21 / 46
19、国際連邦臨時総会1
しおりを挟む翌日、国際連邦臨時総会が行われた。
会議の出席者は国際連邦総長と加盟各国の代表だが、オブザーバーとして鶯シティー代表の私タカシとサユリ先生だ。
参考人としてパスロ大森林と境界を接する14の地域の領主もいる。
国際連邦総長から鶯シティーをが建設された経緯が説明された。
国際連邦総長から要請されて私からも補足説明を行った。
この会議の中でアクレア帝国の新皇帝から悪魔に操られたとはいえ今回のような騒ぎを起こしてしまったことの謝罪が行われた。
各国からもアクレア帝国の謝罪を受け入れ、原則として鶯シティーの承認と国際連邦への加盟を支持する旨が表明された。
その後、各国から私への質問も行われた。
神は何故、鶯シティーを造ったのか?
住民が地球に帰った後、鶯シティーはどうなるのか。
鶯シティーの存在はこの世界にとってどのようなメリットがあるのかということだ。
このような質問は予想済みだ。
神様たちともよく話し合ってある。
「神様が鶯シティーをあえて造ったのは不当に召喚された人々への謝罪とこの世界の人たちへの謝罪の意味があるでしょう」
「この世界の人たちへの謝罪ですか?」
「はい大賢者様の亡き後、この世界を管理するシステムがしっかりと管理された状態ではありません。新たに大賢者が現れなければ中級悪魔や上級悪魔が増えていき、それが原因で悪意や邪気が増え、さらその悪意や邪気によって悪魔が強くなり増えるという負の連鎖が続いてしまいます」
「それは恐ろしい事ですね」
「上級や中級の悪魔を倒し、この管理システムを正常にするために私がこの場にいます。そして様々な技術や文化などをこの世界に伝える拠点として鶯シティーを作りました。召喚された者が帰った後もこの都市は残ります。どのように残すかはこれからゆっくりと話し合っていきたいと思います」
「それはこの世界にとっては素敵な事ですな」
「今回の召喚された者に関してもレベルが神様の決めた基準以上に上がった場合はこちらと地球を往復しながら生活できると思います。この世界を発展させるためのお手伝いができるでしょう。私もこちらに度々来ることができるでしょう」
「十分に納得できる回答です」
その後、参考人と出席している領主たちから意見を聞いた。
初めの5人は鶯シティー受け入れに前向きな意見と交流を希望する要望が述べられたのだが、予想通り6人目のパルハ辺境伯からはパスロ大森林を神の手から取り戻せという主張が出た。
各国代表はすでに事情を知っているがそれを知らない領主の中には自分も恩恵にあずかろうとパルハ辺境伯に同調する動きが出た。
「辺境伯、貴方の考え方は今まで人類に祝福や加護で恩恵を与えてきた神を否定して神の領域を独占しようという強欲にとらわれた悪魔と同じ考え方ですね」
「それがどうした。神に騙されるな。人類はそれぞれが自分のためだけに生きればいい。そのためには他人はどうなってもいいんだ。他人から奪うためなら人殺しであっても問題はない。強さがすべてだ」
各国の代表や参考人として参加している領主たちは唖然としている。
特にパルハ辺境伯の所属する国の代表は困っている。
「完全に悪魔に支配されているようだ。大神官様お願いします」
「わかった」
ハルタ大神官とともに悪魔による支配を無効化する聖魔法を発動した。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★全31話7時19時更新で、全話予約投稿済みです。
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる