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異世界
早朝。都内のとあるビルの地下駐車場に黒塗りのセダンが二台、到着した。一台目の後部座席から降り立ったのはハヤヒノとスサノオ。二台目の後ろからはトリフネと、堂々とした体躯の五十絡みの男、そして助手席からは雨野有銘が降りてきた。トリフネと有銘は男を左右から挟み込み、男の前にはスサノオが、背後にはハヤヒノが守りを固める。トリフネはテレポーター、すなわち万一の場合の緊急脱出装置の役割を与えられている。
エレベーターホールには、黒いスーツ姿が二人、男の到着を待っていた。ピリピリとした緊張感の中、一同がエレベーターに乗り込むと、ハヤヒノは地下三階のボタンを押す。普段メンテナンスでしか使われる事のない階に降りた一同は、スサノオを先頭に廊下の突き当り、分厚い鉄の扉で守られた部屋へと向かった。
部屋の中には四角いテーブルと、銃を持った隊員と、そして椅子に座った二本角のリザードマン。テーブルの上には、五センチ角の正方形の板に、首にかける為の細い鎖がついた物が置かれている。
「それが、例の」
「は、翻訳機であります」
男の質問に、隊員は銃を持つ手を動かさずに答えた。男はリザードマンの向かいの椅子に腰を掛けると、自己紹介をした。
「防衛大臣政務官の賀茂道延です」
するといささか疲れた様子のリザードマンは座ったまま深々と頭を下げると、こう口にした。いや、正しくはリザードマンが口にした事を、翻訳機が日本語に変換したのだが。
「特使として参りました、皇国リウの執政官補佐をしております、キメペと申します」
そして五本指の右手を差し出した。しかし賀茂は表情を変えずその手を見つめている。キメペは首を傾げた。
「おや、こちらの世界ではこういう場合、右手を握り合うのではありませんでしたか」
賀茂の眼光が鋭くなる。
「我が国は一般市民だけで五十人以上の犠牲を出しているのだ。そう簡単に手など握れるものか」
それを聞いてキメペはゆっくりと手を引いた。
「左様でしたな。ただ、残念ながらと申し上げるのは不謹慎かもしれませんが」
キメペは顔を上げた。
「それは我が国リウの仕業ではございません」
「では誰の仕業だと言うのだ!」
賀茂は声を荒げて見せた。だがそれはポーズである。この程度で冷静さを失う様な者に、未知の文明との交渉などできるはずがない。一方のキメペもその程度は見透かしているのであろう、表情一つ変えずに言葉を返した。
「それをご理解頂くには向こうの世界の事を説明せねばなりますまい。いや、その前に」
キメペは微笑み――そう呼んで良いのであろう表情――を浮かべた。
「まずはオニウヤミを代表して、この会談の場を設けていただいた事を感謝いたします」
「オニウヤミ、とは何の事ですか」
動揺を誘えないなら仕方ない。賀茂も落ち着いた返答を見せた。
「オニウヤミとは向こうの世界の言葉で、そうですね、こちらの世界の言葉にするならば、『人類』という意味でしょうか。『全世界』と訳しても間違いではないのですが」
「向こうの世界とはどういう意味でしょう。あなたの国という事ですか」
「いいえ、文字通り言葉通り、『世界』の事です。パラレルワールド、と言えばわかりやすいのでしょうか」
「それはつまり、あなたは異世界からここに来られた、と捉えて良いのですか」
「こちらの世界では、本来ならば恐竜は全て死に絶えて、化石しか残っていない。違いますか。もちろんその子孫として鳥類は残っているのでしょうが、それ以外の恐竜の生きている痕跡など皆無である。まして爬虫類から直接進化した知的生物など居る訳がない。それがこちら側の世界の常識でありましょう。しかし我々の世界、即ち向こう側の世界は、恐竜から進化した知的生命が文明を築いている、そんな世界なのです」
賀茂は沈黙した。迂闊な事は言えない。言葉通り真に受けるなら、このキメペはこちら側の世界の事情を少なからず知っている。こちら側は相手の事を何も知らないのに、だ。キメペは沈黙の意味を理解したのか、話を続けた。
