様と話し合う必要がある。

だから商業ギルドの職員さんにアストレア様と連絡が取れないか聞いたら、運良く数日前からキャラバンシティに来られているって言うじゃない♪

旧領主邸に泊まってるという事なので仕事が終わり次第訪ねてみよう。


しかし、アストレア様のフットワークの軽さは半端ないな、日頃からピスケス領とキャラバンシティを行き来してるけど、普通は馬車で2~3日かかるんだよ

馬車の1日の移動距離は15~20キロ程度、優秀な馬を使ったり途中で馬を交代させたりすれば移動距離は伸びるだろうけど、それでも時間はかかるし

アストレア様の立場を考えれば領地から出るだけでもかなりの危険が伴う。


キャラバンシティ周辺は比較的治安が良くて、最近は盗賊の目撃情報はほぼ無いとはいえ、金目当てで貴族の馬車を襲う馬鹿共は幾らでも湧いて来る

アストレア様の護衛がどんな人達なのかは知らんけど、盗賊程度に遅れをとるような三下じゃないだろう

とはいえ、徒歩より少し速いだけの馬車じゃ、襲って下さいと言ってるようなものだし

今、万が一にもアストレア様に何かあれば1番困るのはおそらく俺だ。

他派閥の貴族からの防波堤にもなっているアストレア様がもし居なくなれば、どうなるかなんてのは考えただけでも恐ろしい(汗)

だから万が一の時には、創造神様に頼んで全てを吹き飛ばして貰って、文字通り綺麗サッパリ解決しようという考えに至ったとしても仕方ないだろう。


とりあえずアストレア様には、電動アシスト付き自転車にリヤカーをくっ付けた、トゥクトゥク風自転車をプレゼントしよう♪

おまけで44マグナム弾も防ぐらしい透明の盾を設置しとけば防御面も心配ない

トゥクトゥク風自転車なら時速20キロ程度は簡単に出るから、ピスケス領なら運転手の体力次第で休憩無しのノンストップで行けるかもしれない

停車しない事と移動時間の短縮が襲われるリスクを1番下げられるからな


電動アシスト付き自転車をプレゼントすると色々と知られるリスクはあるけど、アストレア様を失う事に比べれば躊躇している場合ではない

それに、表向きは魔道具だと言い張れば、アストレア様なら空気を読んで追求はして来ないと思う

後々に真相を話す必要はあるかもだが


「ねぇおにいちゃん」

「どうしたのメリル」

「後でアストレア様に会いに行くなら私も一緒に行っちゃ駄目?」


商業ギルドのミリーさんの私室を掃除しつつ、除湿&消臭剤を設置しているとメリルから少し困ったお願いをされてしまった。

今年から池田屋商会の副会長になったメリルは色々と学ぶ為に、俺が仕事で誰かと会う時は出来るだけ付いて来るようになった

それ自体は問題無いし副会長としては必要な事だろう

問題なのはこちらからアストレア様に会いに行く事だ

忘れがちだけど、アストレア様は王国十二家のピスケス伯爵夫人、普通は会おうと思って会える人ではない

平民からすれば雲の上の存在だ、そのアストレア様にこちらから会いたいと言って会える立場に居るというのは凄い事なんだ

メリルは今までもアストレア様に会った事はあるけど、それはいずれも表向きの理由としては、アストレア様とは偶然居合わせただけ、という事になっている

こちらからアストレア様に会いたいと言って会う事が叶う立場だと周囲に知られるのはよろしくない

俺とアストレア様の仲が良いのは中立派の貴族を中心に知られているけれど

それは俺や池田屋商会にちょっかいを出せばアストレア様が黙って居ないぞ!というアピールの為に積極的に広めているからだ

だからこそ悪意を持ってちょっかいを出してくる馬鹿はいないんだけど

逆にアストレア様と繋がりを持ちたい貴族や、自称大商会の会長がやって来てアストレア様に取り次いで貰う為に、賄賂や色仕掛け、軽い脅し等々はよくある事だ。

俺はそういう馬鹿共から何を言われようが気にしないし、いざとなればチート能力とか創造神様に頼んで物理的に消えて貰うとか、様々な手札を持ってるから良い

だけどメリルは違う。


万が一にもメリルが優秀な副会長であると知られれば、馬鹿共がメリルに対して何をしてくるか分かったもんじゃない


今はまだメリルが池田屋商会の副会長だと知ってる奴がいないというか、メリルは俺の愛人だとか隠し子だとか言われていて、、、

ちょいと待ちなさいよ!

隠し子はさすがに年齢的におかしいやろ、そのおかしな勘違いのお陰でメリルにちょっかい出す奴がおらんのはええけども

そんな感じでメリルはお飾りの副会長だと思われている

そもそもメリルの年齢で今や王国中に名を知られる池田屋商会の副会長だと、信じてくれと言う方に無理がある

いずれはメリルも副会長としてお馬鹿さん達の相手をしなければいけないけど、それは今じゃない

少なくとも精神が充分に成長するまでは、俺の陰に隠れて目立たないよう平穏に暮らして欲しい。


「主様」

「ニィナ?」

「お嬢様は主様が考えているより強い心をお持ちです。なので心配は無用だと申し上げます。」


はぁ

ニィナが俺の手を握って真剣な表情をしたから何事かと思えば、俺の心を読める訳ではないだろうけど、全てお見通しという事か

そもそも俺は個人の自主性を大事にする方針だったのを忘れてたぜ

どうなるか分からん未来より、大事なのは今だ!


「メリル、一緒にアストレア様の所に行こう、何があっても俺が守るからな!」

「ん?、、、とりあえず、おにいちゃんありがとう。よく分からないけど部屋の片付けが先だからね」

「あっ、はい、そうですね、片付け頑張ります。」





つづく。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。

希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。 手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。 「このまま死ぬのかな……」 そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。 ​そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。 試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。 ​「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」 ​スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。 たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
アルファポリス様より書籍化! 転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。 どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。 - カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました! - アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました! - この話はフィクションです。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

社畜の異世界再出発

U65
ファンタジー
社畜、気づけば異世界の赤ちゃんでした――!? ブラック企業に心身を削られ、人生リタイアした社畜が目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界。 前世では死ぬほど働いた。今度は、笑って生きたい。 けれどこの世界、穏やかに生きるには……ちょっと強くなる必要があるらしい。

処理中です...