8 / 37
第8話 2度目の来店
「なあ、飯塚。今日の放課後一緒に遊ばないか?」
仁志は郁人を誘ってみる。郁人は肩を落とし寂しそうな表情を見せた。
「ごめん。今日はバイトなんだ」
「そっか。それなら仕方ないか」
仁志も郁人のバイトには理解を示している。だから、それで遊べなくなるのは仕方のないことだと割り切ろうとした。
しかし、郁人もバイトでは“さなえ”となり、他の客のテーブルについたりする。そのことを想像すると仁志はなにかモヤモヤしたものを感じてしまう。
別に郁人が誰と付き合おうと、誰を好きになろうと仁志には関係のないことのはずである。
でも、心のどこかでぶつけようのないもどかしさを感じて仁志は表面上の笑顔を取り繕っていた。
◇
放課後、家に帰った仁志は貯金箱の中身を見た。中学時代からコツコツと貯めていた貯金。
別に使う予定などない。銀行に預けておけば多少なりとも利息はもらえるが、それでも災害時には現金の方が役に立つため、万一の時に備えて貯めていた金である。
仁志は貯金箱の底にあるツマミをひねって、中身を確認する。
ジャラジャラと小銭が大量に出てくる。中には500円玉が結構な枚数入っていた。
この500円玉を数枚取り出して、仁志はサイフの中に入れる。
サイフの中の金額と合わせても「Honey Pot」に行くには十分な金額はある。
「今月……結構出費が痛いな……」
仁志はサイフをポケットに入れて、さなえが待つ店へと歩き出した。
「いらっしゃいませー」
例によって男の娘店員に出迎えられる仁志。席に案内されると仁志は2回目の来店ということで指名ができるようになっていた。
「お客様。本日はキャストのご指名しますか?」
「はい。さなえちゃんでお願いします」
仁志は少し恥ずかしい気持ちがありながらも、さなえを指名した。しかし、店員は眉をひそめた。
「ごめんなさい。さなえちゃんは今、他のテーブルに入っているので少しお待ちいただくと思います。その間は別の子をお呼びしますね」
さなえが他のテーブルについていることに仁志は落ち込んでしまった。しかし、その間に他の子が入ってくれるとのことだった。
仁志が待っていると、これまたかわいい男の娘がやってきた。背は低くて華奢で本当に言われなければ、女子中学生くらいにしか見えないような子である。
それでもこのコンカフェにいるということは働ける年齢ということで、仁志より同年代以上ということである。
「はじめまして。おにいさん。わたしはこまりと言います。よろしくおねがいします」
「あ、どうも……こまりさん」
「あはは。そんな硬くならなくてもいいよ。別にとって食べたりなんてしないんだから。まあ、食べられたいなら話は別だけどねえ」
こまりは小悪魔な笑みを浮かべて仁志を挑発している。その雰囲気に当てられて、仁志も一瞬くらっとする感覚に襲われた。
「ねえねえ、おにいさんって結構若そうだけど、歳はいくつなの? よかったら教えて?」
「えっと……まだ高校生です」
「わー。高校生だって。わかーい。わたしよりも年下じゃん。あ、わたしは一応大学生だよ。あ、でも別にそんなかしこまって敬語とか使わなくても大丈夫。ため口でも全然おっけーだから」
「あ、うんわかった」
こまりに言われて素直にため口になる仁志。こまりは口元に手を当ててくすっと笑う。その手も全然ごついという感じはしなくて、小さくて繊細なものである。
「ねえ。おにいさん。どこで男の娘にハマったりしたの?」
「えっと……」
「2回目の来店ってことは、しっかりと男の娘が好きってことだよね? やっぱり、アニメとか漫画とかの影響?」
こまりは仁志が男の娘にハマっている前提で質問をする。でも、仁志はそういう沼にハマっている自覚のようなものはなかった。
「ああ……その、彼女にフラれて、その寂しさを埋めるためにこの店に来たのがきっかけみたいな」
仁志はこの店に来た経緯を説明した。こまりは「うんうん」とうなずいている。
