魔王だけど退屈なので勇者召喚してみた

スライムβ

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第1話 魔王様の憂鬱

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「あーあ、退屈だなぁ」

  魔王はその名に似つかわしくない小さな体を伸ばしてあくびをした。

「ねぇ、側近ちゃん。なにかないの?僕の退屈を吹き飛ばしてくれるような面白いこと」

「そう言われましても……ここ最近はなにか大きな事件もありませんし」

「勇者はどうしたの?最近来てないみたいじゃん」

「どうやらもう死んだようです。四天王のエルビスが倒したとの報告が来ています」

「まったく最近の勇者は不甲斐ないなー。エルビスごときに負けるようなやつがよく勇者になれたもんだ」

「しかたないですよ。最近は人間の弱体化も激しいですし、昔みたいに骨のある勇者はもう出てこないでしょうね」

「そうだねー、最近はもう僕に挑む気すらなくしてきてるみたいだし。この世界にはもう僕に敵うやつなんて……」

  魔王はそこまでいうと、突然嬉しそうな表情に変わりなにか閃いたようにパンっと手を叩いた。

「異世界から勇者を召喚しよう!」
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