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第25話 知り合いと遭遇
「あの……! やめてください。わたしたち2人でも十分に楽しんでいるんで」
さなえが2人のナンパ男に対して迷惑そうに眉をひそめながらきっぱりと拒絶する。
しかし、ナンパ男たちはこれで簡単に引き下がらなかった。
「えー。いいじゃん。ね? なにか欲しいものがあったら奢るからさ」
「そうそう。最近の祭りの出店って結構値上がりして高いでしょ? 君たちのためなら、お兄さんたち全然余裕で払えるんだけどなあ」
今度は金をチラつかせて押していく作戦である。しかし、2人共バイトをしているし、そこまでお金に困っているわけでもない。
「とにかく! わたしたちは2人でこのお祭りを楽しみに来たんですから部外者は邪魔しないでください」
しゃべれないひとみの代わりにさなえが一生懸命に断ろうとする。ここでナンパ男たちは作戦を変えることにした。
さなえには強く拒絶されているけれど、ひとみはまだなにも言っていない。こっちなら押せば行ける。ひとみから順番に落としてさなえをなし崩し的に誘おうという作戦に出ることにした。
「ふーん。そっか。でも、こっちのお嬢さんはどうかな? へっへっへ」
サーファー風の男がひとみの手首をぐっと掴んだ。
「ッ!」
ひとみは表情に不安な感情が現れる。聞こえない程の小声で悲鳴が漏れる。ひとみの手を握るサーファー風の男の力が予想外に強い。
自分は慣れない浴衣姿だし、喧嘩に自信があるわけでもない。このままだとやられる。そう思ったひとしは手を振りほどくこともできずに固まってしまう。
「ほら。いやがってない。普通嫌なら振りほどくよね? ふひひ」
ラッパー風の男がひとみの背後に回る。そして、尻に手を伸ばしかけたその時だった。
ガツンとラッパー風の男の股間に激痛が走った。この場の4人全員が知っている痛みである金玉の痛み。
「お、おぉおごおお……」
ラッパー風の男が股間を抑えてその場にうずくまってしまう。脚を上げていたさなえがゆっくりとそれを地面へと戻す。
「汚い手で触ろうとするな!」
さなえが完全に凛々しい男声で啖呵を切る。サーファー風の男はさなえの気迫に押されて、ひとみの手首を握っている力を弱めてしまう。
「え、あ? い、今の声何!?」
あまりにも男そのもののさなえの声にサーファー風の男は完全に脳がバグって混乱してしまっている。
ひとみはこの隙を見逃さなかった。一瞬の隙を突いてサーファー風の男の股間を思い切り蹴り上げた。
「とりゃ!」
「がふっ……!」
サーファー風の男はその場で情けなくぴょんぴょんとジャンプをして衆人環視の元にさらされる。
「逃げよう!」
さなえがひとみの手を繋いでその場からそそくさと立ち去っていく。
2人は人混みを使ってナンパ男たちを撒こうとした。それは成功して、ナンパ男たちから逃れることに成功する。
「はぁはぁ……あ、危なかったね」
「ああ。それにしてもさなえちゃん、結構大胆なことするんだね」
ひとみはさなえの行動に驚いた。ひとみの知っているさなえはあまり暴力とかそういうのは振るわない性格だと思っていた。
「ご、ごめん。そのひいちゃったよね……あの男がひとみちゃんのお尻を触ろうとしたから反射的に蹴っちゃった」
「そうだったんだ……ありがとう」
自分を守るために奮闘してくれたさなえのことを嫌いになれるわけがなかった。
「結構離れたところに来ちゃったね」
「逃げるのに夢中であまり人が少ないところに来ちゃったかも」
ひとみとさなえは人通りが多いところから外れたところに来ていた。祭り会場から少しずれたところにある公園の林の中。周囲には人があまりいない。でも、どこからかひそひそとした話し声が聞こえてくる。
「ねえ。誰か来たらどうするの?」
「大丈夫だってバレやしないって」
「じゃあ良いけど……」
どこかで聞き覚えのある男女の声が聞こえてくる。
「近くに誰かいるみたい」
さなえがそう言うとひとみの顔が険しくなってくる。
「この声って希子の声じゃないのか?」
「え? 佐倉さんの?」
2人の間に緊張が走る。この近くに希子がいるとしたのなら見つかるのはまずい。女装している現状では知り合いは極力見つからない方が良い。
特に2人にとって希子は元カノである。見知った仲であるために、よりバレやすいと思ってしまう。
2人は顔を見合わせてこの場を立ち去ろうとした。
パキッ……
「あ」
ひとみが小枝を踏んでしまう。その音は静寂の林の中を響いてしまう。
「……! 今の音なに!?」
「やべ、誰かいるのかもしれねえ」
なにやら衣擦れの音が聞こえる。その音がやんだと思ったら次に聞こえてくるのは足音である。その足音がすごい勢いで近づいてくる。
ここにいる2人はこの場から急いで立ち去ろうとしている。つまり、ひとみとさなえと出くわす確率が高い。
「ひとみちゃん。急いで逃げよう」
「で、でも……こんな歩きにくい靴じゃ……」
慣れないサンダル。それも女物としてデザインされていて走りづらい。それにさきほど走って影響で体力も消耗していつものペースで走れない。
そんな不幸が重なって、林のしげみから出てくる男女に見つかった。
ひとみの予想通り、1人は希子だった。そして、もう1人は希子を狙っていた同じクラスのチャラい男子だった。
2人の衣服は少し乱れている。まるで慌てて衣服を着たかのようである。
まずい。ひとみとさなえの間に緊張が走る。そして、チャラ男が希子の手を掴んだ。
「行こうぜ」
「え、あ……ちょ、ちょっと待って!」
希子はなにかに気づいたように、ひとみとさなえの方をじーっと見ていた。しかし、チャラ男に強引に引っ張られて祭り会場の方に向かって行った。
希子の姿が見えなくなった時、さなえが口を開いた。
「あの2人。ここでなにをしようとしていんただろう」
「決まっているだろ。まあ、邪魔して少し悪かったかな」
元カノがどこで誰と何をしてようとこの2人にはもう関係のないことであった。
でも、希子の化粧も学校以上に濃いものであったことに、2人は少し心配な気持ちがあった。
学校でも校則違反ギリギリの化粧で来ている希子。夏休みでそういう制約がない環境だと必然的に化粧が濃くなってしまうのは考えなくてもわかることだ。
しかし、実際にそれを目の当たりにすると話が変わってくる。
「佐倉さん変わったね」
「ああ、なにがあいつをあんなに変えてしまったんだ」
かつては好きだった相手が変わっていく様を見ていくのは、未練がないとはいえ居たたまれない気持ちになってくる。
かと言って、自分たちにはもうどうすることもできない。
恋人関係でもないのに、他人の人生に口出しできる権利というか義理もない。
ひとみとさなえの2人はしばらく林で休んだ後、再び祭り会場へと戻っていくのであった。
チョコバナナを手にしたさなえと、リンゴ飴を手にしたひとみ。
それぞれが好きなものを買い、それを楽しんでいる。
祭りの出店の料金はナンパ男たちが言っていた通りに高いけれど、それでもどうしても買いたくなってしまうのが人情というものである。
しかし、バイトをしている2人だからそこまで抵抗なく買えるけれど、そうでない学生にとってはやはり手が出しにくい金額であることには間違いない。
ドンドンと和太鼓の音が聞こえる。地域の小学生たちが叩いている。祭りを盛り上げる一旦となり、聞いていて心地が良いものであった。
「そろそろ花火が打ちあがる時間だね」
さなえが時計を確認しながら言った。
「どうする? 近くで見る? それとも遠くから?」
「近くだと人が多いし、なんか知り合いにバレそうだから遠くが良いかな」
ひとみがさなえにそっと耳打ちをした。
「うん。そうだね。それじゃあ、ちょっと会場を離れようか」
さなえが2人のナンパ男に対して迷惑そうに眉をひそめながらきっぱりと拒絶する。
しかし、ナンパ男たちはこれで簡単に引き下がらなかった。
「えー。いいじゃん。ね? なにか欲しいものがあったら奢るからさ」
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今度は金をチラつかせて押していく作戦である。しかし、2人共バイトをしているし、そこまでお金に困っているわけでもない。
「とにかく! わたしたちは2人でこのお祭りを楽しみに来たんですから部外者は邪魔しないでください」
しゃべれないひとみの代わりにさなえが一生懸命に断ろうとする。ここでナンパ男たちは作戦を変えることにした。
さなえには強く拒絶されているけれど、ひとみはまだなにも言っていない。こっちなら押せば行ける。ひとみから順番に落としてさなえをなし崩し的に誘おうという作戦に出ることにした。
「ふーん。そっか。でも、こっちのお嬢さんはどうかな? へっへっへ」
サーファー風の男がひとみの手首をぐっと掴んだ。
「ッ!」
ひとみは表情に不安な感情が現れる。聞こえない程の小声で悲鳴が漏れる。ひとみの手を握るサーファー風の男の力が予想外に強い。
自分は慣れない浴衣姿だし、喧嘩に自信があるわけでもない。このままだとやられる。そう思ったひとしは手を振りほどくこともできずに固まってしまう。
「ほら。いやがってない。普通嫌なら振りほどくよね? ふひひ」
ラッパー風の男がひとみの背後に回る。そして、尻に手を伸ばしかけたその時だった。
ガツンとラッパー風の男の股間に激痛が走った。この場の4人全員が知っている痛みである金玉の痛み。
「お、おぉおごおお……」
ラッパー風の男が股間を抑えてその場にうずくまってしまう。脚を上げていたさなえがゆっくりとそれを地面へと戻す。
「汚い手で触ろうとするな!」
さなえが完全に凛々しい男声で啖呵を切る。サーファー風の男はさなえの気迫に押されて、ひとみの手首を握っている力を弱めてしまう。
「え、あ? い、今の声何!?」
あまりにも男そのもののさなえの声にサーファー風の男は完全に脳がバグって混乱してしまっている。
ひとみはこの隙を見逃さなかった。一瞬の隙を突いてサーファー風の男の股間を思い切り蹴り上げた。
「とりゃ!」
「がふっ……!」
サーファー風の男はその場で情けなくぴょんぴょんとジャンプをして衆人環視の元にさらされる。
「逃げよう!」
さなえがひとみの手を繋いでその場からそそくさと立ち去っていく。
2人は人混みを使ってナンパ男たちを撒こうとした。それは成功して、ナンパ男たちから逃れることに成功する。
「はぁはぁ……あ、危なかったね」
「ああ。それにしてもさなえちゃん、結構大胆なことするんだね」
ひとみはさなえの行動に驚いた。ひとみの知っているさなえはあまり暴力とかそういうのは振るわない性格だと思っていた。
「ご、ごめん。そのひいちゃったよね……あの男がひとみちゃんのお尻を触ろうとしたから反射的に蹴っちゃった」
「そうだったんだ……ありがとう」
自分を守るために奮闘してくれたさなえのことを嫌いになれるわけがなかった。
「結構離れたところに来ちゃったね」
「逃げるのに夢中であまり人が少ないところに来ちゃったかも」
ひとみとさなえは人通りが多いところから外れたところに来ていた。祭り会場から少しずれたところにある公園の林の中。周囲には人があまりいない。でも、どこからかひそひそとした話し声が聞こえてくる。
「ねえ。誰か来たらどうするの?」
「大丈夫だってバレやしないって」
「じゃあ良いけど……」
どこかで聞き覚えのある男女の声が聞こえてくる。
「近くに誰かいるみたい」
さなえがそう言うとひとみの顔が険しくなってくる。
「この声って希子の声じゃないのか?」
「え? 佐倉さんの?」
2人の間に緊張が走る。この近くに希子がいるとしたのなら見つかるのはまずい。女装している現状では知り合いは極力見つからない方が良い。
特に2人にとって希子は元カノである。見知った仲であるために、よりバレやすいと思ってしまう。
2人は顔を見合わせてこの場を立ち去ろうとした。
パキッ……
「あ」
ひとみが小枝を踏んでしまう。その音は静寂の林の中を響いてしまう。
「……! 今の音なに!?」
「やべ、誰かいるのかもしれねえ」
なにやら衣擦れの音が聞こえる。その音がやんだと思ったら次に聞こえてくるのは足音である。その足音がすごい勢いで近づいてくる。
ここにいる2人はこの場から急いで立ち去ろうとしている。つまり、ひとみとさなえと出くわす確率が高い。
「ひとみちゃん。急いで逃げよう」
「で、でも……こんな歩きにくい靴じゃ……」
慣れないサンダル。それも女物としてデザインされていて走りづらい。それにさきほど走って影響で体力も消耗していつものペースで走れない。
そんな不幸が重なって、林のしげみから出てくる男女に見つかった。
ひとみの予想通り、1人は希子だった。そして、もう1人は希子を狙っていた同じクラスのチャラい男子だった。
2人の衣服は少し乱れている。まるで慌てて衣服を着たかのようである。
まずい。ひとみとさなえの間に緊張が走る。そして、チャラ男が希子の手を掴んだ。
「行こうぜ」
「え、あ……ちょ、ちょっと待って!」
希子はなにかに気づいたように、ひとみとさなえの方をじーっと見ていた。しかし、チャラ男に強引に引っ張られて祭り会場の方に向かって行った。
希子の姿が見えなくなった時、さなえが口を開いた。
「あの2人。ここでなにをしようとしていんただろう」
「決まっているだろ。まあ、邪魔して少し悪かったかな」
元カノがどこで誰と何をしてようとこの2人にはもう関係のないことであった。
でも、希子の化粧も学校以上に濃いものであったことに、2人は少し心配な気持ちがあった。
学校でも校則違反ギリギリの化粧で来ている希子。夏休みでそういう制約がない環境だと必然的に化粧が濃くなってしまうのは考えなくてもわかることだ。
しかし、実際にそれを目の当たりにすると話が変わってくる。
「佐倉さん変わったね」
「ああ、なにがあいつをあんなに変えてしまったんだ」
かつては好きだった相手が変わっていく様を見ていくのは、未練がないとはいえ居たたまれない気持ちになってくる。
かと言って、自分たちにはもうどうすることもできない。
恋人関係でもないのに、他人の人生に口出しできる権利というか義理もない。
ひとみとさなえの2人はしばらく林で休んだ後、再び祭り会場へと戻っていくのであった。
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それぞれが好きなものを買い、それを楽しんでいる。
祭りの出店の料金はナンパ男たちが言っていた通りに高いけれど、それでもどうしても買いたくなってしまうのが人情というものである。
しかし、バイトをしている2人だからそこまで抵抗なく買えるけれど、そうでない学生にとってはやはり手が出しにくい金額であることには間違いない。
ドンドンと和太鼓の音が聞こえる。地域の小学生たちが叩いている。祭りを盛り上げる一旦となり、聞いていて心地が良いものであった。
「そろそろ花火が打ちあがる時間だね」
さなえが時計を確認しながら言った。
「どうする? 近くで見る? それとも遠くから?」
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