29 / 81
28結界の魔導具②
とにかくメグが用意してくれる魔導具を待とう、と言うレライエとディードの言葉によって焦らない事にした。
その後、メグが持ち込んだ魔導具がとんでもない物だった。
「いや、これは……一体どこから?」
(聖遺物……とか……言わないよね?)
「俺はこう言う物に疎いので、何とも」
レライエは本当に気にしてないようだ。ディードを見ると、顔色が悪い気がする。
「この裏にある紋章……なんか、王立図書館の禁書庫扉にありませんでしたか?以前、テオドール殿下の護衛の時、チラッと見た気がします」
「本当?──じゃあこれ、聖遺物だったりして……」
(怖っ、待って……課金とか出来ないのに、メグって何枠の隠れキャラ?)
「まあ、試しましょう。まずは結界を頑丈にして、セーレ様が二度と結界を張らなくていいようにする」
「──え、そんなに凄いものなんですか?この小さいのが?」
ディードは驚いてレライエに聞き返している。形は指輪で魔石がついている。どうみても、日本で言うところの婚約指輪みたいでキラキラしている。リングは繊細な模様が彫刻されていて、ダイヤモンドはプリンセスカットだ。姉がいつか欲しいって言っていた形の指輪のカットだ。内側の不思議な模様があって、それが禁書庫で見たことがあるって隠れキャラ恐るべしだ。
(これ、宝物庫とか、どっかのダンジョンとか、闇市とか……盗みに入ったとかかも)
「まさか──盗んだとか、じゃないよね?」
「何の所有者の魔法も付けられてないので、それを付けたら大丈夫だと、メグが言ってました」
「そうなんだ……あはは。ならレイが所有者に」
「嫌です」
「へ?」
「俺はただでさえ、セーレ様を所有してますから。万が一この魔導具まで俺のだとバレたら、王妃に睨まれるかも知れません」
「あああ、そう、そうかもね。じゃ、じゃあ、ディードに」
「そんな恐れ多い!!嫌です!!」
「ええ……どうしよう」
「セーレ様が所有者になって下さい。そうすれば安心です。セーレ様なら悪用しないでしょう?元からセーレ様の魔導具って認識されるなら、俺もディードにも影響がないです。俺やここを守る為に結界をずっと張ってくれてるようなものです。ずっと一緒にいるんですから、ね?」
(そうなの?僕がつけるの?)
期待に満ちた瞳に押されて頷くしかない。一緒にいる理由になるのならいいのかな?そうだ、ずっと護るのだ。覚悟して返事を返すことにした。
「もちろん、レイをずっと護りたいから。こんなすごい物身に付けていいのか、僕にはもったいない気がするけど……レイがいいって言うなら、指輪に所有契約するね」
セラフィーレの実体は魔導書でありチートアイテムだから、引き寄せるのかなと、内心ドキドキしている。
「どの指につけようかな?左手の薬指だと、僕の世界では婚姻の証とか愛の証なんだよね。指輪は、恋人からもらったりあげたりするんだよ。それぞれの指に意味があったと思うんだけど……左の小指はチャンス、運を引き寄せるみたいな意味だった。右の親指だと、好感度を上げるかな?どうしようかな?左の小指に」
「セーレ様。左の薬指とは、どの指ですか?」
「ん? この指だよ」
そう言って、左手の薬指を指差した。
何かぶつぶつ言ったレライエが、セラフィーレの手を握る。不思議に思いそのまま見ていたら、薬指に指輪をはめられた。
「ここに、付けていて下さい」
「ここ?」
「セーレ様が契約した後に、俺の魔力も付与していいですか?この指が一番似合いそうなんで」
(似合う……?石も大きいから確かに小指だとバランスが悪いかも)
「分かった。やってみるね」
集中して、契約魔法を詠唱すると、指にしっくりと馴染んでいく。すると、すぐにレライエの魔力が流れて来た。
「えええ!嘘。待って、ダイヤモンドの色が変わったんだけど」
「俺の色ですね」
俺の色……推しからの、破壊力抜群の過ぎる言葉にクラクラする。
「とりあえず、結界を切り替えてみて下さい」
気を取り直して、魔導具から結界の魔法をかけてみることにした。
その後、メグが持ち込んだ魔導具がとんでもない物だった。
「いや、これは……一体どこから?」
(聖遺物……とか……言わないよね?)
「俺はこう言う物に疎いので、何とも」
レライエは本当に気にしてないようだ。ディードを見ると、顔色が悪い気がする。
「この裏にある紋章……なんか、王立図書館の禁書庫扉にありませんでしたか?以前、テオドール殿下の護衛の時、チラッと見た気がします」
「本当?──じゃあこれ、聖遺物だったりして……」
(怖っ、待って……課金とか出来ないのに、メグって何枠の隠れキャラ?)
