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28.王様、頑張るってさ

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はーい♪

おっひさ!時雨だよ~
いやー、最近の更新の速度が亀だよね~
ごめんね☆

あ、ちなみにー
この前のクレープの日のことは、もう記憶から抹殺したからねー?
僕としては最悪なんだからー

ちなみにー、最近は生徒会の人達や王道君が大人しくてー、教室にも来ないしー平和だからいいんだけどさー
ちょっとつまんないんだよねー…
笑いの要素が足りないんだよー


時「はー……」

真「ん?どうした時雨。ため息なんかついて」

時「いやー…、王道君達が大人しいのは平和でいいんだけどさー。つまんないやー」

真「あー、まぁ、あいつらは見てて面白いとこもあったっちゃ、あったからな」

時「そうなんだよー。馬鹿みたいに騒いでて超面白かったのにさー」


二人とも口が悪いにも程がある



時「まっ、いっかー」



時雨はここ最近いろいろありすぎて、脳が疲れていた
考えるのを諦めた


昼休みになった途端優が隣のクラスから時雨の元にすぐにやってきた

優「やっほ♪しーぐれ♡」

時「♡がウザイ」(ニッコリ)

優「や~ん!時雨が笑ってくれたぁ!超かわいい~!」

真「キメェ」

優「ひっどい!!!」


3人で(主に優が)ギャーギャー騒いでいると、教室の扉が勢いよく開かれた
その瞬間教室が静まり返り、全員が扉を開けた人物に注目する

よく目立つ赤い髪。獅子のように鋭い黄色い瞳



生徒会   会長  獅子涼雅


とんでもないオーラを放ちながら、その瞳で捉えたのは、言うまでもない…
時雨だ

時雨の方に歩いてくる獅子を皆が目で追う
固唾を飲んで見守る中、獅子は時雨の前に仁王立ちした


真「なんすか、会長」

すかさず真琴が時雨を庇うように会長の前に割ってはいる
その目つきは威嚇していることが丸わかりなほど鋭いものになっていた

優「獅子せんぱーい、ここ1年の教室ですよー?来るとこ間違ってませーん?」

優もニコニコ笑顔を浮かべながらも、小馬鹿にするような言い方で敵意むき出しだ

涼「そいつに用がある」

真「用ってなんすか」

涼「貴様には関係ない」


真琴は自分よりも背の高い会長に見下ろされ、その威圧感にたらりと汗が流れるのを感じた
まさに一触即発といった雰囲気…




時「用ってなんですかー?」

時雨の声に皆が一斉に目を丸くした
この緊張感に包まれた状況で平然とした態度で問う時雨
彼はそもそも恐れをあまり知らない人物だ
まぁ、良くいえば鋼のハート。悪くいえばKYだ


優「ちょっ、時雨…!?」

時「いやー、喧嘩するより用があるならパっと聞いた方が絶対めんどくさくなくていいよー」


疲れきった時雨にとってはこれ以上の面倒事はなんとしても避けたかったのだ


涼「実は、貴様に…は、話がある」

時「話ってー?」

涼「そ、その…、えっと」

時「?」


顔を赤くしてどもる会長の姿をこの教室にいる者達は初めて見た
あの超俺様会長がどもるなどありえないのだ
そう、ありえないはずだ…


涼「お、俺は…、お、お前のことが…」



もうこの時点で真琴と優は嫌な予感しかしてなかった





涼「お前のことが、好きだ!!!」

時「……バカなの?」



あまりにもストレートな告白にピュアかよ…。と思った時雨
しかし、すぐに自分が告白されたということを認識して馬鹿だという答えにいたった

すごいひねくれぶりだ






いや、僕が告白されるとか…え??
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