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119 つかの間の時
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神の居ない世界を進む葬送の列。街角にはイ=ルグ=ルに殺された人々の写真とデータが並び、その生涯を称えている。遺体は最終処理施設に送られ、分子のレベルにまで分解、大気中に放散される。世界中で処理施設がフル稼働したために、大気中の特定成分の濃度が跳ね上がったとネットワーク上で話題になった。
宗教もなく墓所もないこの時代、まして人ならぬ存在による世界規模の殺戮――相手が人間ならば、罰を与えられるのに――を前にして、人々は亡くした家族や友人の残した空白を、どう埋めて良いのか悩んでいた。
エリア・エージャンの空は暗く、冷たい冬の雨が降り注ぐ。ジュピトル・ジュピトリスは傘も差さずに、最終処理施設に向かう長い車列を路傍の人混みの中で見送りながら、ふと背後を振り返った。
高さが半分以下になったグレート・オリンポス。だが全滅した訳ではなく、セキュリティセンターの機能は維持されている。ただ、ウラノスの遺体は回収されていない。文字通り瓦礫の山と化したあの場所から、人一人の姿を探し出す事に割ける人的な、あるいは物理的な余裕は、まだどこにもなかった。
そのジュピトルの頭上に、傘が差し掛けられた。喪服姿のナーガとナーギニーが立っている。
「お風邪を召します」
真剣な表情で傘を手にするナーガに、ジュピトルは微笑んだ。
「僕は砂糖では出来ていないよ」
そして何か言いたげなナーギニーに気付く。
「何かあった?」
ナーギニーは手の中の小型端末を、おずおずと差し出した。
「通信が入っているのですが、その」
一度言葉を止め、深呼吸して続きを口にする。
「……ジェイソン大統領のご家族からです」
ジュピトルの目は端末に落ちた。数秒見つめていたかと思うと、無造作にそれを手にして回線を開く。
「代わりました。聞こえますか」
「ああ、繋がった。ありがとうございます、ごめんなさい」
端末から早口の女の声が聞こえてくる。
「ジェイソン・クロンダイクの家族の者です。こんな時に申し訳ありません、でも世界政府と連絡がつかないので、あなたなら何かご存じかと思ったものですから。ジェイソンと連絡出来ませんか。話すのが無理なら伝言だけでもお願いしたいんです。トビーが戻って来たと、どうかそれだけでも伝えてくださいませんか」
ジュピトルは言葉に詰まった。その気配を読み取ったのか、端末の向こう側の声がトーンを上げる。
「あの、もしもし、聞こえていますか」
「彼は勇敢に戦いました」
ジュピトルの静かな言葉が、沈黙を呼ぶ。
「彼は僕らのために、人類のために、イ=ルグ=ルと戦ったのです。その最期の様子をお話しします」
返事のない端末に向かってジュピトルは語り続けた。空想の中の勇者の物語を。
曇天に遠雷が響く。もうすぐ雨が降ってくるのかも知れない。デルファイの北の街、ダランガンの外れにある教会では、クリアと子供たちが慌てて洗濯物を取り込んでいた。
礼拝堂では3Jが難しい顔で考え込んでいる。それを横目に、リキキマはハイムの入れた紅茶を飲んでいた。
「おまえ、そのうち脳みそから火ぃ噴くぞ」
しかし3Jから返事はない。
「ダメだこりゃ」
「好きにさせてやりな」
天井の暗闇からは、ダラニ・ダラの頭部が逆さにぶら下がっている。
「一度考え込み始めたら、雨が降ろうが風が吹こうが、ピクリとも動きやしない。夜も眠らず飯も食わずに頭を働かせ続けるのさ。アタシが言うのも何だが、たいした化け物だよ」
そこに、突然現れる人影。プロミスがテレポートして来たのだ。隣にはジンライの姿。
「ただいま戻りました」
少し疲れたプロミスの声に、リキキマが応じる。
「タクシーご苦労さん。で、ガルアムの具合はどうだった」
その問いに答えたのはジンライ。
「ウルフェンの食料は八割方消費した。いまはとにかく睡眠が必要らしい」
「ったく、魔人のくせに虚弱体質な野郎だ」
やや呆れ気味のリキキマの耳に、反論のつぶやきが聞こえた。
「それが普通だ」
「ああ?」
振り返ると、3Jは相変わらず視線を落として考え込みながら、感情のこもらぬ抑揚のない声でつぶやいている。
「ガルアムの反応は生物として当たり前だ。明らかにおまえたちの方が狂っている」
「何だ、聞こえてんのか」
「耳は悪くない」
「いや、そうじゃねえだろ」
「夜は眠るし飯は食う。おまえたちと一緒にするな」
「本人目の前にして平然とディスるんじゃねえよ」
そのとき、不意に生まれた一瞬の沈黙に、ジンライが口を挟んだ。
「なあ、3J。ウルフェンに行かせるのはズマの方が良いのではないか」
「連絡役は不服か」
やはり3Jの視線は上がらない。ジンライは首を振る。
「不服はない。ただな」
「行けると思えば本人から言い出すだろう。いまは放っておけ」
いまは、と3Jは言う。だが、その『いま』がいつまで続くと言うのだ。もう明日は来ないかも知れないのに。そう考えたときジンライは気付く。3Jの視線が見つめている。まるで心を読んだかの如く。
まったく、コイツには敵わない。ジンライは胸の内で苦笑した。
エリア・ヤマトの西の端は、山地を含む。定義上はエリアの内側であるものの、人口密度が極端に低い、事実上外界に等しい地域に、一軒の民家があった。隣の家まで数百メートルはある、文字通り野中の一軒家。住人は年老いた夫婦が二人だけ。
シェルターに避難はしない。イ=ルグ=ルの出現を知らない訳ではないが、いまさら自分たちが生き残って何になると思っていた。
それに苦労をして建てた我が家である。娘との思い出が詰まった大事な家だ。その娘は親よりも先に病気で逝ってしまったが、生きていた頃の気配はまだここに残っている。この家を捨てるくらいなら、もはや自分たちには生きている意味がない。だから避難はしなかった。
だが実際には、シェルターではイ=ルグ=ルによる殺戮が行われ、避難しなかった自分たちは平穏無事である。テレビを点ければ、どのチャンネルも特別放送を流し続けている。これについては、まだメディアが生きている事実に感嘆すべきなのだろうが、いまの老夫婦にとってはただのストレッサーだった。よってテレビは点けず、ネットワークにも接続せず、ただ夜の星を見つめて時を過ごしていた。
「なあ、ハナコちゃん」
夫は窓から空を見上げながら、静かに声をかけた。
「何ですトシゾウくん」
隣の妻も静かに答える。
「星空というのは、こんなに綺麗なものだったかな」
「そうですねえ。そんな気もしますけど、何だか普段より綺麗な気もします」
「人は死んだら星になるのだろうか」
「これだけ星があるんですから、そんな事もあるのかも知れませんね」
そのとき、暗い夜空を一条の光が走った。流れ星、と二人は思い、互いに顔を見合わせようとした。だが、おかしい。空を走る光が、いつまでも消えない。それどころか天をジグザグに移動したかと思うと、こちらに向かって迫ってくる。
「ハナコちゃん!」
「トシゾウくん!」
二人が互いをかばおうとした瞬間、光が家の前の地面に落ちた。衝撃と轟音。辺りに立ちこめる焦げ臭い煙。
しばらく呆然とした後、夫婦は顔を見つめ合い、再び窓の外に顔を向けた。そっと顔を出して様子をうかがうと、漏れる明かりに照らされて、地面がえぐれているのが見える。
「……隕石だろうか」
「でしょうか」
夫婦は玄関から外に出てみた。音は聞こえない。恐る恐る、えぐれた地面に近付く。何か白っぽいものが見えた。さらに近付き、穴の中をのぞき込んだ。そして息を呑む。
そこにあったのは、人の肉体。全裸の若い女の体。二人が言葉を失っていると、女の顔が動いた。目が静かに開く。とても大きな両目が。
夫婦は金縛りに遭ったかのように、体が動かなくなってしまった。その前に女は立ち上がり、何かを探るように見つめた。
「そうか、ユリカというのか」
女の声が聞こえたのだろう、夫の口が動く。
「ユリ……カ」
女はニンマリと笑った。
「そうだ、我はユリカ。おまえたちの娘だ」
夫婦は驚愕の表情を浮かべながら涙を流す。それを見て満足そうにうなずくと、ユリカと名乗った女は空を見上げた。
「イ=ルグ=ルよ、迎えに来てくれ。『宇宙の目』はここに居るぞ」
雨のそぼ降る森の奥、ウッドマン・ジャックの小屋の中で、水色の着物を来た少女が天井を見上げた。
「何かあったのかね」
小屋の主人はロッキングチェアに腰掛け、パイプをくゆらしている。さらはうなずく。
「ヌ=ルマナが蘇った」
「おやおや、それは大変。場所はわかるかね」
「エリア・ヤマトの西。人と接しているようだ」
「それはまた厄介な厄介な。とりあえず、ダラニ・ダラに連絡しておくのだけれど、他に伝える事はあるかね」
