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26話 【花火】
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氷水で冷やされたラムネを片手に
私たちはベンチに腰掛けた。
目の前に広がる
提灯にうっすら照らされた夜の海は
寂しげだけど幻想的でもあって
いつもより賑やかで少し明るい夜空も
祭って感じがしてすごく好き。
その時、
ひゅーっ
と音が聞こえて
ドン
と、夜空に綺麗な花が咲いた。
向こう岸で
何度も打ち上げられる花火。
ドン
と、おっきな音が出る度に
私の心臓に響いた。
ふと
ゆらゆらと揺れる水面に目をやる。
水面に反射する花火もすごく綺麗で
まるで絵本の世界に入りこんだような
なんだか不思議な気持ちになった。
夜空を覆い尽くすおっきな菊。
手を伸ばせば届きそう。
私は思わず右手を伸ばす。
隣に目をやると
夜空をじっと見つめるキミ。
花火の色が青、赤、黄、緑と
色を変える度に
キミの横顔が
違う表情を見せる。
なんでだろう。
急に涙が溢れてきて
私の頬を伝った。
そんな私に気付いたキミは
一瞬ビックリした表情を浮かべたけど
何を言うわけでもなく
ただただ私の手をぎゅっと握った。
私たちはベンチに腰掛けた。
目の前に広がる
提灯にうっすら照らされた夜の海は
寂しげだけど幻想的でもあって
いつもより賑やかで少し明るい夜空も
祭って感じがしてすごく好き。
その時、
ひゅーっ
と音が聞こえて
ドン
と、夜空に綺麗な花が咲いた。
向こう岸で
何度も打ち上げられる花火。
ドン
と、おっきな音が出る度に
私の心臓に響いた。
ふと
ゆらゆらと揺れる水面に目をやる。
水面に反射する花火もすごく綺麗で
まるで絵本の世界に入りこんだような
なんだか不思議な気持ちになった。
夜空を覆い尽くすおっきな菊。
手を伸ばせば届きそう。
私は思わず右手を伸ばす。
隣に目をやると
夜空をじっと見つめるキミ。
花火の色が青、赤、黄、緑と
色を変える度に
キミの横顔が
違う表情を見せる。
なんでだろう。
急に涙が溢れてきて
私の頬を伝った。
そんな私に気付いたキミは
一瞬ビックリした表情を浮かべたけど
何を言うわけでもなく
ただただ私の手をぎゅっと握った。
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