「そっか。彼女さんにフラれたんだね。なるほど。それで女の子はもう信じないって気持ちになっちゃった?」
それを言われると仁志は否定できない。希子にフラれた直後は、彼女と一緒に買ったおまもりを引きちぎって投げ捨てるくらいには腹が立っていた。
実際に、女子はもう信じないとすら思っていた気持ちもあった。
でも、心が落ち着いた今となっては、別にこれからも女子と付き合うことに全く抵抗がない。むしろ、いくら女装しているとは言え、男子と付き合う方が抵抗があるように思える。
「んー? どうなの? 正直に言ってごらんよ」
「それは……わからない。まだフラれてそんな時間が経ってないし、初めての彼女だったし、次の彼女にもフラれたらそう思っちゃうかも」
「うんうん。若者よ。そうやって恋愛で悩むと良い。若い内に傷つくことは大切なこと。歳を取ってからじゃ遅いこともあるからね」
大学生のこまりが語っている。たしかに仁志よりも年上ではあるが、こまりもまだまだ若い年齢である。
「あ、ちょっと待ってね」
こまりは装着しているインカムに手を当ててその内容を聞いている。
「もうすぐ、さなえちゃんが空くみたい。それじゃあ、わたしは一旦退散するね。じゃあね~」
「あ、はい。じゃあ、また」
こまりは手を振りながら去っていった。こまりが去って十秒も経たない内にさなえが仁志のテーブルへとやってきた。
「風見君。お待たせ。来てくれたんだ」
「あ、うん。どうしても、さなえちゃんに会いたくて」
「そっか……まあ、来てくれたんだから、いっぱいお話しようね」
さなえは仁志のテーブルに付いた。そこで会話を始める。
「ねえ、風見君。お金とか大丈夫なの? この店って結構高いよ。高校生のお小遣いで何度も通えるようなところじゃないし」
「あーそうだなあ。貯金を切り崩してきた」
さなえは手で口元を抑えて目を見開いて驚く。
「そ、そんなに!? すごいね。でも無理はしないでね」
「うーん……俺もバイトしようかな」
「ここで?」
「いやいや。俺はさなえちゃんと違って女装はできないよ。顔見てみろ。別に中性的でもないし」
郁人は中性的で元々の素材が良かったからすぐに女装に適応することができた。しかし、仁志は普通に誰がどう見ても男子という顔をしているので女装には向いてないと思った。
「うーん。そうかな。風見君は結構メイクしたら化けると思うけどな。ふふ。わたしがやってあげようか?」
「い、いいよ。別に。そんな女装に興味があるわけじゃ……」
「えーいいじゃん。わたしも同じ学校に女装仲間は欲しいし、一緒に働けたら楽しいと思うよ」
さなえは仁志もこの店で働くように勧めてくる。しかし、仁志はそれを断固として拒否したい。
「俺はこういう特殊なバイトじゃなくて、普通のコンビニとかファミレスとかでバイトしたいの」
「ふーん。そっか。まあ、無理にとは言わないよ。でも、女装に興味があったら言ってね」
「なんでだよ」
「わたしだって、普通の男の子を女装させてかわいくしたいって思う時だってあるし」
さなえはけらけらと笑いながら語る。これでもプライベートでは女装する機会がなかったのである。
でも、心は女装に対する適正は既にあった。仁志がきっかけを与えたことで、さなえも気兼ねなくプライベートで女装ができるようになったのだ。
「別にかわいくするだけだったら、女子相手にメイクやるでもいいだろ」
仁志は心の中で「希子もいることだし」と付け加えた。
「うーん。でも、女の子のメイクと女装メイクはやっぱり違うし、女装コーデだって女の子の服をまるまる着れるわけじゃないからね。かわいいと思った服でも体型が出ちゃうような服は着れないし。どうしても女子とは骨格が違うし」
仁志も実際に経験したわけではないから、よくわからないが、女装子も大変だなと思うのであった。
仁志は郁人を誘ってみる。郁人は肩を落とし寂しそうな表情を見せた。