「いや、いまはない」
別に隠すつもりはなかった。だが何故か言い出せなかった。この戦いはこれまで以上に厳しいものになるやも知れないと。言霊が力を持つ事を恐れたのかも知れない。けれど言わずとも気付いているだろうか、あの人の子ならば。
宗教もなく墓所もないこの時代、まして人ならぬ存在による世界規模の殺戮――相手が人間ならば、罰を与えられるのに――を前にして、人々は亡くした家族や友人の残した空白を、どう埋めて良いのか悩んでいた。
エリア・エージャンの空は暗く、冷たい冬の雨が降り注ぐ。ジュピトル・ジュピトリスは傘も差さずに、最終処理施設に向かう長い車列を路傍の人混みの中で見送りながら、ふと背後を振り返った。
高さが半分以下になったグレート・オリンポス。だが全滅した訳ではなく、セキュリティセンターの機能は維持されている。ただ、ウラノスの遺体は回収されていない。文字通り瓦礫の山と化したあの場所から、人一人の姿を探し出す事に割ける人的な、あるいは物理的な余裕は、まだどこにもなかった。
そのジュピトルの頭上に、傘が差し掛けられた。喪服姿のナーガとナーギニーが立っている。
「お風邪を召します」
真剣な表情で傘を手にするナーガに、ジュピトルは微笑んだ。
「僕は砂糖では出来ていないよ」
そして何か言いたげなナーギニーに気付く。
「何かあった?」
ナーギニーは手の中の小型端末を、おずおずと差し出した。
「通信が入っているのですが、その」
一度言葉を止め、深呼吸して続きを口にする。
「……ジェイソン大統領のご家族からです」
ジュピトルの目は端末に落ちた。数秒見つめていたかと思うと、無造作にそれを手にして回線を開く。
「代わりました。聞こえますか」
「ああ、繋がった。ありがとうございます、ごめんなさい」
端末から早口の女の声が聞こえてくる。
「ジェイソン・クロンダイクの家族の者です。こんな時に申し訳ありません、でも世界政府と連絡がつかないので、あなたなら何かご存じかと思ったものですから。ジェイソンと連絡出来ませんか。話すのが無理なら伝言だけでもお願いしたいんです。トビーが戻って来たと、どうかそれだけでも伝えてくださいませんか」
ジュピトルは言葉に詰まった。その気配を読み取ったのか、端末の向こう側の声がトーンを上げる。
「あの、もしもし、聞こえていますか」
「彼は勇敢に戦いました」
ジュピトルの静かな言葉が、沈黙を呼ぶ。
「彼は僕らのために、人類のために、イ=ルグ=ルと戦ったのです。その最期の様子をお話しします」
返事のない端末に向かってジュピトルは語り続けた。空想の中の勇者の物語を。
曇天に遠雷が響く。もうすぐ雨が降ってくるのかも知れない。デルファイの北の街、ダランガンの外れにある教会では、クリアと子供たちが慌てて洗濯物を取り込んでいた。
礼拝堂では3Jが難しい顔で考え込んでいる。それを横目に、リキキマはハイムの入れた紅茶を飲んでいた。
「おまえ、そのうち脳みそから火ぃ噴くぞ」
しかし3Jから返事はない。
「ダメだこりゃ」
「好きにさせてやりな」
天井の暗闇からは、ダラニ・ダラの頭部が逆さにぶら下がっている。
「一度考え込み始めたら、雨が降ろうが風が吹こうが、ピクリとも動きやしない。夜も眠らず飯も食わずに頭を働かせ続けるのさ。アタシが言うのも何だが、たいした化け物だよ」
そこに、突然現れる人影。プロミスがテレポートして来たのだ。隣にはジンライの姿。
「ただいま戻りました」
少し疲れたプロミスの声に、リキキマが応じる。
「タクシーご苦労さん。で、ガルアムの具合はどうだった」
その問いに答えたのはジンライ。
「ウルフェンの食料は八割方消費した。いまはとにかく睡眠が必要らしい」
「ったく、魔人のくせに虚弱体質な野郎だ」
やや呆れ気味のリキキマの耳に、反論のつぶやきが聞こえた。
「それが普通だ」
「ああ?」
振り返ると、3Jは相変わらず視線を落として考え込みながら、感情のこもらぬ抑揚のない声でつぶやいている。
「ガルアムの反応は生物として当たり前だ。明らかにおまえたちの方が狂っている」
「何だ、聞こえてんのか」
「耳は悪くない」
「いや、そうじゃねえだろ」
「夜は眠るし飯は食う。おまえたちと一緒にするな」
「本人目の前にして平然とディスるんじゃねえよ」
そのとき、不意に生まれた一瞬の沈黙に、ジンライが口を挟んだ。
