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第17話 郁人の心境
「さなえちゃーん」
さなえがキャストの控え室で休んでいると、先輩のこまりが後ろから抱き着いてきた。
「わわ、こまりさん。ちょっと、いきなりなにしてるんですか」
「うーん。なんかね。さなえちゃんの表情が暗かったから元気づけてあげようかと思ってね」
こまりはにししと笑みをを浮かべる。小悪魔的なそのかわいらしい挙動に、さなえは少し羨ましく思う。
「ねえ。なにかあったの?」
暗い表情をしているさなえのことをこまりは心配していた。さなえはため息をついてしまう。
「いえ、なんでもありません」
「大丈夫。わたし口が堅いから悩みがあったら相談してよ」
「その悩みというよりかは……」
「もしかして彼女と別れたとか?」
こまりの言葉は別に外れてはいかなかった。たしかに直近で彼女とは別れている。しかし、さなえはをそれを引きずってはいなかった。
「当たり?」
「当たってはいるけどちがいます」
「なにその哲学的な答えー。予想外の答えなんだけど?」
普通ならば彼女と別れたことで落ち込んでいるように思える。しかし、さなえの悩みはそんなところにはなかった。
「もしかして、さなえちゃんを指名してくれる例の彼君のこと?」
「か、彼君って……風見君はそんなんじゃありません!」
さなえはわかりやすく反応してしまう。この反応の仕方で悩みは仁志のことだとこまりは理解してしまった。
「そうだよねー。たしかに最近はお店に来てくれないよねー。もしかして、プライベートでも喧嘩とかした?」
「喧嘩はしてません」
さなえはツンツンとした態度で返答をする。そんな、さなえの態度をこまりはかわいいと思ってしまう。
「あはは。さなえちゃんかわいいー」
「ど、どこがかわいいんですか! こまりさんの方がかわいいじゃないですか」
「まあ、わたしがかわいいのは当然だとしても。さなえちゃんのその猫っぽいツンデレなところとかかわいいって」
「別にわたしはツンデレじゃありません」
さなえはこまりにそっぽを向いてしまう。そのあからさまに不機嫌になっている態度もこまりにはかわいく映る。
「まあ、寂しいなら素直にそう言えばいいと思うよ」
「え?」
こまりはこれまでの会話で、さなえが抱えている問題をなんとなく察していた。仁志との関係。最近、付き合いが希薄になっていてどこか寂しさを感じてしまう。
「その……わたし、もしかしたら風見君に嫌われたかもしれません」
「え?」
「もしかしたら最初から好かれてなかったのかも……」
さなえの目が潤みはじめた。今にも泣きだしそうな表情に、こまりは慌ててしまう。
「わ、わー。そ、その泣かないで。わたしが話を聞いてあげるから」
「ぐす……はい」
少し鼻をすすり、さなえはポツポツと語りだす。
「実は……わたしは、風見君の彼女を知らず知らずのうちに奪ってしまったんです」
「え? そうなんだ。結構複雑な関係なんだね」
事情を知らない他人からすると、さなえは仁志に恨まれていても仕方ないように思える。
「わたしは最初はそのことを知りませんでした。だから、風見君がわたしと交流してくれることは、純粋な好意というか友情なのかもしれませんが、そういうものだと思っていたんです」
「ふんふん……」
声を震わせながら語るさなえにこまりが相槌を打つ。
「でも、もしかしたら、風見君はわたしを困らせるために女装を強要して街中を歩かせたり、勉強会の時も女装するように誘導していたのかもしれません」
さなえがぐっとスカートの裾を掴む。スカートにシワができて、それはまるでさなえの心に入ったヒビを表しているのかのようであった。
