悪魔退治は異世界で

tksz

文字の大きさ
15 / 46

15、国際連邦

しおりを挟む


国際連邦は国々の紛争を回避と神様から託されたパスロ大森林へ各国が介入することがないように監視することが大きな役割だ。

また、各国が領有できていない未開発の土地を開発した場合、その土地の領有に関する審査も行う。

場合によっては新しい国を認めることもある。

悪魔との戦いを主導しているのも現在は国際連邦の仕事になっている。

以前は大賢者様が主導してくださっていたのだが・・・・。

また、犯罪者を収容する犯罪者収容島の管理も行っている。

この施設は神から与えられた施設で、このおかげで死刑を行わずに犯罪者を終身刑で収容できるようになった。



今回のアクレア帝国の一件などで、国際連邦は混乱している。

さらに直前に神託があったと言え、管理を任されたパスロ大森林に神の使徒によって突然造られた鶯シティー。

アクレア帝国のにおける違法召喚と悪魔の皇妃への憑依、そしてその顛末。

アクレア帝国による鶯シティーを自由都市国家として承認する件。

追随するように他の国からも鶯シティーを自由都市国家として承認する旨が表明されている。

アクレア帝国からの提案を受け、国際連邦本部が鶯シティーの件で会議を開催するという決定をするのに時間はかからなかった。

大賢者様の亡き後に発生している様々な問題を神の使徒様がしてくれるのではないかと期待もしている。


加盟の各国も温度差はあるが会議の開催には賛成してくれた。

ただ、神の使徒の実力には疑問を持っているのも事実だ。

そして神託では使徒様から何やら提案があると伝えられた。

この事も気になる。


今回の会議には召喚勇者も招集されることになった。

しかし、全員が応じそうにはない。

力を誇示して好き勝手にやっている勇者や地球に帰れないのを悲観して閉じこもってしまった勇者もいる。

更なる力を得るために修行の旅に出ている者とも連絡が取れない。

こんな感じで悪魔退治は大丈夫なのか?



「カナン、会議の準備は大丈夫か?」

「はい、滞りなく進んでいます」

「そう言ってこの前も失敗したよね。参加者の人数を大幅に間違えて君と私の給与が減額されたよね」

「お陰でパーティーの残り物で二月も生活してしまいました。てへぇ」


トルト国際連邦総長は優秀かドジっ娘か評価の分かれる筆頭秘書のカナンに臨時で開かれる会議についての確認をとる。

いつもは優秀なカナンなのだが時々大きなポカをする。

前回の定例会議の後の懇親会で参加人数を2倍にしてしまい、大量の余り物を出してしまった。

給与の減額が言い渡されたカナンは残り物を時間経過のない収納に納めてそれで二月を食い繋いだ。

本人は美味しいものが食べられて喜ぶことになったのだが・・・・。

癖になるなよ!

故意にやれば犯罪だ!

大丈夫なようだ。

優秀な秘書が同じ間違いを再び行うことがあってはならない。

ドジっ娘でも秘書の矜持とモラルは持っている。

懇親会の前の会議の準備は完璧にできていた彼女が今回の懇親会の料理が足りなくなった事に気が付いたのは懇親会が始まった後だった。

どうも彼女は詰めでポカをやらないと生きていけない『ドジっ娘』という病気を持っているようだ。

彼女の失敗のなくすには彼女の仕事を検証する助手を置くのがいいのだが人材が足りないということは残念だ。


    *     *     *


アクレア帝国の皇帝と皇帝補佐と宮廷魔法長は警護の女性近衛騎士2名と男性近衛騎士1名を連れて鶯シティーを訪問している。

街の中を見学し温泉旅館に1泊する日程だ。

護衛には街内で実剣の携行を認めれれないということで特殊警棒に装備を代えてもらった。

全員に10年間有効なゲスト用の身分証明機能付きの腕輪を渡した。

もちろん護身用にも機能する。

劣化版の収納機能もある。

通信・検索機能等はない。

このような便利な腕輪を与えたことで武器の変更を了解してもらった。


6人とも近代的な街並みに驚いていた。

まあ、当たり前か。

食事の美味しさにも感動してくれた。

とくにスイーツには喜んでいる。


「ここに大使館を設置しましょう。私が常駐します。そうすればタカシ様と・・・」

「皇帝補佐にそんなことされては困るわよ」

「わかりました。では近衛騎士だある私が常駐しましょう」

「近衛騎士は王宮で仕事があるだろう」

「宮廷魔法師長を引退しようかな」

「爺、それは駄目」


結局、アクレア帝国の王宮の近代化と美味しい食事の供給を行うことで話がまとまった。

私とサオリさんが時々、王宮に顔を出すことにもなった。

今回は国際連邦や他国の動向に関する情報交換も兼ねていたのだが6人ともしっかり寛いでしまっている。

護衛がそれでいいのか?

他国は概ね鶯シティーについて好意的だ。

あまり大きなトラブルはないだろう。

悪魔退治のことも考えて期待もしているようだという。

国際連邦総長とは会議の前に会談をする方向性で調整を行うことにもなった。


    *     *     *


国際連邦本部では総長と鶯シティー代表の会談の打診の要請を見てカナンが溜息をついている。

トルト国際連邦総長の日程はすでにかなりタイトなものになっている。

まあ、このくらいの仕事どうということはないのだが。

しかし、この調整で懇親会の最終確認の時間が無くなったのも事実だった。

まあ、今回の失敗が彼女の人生を変える契機になったのだが・・・・。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?

Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。 簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。 一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。 ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。 そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。 オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。 オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。 「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」 「はい?」 ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。 *--*--* 覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾ ★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。 ★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓ このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。 第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」 第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」 第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」 どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ もしよかったら宜しくお願いしますね!

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

処理中です...