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魔王、聖剣に話す3
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「まず、この世界の魔王は国王とかじゃなくて、世界を滅ぼすために魔族や魔物を率いるやつのことな」
「世界を滅ぼす? なんでだい?」
クリスはまずそこが理解できない。
「ああ、これはある神話があってな」
シャルルが語ったのは次のような話だった。
昔、神はまず、大地や動物を創造した。
次に自分に似せた人間やアレンジを加えた亜人族を創造した。
神は人々に知恵や技術を与え、仲良く暮らすように言った。
だが、人々は争い、奪い、殺しあった。
神は絶望し、人々を滅ぼそうと考えた。
だが、神は人々を愛してもいた。
だから神は、造った。世界を滅ぼす剣とそれに抗う剣を。
そして、世界を滅ぼす剣が選んだ者を魔王、抗う剣が選んだ者を勇者とした。
「……で、その世界の滅びに抗う剣が俺というわけ」
シャルルは自慢気に言った。
「ふーん」
それに対してクリスの返事は素っ気なかった。
「なんだよ、その返事は」
気分を害したらしいシャルルに、クリスは苦笑した。
「ごめん、僕、神話って好きじゃなくて」
「……まぁ、人間たちは世界を滅ぼす剣を神が造ったことを否定したり、自分たちにとって都合よく変えたりしているからな」
そうなのだ。
たまに不死者になる人間がいて、その者から神話について聞いたが、どれも魔族は悪者で、自分たち人間は神聖であると語っているものばかりだった。
「そういえば、なんで魔族や魔物は魔王に従うんだい?」
今の話だけだとそこが腑に落ちない。
「魔族は神の創造したなかで1、2を競う力の持った種族だったから、いろんなところで差別や迫害にあったんだ。
しかも、その強さを初代魔王に目を付けられて、半ば無理矢理部下にさせられた。魔物たちも似たような感じだな」
「そんなに魔王は強いのかい?」
「世界を滅ぼす剣、つまり魔剣の持ち主になると、とんでもない魔力の持ち主になるからな。他にも寿命が延びたりするし」
「……へえ」
グリムも魔剣と呼ばれることがあるが全然機能が違う。
「シャルルは何ができるんだい?」
「俺か、俺はな……なんと、魔法を斬ったり、身体を強化できたりするんだ!」
「……」
自慢気に言うシャルルに、クリスはどういう顔をすればいいかわからなかった。
「シャルル……」
「ん?」
「ごめん、それ、全部、魔法でできる」
「ふぁ!?」
再びシャルルが奇声を上げたのだった。
「世界を滅ぼす? なんでだい?」
クリスはまずそこが理解できない。
「ああ、これはある神話があってな」
シャルルが語ったのは次のような話だった。
昔、神はまず、大地や動物を創造した。
次に自分に似せた人間やアレンジを加えた亜人族を創造した。
神は人々に知恵や技術を与え、仲良く暮らすように言った。
だが、人々は争い、奪い、殺しあった。
神は絶望し、人々を滅ぼそうと考えた。
だが、神は人々を愛してもいた。
だから神は、造った。世界を滅ぼす剣とそれに抗う剣を。
そして、世界を滅ぼす剣が選んだ者を魔王、抗う剣が選んだ者を勇者とした。
「……で、その世界の滅びに抗う剣が俺というわけ」
シャルルは自慢気に言った。
「ふーん」
それに対してクリスの返事は素っ気なかった。
「なんだよ、その返事は」
気分を害したらしいシャルルに、クリスは苦笑した。
「ごめん、僕、神話って好きじゃなくて」
「……まぁ、人間たちは世界を滅ぼす剣を神が造ったことを否定したり、自分たちにとって都合よく変えたりしているからな」
そうなのだ。
たまに不死者になる人間がいて、その者から神話について聞いたが、どれも魔族は悪者で、自分たち人間は神聖であると語っているものばかりだった。
「そういえば、なんで魔族や魔物は魔王に従うんだい?」
今の話だけだとそこが腑に落ちない。
「魔族は神の創造したなかで1、2を競う力の持った種族だったから、いろんなところで差別や迫害にあったんだ。
しかも、その強さを初代魔王に目を付けられて、半ば無理矢理部下にさせられた。魔物たちも似たような感じだな」
「そんなに魔王は強いのかい?」
「世界を滅ぼす剣、つまり魔剣の持ち主になると、とんでもない魔力の持ち主になるからな。他にも寿命が延びたりするし」
「……へえ」
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「俺か、俺はな……なんと、魔法を斬ったり、身体を強化できたりするんだ!」
「……」
自慢気に言うシャルルに、クリスはどういう顔をすればいいかわからなかった。
「シャルル……」
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再びシャルルが奇声を上げたのだった。
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