「わたしは最初から風見君に嫌われていたかもしれません。だから、わたしと彼女が別れてから付き合いを改めたんだと思います。風見君の目的がわたしと彼女を破局させることだとしたら、もう復讐は果たされたのでわたしに構う必要はないのかと」
さなえの目が再び潤む。このままでは、目から大粒の涙がこぼれてしまう。
「そっか。なるほど。まあ、そうだよね。自分のことってなかなか客観視できないよね」
こまりはさなえを抱きしめた。さなえの頭部を自分の胸板に預ける形となり、さなえはこまりの温もりを感じる。
「え?」
「大丈夫。さなえちゃん。風見君はあなたのことを嫌いになっていない。だって、見ていたらわかるもの。わたしがテーブルに着いている時よりも、さなえちゃんがテーブルに着いた時の方が、楽しそうにしていたから」
こまりは、仁志の相手をしたことがある。その時も仁志は決して楽しんでいなかったわけではない。でも、テーブルから離れて客観的に見た時に、仁志の表情をしっかりと見ていた。
「嫌いな相手にあんな表情はできないよ。もし、仮にできたとしたらそれはハリウッドスターもビックリの演技力ね。俳優として天下を取れるレベル」
「あ、あはは。なんですかそれ」
こまりの独特な表現にさなえは目を潤ませながらも笑った。目に溜まっていた涙が頬を伝う、さなえの心からは悲しみが消えていた。
「だから安心して。風見君はあなたのことが好き。じゃなかったら、高校生なのにこの店に来ないでしょ? ここの値段設定かなり高いんだから」
「そ、そうですよね……」
現金的の話で少しさなえの気分は台無しになったものの、さなえは気持ちが少し楽になった。仁志がさなえに向けている笑顔。それは他の人に向ける笑顔とは違うものであった。さなえはそのことに気づいていなくて、こまりに教えてもらった。
そうして、さなえは目を瞑り仁志の笑顔を思い返してみる。純粋で無邪気な笑顔。さなえはこの笑顔を偽物だと思いたくなかった。
「こまりさん。ありがとうございます。わたし、風見君とちゃんと話してみます」
「うん。そうだね。それが良い。でも、そろそろ休憩終わるから仕事に戻ろうか」
「はい!」
「その前に涙はちゃんと拭いてからね」
こまりは黄色いハンカチをさなえに渡した。
「ありがとうございます」
こまりのハンカチで涙をぬぐい、さなえはホールへと向かった。
◇
仕事終わり。さなえから郁人に戻り、更衣室にてスマホを確認する。
仁志からのメッセージは相変わらずない。郁人は仁志にメッセージを送ろうとする。
『明日、僕はバイトが休みなんだ。風見君はどう? バイトがある? もし休みなら話したいことがあるんだ』
そうメッセージを打ち込んだが、郁人はすぐに消去した。送信ボタンを押せない。
こまりに勇気はもらってみたものの、まだ心の中で不安な気持ちがあった。
仁志の気持ちに嘘偽りはないのかもしれない。でも、仁志が長いこと郁人を放置していたのは事実である。
その理由がハッキリしないことには、まだ完全に不安が消えたわけではない。
それにメッセージだとどうしても硬い印象を与えてしまう。それに1回誘って断られたら、次に誘うのもしつこい感じがするのが難点である。
「う、うう……」
郁人はメッセージアプリを閉じた。そして、更衣室から出て自転車に乗り家まで急いで帰宅した。
自室に行き、郁人はもう1度スマホを取り出す。そして、電話帳で郁人の番号を呼び出した。
「で、電話なら……ハードルは高いけど僕の気持ちが伝わるはず」
郁人は仁志に電話をかけた。コール音が鳴る。その間、郁人はずっと緊張しっぱなしだった。
喉が渇く。手汗が滲む。背筋がぞくぞくと震える。コール音がループする度に郁人の心臓がドクドクと強く脈打つ。
しかし、仁志は一向に電話に出ない。単に、電話に出られる状態ではないのか。それとも、郁人からの電話だとわかっていて無視をしているのか。