「では我々の世界について説明しましょう。我らの世界には二つの強大国があります。こちら側では超大国と言うのでしたね。まあ、そのような感じです。一つはロヌ。異能と占術に長けた、超自然大国です。その帝の威光の前には神すら膝を折ると広言します。そしてもう一つはドラーコ。こちらは機械と遺伝子工学が優れた軍事大国です。戦の為なら神すら生み出すと豪語します。この二大国に比べると、我が国リウは小さな国でありまして、歴史的・文化的にはロヌの下流に当たりますが、経済的・軍事的にはドラーコの傘下にあるのです。ロヌとドラーコは長い長い間、幾たびか小国による代理戦争はあったものの、直接相対する事はなく、均衡を保っておりました。ところが近年、ロヌが我が国リウの領土を侵犯するようになりました。その経緯については今は端折りましょう。問題はその理由です。どうやらロヌは伝説にある宝珠を探しているらしい、との事なのです」
「宝珠、ですか」
話が急に胡散臭くなったな、と賀茂の背後に立つハヤヒノは思った。横目でちらりと有銘を見る。と、目が合った。同じことを考えていたのかもしれない。キメペは続けた。
「はい、望むままにありとあらゆる宝物を生み出し、持ち主に幸福を授けるという全能の珠です」
「それは如意宝珠……」
有銘は思わず口に出してしまった。キメペと賀茂の視線が有銘に向く。
「あ、失礼しました」
「構わない。君の知っている事を話してくれたまえ」
賀茂の言葉に、有銘はおずおずと口を開いた。
「はい、如意宝珠とは、龍が絵の中で手に持っている珠の事で、全能の力を持っているとされています。元々は龍王の頭の中にあったと言われていて、龍が空を飛べるのも雲や雨を呼べるのも、その如意宝珠の力であると。またあらゆる病苦を遠ざけ、毒を払い水を澄ませる力を持つとも言われています。あの、私が知っているのはこの程度なのですが」
「いや、参考になった。ありがとう」
賀茂は小さく微笑むと、キメペを見据えた。
「その宝の珠と、我が国への侵略とがどう結びつくのです。あの恐竜たちは、そのロヌが送り込んだものなのですか」
「いいえ、違います。詳しい事情はまだ我が国でもわかっておりません。何故ロヌが宝珠の存在を確信したのかも、我らには想像もつきません。ただその確信の下にロヌは動きました。我が国リウにある『天穴』より行き着ける異世界、つまりこちらの世界のこちらの国に宝珠があるのだと判断したのです。そのロヌの姿勢がドラーコを刺激し、ドラーコは反応してしまいました。ドラーコはその宝珠を、己が国が先んじて手に入れる事を決定したのです。そして今、同盟条約を盾に我が国リウに駐留軍を置き、天穴を通ってこちらの世界に生体兵器を送っております。それがあの恐竜たちです。もっとも一方のロヌもまた、相当数の特殊部隊員を我が国に潜入させ、天穴を通ってこちらの国に入り込んでいるとも聞きますが」
「その天穴、とは?」
「天穴とはその名の通り、天に開いた穴です。とはいえ我々に直接関係してくる天穴は地上近くに開いたものが殆どなのですが。つまりは時空の歪み、とでも申しましょうか。多くは霊峰と呼ばれる山や、聖地と呼ばれる場所にできます。それがいつ頃からどのように作られたのか、何故できるのかは今もって謎のままです。自然発生説、超古代文明の遺産説などいろいろありますが、とにかくその天穴を通れば異世界へと行ける、というのは古くから言われておりました。我々の記録ではおよそ千四百年ほど前から、こちらの世界との『交流』が始まっているらしく、ロヌやドラーコにはもっと古い天穴の記録があるとも聞いております」
「交流、ですか」
「はい、こちら側の世界にある、例えば龍や鬼や天狗、神隠しや隠れ里の伝説は、全て天穴と繋がっているのではないかというのが私の持論でありまして」
キメペはそこで、はっと気づいた。明らかに喋り過ぎである。天穴の説明の途中から、特使としての仕事を忘れて己の知識を披露し始めてしまっていた。リウでは自分の話などうるさがって誰も聞いてくれないものを、こちら側の人間は素直に聞いてくれるものだから、ついつい熱が入ってしまったのだ。
