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第6章 学園編☆1年生
20チーム①
今回のルールは、三つのチェックポイントを通過してゴールの到達時間の速さを競う。クラス毎に出発時間もずらしてあるし、距離は同じでもルートが違う三つだったりするので、ほぼ遭遇しないように出来ている。
鍵が隠されているので、それをリーダーが触れると手の甲に印字される。
三つ揃ってゴールをすると、到達時間がわかる。
迷いの森と言われている通り、とにかく同じ風景が続き不安にさせるのだ。
先生達がトラップを仕掛けているので、迷子や脱落者も出やすい。
一人ではぐれないように、ペア同士は五歩以上は離れられないようにペアの腕輪をつけている。
この腕輪は、先生達が持っている魔力感知ボードでもチェックされていてチームとの離脱の距離や時間でリタイアとして回収され、チームも失格になる。
例年三分の一は失格するらしく、難易度は高い。
殿下の護衛の皆さんは、気配・魔力を消す魔術師のローブを着て離れて見守っているらしい。この人達に怪しい人が混ざってもいけないので、こちらも特殊な魔道具を身につけて監視されている。
確かに、暗殺者みたいなのが入れ替わっていて気配を消して近づかれたら危険極まりない。
本当に王子って、学生時代を楽しむのも大変なんだと実感する。
リーダーに従うのが、一番いいので大人しく並んで着いて行く。
スムーズに一つ目に辿り着いた。
大きな樹の根本が怪しく、びっしりと巻きついている蔦を剥がすのに、ソレイユ様が植物系の魔術を使った。蔦を傷付けることなく、緩めていくと窪みの中に鍵が隠されていた。
ソレイユ様の手の甲に印がつくと、次の場所のヒントが指示される。
自動的に蔦が元に戻る。
「次は、こっちみたいだよ」
崖の上にあるリューイという大型の鳥の巣の中に、鍵が隠されていると言う情報を共有する。
リューイの見た目は雀だ。
人より大きくてぷっくりしていて……めちゃくちゃ可愛いのだ。拳大のどんぐりに似たコロの実を好む草食の鳥でとにかく臆病。
脅かすと大音量で鳴く。
鳴くと仲間が集まって来て、さらに鳴く。
鼓膜を破りかねないのでスピカの水魔術で小さな球体を作ってレグルス様の風魔術でカバーを作り、耳栓として装着。
コロの実を集めて、僕がリューイを餌付けする事になった。
なんで、モブの僕?
まぁ、デッカい雀みたいで可愛くてたまらないし、頬が緩むし触りたいけど。
「ルナ様なら好かれる!」
ソレイユ様に背を押され、レグルス様に「メガネなしなら間違いない」
って、よく分からないけど、行くしかない。
カストル様がどうやら鍵を取る役みたいで、
「しっかり餌付けしてくれ! こ、こっちに来させないで欲しい」
あ、きっとカストル様は鳥が駄目な人だ。意外な弱点に笑うと、睨まれてしまった。
「頑張りますね」
コロコロとコロの実をひとつ転がしてみた。
リューイと目が合う。
雀ちゃんだ! か、可愛い。
自然と笑顔になる。
臆病なリューイが、ピョンと巣から出てきた。ピョン、ピョンと近づいてきたので、コロの実を一つ差し出したらパクって食べた! うわ、手から食べた!さ、触りたい。
駄目だ、ここで脅かしたら、巣の中で鍵を探しているカストル様が潰される。
触りたいのを我慢して、もう一つコロの実を差し出した。パクリと食べたリューイが、スリスリと身体を寄せてくる。
ソレイユ様からの合図が出たので、鍵はカストル様が回収したようだ。ありがとう。なでなでして戻ろうと思った時、パキッて巣の方から音がしてリューイが振り返った。
カストル様がまだ巣の側に居て、リューイが鳴いた。
よその巣からも集まって来た。
耳栓もしているけど、強烈。平衡感覚がおかしくなる。レグルス様に抱きかかえられて回収される。カストル様とソレイユ様も逃げる。アルはスピカの腕を引っ張って僕達の側に来る。僕は抱えられているけど、皆がダッシュしてリューイから逃げる。
なんかもう、よく分からないけどようやく森の中に身を潜めた時はなんか皆ボロボロになってて、カストル様の顔がこわばってて、思わず笑ったら。
皆も大笑いしてて、楽しくて学園に戻ってこれて良かったって思えたんだ。
護衛が付かないと自由の利かない王子様達が楽しそうなのも嬉しい。アルもレグルス様も笑っている。スピカも楽しそう。
次は三つ目。
どうやら滝の裏側みたい。
一人分の幅しかない岩場を縦一列に並んで歩く。
後ろに居るスピカが「あ」と声を出した。