郁人の不安な気持ちが募る。郁人は諦めかけて通話を停止しようとした。
さなえがキャストの控え室で休んでいると、先輩のこまりが後ろから抱き着いてきた。
「わわ、こまりさん。ちょっと、いきなりなにしてるんですか」
「うーん。なんかね。さなえちゃんの表情が暗かったから元気づけてあげようかと思ってね」
こまりはにししと笑みをを浮かべる。小悪魔的なそのかわいらしい挙動に、さなえは少し羨ましく思う。
「ねえ。なにかあったの?」
暗い表情をしているさなえのことをこまりは心配していた。さなえはため息をついてしまう。
「いえ、なんでもありません」
「大丈夫。わたし口が堅いから悩みがあったら相談してよ」
「その悩みというよりかは……」
「もしかして彼女と別れたとか?」
こまりの言葉は別に外れてはいかなかった。たしかに直近で彼女とは別れている。しかし、さなえはをそれを引きずってはいなかった。
「当たり?」
「当たってはいるけどちがいます」
「なにその哲学的な答えー。予想外の答えなんだけど?」
普通ならば彼女と別れたことで落ち込んでいるように思える。しかし、さなえの悩みはそんなところにはなかった。
「もしかして、さなえちゃんを指名してくれる例の彼君のこと?」
「か、彼君って……風見君はそんなんじゃありません!」
さなえはわかりやすく反応してしまう。この反応の仕方で悩みは仁志のことだとこまりは理解してしまった。
「そうだよねー。たしかに最近はお店に来てくれないよねー。もしかして、プライベートでも喧嘩とかした?」
「喧嘩はしてません」
さなえはツンツンとした態度で返答をする。そんな、さなえの態度をこまりはかわいいと思ってしまう。
「あはは。さなえちゃんかわいいー」
「ど、どこがかわいいんですか! こまりさんの方がかわいいじゃないですか」
「まあ、わたしがかわいいのは当然だとしても。さなえちゃんのその猫っぽいツンデレなところとかかわいいって」
「別にわたしはツンデレじゃありません」
さなえはこまりにそっぽを向いてしまう。そのあからさまに不機嫌になっている態度もこまりにはかわいく映る。
「まあ、寂しいなら素直にそう言えばいいと思うよ」
「え?」
こまりはこれまでの会話で、さなえが抱えている問題をなんとなく察していた。仁志との関係。最近、付き合いが希薄になっていてどこか寂しさを感じてしまう。
「その……わたし、もしかしたら風見君に嫌われたかもしれません」
「え?」
「もしかしたら最初から好かれてなかったのかも……」
さなえの目が潤みはじめた。今にも泣きだしそうな表情に、こまりは慌ててしまう。
「わ、わー。そ、その泣かないで。わたしが話を聞いてあげるから」
「ぐす……はい」
少し鼻をすすり、さなえはポツポツと語りだす。
「実は……わたしは、風見君の彼女を知らず知らずのうちに奪ってしまったんです」
「え? そうなんだ。結構複雑な関係なんだね」
事情を知らない他人からすると、さなえは仁志に恨まれていても仕方ないように思える。
「わたしは最初はそのことを知りませんでした。だから、風見君がわたしと交流してくれることは、純粋な好意というか友情なのかもしれませんが、そういうものだと思っていたんです」
「ふんふん……」
声を震わせながら語るさなえにこまりが相槌を打つ。
「でも、もしかしたら、風見君はわたしを困らせるために女装を強要して街中を歩かせたり、勉強会の時も女装するように誘導していたのかもしれません」
さなえがぐっとスカートの裾を掴む。スカートにシワができて、それはまるでさなえの心に入ったヒビを表しているのかのようであった。
「わたしは最初から風見君に嫌われていたかもしれません。だから、わたしと彼女が別れてから付き合いを改めたんだと思います。風見君の目的がわたしと彼女を破局させることだとしたら、もう復讐は果たされたのでわたしに構う必要はないのかと」
さなえの目が再び潤む。このままでは、目から大粒の涙がこぼれてしまう。
「そっか。なるほど。まあ、そうだよね。自分のことってなかなか客観視できないよね」
こまりはさなえを抱きしめた。さなえの頭部を自分の胸板に預ける形となり、さなえはこまりの温もりを感じる。
「え?」
「大丈夫。さなえちゃん。風見君はあなたのことを嫌いになっていない。だって、見ていたらわかるもの。わたしがテーブルに着いている時よりも、さなえちゃんがテーブルに着いた時の方が、楽しそうにしていたから」
こまりは、仁志の相手をしたことがある。その時も仁志は決して楽しんでいなかったわけではない。でも、テーブルから離れて客観的に見た時に、仁志の表情をしっかりと見ていた。
「嫌いな相手にあんな表情はできないよ。もし、仮にできたとしたらそれはハリウッドスターもビックリの演技力ね。俳優として天下を取れるレベル」
「あ、あはは。なんですかそれ」
こまりの独特な表現にさなえは目を潤ませながらも笑った。目に溜まっていた涙が頬を伝う、さなえの心からは悲しみが消えていた。
「だから安心して。風見君はあなたのことが好き。じゃなかったら、高校生なのにこの店に来ないでしょ? ここの値段設定かなり高いんだから」
「そ、そうですよね……」
現金的の話で少しさなえの気分は台無しになったものの、さなえは気持ちが少し楽になった。仁志がさなえに向けている笑顔。それは他の人に向ける笑顔とは違うものであった。さなえはそのことに気づいていなくて、こまりに教えてもらった。
そうして、さなえは目を瞑り仁志の笑顔を思い返してみる。純粋で無邪気な笑顔。さなえはこの笑顔を偽物だと思いたくなかった。
「こまりさん。ありがとうございます。わたし、風見君とちゃんと話してみます」
「うん。そうだね。それが良い。でも、そろそろ休憩終わるから仕事に戻ろうか」
「はい!」
「その前に涙はちゃんと拭いてからね」
こまりは黄色いハンカチをさなえに渡した。
「ありがとうございます」
こまりのハンカチで涙をぬぐい、さなえはホールへと向かった。
◇
仕事終わり。さなえから郁人に戻り、更衣室にてスマホを確認する。
仁志からのメッセージは相変わらずない。郁人は仁志にメッセージを送ろうとする。
『明日、僕はバイトが休みなんだ。風見君はどう? バイトがある? もし休みなら話したいことがあるんだ』
そうメッセージを打ち込んだが、郁人はすぐに消去した。送信ボタンを押せない。
こまりに勇気はもらってみたものの、まだ心の中で不安な気持ちがあった。
仁志の気持ちに嘘偽りはないのかもしれない。でも、仁志が長いこと郁人を放置していたのは事実である。
その理由がハッキリしないことには、まだ完全に不安が消えたわけではない。
それにメッセージだとどうしても硬い印象を与えてしまう。それに1回誘って断られたら、次に誘うのもしつこい感じがするのが難点である。
「う、うう……」
郁人はメッセージアプリを閉じた。そして、更衣室から出て自転車に乗り家まで急いで帰宅した。
自室に行き、郁人はもう1度スマホを取り出す。そして、電話帳で郁人の番号を呼び出した。
「で、電話なら……ハードルは高いけど僕の気持ちが伝わるはず」
郁人は仁志に電話をかけた。コール音が鳴る。その間、郁人はずっと緊張しっぱなしだった。
喉が渇く。手汗が滲む。背筋がぞくぞくと震える。コール音がループする度に郁人の心臓がドクドクと強く脈打つ。
しかし、仁志は一向に電話に出ない。単に、電話に出られる状態ではないのか。それとも、郁人からの電話だとわかっていて無視をしているのか。
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