「あー、えーっと」
困ってしまったキメペに賀茂はにっこりと微笑むと、右手を差し出した。
「今から移動しましょう。ここよりは多少ましな部屋を用意してあります。一旦そちらでお休みください。詳しいお話はまた明日伺いますので」
エレベーターホールには、黒いスーツ姿が二人、男の到着を待っていた。ピリピリとした緊張感の中、一同がエレベーターに乗り込むと、ハヤヒノは地下三階のボタンを押す。普段メンテナンスでしか使われる事のない階に降りた一同は、スサノオを先頭に廊下の突き当り、分厚い鉄の扉で守られた部屋へと向かった。
部屋の中には四角いテーブルと、銃を持った隊員と、そして椅子に座った二本角のリザードマン。テーブルの上には、五センチ角の正方形の板に、首にかける為の細い鎖がついた物が置かれている。
「それが、例の」
「は、翻訳機であります」
男の質問に、隊員は銃を持つ手を動かさずに答えた。男はリザードマンの向かいの椅子に腰を掛けると、自己紹介をした。
「防衛大臣政務官の賀茂道延です」
するといささか疲れた様子のリザードマンは座ったまま深々と頭を下げると、こう口にした。いや、正しくはリザードマンが口にした事を、翻訳機が日本語に変換したのだが。
「特使として参りました、皇国リウの執政官補佐をしております、キメペと申します」
そして五本指の右手を差し出した。しかし賀茂は表情を変えずその手を見つめている。キメペは首を傾げた。
「おや、こちらの世界ではこういう場合、右手を握り合うのではありませんでしたか」
賀茂の眼光が鋭くなる。
「我が国は一般市民だけで五十人以上の犠牲を出しているのだ。そう簡単に手など握れるものか」
それを聞いてキメペはゆっくりと手を引いた。
「左様でしたな。ただ、残念ながらと申し上げるのは不謹慎かもしれませんが」
キメペは顔を上げた。
「それは我が国リウの仕業ではございません」
「では誰の仕業だと言うのだ!」
賀茂は声を荒げて見せた。だがそれはポーズである。この程度で冷静さを失う様な者に、未知の文明との交渉などできるはずがない。一方のキメペもその程度は見透かしているのであろう、表情一つ変えずに言葉を返した。
「それをご理解頂くには向こうの世界の事を説明せねばなりますまい。いや、その前に」
キメペは微笑み――そう呼んで良いのであろう表情――を浮かべた。
「まずはオニウヤミを代表して、この会談の場を設けていただいた事を感謝いたします」
「オニウヤミ、とは何の事ですか」
動揺を誘えないなら仕方ない。賀茂も落ち着いた返答を見せた。
「オニウヤミとは向こうの世界の言葉で、そうですね、こちらの世界の言葉にするならば、『人類』という意味でしょうか。『全世界』と訳しても間違いではないのですが」
「向こうの世界とはどういう意味でしょう。あなたの国という事ですか」
「いいえ、文字通り言葉通り、『世界』の事です。パラレルワールド、と言えばわかりやすいのでしょうか」
「それはつまり、あなたは異世界からここに来られた、と捉えて良いのですか」
「こちらの世界では、本来ならば恐竜は全て死に絶えて、化石しか残っていない。違いますか。もちろんその子孫として鳥類は残っているのでしょうが、それ以外の恐竜の生きている痕跡など皆無である。まして爬虫類から直接進化した知的生物など居る訳がない。それがこちら側の世界の常識でありましょう。しかし我々の世界、即ち向こう側の世界は、恐竜から進化した知的生命が文明を築いている、そんな世界なのです」
賀茂は沈黙した。迂闊な事は言えない。言葉通り真に受けるなら、このキメペはこちら側の世界の事情を少なからず知っている。こちら側は相手の事を何も知らないのに、だ。キメペは沈黙の意味を理解したのか、話を続けた。