「まあ、試しましょう。まずは結界を頑丈にして、セーレ様が二度と結界を張らなくていいようにする」
「──え、そんなに凄いものなんですか?この小さいのが?」
ディードは驚いてレライエに聞き返している。形は指輪で魔石がついている。どうみても、日本で言うところの婚約指輪みたいでキラキラしている。リングは繊細な模様が彫刻されていて、ダイヤモンドはプリンセスカットだ。姉がいつか欲しいって言っていた形の指輪のカットだ。内側の不思議な模様があって、それが禁書庫で見たことがあるって隠れキャラ恐るべしだ。
(これ、宝物庫とか、どっかのダンジョンとか、闇市とか……盗みに入ったとかかも)
「まさか──盗んだとか、じゃないよね?」
「何の所有者の魔法も付けられてないので、それを付けたら大丈夫だと、メグが言ってました」
「そうなんだ……あはは。ならレイが所有者に」
「嫌です」
「へ?」
「俺はただでさえ、セーレ様を所有してますから。万が一この魔導具まで俺のだとバレたら、王妃に睨まれるかも知れません」
「あああ、そう、そうかもね。じゃ、じゃあ、ディードに」
「そんな恐れ多い!!嫌です!!」
「ええ……どうしよう」
「セーレ様が所有者になって下さい。そうすれば安心です。セーレ様なら悪用しないでしょう?元からセーレ様の魔導具って認識されるなら、俺もディードにも影響がないです。俺やここを守る為に結界をずっと張ってくれてるようなものです。ずっと一緒にいるんですから、ね?」
(そうなの?僕がつけるの?)
期待に満ちた瞳に押されて頷くしかない。一緒にいる理由になるのならいいのかな?そうだ、ずっと護るのだ。覚悟して返事を返すことにした。
「もちろん、レイをずっと護りたいから。こんなすごい物身に付けていいのか、僕にはもったいない気がするけど……レイがいいって言うなら、指輪に所有契約するね」
セラフィーレの実体は魔導書でありチートアイテムだから、引き寄せるのかなと、内心ドキドキしている。
「どの指につけようかな?左手の薬指だと、僕の世界では婚姻の証とか愛の証なんだよね。指輪は、恋人からもらったりあげたりするんだよ。それぞれの指に意味があったと思うんだけど……左の小指はチャンス、運を引き寄せるみたいな意味だった。右の親指だと、好感度を上げるかな?どうしようかな?左の小指に」
「セーレ様。左の薬指とは、どの指ですか?」
「ん? この指だよ」
そう言って、左手の薬指を指差した。
何かぶつぶつ言ったレライエが、セラフィーレの手を握る。不思議に思いそのまま見ていたら、薬指に指輪をはめられた。
「ここに、付けていて下さい」
「ここ?」
「セーレ様が契約した後に、俺の魔力も付与していいですか?この指が一番似合いそうなんで」
(似合う……?石も大きいから確かに小指だとバランスが悪いかも)
「分かった。やってみるね」
集中して、契約魔法を詠唱すると、指にしっくりと馴染んでいく。すると、すぐにレライエの魔力が流れて来た。
「えええ!嘘。待って、ダイヤモンドの色が変わったんだけど」
「俺の色ですね」
俺の色……推しからの、破壊力抜群の過ぎる言葉にクラクラする。
「とりあえず、結界を切り替えてみて下さい」
気を取り直して、魔導具から結界の魔法をかけてみることにした。
あなたにおすすめの小説
有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います
緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。
知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。
花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。
十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。
寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。
見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。
宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。
やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。
次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。
アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。
ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。
【完結。一気読みできます!】悪役令息に転生したのに、ヒーローもヒロインも不在で、拾って育てた執事が最強なんだが……なんで?!
はぴねこ
BL
前世の弟が好きだったゲームの世界に、悪役令息として転生してしまった俺。
本来なら、ヒロインをいじめ、ヒーローが活躍するための踏み台になる……
そんな役割のはずなのに、ヒーローともヒロインとも出会えない。
いじめる対象すら見つけられない新米悪役令息とか、ポンコツすぎないだろうか?
そんな俺に反して、子供の頃に拾って育てた執事は超優秀で、なぜか「悪役執事スキル」を着実に磨いている。
……いや、違う!
そうじゃない!!
悪役にならなきゃいけないのは俺なんだってば!!!
王国の愛し子
starry sky
BL
──この世界で愛と幸運は同じ価値を持つのか──
王子の婚約者として育てられた公爵家の三男ユーリは、自分が百年に一度生まれる奇跡の存在だと知った瞬間全てに希望を失った。
王子に愛されて望まれたのだと思っていたのは違った。王国に幸運をもたらす生き神としての役目だけだった。
──それなら自分の人生を生きる──
姿を変えて家を飛び出した。師匠に出会い旅をして、体を鍛えて強くなった。そして旅を続けた先で出会った者は・・・
ユーリ・アルシオーネ・ヴァルディス 16歳
ヴァルディス公爵家の末っ子三男。
幼い頃から家族の愛情を受けすくすく育ったが、兄弟の中で自分だけ容姿が違う事を気に病んでいる。
じつはユーリは公爵家にまれに生まれる「愛し子」と呼ばれる存在で、他者の魔力を増幅させる能力を持っている。
次期国王イアンの婚約者。
イアン・ルーク・ランツァ 24歳
ランツァ王国の王子。王家で屈指の魔力量を誇り、長いプラチナブロンドを靡かせ戦場を駆け巡る姿は『戦神』と呼ばれている。ヴァルディス家の末っ子ユーリを大切にしている。
5回も婚約破棄されたんで、もう関わりたくありません
くるむ
BL
進化により男も子を産め、同性婚が当たり前となった世界で、
ノエル・モンゴメリー侯爵令息はルーク・クラーク公爵令息と婚約するが、本命の伯爵令嬢を諦められないからと破棄をされてしまう。その後辛い日々を送り若くして死んでしまうが、なぜかいつも婚約破棄をされる朝に巻き戻ってしまう。しかも5回も。
だが6回目に巻き戻った時、婚約破棄当時ではなく、ルークと婚約する前まで巻き戻っていた。
今度こそ、自分が不幸になる切っ掛けとなるルークに近づかないようにと決意するノエルだが……。
婚約破棄されて追放された僕、実は森羅万象に愛される【寵愛者】でした。冷酷なはずの公爵様から、身も心も蕩けるほど溺愛されています
水凪しおん
BL
貧乏男爵家の三男アレンは、「魔力なし」を理由に婚約者である第二王子から婚約破棄を言い渡され、社交界の笑い者となる。家族からも見放され、全てを失った彼の元に舞い込んだのは、王国最強と謳われる『氷の貴公子』ルシウス公爵からの縁談だった。
「政略結婚」――そう割り切っていたアレンを待っていたのは、噂とはかけ離れたルシウスの異常なまでの甘やかしと、執着に満ちた熱い眼差しだった。
「君は私の至宝だ。誰にも傷つけさせはしない」
戸惑いながらも、その不器用で真っ直ぐな愛情に、アレンの凍てついた心は少しずつ溶かされていく。
そんな中、領地を襲った魔物の大群を前に、アレンは己に秘められた本当の力を解放する。それは、森羅万象の精霊に愛される【全属性の寵愛者】という、規格外のチート能力。
なぜ彼は、自分にこれほど執着するのか?
その答えは、二人の魂を繋ぐ、遥か古代からの約束にあった――。
これは、どん底に突き落とされた心優しき少年が、魂の番である最強の騎士に見出され、世界一の愛と最強の力を手に入れる、甘く劇的なシンデレラストーリー。
寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
【完結】流行りの悪役転生したけど、推しを甘やかして育てすぎた。
時々雨
BL
前世好きだったBL小説に流行りの悪役令息に転生した腐男子。今世、ルアネが周りの人間から好意を向けられて、僕は生で殿下とヒロインちゃん(男)のイチャイチャを見たいだけなのにどうしてこうなった!?
※表紙のイラストはたかだ。様
※エブリスタ、pixivにも掲載してます
◆この話のスピンオフ、兄達の話「偏屈な幼馴染み第二王子の愛が重すぎる!」もあります。そちらも気になったら覗いてみてください。
◆2部は色々落ち着いたら…書くと思います
妹に婚約者を取られるなんてよくある話
龍の御寮さん
BL
ノエルは義母と妹をひいきする父の代わりに子爵家を支えていた。
そんなノエルの心のよりどころは婚約者のトマスだけだったが、仕事ばかりのノエルより明るくて甘え上手な妹キーラといるほうが楽しそうなトマス。
結婚したら搾取されるだけの家から出ていけると思っていたのに、父からトマスの婚約者は妹と交換すると告げられる。そしてノエルには父たちを養うためにずっと子爵家で働き続けることを求められた。
さすがのノエルもついに我慢できず、事業を片付け、資産を持って家出する。
家族と婚約者に見切りをつけたノエルを慌てて追いかける婚約者や家族。
いろんな事件に巻き込まれながらも幸せになっていくノエルの物語。
*ご都合主義です
*更新は不定期です。複数話更新する日とできない日との差がありますm(__)m