振り返ると岩壁に手を触れていたその手元が壁を押したように見える。スピカの身体が傾いて行く。思わずスピカの腕を掴んだら、そのまま二人でその中に倒れこんだ。
鍵が隠されているので、それをリーダーが触れると手の甲に印字される。
三つ揃ってゴールをすると、到達時間がわかる。
迷いの森と言われている通り、とにかく同じ風景が続き不安にさせるのだ。
先生達がトラップを仕掛けているので、迷子や脱落者も出やすい。
一人ではぐれないように、ペア同士は五歩以上は離れられないようにペアの腕輪をつけている。
この腕輪は、先生達が持っている魔力感知ボードでもチェックされていてチームとの離脱の距離や時間でリタイアとして回収され、チームも失格になる。
例年三分の一は失格するらしく、難易度は高い。
殿下の護衛の皆さんは、気配・魔力を消す魔術師のローブを着て離れて見守っているらしい。この人達に怪しい人が混ざってもいけないので、こちらも特殊な魔道具を身につけて監視されている。
確かに、暗殺者みたいなのが入れ替わっていて気配を消して近づかれたら危険極まりない。
本当に王子って、学生時代を楽しむのも大変なんだと実感する。
リーダーに従うのが、一番いいので大人しく並んで着いて行く。
スムーズに一つ目に辿り着いた。
大きな樹の根本が怪しく、びっしりと巻きついている蔦を剥がすのに、ソレイユ様が植物系の魔術を使った。蔦を傷付けることなく、緩めていくと窪みの中に鍵が隠されていた。
ソレイユ様の手の甲に印がつくと、次の場所のヒントが指示される。
自動的に蔦が元に戻る。
「次は、こっちみたいだよ」
崖の上にあるリューイという大型の鳥の巣の中に、鍵が隠されていると言う情報を共有する。
リューイの見た目は雀だ。
人より大きくてぷっくりしていて……めちゃくちゃ可愛いのだ。拳大のどんぐりに似たコロの実を好む草食の鳥でとにかく臆病。
脅かすと大音量で鳴く。
鳴くと仲間が集まって来て、さらに鳴く。
鼓膜を破りかねないのでスピカの水魔術で小さな球体を作ってレグルス様の風魔術でカバーを作り、耳栓として装着。
コロの実を集めて、僕がリューイを餌付けする事になった。
なんで、モブの僕?
まぁ、デッカい雀みたいで可愛くてたまらないし、頬が緩むし触りたいけど。
「ルナ様なら好かれる!」
ソレイユ様に背を押され、レグルス様に「メガネなしなら間違いない」
って、よく分からないけど、行くしかない。
カストル様がどうやら鍵を取る役みたいで、
「しっかり餌付けしてくれ! こ、こっちに来させないで欲しい」
あ、きっとカストル様は鳥が駄目な人だ。意外な弱点に笑うと、睨まれてしまった。
「頑張りますね」
コロコロとコロの実をひとつ転がしてみた。
リューイと目が合う。
雀ちゃんだ! か、可愛い。
自然と笑顔になる。
臆病なリューイが、ピョンと巣から出てきた。ピョン、ピョンと近づいてきたので、コロの実を一つ差し出したらパクって食べた! うわ、手から食べた!さ、触りたい。
駄目だ、ここで脅かしたら、巣の中で鍵を探しているカストル様が潰される。
触りたいのを我慢して、もう一つコロの実を差し出した。パクリと食べたリューイが、スリスリと身体を寄せてくる。
ソレイユ様からの合図が出たので、鍵はカストル様が回収したようだ。ありがとう。なでなでして戻ろうと思った時、パキッて巣の方から音がしてリューイが振り返った。
カストル様がまだ巣の側に居て、リューイが鳴いた。
よその巣からも集まって来た。
耳栓もしているけど、強烈。平衡感覚がおかしくなる。レグルス様に抱きかかえられて回収される。カストル様とソレイユ様も逃げる。アルはスピカの腕を引っ張って僕達の側に来る。僕は抱えられているけど、皆がダッシュしてリューイから逃げる。
なんかもう、よく分からないけどようやく森の中に身を潜めた時はなんか皆ボロボロになってて、カストル様の顔がこわばってて、思わず笑ったら。
皆も大笑いしてて、楽しくて学園に戻ってこれて良かったって思えたんだ。
護衛が付かないと自由の利かない王子様達が楽しそうなのも嬉しい。アルもレグルス様も笑っている。スピカも楽しそう。
次は三つ目。
どうやら滝の裏側みたい。
一人分の幅しかない岩場を縦一列に並んで歩く。
後ろに居るスピカが「あ」と声を出した。
振り返ると岩壁に手を触れていたその手元が壁を押したように見える。スピカの身体が傾いて行く。思わずスピカの腕を掴んだら、そのまま二人でその中に倒れこんだ。
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