「では我々の世界について説明しましょう。我らの世界には二つの強大国があります。こちら側では超大国と言うのでしたね。まあ、そのような感じです。一つはロヌ。異能と占術に長けた、超自然大国です。その帝の威光の前には神すら膝を折ると広言します。そしてもう一つはドラーコ。こちらは機械と遺伝子工学が優れた軍事大国です。戦の為なら神すら生み出すと豪語します。この二大国に比べると、我が国リウは小さな国でありまして、歴史的・文化的にはロヌの下流に当たりますが、経済的・軍事的にはドラーコの傘下にあるのです。ロヌとドラーコは長い長い間、幾たびか小国による代理戦争はあったものの、直接相対する事はなく、均衡を保っておりました。ところが近年、ロヌが我が国リウの領土を侵犯するようになりました。その経緯については今は端折りましょう。問題はその理由です。どうやらロヌは伝説にある宝珠を探しているらしい、との事なのです」
「宝珠、ですか」
話が急に胡散臭くなったな、と賀茂の背後に立つハヤヒノは思った。横目でちらりと有銘を見る。と、目が合った。同じことを考えていたのかもしれない。キメペは続けた。
「はい、望むままにありとあらゆる宝物を生み出し、持ち主に幸福を授けるという全能の珠です」
「それは如意宝珠……」
有銘は思わず口に出してしまった。キメペと賀茂の視線が有銘に向く。
「あ、失礼しました」
「構わない。君の知っている事を話してくれたまえ」
賀茂の言葉に、有銘はおずおずと口を開いた。
「はい、如意宝珠とは、龍が絵の中で手に持っている珠の事で、全能の力を持っているとされています。元々は龍王の頭の中にあったと言われていて、龍が空を飛べるのも雲や雨を呼べるのも、その如意宝珠の力であると。またあらゆる病苦を遠ざけ、毒を払い水を澄ませる力を持つとも言われています。あの、私が知っているのはこの程度なのですが」
「いや、参考になった。ありがとう」
賀茂は小さく微笑むと、キメペを見据えた。
「その宝の珠と、我が国への侵略とがどう結びつくのです。あの恐竜たちは、そのロヌが送り込んだものなのですか」
「いいえ、違います。詳しい事情はまだ我が国でもわかっておりません。何故ロヌが宝珠の存在を確信したのかも、我らには想像もつきません。ただその確信の下にロヌは動きました。我が国リウにある『天穴』より行き着ける異世界、つまりこちらの世界のこちらの国に宝珠があるのだと判断したのです。そのロヌの姿勢がドラーコを刺激し、ドラーコは反応してしまいました。ドラーコはその宝珠を、己が国が先んじて手に入れる事を決定したのです。そして今、同盟条約を盾に我が国リウに駐留軍を置き、天穴を通ってこちらの世界に生体兵器を送っております。それがあの恐竜たちです。もっとも一方のロヌもまた、相当数の特殊部隊員を我が国に潜入させ、天穴を通ってこちらの国に入り込んでいるとも聞きますが」
「その天穴、とは?」
「天穴とはその名の通り、天に開いた穴です。とはいえ我々に直接関係してくる天穴は地上近くに開いたものが殆どなのですが。つまりは時空の歪み、とでも申しましょうか。多くは霊峰と呼ばれる山や、聖地と呼ばれる場所にできます。それがいつ頃からどのように作られたのか、何故できるのかは今もって謎のままです。自然発生説、超古代文明の遺産説などいろいろありますが、とにかくその天穴を通れば異世界へと行ける、というのは古くから言われておりました。我々の記録ではおよそ千四百年ほど前から、こちらの世界との『交流』が始まっているらしく、ロヌやドラーコにはもっと古い天穴の記録があるとも聞いております」
「交流、ですか」
「はい、こちら側の世界にある、例えば龍や鬼や天狗、神隠しや隠れ里の伝説は、全て天穴と繋がっているのではないかというのが私の持論でありまして」
キメペはそこで、はっと気づいた。明らかに喋り過ぎである。天穴の説明の途中から、特使としての仕事を忘れて己の知識を披露し始めてしまっていた。リウでは自分の話などうるさがって誰も聞いてくれないものを、こちら側の人間は素直に聞いてくれるものだから、ついつい熱が入ってしまったのだ。
「あー、えーっと」
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