「なあ、3J。ウルフェンに行かせるのはズマの方が良いのではないか」
「連絡役は不服か」
やはり3Jの視線は上がらない。ジンライは首を振る。
「不服はない。ただな」
「行けると思えば本人から言い出すだろう。いまは放っておけ」
いまは、と3Jは言う。だが、その『いま』がいつまで続くと言うのだ。もう明日は来ないかも知れないのに。そう考えたときジンライは気付く。3Jの視線が見つめている。まるで心を読んだかの如く。
まったく、コイツには敵わない。ジンライは胸の内で苦笑した。
エリア・ヤマトの西の端は、山地を含む。定義上はエリアの内側であるものの、人口密度が極端に低い、事実上外界に等しい地域に、一軒の民家があった。隣の家まで数百メートルはある、文字通り野中の一軒家。住人は年老いた夫婦が二人だけ。
シェルターに避難はしない。イ=ルグ=ルの出現を知らない訳ではないが、いまさら自分たちが生き残って何になると思っていた。
それに苦労をして建てた我が家である。娘との思い出が詰まった大事な家だ。その娘は親よりも先に病気で逝ってしまったが、生きていた頃の気配はまだここに残っている。この家を捨てるくらいなら、もはや自分たちには生きている意味がない。だから避難はしなかった。
だが実際には、シェルターではイ=ルグ=ルによる殺戮が行われ、避難しなかった自分たちは平穏無事である。テレビを点ければ、どのチャンネルも特別放送を流し続けている。これについては、まだメディアが生きている事実に感嘆すべきなのだろうが、いまの老夫婦にとってはただのストレッサーだった。よってテレビは点けず、ネットワークにも接続せず、ただ夜の星を見つめて時を過ごしていた。
「なあ、ハナコちゃん」
夫は窓から空を見上げながら、静かに声をかけた。
「何ですトシゾウくん」
隣の妻も静かに答える。
「星空というのは、こんなに綺麗なものだったかな」
「そうですねえ。そんな気もしますけど、何だか普段より綺麗な気もします」
「人は死んだら星になるのだろうか」
「これだけ星があるんですから、そんな事もあるのかも知れませんね」
そのとき、暗い夜空を一条の光が走った。流れ星、と二人は思い、互いに顔を見合わせようとした。だが、おかしい。空を走る光が、いつまでも消えない。それどころか天をジグザグに移動したかと思うと、こちらに向かって迫ってくる。
「ハナコちゃん!」
「トシゾウくん!」
二人が互いをかばおうとした瞬間、光が家の前の地面に落ちた。衝撃と轟音。辺りに立ちこめる焦げ臭い煙。
しばらく呆然とした後、夫婦は顔を見つめ合い、再び窓の外に顔を向けた。そっと顔を出して様子をうかがうと、漏れる明かりに照らされて、地面がえぐれているのが見える。
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「でしょうか」
夫婦は玄関から外に出てみた。音は聞こえない。恐る恐る、えぐれた地面に近付く。何か白っぽいものが見えた。さらに近付き、穴の中をのぞき込んだ。そして息を呑む。
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夫婦は金縛りに遭ったかのように、体が動かなくなってしまった。その前に女は立ち上がり、何かを探るように見つめた。
「そうか、ユリカというのか」
女の声が聞こえたのだろう、夫の口が動く。
「ユリ……カ」
女はニンマリと笑った。
「そうだ、我はユリカ。おまえたちの娘だ」
夫婦は驚愕の表情を浮かべながら涙を流す。それを見て満足そうにうなずくと、ユリカと名乗った女は空を見上げた。
「イ=ルグ=ルよ、迎えに来てくれ。『宇宙の目』はここに居るぞ」
雨のそぼ降る森の奥、ウッドマン・ジャックの小屋の中で、水色の着物を来た少女が天井を見上げた。
「何かあったのかね」
小屋の主人はロッキングチェアに腰掛け、パイプをくゆらしている。さらはうなずく。
「ヌ=ルマナが蘇った」
「おやおや、それは大変。場所はわかるかね」
「エリア・ヤマトの西。人と接しているようだ」
「それはまた厄介な厄介な。とりあえず、ダラニ・ダラに連絡しておくのだけれど、他に伝える事はあるかね」
「いや、いまはない」
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