「ごめん。今日はバイトなんだ」
「そっか。それなら仕方ないか」
仁志も郁人のバイトには理解を示している。だから、それで遊べなくなるのは仕方のないことだと割り切ろうとした。
しかし、郁人もバイトでは“さなえ”となり、他の客のテーブルについたりする。そのことを想像すると仁志はなにかモヤモヤしたものを感じてしまう。
別に郁人が誰と付き合おうと、誰を好きになろうと仁志には関係のないことのはずである。
でも、心のどこかでぶつけようのないもどかしさを感じて仁志は表面上の笑顔を取り繕っていた。
◇
放課後、家に帰った仁志は貯金箱の中身を見た。中学時代からコツコツと貯めていた貯金。
別に使う予定などない。銀行に預けておけば多少なりとも利息はもらえるが、それでも災害時には現金の方が役に立つため、万一の時に備えて貯めていた金である。
仁志は貯金箱の底にあるツマミをひねって、中身を確認する。
ジャラジャラと小銭が大量に出てくる。中には500円玉が結構な枚数入っていた。
この500円玉を数枚取り出して、仁志はサイフの中に入れる。
サイフの中の金額と合わせても「Honey Pot」に行くには十分な金額はある。
「今月……結構出費が痛いな……」
仁志はサイフをポケットに入れて、さなえが待つ店へと歩き出した。
「いらっしゃいませー」
例によって男の娘店員に出迎えられる仁志。席に案内されると仁志は2回目の来店ということで指名ができるようになっていた。
「お客様。本日はキャストのご指名しますか?」
「はい。さなえちゃんでお願いします」
仁志は少し恥ずかしい気持ちがありながらも、さなえを指名した。しかし、店員は眉をひそめた。
「ごめんなさい。さなえちゃんは今、他のテーブルに入っているので少しお待ちいただくと思います。その間は別の子をお呼びしますね」
さなえが他のテーブルについていることに仁志は落ち込んでしまった。しかし、その間に他の子が入ってくれるとのことだった。
仁志が待っていると、これまたかわいい男の娘がやってきた。背は低くて華奢で本当に言われなければ、女子中学生くらいにしか見えないような子である。
それでもこのコンカフェにいるということは働ける年齢ということで、仁志より同年代以上ということである。
「はじめまして。おにいさん。わたしはこまりと言います。よろしくおねがいします」
「あ、どうも……こまりさん」
「あはは。そんな硬くならなくてもいいよ。別にとって食べたりなんてしないんだから。まあ、食べられたいなら話は別だけどねえ」
こまりは小悪魔な笑みを浮かべて仁志を挑発している。その雰囲気に当てられて、仁志も一瞬くらっとする感覚に襲われた。
「ねえねえ、おにいさんって結構若そうだけど、歳はいくつなの? よかったら教えて?」
「えっと……まだ高校生です」
「わー。高校生だって。わかーい。わたしよりも年下じゃん。あ、わたしは一応大学生だよ。あ、でも別にそんなかしこまって敬語とか使わなくても大丈夫。ため口でも全然おっけーだから」
「あ、うんわかった」
こまりに言われて素直にため口になる仁志。こまりは口元に手を当ててくすっと笑う。その手も全然ごついという感じはしなくて、小さくて繊細なものである。
「ねえ。おにいさん。どこで男の娘にハマったりしたの?」
「えっと……」
「2回目の来店ってことは、しっかりと男の娘が好きってことだよね? やっぱり、アニメとか漫画とかの影響?」
こまりは仁志が男の娘にハマっている前提で質問をする。でも、仁志はそういう沼にハマっている自覚のようなものはなかった。
「ああ……その、彼女にフラれて、その寂しさを埋めるためにこの店に来たのがきっかけみたいな」
仁志はこの店に来た経緯を説明した。こまりは「うんうん」とうなずいている。
「そっか。彼女さんにフラれたんだね。なるほど。それで女の子はもう信じないって気持ちになっちゃった?」
それを言われると仁志は否定できない。希子にフラれた直後は、彼女と一緒に買ったおまもりを引きちぎって投げ捨てるくらいには腹が立っていた。
実際に、女子はもう信じないとすら思っていた気持ちもあった。
でも、心が落ち着いた今となっては、別にこれからも女子と付き合うことに全く抵抗がない。むしろ、いくら女装しているとは言え、男子と付き合う方が抵抗があるように思える。
「んー? どうなの? 正直に言ってごらんよ」
「それは……わからない。まだフラれてそんな時間が経ってないし、初めての彼女だったし、次の彼女にもフラれたらそう思っちゃうかも」
「うんうん。若者よ。そうやって恋愛で悩むと良い。若い内に傷つくことは大切なこと。歳を取ってからじゃ遅いこともあるからね」
大学生のこまりが語っている。たしかに仁志よりも年上ではあるが、こまりもまだまだ若い年齢である。
「あ、ちょっと待ってね」
こまりは装着しているインカムに手を当ててその内容を聞いている。
「もうすぐ、さなえちゃんが空くみたい。それじゃあ、わたしは一旦退散するね。じゃあね~」
「あ、はい。じゃあ、また」
こまりは手を振りながら去っていった。こまりが去って十秒も経たない内にさなえが仁志のテーブルへとやってきた。
「風見君。お待たせ。来てくれたんだ」
「あ、うん。どうしても、さなえちゃんに会いたくて」
「そっか……まあ、来てくれたんだから、いっぱいお話しようね」
さなえは仁志のテーブルに付いた。そこで会話を始める。
「ねえ、風見君。お金とか大丈夫なの? この店って結構高いよ。高校生のお小遣いで何度も通えるようなところじゃないし」
「あーそうだなあ。貯金を切り崩してきた」
さなえは手で口元を抑えて目を見開いて驚く。
「そ、そんなに!? すごいね。でも無理はしないでね」
「うーん……俺もバイトしようかな」
「ここで?」
「いやいや。俺はさなえちゃんと違って女装はできないよ。顔見てみろ。別に中性的でもないし」
郁人は中性的で元々の素材が良かったからすぐに女装に適応することができた。しかし、仁志は普通に誰がどう見ても男子という顔をしているので女装には向いてないと思った。
「うーん。そうかな。風見君は結構メイクしたら化けると思うけどな。ふふ。わたしがやってあげようか?」
「い、いいよ。別に。そんな女装に興味があるわけじゃ……」
「えーいいじゃん。わたしも同じ学校に女装仲間は欲しいし、一緒に働けたら楽しいと思うよ」
さなえは仁志もこの店で働くように勧めてくる。しかし、仁志はそれを断固として拒否したい。
「俺はこういう特殊なバイトじゃなくて、普通のコンビニとかファミレスとかでバイトしたいの」
「ふーん。そっか。まあ、無理にとは言わないよ。でも、女装に興味があったら言ってね」
「なんでだよ」
「わたしだって、普通の男の子を女装させてかわいくしたいって思う時だってあるし」
さなえはけらけらと笑いながら語る。これでもプライベートでは女装する機会がなかったのである。
でも、心は女装に対する適正は既にあった。仁志がきっかけを与えたことで、さなえも気兼ねなくプライベートで女装ができるようになったのだ。
「別にかわいくするだけだったら、女子相手にメイクやるでもいいだろ」
仁志は心の中で「希子もいることだし」と付け加えた。
「うーん。でも、女の子のメイクと女装メイクはやっぱり違うし、女装コーデだって女の子の服をまるまる着れるわけじゃないからね。かわいいと思った服でも体型が出ちゃうような服は着れないし。どうしても女子とは骨格が違うし」
仁志も実際に経験したわけではないから、よくわからないが、女装子も大変だなと思うのであった。
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
【短編集】こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。