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第26話 打ち上げ花火と2人の進展
ひとみとさなえは会場から離れたところにある河川敷に来ていた。
ここは花火をキレイに見れると地元ではそこそこ有名なスポットで何人かの家族連れやカップルもここに来ていた。、
それでも、祭り会場と比べたら人は少なくて、知り合いにバレたくないひとみにとっては好都合であった。
「さて、もうすぐだね」
さなえがそう言うや否や空に花火が打ちあがる。
ひゅーっと遅れて音が聞こえる。花火が開く、その数秒後にパァンと音が聞こえて風情ある光景になった。
「キレイだね……」
さなえがひとみに寄り添い2人は花火を眺めている。
最初の1発は橙色の花火だった。そして、次の花火が2発、3発と打ちあがる。
ひゅーパァン! ひゅーパァン!
透き通った夏の夜空に打ちあがる色とりどりの花火。蒼い花火もあれば、赤い花火もある。
色々な花火が次々と打ちあがり、観客たちの心にも色とりどりの感情を与える。
この花火を見ているみんなはそれぞれに楽しい感情を抱えているであろう。恋人と一緒に見ている者、友人と一緒に見ている者、家族と一緒に見ている者。
それぞれが誰と見たかによって一生の思い出となる場合だってある。
1人で見ているものだっている。その人物の心境はいかほどなのであろうか。
恋人と別れた直後なら切なくも悲しい夏の思い出となる場合もある。そうした場合にこの花火の感情は楽しいものだけではないのかもしれない。
でも、少なくともここにいるひとみとさなえにとって、この花火は特別な意味を持つものである。
2人で見る初めての打ち上げ花火。特にさなえは好きな相手と一緒に見る初めての花火である。
「ねえ。ひとみちゃん。正直に答えて欲しいんだけど、この花火って佐倉さんと一緒に見たことがある?」
「ああ……」
ひとみが答える。河川敷にいる者はみな花火に夢中になっていて、誰もひとみとさなえのことを気にしていない。
ひとみの声から男性の声が聞こえてきたとしても、それに違和感を持つものは誰もいないのだ。
「そっか……残念だな。わたしは好きな人と花火を見るのは初めてなのに……ひとみちゃんはもう経験しているんだね」
お互い初めて同士が良かった。さなえの心にはそんな無念な気持ちもあった。
それはそれで悲しいことであるが、さなえの心にはまだ別の感情があった。
「でも……初めて一緒に見る相手がひとみちゃんで良かった」
「ごめん……」
ひとみは自然とそんな言葉が出ていた。
「なんで謝るの? 別に謝ることじゃないよ。だって、その時は佐倉さんが好きだったんでしょ? だったら、好きな相手のところに一緒にいるのは当たり前じゃない」
さなえはひとみをフォローしている。ひとみは少しは罪悪感が薄れる。
「ねえ、約束覚えている?」
さなえが瞳の腕に組み付いて問う。さなえの胸のパッドがひとみの腕に当たる。
「約束……?」
「うん。その格好で外に出てくれたら、見せてあげるものがあったよね?」
ここでひとみは約束を思い出した。
仁志が女装して外に出れば、さなえの下着姿を見せてくれるというものであった。
「その……今日いいよ。この花火が終わった後にわたしの家に来て?」
さなえは甘えるような声色でひとみを誘う。ひとみはそんなさなえに思わず抱き着きたくなってしまう。
もう理性を保ってられない。ひとみの手がさなえの肩へと伸びる。
その時――
ひゅーパァンと花火の音が聞こえる。これに正気に戻ったひとみはさなえの肩からパッと手を離した。
「なーんだ。意気地なし」
さなえが舌を出してあざとく笑う。ひとみはそんなさなえにモヤモヤとした色々な感情を抱えていた。
「そのまま手を出して良かったのかよ」
「うん。全然いいよ。ちょっとだけならね。佐倉さんがやろうとしていたことまでは無理だけど」
「あれは……あいつらがおかしいだろ」
人が少ない林で行為をしようとしていた希子とその彼氏らしき男。2人がなにをしようとしていたのか。その答えは知らないが、想像はつく。
「ねえ、わたしたちも家に帰ったらする?」
