2 / 40
第2話 聖天の歯車
しおりを挟む
聖天の歯車。それはサンリーハム王宮の地下に眠ると伝わる巨大な魔法機械。三十三人の魔道士の力を使いその歯車を稼働させれば、城塞都市を含めた王宮全体を魔法によって遠く離れた場所に転移させることができるという、最終防衛策の中心となる機械である。
国防大臣サヘエ・サヘエが女王リリアに提出した上申書は議会の反発を生み、内務大臣を始めとした主要閣僚の多くが反対に回った。だが紛糾した議会を鎮めたのは玉座に座るリリア王の隣に立つ美丈夫、摂政サーマインの鶴の一声。
「女王陛下は聖天の歯車の稼働を支持しておられます。よもやこれにご反対の方はおられますまいな」
これで方針は決まった。だが静寂の戻りつつあった会議室のドアが叩かれ、若い騎士が駆け込んでくる。
「会議中失礼致します! 国防大臣サヘエ・サヘエ閣下および他国務大臣閣下へのご報告であります! 敵歩兵竜の後方に、翼竜部隊の存在を確認! 魔龍軍は城壁を越える可能性高し!」
この報告に議場は騒然とするが、摂政サーマインは玉座のリリア王の隣で再び声を放った。
「静粛に!魔導大臣はただちに聖天の歯車を稼働させるべく準備を始めなさい! 国防大臣は城壁に兵を集め、敵を迎え撃ってください! 王国の興廃はこの一戦にあるのです!」
上空から降下して加速した巨大な翼の翼竜は、その両脚の爪で歩兵竜を引っかけ、羽ばたいて一気に上昇すると、城塞の上で足を放した。次々に放り込まれる歩兵竜と最前線で闘うのは、黒曜の騎士団と白銀の剣士団。他の一般兵卒では足手まといにしかならない。
火炎魔法を中心として用いる黒曜の騎士団は、歩兵竜を内側から燃やし、光魔法を中心として用いる白銀の剣士団は、抗魔法鎧をものともせず歩兵竜を切り刻む。
しかし元より多勢に無勢、数に勝る歩兵竜はじわじわと押し込んでくる。しかも、だ。いま城塞の上には通常の歩兵竜の三倍近い体格の大型歩兵竜が立ち、全体に指示を飛ばすかのように吼えている。実際、この大型が現れて以後、歩兵竜は陣形を形成して攻めるようになっていた。おそらく指揮官とみて間違いはあるまい。
白銀の剣士団の団長レオミス・ケングリアは一瞬で三匹の歩兵竜を屠ると、黒曜の騎士団長のゼバーマン・ザンドリアに向かって叫んだ。
「ゼバーマン殿、ここは任せた! 私はアレを斬る!」
「なっ、レオミス! 無茶をするな!」
だがそんな声はもう聞こえない。レオミスは疾風の速度で階段を駆け上がると、大型歩兵竜に対し、一気に斬りかかった。けれどその渾身の一撃を大型歩兵竜の緑色の鎧は跳ね返す。合わせて繰り出される巨大な口による攻撃を、レオミスはかろうじてかわした。
この大型、ただの指揮官ではない。体が大きいだけではなく、飛行可能な翼まで持っている。おそらく歴戦の強者だ。しかもこれがまとう緑色の抗魔法鎧は、聖剣ソロンシードですら切り裂けない。レオミスに戦慄が走る。
と、そのとき。
レオミスは顔の左側に気配を感じた。目には見えない、だがおぼろげな光の塊のようにも思える小さな気配。その気配から声が聞こえる。
「コイツは厄介だ。魔法攻撃がほぼ使えない。かと言って力比べならゼバーマンの怪力でもかなわないだろう。さあどうするんだろうね、レオミス」
「リュッテ、いまはおまえの相手をしている余裕はない。味方をする気がないなら精霊は引っ込んでいろ」
「心外だなあ。ボクは君にソロンシードを扱える力を与えたんだよ、味方に決まってるじゃないか。それとももっと力がほしいかい。だったら改めて契約が必要になるけど」
「いちいちうるさい、いまは……」
目の前の大型歩兵竜が、不意に後ろを向いた。尾の一撃が来る、レオミスはすかさず後退したが、敵の回転は止まらない。尾をかわしても次に牙の並んだ口が迫り、それをかわしてもまた尾がやって来る。レオミスは攻め手を見つけられずに一方的に後退するしかなかった。
だが。
突然突き上げるような地鳴りが響き渡り、サンリーハムの城壁を取り囲むように白い光のカーテンがかかる。聖天の歯車が起動したのだ。両足が下に押しつけられる感覚。王国サンリーハムはいま、王宮や街を取り囲む城塞ごと上昇し、宙に浮いていた。これが第一段階。
そして次の段階はすぐにやって来る。ここから東方の公海上に瞬時に転移するのだ。そうなれば、もう魔龍の軍団も簡単にはサンリーハムを攻撃できない。形勢は逆転するだろう。目の前の大型歩兵竜も事態の変化に追いつけないのか、動揺を隠せないでいる。
上空が七色に輝き、その光が歪み、混じり合って行く。転移が始まった。あと自分のなすべきことは、この大型歩兵竜を何とか倒すことだけ。レオミスは息を整え、聖剣ソロンシードに己の魔力を込めた。その瞬間である、サンリーハムに横殴りの大きな衝撃が加わり、城壁の上にいたレオミスと大型歩兵竜は外側に落下してしまった。
もちろん、この程度で慌てるレオミスではない。ただちに浮遊魔法を念じ、眼下の雲の中に下りて行く。魔力を大量に消費すれば城塞の上まで上昇することも可能だが、どうせサンリーハムは海面まで降下する。あの大型歩兵竜がどうなったかもわからないいま、魔力の消費は抑えたい。
しかし雲を抜けて降下を続けるレオミスの目に映ったのは、青い海面ではなかった。
「何だこれは……街、だと」
上空でドォンと大きな音がしたのは、根木一平太が弁当を食べ終わったのと同時だった。休憩を終えた他の作業員たちが空を見上げる。
「何や、飛行機でもぶつかったか?」
「んなアホな。雷やろ」
しかし音はそれっきり。雲に覆われた空からは他に何らの便りもなし。
「よっしゃ仕事や仕事! 働くぞ!」
その声に皆が振り返れば、一平太がバックホーのエンジンをかけていた。
「あいつだけはホンマ元気やの」
「まあええがな。わしらも仕事せんとな」
作業員はそれぞれ持ち場に戻り、午後の仕事に取りかかった。
だがこのとき、すでに異変は始まっていたのである。
天にまっすぐ伸びる直線的で四角い建物。それが数え切れないほど建っている。誰も彼も見慣れない服装で多くの人間が行き交っているが、レオミスに対し一瞬怪訝な視線を送りはするものの、すぐ無関心に通り過ぎる。道は黒く、金属の箱に乗せられた人間が恐ろしい速さで移動している。
何だここは。いったいどこの国なのだ。東方にこんな国があると聞いた覚えはない。いや、それはいま考えるべきことではないのかも知れない。問題はあの大型歩兵竜だ。あれがもしこの街のどこかに降りたのだとすれば。
「すみません、お話よろしいですか」
振り返れば濃紺の軍服のような物を着た男が二人立っている。しかし意外だ。こんな見たことも聞いたこともない地で言葉が通じるとは。
「何でしょうか」
レオミスの返答に、二人の男は少し安心したような顔を見せた。目の鋭さは変わっていなかったが。
「ああ良かった。日本語が通じなかったらどうしようかと思ってたんですが」
ニホンゴ? この国の言葉のことだろうか。いぶかしむレオミスに、男たちは言葉を続ける。
「大阪へは何しに? コスプレ大会か何か?」
「あ、その腰の剣、よくできてますね。ちょっと見せていただいてもいいですか」
レオミスは言われるままに聖剣ソロンシードを鞘ごと渡す。男の一人が受け取り、けれどあまりの重さに前のめりに倒れそうになった。
「ちょ、な、何だこれ」
「おい、何して……何だ、この」
二人がかりで何とか持ち上げようとするものの、地面に落とさないだけで精一杯。そこにレオミスが手を伸ばし、ソロンシードを軽々と持ち上げた。
「聖剣は持ち主以外の手には余る。諸君らに取り扱うのは無理だ」
剣を腰に戻すと、唖然としている二人の男にレオミスはこう言った。
「見たところ諸君らは治安機関に所属しているのだろう。ならば次は拠点に連行し尋問を行うはずだ。良かろう、連れて行きたまえ。私も諸君らにたずねたいことがある」
国防大臣サヘエ・サヘエが女王リリアに提出した上申書は議会の反発を生み、内務大臣を始めとした主要閣僚の多くが反対に回った。だが紛糾した議会を鎮めたのは玉座に座るリリア王の隣に立つ美丈夫、摂政サーマインの鶴の一声。
「女王陛下は聖天の歯車の稼働を支持しておられます。よもやこれにご反対の方はおられますまいな」
