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第9章☆アルとルナ
12譲れない事。
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フォレストに戻り、しばらくゆっくりと過ごした。本当に疲れた。
公式行事もなんとかこなした。少しだけ観光したり、王妃と何故かお茶したり。アルは、少し不機嫌だったけど……オーウェン殿下が、良くやったと褒めてくれた。
どうやら、気に入られたみたいでこれで王妃とアルとの関係性が少しでも良くなると嬉しい。
フォレストの邸でお披露目をする前に、イアソ様に挨拶をしに森へと向かった。
イアソ様からの言葉──
「皆から、祝福を受けると良い。今世の生を全うした時、ここにおいで」
優しく紡がれる言葉に、心が震える。
「──はい」
「俺の魂も一緒に呼んで下さい。でなければ、駄目です」
アルがそう言ってくれた。
1人になるのは、怖くて寂しくて。
だけど──
「イアソ様。どちらかが先にここに来た時は、お互いに待たせて下さいね。アル、しっかり生きてから会おうね。絶対だよ。
僕が先に来ても、追いかけて来ないでね」
「ルナこそ、俺が先に消えたとしても、ちゃんと生きろ。待っているから」
約束だから。
「ルナを幸せに出来たらと言っているだろう。
皆を待たせているのだから、さっさと戻りなさい。
シルフィ、送り届けなさい。
2人とも早々にここには来なくて良い。早く来たら追い返す」
イフリート様達も笑っている。
「ルナ、いつでも我らを呼べ」
頭を下げて、邸へ戻る。
グランデでの婚姻式は王家の伝統のある衣装だった。
今回のお披露目式は、ブルックスで一般的なもの。それでも少し華やかだとは、思うけど。サイドは編み込まれているけど、後ろで1つに纏めている。
「ルナ様。本当に、綺麗です」
目をキラキラ輝かせて、スマホがあればとか、写真にとかぶつぶつ言ってて……思わず吹き出してしまった。
うん。僕もそう思う。みんなで記念写真残せたらいいのにね。
「次は、スピカだね」
直ぐに真っ赤になって、可愛い。
「カストル様からの指導も大変なのに。聞いて下さい!魔術師団長の訓練が厳しくて!シリウス様に丸投げされて……大変なんですよ~。フォレストの魔術騎士の人も来てくれたからその方にお願いしたいくらいなのに。うう」
「大雑把過ぎるんだよ。スピカは。もっと繊細に魔術を使えるようにならないと。不器用過ぎる」
カストルが、大きなため息をつく。
ふふ。文句言いながらも目が優しくなったなぁ。仲良さそうでいい雰囲気。
「ルナも、大変だったな。レグルス様から堂々とした素晴らしい婚姻式だったと聞いた。意外にも大歓迎されてて、国民から妖精が現れたとか噂されて大人気だったと聞いたよ」
ほとんど……覚えてません。
「ははは……」笑って誤魔化そう。
「ルナ様。王城の方にフォレストの騎士を派遣して頂いて本当に助かっています!ぜひ合同訓練をセス様にも頼んで下さいね。
今回ルナ様の式も、もちろんですが、こちらで訓練に参加出来る事楽しみしています。もっと強くなってレグルス様をお護りしますから、シリウス様を戻そうなんてしないでくださいよ」
ソレイユ様がいい笑顔で話してくる。
「──ありがとう」
「もうそろそろ、皆さんは席の方へ行って下さい。ほら、泣かないでルナ様」
ディオールに促されて、皆が先に退出する。
レグルス様は、アルの所にいるみたい。
「涙はとまったか?落ち着いたら、行こうか」
シリウス兄様に声をかけられて頷いた。
あれから、何度か話して──僕も覚悟を決めた。
僕がアルや家族を護りたい事は譲れない。そして、シリウス兄様にも譲れない物の順番がある事。それが今だけなのか、この先も僕なのかは分からない。嬉しいけど、それでもいつか出会って欲しいと思う。それは言葉に出来ないけど。
それに僕を護って死なせたりしない。スピカも魔術操作を訓練している。僕も護られてばかりじゃなくて、強くなりたい。
僕と言う存在を肯定してもらったんだ。だから前を見て生きて行けるようになったよ。
おまけのモブだったんだよ。
なのに、こんなにたくさんの幸せをもらったんだ。
だから皆を幸せにしたい。護りたい。これは僕の譲れない気持ちだ。
「クロス・アルデバラン……先生も心配してくれてたなぁ」
思わず呟いた。
視界が暗転する。
ディオールもシリウス兄様も消えた。
「え?何?」
「ルナ」
キツネのハーフ面を付けた、あの時の格好をした人がいた。
「先生…ナビゲーターに戻るの?」
「ああ。この世界の本物のクロスと入れ替わった。いや、元に戻したんだ。俺は俺の仕事があるからな。ルナが幸せになれてよかった。もう会う事もないか──無茶はするなよ?その時は……会いに来て連れて行く。そうならないようにな」
そう言って、軽くハグされて。
「大丈夫。時間の流れが違うから1秒にも満たない時間しか経ってない。元気で」
その言葉通り、元の部屋にいる。
何事も無く、ディオとシリウス兄様がこちらを見ている。
「どうした?行こうか」
部屋を出て、皆の所へ向かう。
外は少し肌寒い。春の芽吹きまではまだ先のようだ。
テラスはガラス窓の部分が多くて、陽射しのおかげで温かい。
お父様達が見えた。
騎士の人達も、笑ったり、泣いている人もいる。ユーリが号泣してる。
レグルス様が優しくこちらを見ている。スピカが、嬉しそうに手を振る。
アルが笑ってて。
シリウス兄様が、転ぶなよって小さな声で囁いて。
小さな精霊達が、周りを飛んで笑ってる。外の方を見て見てと声が聞こえた気がした。
季節が違うのに、ライラの花びらが舞い始めて……歓声が上がった。
『ルナ愛しい子。幸せになるのよ』
お母様。
今の、お母様の声だ。
立ち止まった僕の所にアルが、走って来た。
「どうした?」
「お母様が、幸せになれって」
涙が溢れる。
「ああ。一緒に幸せになろう」
抱きしめられて、拍手や歓声が上がる。
お母様、僕を産んでくれてありがとう。護ってくれてありがとう。
今、僕は幸せです。
☆☆☆おわり
公式行事もなんとかこなした。少しだけ観光したり、王妃と何故かお茶したり。アルは、少し不機嫌だったけど……オーウェン殿下が、良くやったと褒めてくれた。
どうやら、気に入られたみたいでこれで王妃とアルとの関係性が少しでも良くなると嬉しい。
フォレストの邸でお披露目をする前に、イアソ様に挨拶をしに森へと向かった。
イアソ様からの言葉──
「皆から、祝福を受けると良い。今世の生を全うした時、ここにおいで」
優しく紡がれる言葉に、心が震える。
「──はい」
「俺の魂も一緒に呼んで下さい。でなければ、駄目です」
アルがそう言ってくれた。
1人になるのは、怖くて寂しくて。
だけど──
「イアソ様。どちらかが先にここに来た時は、お互いに待たせて下さいね。アル、しっかり生きてから会おうね。絶対だよ。
僕が先に来ても、追いかけて来ないでね」
「ルナこそ、俺が先に消えたとしても、ちゃんと生きろ。待っているから」
約束だから。
「ルナを幸せに出来たらと言っているだろう。
皆を待たせているのだから、さっさと戻りなさい。
シルフィ、送り届けなさい。
2人とも早々にここには来なくて良い。早く来たら追い返す」
イフリート様達も笑っている。
「ルナ、いつでも我らを呼べ」
頭を下げて、邸へ戻る。
グランデでの婚姻式は王家の伝統のある衣装だった。
今回のお披露目式は、ブルックスで一般的なもの。それでも少し華やかだとは、思うけど。サイドは編み込まれているけど、後ろで1つに纏めている。
「ルナ様。本当に、綺麗です」
目をキラキラ輝かせて、スマホがあればとか、写真にとかぶつぶつ言ってて……思わず吹き出してしまった。
うん。僕もそう思う。みんなで記念写真残せたらいいのにね。
「次は、スピカだね」
直ぐに真っ赤になって、可愛い。
「カストル様からの指導も大変なのに。聞いて下さい!魔術師団長の訓練が厳しくて!シリウス様に丸投げされて……大変なんですよ~。フォレストの魔術騎士の人も来てくれたからその方にお願いしたいくらいなのに。うう」
「大雑把過ぎるんだよ。スピカは。もっと繊細に魔術を使えるようにならないと。不器用過ぎる」
カストルが、大きなため息をつく。
ふふ。文句言いながらも目が優しくなったなぁ。仲良さそうでいい雰囲気。
「ルナも、大変だったな。レグルス様から堂々とした素晴らしい婚姻式だったと聞いた。意外にも大歓迎されてて、国民から妖精が現れたとか噂されて大人気だったと聞いたよ」
ほとんど……覚えてません。
「ははは……」笑って誤魔化そう。
「ルナ様。王城の方にフォレストの騎士を派遣して頂いて本当に助かっています!ぜひ合同訓練をセス様にも頼んで下さいね。
今回ルナ様の式も、もちろんですが、こちらで訓練に参加出来る事楽しみしています。もっと強くなってレグルス様をお護りしますから、シリウス様を戻そうなんてしないでくださいよ」
ソレイユ様がいい笑顔で話してくる。
「──ありがとう」
「もうそろそろ、皆さんは席の方へ行って下さい。ほら、泣かないでルナ様」
ディオールに促されて、皆が先に退出する。
レグルス様は、アルの所にいるみたい。
「涙はとまったか?落ち着いたら、行こうか」
シリウス兄様に声をかけられて頷いた。
あれから、何度か話して──僕も覚悟を決めた。
僕がアルや家族を護りたい事は譲れない。そして、シリウス兄様にも譲れない物の順番がある事。それが今だけなのか、この先も僕なのかは分からない。嬉しいけど、それでもいつか出会って欲しいと思う。それは言葉に出来ないけど。
それに僕を護って死なせたりしない。スピカも魔術操作を訓練している。僕も護られてばかりじゃなくて、強くなりたい。
僕と言う存在を肯定してもらったんだ。だから前を見て生きて行けるようになったよ。
おまけのモブだったんだよ。
なのに、こんなにたくさんの幸せをもらったんだ。
だから皆を幸せにしたい。護りたい。これは僕の譲れない気持ちだ。
「クロス・アルデバラン……先生も心配してくれてたなぁ」
思わず呟いた。
視界が暗転する。
ディオールもシリウス兄様も消えた。
「え?何?」
「ルナ」
キツネのハーフ面を付けた、あの時の格好をした人がいた。
「先生…ナビゲーターに戻るの?」
「ああ。この世界の本物のクロスと入れ替わった。いや、元に戻したんだ。俺は俺の仕事があるからな。ルナが幸せになれてよかった。もう会う事もないか──無茶はするなよ?その時は……会いに来て連れて行く。そうならないようにな」
そう言って、軽くハグされて。
「大丈夫。時間の流れが違うから1秒にも満たない時間しか経ってない。元気で」
その言葉通り、元の部屋にいる。
何事も無く、ディオとシリウス兄様がこちらを見ている。
「どうした?行こうか」
部屋を出て、皆の所へ向かう。
外は少し肌寒い。春の芽吹きまではまだ先のようだ。
テラスはガラス窓の部分が多くて、陽射しのおかげで温かい。
お父様達が見えた。
騎士の人達も、笑ったり、泣いている人もいる。ユーリが号泣してる。
レグルス様が優しくこちらを見ている。スピカが、嬉しそうに手を振る。
アルが笑ってて。
シリウス兄様が、転ぶなよって小さな声で囁いて。
小さな精霊達が、周りを飛んで笑ってる。外の方を見て見てと声が聞こえた気がした。
季節が違うのに、ライラの花びらが舞い始めて……歓声が上がった。
『ルナ愛しい子。幸せになるのよ』
お母様。
今の、お母様の声だ。
立ち止まった僕の所にアルが、走って来た。
「どうした?」
「お母様が、幸せになれって」
涙が溢れる。
「ああ。一緒に幸せになろう」
抱きしめられて、拍手や歓声が上がる。
お母様、僕を産んでくれてありがとう。護ってくれてありがとう。
今、僕は幸せです。
☆☆☆おわり
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