さなえがひとみの鎖骨周辺に手を添えて上目遣いで誘惑をする。
ひとみの心臓がドクドクと高鳴る。今日、この日。お互いに大人の階段を上ってしまうのであろうか。
「ふふ、本気にしちゃった?」
さなえの蠱惑的な笑みでひとみは一気に落胆する。
「な、なんだよ。本気にしたらどうするつもりだったんだよ」
そんな悪態をつくとさなえはケラケラと笑った。
周囲には人がいるはずなのに、2人だけの時間が過ぎていく。2人は花火の下で存分に語らい、そしてお互いの気持ちを探りあっていた。
「花火終わっちゃったね」
「ああ、帰ろうか」
そして、ひとみとさなえは、さなえの家へと帰っていった。
◇
「くぅー早く脱ぎてえ!」
ひとみは雑に浴衣を脱ぐとすぐに仁志の恰好に戻る。一方でさなえはまだ着替えていなくてその場に立ち尽くしていた。
「むー。もう着替えちゃうの。せっかくかわいく仕上げたのに」
「そんなことはどうでもいいんだよ。さなえちゃんの下着を見せてくれるんだろ?」
仁志は目を血走らせてさなえを見つめる。さなえはそんな仁志と目を合わせないように顔を反らした。
「もう、そんなにがっつかないでよ」
そう言いながらもさなえは浴衣の帯に手をかける。そして、するすると帯を解いて浴衣を脱いでいく。
「お、おおお!」
仁志の視線はさなえの体に釘付けになる。ぽとぽとと詰め物のタオルが落ちる。そして、浴衣スリップだけになったさなえはそれにも手をかけようとしていた。
「いくよ? 風見君」
「ああ……」
仁志はごくりと唾を飲み込んだ。そして、するっとさなえは下着姿になった。
「おぉおおお!!」
仁志は目玉が飛び出そうになるくらいにさなえの体を凝視した。
白く美しい肢体に纏っているのは同じく純白のブラとショーツだった。
以前は男の娘のブラを見たことはあった。しかし、今回は下まで見ることができる。
さなえのショーツにはたしかに膨らみがあり、 それは彼女が彼であることを指し示していた。
どう見ても男性には見えないさなえの姿。しかし、ここの部分を見れば知らない人が見ても一目瞭然である。
「どうかな……白で攻めてみたんだけど……」
「最高……いいね! いい趣味しているよ!」
仁志はさなえに1歩近づく。さなえはにじり寄ってくる仁志に若干の戸惑いを覚えた。
「え、ちょ、ちょっと風見君。な、なにをするつもり……」
このままだと仁志に襲われるかもしれない。そう思ってさなえは身構えようと下。しかし、体が身構えようとしても動かない。
これは仁志に恐怖しているからではない。本能レベルで仁志を求めてしまっているからである。
「……さなえちゃん」
仁志はさなえの肩に手をかけた。ドキドキ。2人の心臓の音が高鳴る。お互いの心臓の鼓動が聞こえるんじゃないかと思うくらいに。
仁志がさなえのブラに手をかけようとしたその時。
ピンポーンとチャイムが鳴った。
「あっ……」
ここで2人は我に返った。仁志はさなえから手を離して、さなえは急いで着替え始める。
「ごめんね。すぐに戻るから……」
さなえはメイクも落としてブラも外して郁人に戻る。そして、玄関先へと向かい来客に対応した。
「……後少しだったのに……」
仁志は行き場のなくなった性欲を抑えようと1人、郁人の部屋で瞑想を始めた。
今日を逃したのはかなり痛い。この日ほど、押せばいけるという日はなかなかに来ないのかもしれない。
「でも……まあ、ゆっくりやるしかないか」
仁志は諦めなかった。自分の脱童貞のために、さなえとまた良い雰囲気になって見せると心に誓うのであった。
ここは花火をキレイに見れると地元ではそこそこ有名なスポットで何人かの家族連れやカップルもここに来ていた。、
それでも、祭り会場と比べたら人は少なくて、知り合いにバレたくないひとみにとっては好都合であった。
「さて、もうすぐだね」
さなえがそう言うや否や空に花火が打ちあがる。
ひゅーっと遅れて音が聞こえる。花火が開く、その数秒後にパァンと音が聞こえて風情ある光景になった。
「キレイだね……」
さなえがひとみに寄り添い2人は花火を眺めている。
最初の1発は橙色の花火だった。そして、次の花火が2発、3発と打ちあがる。
ひゅーパァン! ひゅーパァン!