これで方針は決まった。だが静寂の戻りつつあった会議室のドアが叩かれ、若い騎士が駆け込んでくる。
「会議中失礼致します! 国防大臣サヘエ・サヘエ閣下および他国務大臣閣下へのご報告であります! 敵歩兵竜の後方に、翼竜部隊の存在を確認! 魔龍軍は城壁を越える可能性高し!」
この報告に議場は騒然とするが、摂政サーマインは玉座のリリア王の隣で再び声を放った。
「静粛に!魔導大臣はただちに聖天の歯車を稼働させるべく準備を始めなさい! 国防大臣は城壁に兵を集め、敵を迎え撃ってください! 王国の興廃はこの一戦にあるのです!」
上空から降下して加速した巨大な翼の翼竜は、その両脚の爪で歩兵竜を引っかけ、羽ばたいて一気に上昇すると、城塞の上で足を放した。次々に放り込まれる歩兵竜と最前線で闘うのは、黒曜の騎士団と白銀の剣士団。他の一般兵卒では足手まといにしかならない。
火炎魔法を中心として用いる黒曜の騎士団は、歩兵竜を内側から燃やし、光魔法を中心として用いる白銀の剣士団は、抗魔法鎧をものともせず歩兵竜を切り刻む。
しかし元より多勢に無勢、数に勝る歩兵竜はじわじわと押し込んでくる。しかも、だ。いま城塞の上には通常の歩兵竜の三倍近い体格の大型歩兵竜が立ち、全体に指示を飛ばすかのように吼えている。実際、この大型が現れて以後、歩兵竜は陣形を形成して攻めるようになっていた。おそらく指揮官とみて間違いはあるまい。
白銀の剣士団の団長レオミス・ケングリアは一瞬で三匹の歩兵竜を屠ると、黒曜の騎士団長のゼバーマン・ザンドリアに向かって叫んだ。
「ゼバーマン殿、ここは任せた! 私はアレを斬る!」
「なっ、レオミス! 無茶をするな!」
だがそんな声はもう聞こえない。レオミスは疾風の速度で階段を駆け上がると、大型歩兵竜に対し、一気に斬りかかった。けれどその渾身の一撃を大型歩兵竜の緑色の鎧は跳ね返す。合わせて繰り出される巨大な口による攻撃を、レオミスはかろうじてかわした。
この大型、ただの指揮官ではない。体が大きいだけではなく、飛行可能な翼まで持っている。おそらく歴戦の強者だ。しかもこれがまとう緑色の抗魔法鎧は、聖剣ソロンシードですら切り裂けない。レオミスに戦慄が走る。
と、そのとき。
レオミスは顔の左側に気配を感じた。目には見えない、だがおぼろげな光の塊のようにも思える小さな気配。その気配から声が聞こえる。
「コイツは厄介だ。魔法攻撃がほぼ使えない。かと言って力比べならゼバーマンの怪力でもかなわないだろう。さあどうするんだろうね、レオミス」
「リュッテ、いまはおまえの相手をしている余裕はない。味方をする気がないなら精霊は引っ込んでいろ」
「心外だなあ。ボクは君にソロンシードを扱える力を与えたんだよ、味方に決まってるじゃないか。それとももっと力がほしいかい。だったら改めて契約が必要になるけど」
「いちいちうるさい、いまは……」
目の前の大型歩兵竜が、不意に後ろを向いた。尾の一撃が来る、レオミスはすかさず後退したが、敵の回転は止まらない。尾をかわしても次に牙の並んだ口が迫り、それをかわしてもまた尾がやって来る。レオミスは攻め手を見つけられずに一方的に後退するしかなかった。
だが。
突然突き上げるような地鳴りが響き渡り、サンリーハムの城壁を取り囲むように白い光のカーテンがかかる。聖天の歯車が起動したのだ。両足が下に押しつけられる感覚。王国サンリーハムはいま、王宮や街を取り囲む城塞ごと上昇し、宙に浮いていた。これが第一段階。
そして次の段階はすぐにやって来る。ここから東方の公海上に瞬時に転移するのだ。そうなれば、もう魔龍の軍団も簡単にはサンリーハムを攻撃できない。形勢は逆転するだろう。目の前の大型歩兵竜も事態の変化に追いつけないのか、動揺を隠せないでいる。
上空が七色に輝き、その光が歪み、混じり合って行く。転移が始まった。あと自分のなすべきことは、この大型歩兵竜を何とか倒すことだけ。レオミスは息を整え、聖剣ソロンシードに己の魔力を込めた。その瞬間である、サンリーハムに横殴りの大きな衝撃が加わり、城壁の上にいたレオミスと大型歩兵竜は外側に落下してしまった。
