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魔王、共闘する4
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「な、仲間割れか?」
あまりにも手際よく魔物たちを倒したクリスに唖然としながら、エルフは聞いた。
「いや、仲間じゃないから」
クリスはそう言うと、エルフたちの拘束を解く。
拘束を解かれたエルフたちは自由になったのにも関わらず、クリスたちを攻撃しなかった。
「それで、魔王に従っていないとはどういうことだ?」
「僕はこの世界の魔族じゃなくて、別の世界から召喚された魔族なんだよ」
エルフの質問にクリスは簡単に答える。
「別の世界から召喚?」
クリスは自分が召喚され、旅立った経緯を簡単に説明する。
説明し終わると、エルフはその端正な顔が台無しになるほど目と口を大きく開けていた。
「……すると、お前は勇者なのか?」
「違う」
反射的にそう答えると、エルフは訝しげにクリスを見る。
「でも、聖剣に選ばれたのだろう?」
「なぜかそうなんだけど、勇者と呼ばれるのは好きじゃないんだ」
というよりもとの世界ではむしろ魔王と呼ばれていたのだが、さらにややこしくなるだけなので言わなかった。
エルフはさらに怪訝な顔をするが、それをスルーしてクリスは気になったことを聞くことにする。
「あの魔族は君たちに何をしたんだい?」
そう言ってまだ気絶している魔族の男に目を向ける。
「ああ、あの魔族はここ数日、自分たちの仲間になれ、さもなければこの里を襲うと脅していたんだ。
その度になんとか追い返していたんだが、こちらも無傷で済まなかったし、正直辟易していた」
そう言って心底うんざりした顔をした。
「それは気の毒だったね」
クリスも同情する。
エルフたちに魔王につく理由は全くないのに。
エルフはクリスに頭をさげた。
「その魔族を捕らえてくれてありがとう。
そして誤解して攻撃してすまなかった」
「いや、無理もないと思うから、いいよ」
クリスは苦笑する。
状況的に誤解されても仕方なかったと思う。
エルフはフッと微笑む。
「聖剣に選ばれただけあってお前は優しいのだな。
私はライア。お前の名前は?」
「僕はクリス」
「クリスか、聞きたいことがあるのだが」
「なんだい?」
「この魔法はなんだ?」
そう言って持ち上げたのはクリスが操っていた蔓草だった。
「この魔法はエルフ特有のものに近い。だが、魔族特有の攻撃性もある。こんな魔法は見たことない」
通常、エルフの魔法は回復や防御などに特化しており、魔族は攻撃に秀でた魔法を得意とする。この世界でもそれは当てはまるようだ。
そして植物を操る魔法はエルフが主に使うもので、魔族で使えるのはほとんどいない。しかも通常は植物の成長を促す魔法であるのに、クリスのこの魔法には攻撃性がある。
なるほど、ライアが不思議がるのも無理はない。
「僕の母方の祖父はエルフだからね。僕はエルフ寄りの魔法も使えるんだ」
クリスは何でもないことのように言う。
クリスが植物を操る魔法や他者を回復できる魔法を使えるのもこの血のおかげである。
ライアは目を見開く。
「エルフと魔族の混血だと?」
あまりにも手際よく魔物たちを倒したクリスに唖然としながら、エルフは聞いた。
「いや、仲間じゃないから」
クリスはそう言うと、エルフたちの拘束を解く。
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「それで、魔王に従っていないとはどういうことだ?」
「僕はこの世界の魔族じゃなくて、別の世界から召喚された魔族なんだよ」
エルフの質問にクリスは簡単に答える。
「別の世界から召喚?」
クリスは自分が召喚され、旅立った経緯を簡単に説明する。
説明し終わると、エルフはその端正な顔が台無しになるほど目と口を大きく開けていた。
「……すると、お前は勇者なのか?」
「違う」
反射的にそう答えると、エルフは訝しげにクリスを見る。
「でも、聖剣に選ばれたのだろう?」
「なぜかそうなんだけど、勇者と呼ばれるのは好きじゃないんだ」
というよりもとの世界ではむしろ魔王と呼ばれていたのだが、さらにややこしくなるだけなので言わなかった。
エルフはさらに怪訝な顔をするが、それをスルーしてクリスは気になったことを聞くことにする。
「あの魔族は君たちに何をしたんだい?」
そう言ってまだ気絶している魔族の男に目を向ける。
「ああ、あの魔族はここ数日、自分たちの仲間になれ、さもなければこの里を襲うと脅していたんだ。
その度になんとか追い返していたんだが、こちらも無傷で済まなかったし、正直辟易していた」
そう言って心底うんざりした顔をした。
「それは気の毒だったね」
クリスも同情する。
エルフたちに魔王につく理由は全くないのに。
エルフはクリスに頭をさげた。
「その魔族を捕らえてくれてありがとう。
そして誤解して攻撃してすまなかった」
「いや、無理もないと思うから、いいよ」
クリスは苦笑する。
状況的に誤解されても仕方なかったと思う。
エルフはフッと微笑む。
「聖剣に選ばれただけあってお前は優しいのだな。
私はライア。お前の名前は?」
「僕はクリス」
「クリスか、聞きたいことがあるのだが」
「なんだい?」
「この魔法はなんだ?」
そう言って持ち上げたのはクリスが操っていた蔓草だった。
「この魔法はエルフ特有のものに近い。だが、魔族特有の攻撃性もある。こんな魔法は見たことない」
通常、エルフの魔法は回復や防御などに特化しており、魔族は攻撃に秀でた魔法を得意とする。この世界でもそれは当てはまるようだ。
そして植物を操る魔法はエルフが主に使うもので、魔族で使えるのはほとんどいない。しかも通常は植物の成長を促す魔法であるのに、クリスのこの魔法には攻撃性がある。
なるほど、ライアが不思議がるのも無理はない。
「僕の母方の祖父はエルフだからね。僕はエルフ寄りの魔法も使えるんだ」
クリスは何でもないことのように言う。
クリスが植物を操る魔法や他者を回復できる魔法を使えるのもこの血のおかげである。
ライアは目を見開く。
「エルフと魔族の混血だと?」
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