透き通った夏の夜空に打ちあがる色とりどりの花火。蒼い花火もあれば、赤い花火もある。
色々な花火が次々と打ちあがり、観客たちの心にも色とりどりの感情を与える。
この花火を見ているみんなはそれぞれに楽しい感情を抱えているであろう。恋人と一緒に見ている者、友人と一緒に見ている者、家族と一緒に見ている者。
それぞれが誰と見たかによって一生の思い出となる場合だってある。
1人で見ているものだっている。その人物の心境はいかほどなのであろうか。
恋人と別れた直後なら切なくも悲しい夏の思い出となる場合もある。そうした場合にこの花火の感情は楽しいものだけではないのかもしれない。
でも、少なくともここにいるひとみとさなえにとって、この花火は特別な意味を持つものである。
2人で見る初めての打ち上げ花火。特にさなえは好きな相手と一緒に見る初めての花火である。
「ねえ。ひとみちゃん。正直に答えて欲しいんだけど、この花火って佐倉さんと一緒に見たことがある?」
「ああ……」
ひとみが答える。河川敷にいる者はみな花火に夢中になっていて、誰もひとみとさなえのことを気にしていない。
ひとみの声から男性の声が聞こえてきたとしても、それに違和感を持つものは誰もいないのだ。
「そっか……残念だな。わたしは好きな人と花火を見るのは初めてなのに……ひとみちゃんはもう経験しているんだね」
お互い初めて同士が良かった。さなえの心にはそんな無念な気持ちもあった。
それはそれで悲しいことであるが、さなえの心にはまだ別の感情があった。
「でも……初めて一緒に見る相手がひとみちゃんで良かった」
「ごめん……」
ひとみは自然とそんな言葉が出ていた。
「なんで謝るの? 別に謝ることじゃないよ。だって、その時は佐倉さんが好きだったんでしょ? だったら、好きな相手のところに一緒にいるのは当たり前じゃない」
さなえはひとみをフォローしている。ひとみは少しは罪悪感が薄れる。
「ねえ、約束覚えている?」
さなえが瞳の腕に組み付いて問う。さなえの胸のパッドがひとみの腕に当たる。
「約束……?」
「うん。その格好で外に出てくれたら、見せてあげるものがあったよね?」
ここでひとみは約束を思い出した。
仁志が女装して外に出れば、さなえの下着姿を見せてくれるというものであった。
「その……今日いいよ。この花火が終わった後にわたしの家に来て?」
さなえは甘えるような声色でひとみを誘う。ひとみはそんなさなえに思わず抱き着きたくなってしまう。
もう理性を保ってられない。ひとみの手がさなえの肩へと伸びる。
その時――
ひゅーパァンと花火の音が聞こえる。これに正気に戻ったひとみはさなえの肩からパッと手を離した。
「なーんだ。意気地なし」
さなえが舌を出してあざとく笑う。ひとみはそんなさなえにモヤモヤとした色々な感情を抱えていた。
「そのまま手を出して良かったのかよ」
「うん。全然いいよ。ちょっとだけならね。佐倉さんがやろうとしていたことまでは無理だけど」
「あれは……あいつらがおかしいだろ」
人が少ない林で行為をしようとしていた希子とその彼氏らしき男。2人がなにをしようとしていたのか。その答えは知らないが、想像はつく。
「ねえ、わたしたちも家に帰ったらする?」
さなえがひとみの鎖骨周辺に手を添えて上目遣いで誘惑をする。
ひとみの心臓がドクドクと高鳴る。今日、この日。お互いに大人の階段を上ってしまうのであろうか。
「ふふ、本気にしちゃった?」
さなえの蠱惑的な笑みでひとみは一気に落胆する。
「な、なんだよ。本気にしたらどうするつもりだったんだよ」
そんな悪態をつくとさなえはケラケラと笑った。
周囲には人がいるはずなのに、2人だけの時間が過ぎていく。2人は花火の下で存分に語らい、そしてお互いの気持ちを探りあっていた。
「花火終わっちゃったね」
「ああ、帰ろうか」
そして、ひとみとさなえは、さなえの家へと帰っていった。
◇
「くぅー早く脱ぎてえ!」
ひとみは雑に浴衣を脱ぐとすぐに仁志の恰好に戻る。一方でさなえはまだ着替えていなくてその場に立ち尽くしていた。
「むー。もう着替えちゃうの。せっかくかわいく仕上げたのに」
「そんなことはどうでもいいんだよ。さなえちゃんの下着を見せてくれるんだろ?」
仁志は目を血走らせてさなえを見つめる。さなえはそんな仁志と目を合わせないように顔を反らした。
「もう、そんなにがっつかないでよ」
そう言いながらもさなえは浴衣の帯に手をかける。そして、するすると帯を解いて浴衣を脱いでいく。
「お、おおお!」
仁志の視線はさなえの体に釘付けになる。ぽとぽとと詰め物のタオルが落ちる。そして、浴衣スリップだけになったさなえはそれにも手をかけようとしていた。
「いくよ? 風見君」
「ああ……」
仁志はごくりと唾を飲み込んだ。そして、するっとさなえは下着姿になった。
「おぉおおお!!」
仁志は目玉が飛び出そうになるくらいにさなえの体を凝視した。
白く美しい肢体に纏っているのは同じく純白のブラとショーツだった。
以前は男の娘のブラを見たことはあった。しかし、今回は下まで見ることができる。
さなえのショーツにはたしかに膨らみがあり、 それは彼女が彼であることを指し示していた。
どう見ても男性には見えないさなえの姿。しかし、ここの部分を見れば知らない人が見ても一目瞭然である。
「どうかな……白で攻めてみたんだけど……」
「最高……いいね! いい趣味しているよ!」
仁志はさなえに1歩近づく。さなえはにじり寄ってくる仁志に若干の戸惑いを覚えた。
「え、ちょ、ちょっと風見君。な、なにをするつもり……」
このままだと仁志に襲われるかもしれない。そう思ってさなえは身構えようと下。しかし、体が身構えようとしても動かない。
これは仁志に恐怖しているからではない。本能レベルで仁志を求めてしまっているからである。
「……さなえちゃん」
仁志はさなえの肩に手をかけた。ドキドキ。2人の心臓の音が高鳴る。お互いの心臓の鼓動が聞こえるんじゃないかと思うくらいに。
仁志がさなえのブラに手をかけようとしたその時。
ピンポーンとチャイムが鳴った。
「あっ……」
ここで2人は我に返った。仁志はさなえから手を離して、さなえは急いで着替え始める。
「ごめんね。すぐに戻るから……」
さなえはメイクも落としてブラも外して郁人に戻る。そして、玄関先へと向かい来客に対応した。
「……後少しだったのに……」
仁志は行き場のなくなった性欲を抑えようと1人、郁人の部屋で瞑想を始めた。
今日を逃したのはかなり痛い。この日ほど、押せばいけるという日はなかなかに来ないのかもしれない。
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