もちろん、この程度で慌てるレオミスではない。ただちに浮遊魔法を念じ、眼下の雲の中に下りて行く。魔力を大量に消費すれば城塞の上まで上昇することも可能だが、どうせサンリーハムは海面まで降下する。あの大型歩兵竜がどうなったかもわからないいま、魔力の消費は抑えたい。
しかし雲を抜けて降下を続けるレオミスの目に映ったのは、青い海面ではなかった。
「何だこれは……街、だと」
上空でドォンと大きな音がしたのは、根木一平太が弁当を食べ終わったのと同時だった。休憩を終えた他の作業員たちが空を見上げる。
「何や、飛行機でもぶつかったか?」
「んなアホな。雷やろ」
しかし音はそれっきり。雲に覆われた空からは他に何らの便りもなし。
「よっしゃ仕事や仕事! 働くぞ!」
その声に皆が振り返れば、一平太がバックホーのエンジンをかけていた。
「あいつだけはホンマ元気やの」
「まあええがな。わしらも仕事せんとな」
作業員はそれぞれ持ち場に戻り、午後の仕事に取りかかった。
だがこのとき、すでに異変は始まっていたのである。
天にまっすぐ伸びる直線的で四角い建物。それが数え切れないほど建っている。誰も彼も見慣れない服装で多くの人間が行き交っているが、レオミスに対し一瞬怪訝な視線を送りはするものの、すぐ無関心に通り過ぎる。道は黒く、金属の箱に乗せられた人間が恐ろしい速さで移動している。
何だここは。いったいどこの国なのだ。東方にこんな国があると聞いた覚えはない。いや、それはいま考えるべきことではないのかも知れない。問題はあの大型歩兵竜だ。あれがもしこの街のどこかに降りたのだとすれば。
「すみません、お話よろしいですか」
振り返れば濃紺の軍服のような物を着た男が二人立っている。しかし意外だ。こんな見たことも聞いたこともない地で言葉が通じるとは。
「何でしょうか」
レオミスの返答に、二人の男は少し安心したような顔を見せた。目の鋭さは変わっていなかったが。
「ああ良かった。日本語が通じなかったらどうしようかと思ってたんですが」
ニホンゴ? この国の言葉のことだろうか。いぶかしむレオミスに、男たちは言葉を続ける。
「大阪へは何しに? コスプレ大会か何か?」
「あ、その腰の剣、よくできてますね。ちょっと見せていただいてもいいですか」
レオミスは言われるままに聖剣ソロンシードを鞘ごと渡す。男の一人が受け取り、けれどあまりの重さに前のめりに倒れそうになった。
「ちょ、な、何だこれ」
「おい、何して……何だ、この」
二人がかりで何とか持ち上げようとするものの、地面に落とさないだけで精一杯。そこにレオミスが手を伸ばし、ソロンシードを軽々と持ち上げた。
「聖剣は持ち主以外の手には余る。諸君らに取り扱うのは無理だ」
剣を腰に戻すと、唖然としている二人の男にレオミスはこう言った。
「見たところ諸君らは治安機関に所属しているのだろう。ならば次は拠点に連行し尋問を行うはずだ。良かろう、連れて行きたまえ。私も諸君らにたずねたいことがある」
0
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イジメられっ子世に憚る。
satomi
ファンタジー
主人公須藤正巳はぼんやりと教室で授業を受けていた。その時、突然教室中に物凄い量の光が…。 正巳が属する2-C全員が異世界転移することとなってしまった。 その世界では今まで正巳が陰キャとして読み漁ったラノベともゲームとも異なり、レベルがカウントダウン制。つまりレベル999よりレベル1の方が強い。という世界だった。 そんな中、クラスのリーダー的陽キャである神谷により全員で教室の外に出ることに。 いきなりドラゴンに出会い、クラスの全員がとった行動が『正巳を囮にして逃げること』だった。 なんとか生き延びた正巳は、まず逃げた連中へ復讐を誓う。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる