本当にあった奇妙な話

Blackhandnightmare

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第一章 説明

私の能力について

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私の人生はいつも不思議だった。
私の周りでは不思議な事がよく起きるからだ。
今もそうだ…自分の周りでは不思議な事が度々起こる。
(ここから、不思議な現象を「能力」と書きます。)
出来れば皆にも共感されたい。
でも何故か人にみせようとすると、能力は発動しない。だから無理だ。
もうこれは一種の体質かもしれない。
思い返して見ればこの特殊な体質は2歳くらいから、付いたと思う。
初めて能力を使ったのは皆も大好きな、トミカで遊んでる時だ。
私がトミカで遊んでいると、手に持ったトミカがひとりでに動きだした。
私は幼かったため、何も出来なかった。
すると、他のトミカも動き始め、壁に沿って並び始めた。
とうとう、全てトミカが壁に沿ってキレイに並んだ。
そんな時、祖母が様子を見に来た。
そしてキレイに並んだトミカを見て、
「あら~整理整頓したの~?えらいね~」と言った。
私は「僕じゃない…」と言うが、祖母は「照れなくていいのよ~?」
と聞いてくれない。
私は説明するのを諦め、自分がやった事にした。
それが初めての能力発動だった。
その日から、能力は頻繁に発動するようになった。
保育園で鉛筆回しをした時は鉛筆がプロペラのように回りながら、急上昇して電気を壊した。
喧嘩して相手を殴った時は殴った箇所が急に水ぶくれの様に膨れ、破裂した。
その他にも語りきれない程、能力は発動した。
しかし、皆に理解して欲しいのは、
"これらの能力は決して私が望んで発動しているわけではない"
って事だ。※例外はある
つまり、勝手にこの様な能力が発動しているのだ。
この事を一度友人に相談したが、全く相手をされなかった。
それどころか、友人はふざけて
「特殊能力みたいで良いじゃないかw」
と返してきた。
確かにこの能力は普通の能力じゃない時点で"特殊"と言える。
しかし、私にとっての特殊能力はヒーローが使っていそうな能力である。
こんな何時発動するかわからない、毎回効果がランダムな能力ではない。
どうせ何かしらの能力を授かるなら、空を飛べる能力の方が欲しかった。
でもやっぱり現実はそう甘くはなかった。
この話をすると、相手の反応は皆だいたい同じだ。
私の事を嘘つきと思うか、羨ましがる。
元々信じてくれると思ってないから、嘘つきと思うのは別にいい。
しかし、羨ましがる奴を見ると腹が立つ。
私の話を聞いて、羨ましがる奴の考えが理解出来ない。
確かに、自分でこの能力を操れたらすごく便利だ。
使うべきでない時に、能力が発動し、自分が損したりする。
逆もある…使うべき時に能力が発動せず、結局自分が損したりもする。
そんな時いつもこう思う。
「使えねー…」
こんな能力が欲しいのなら、逆にあげたいくらいだ。
しかしそれは無理だ。
それはあげ方がわからないという問題ではない。
今まで自分は何回か、この能力に助けられているからだ。
この能力は何時発動するかわからない。
それ故に、発動する場面によってはマイナスにだけではなくプラスにも働くと言う事だ。
今まで能力に頼って来た自分からこの能力を奪ったら、私に何も残らない。
だからこの能力を人にあげれるとしても、私はあげない気はない。
「そもそも何故、自分の能力だと分かるのか?」と聞く人がいる。
答えはなんとなくだ。
能力が発動した時、なんとなく自分が発動した様な感覚がある。
だから、自分でない可能性もある。
しかし私が一人の時も、人といる時も謎の現象が起こるから自分以外ありえない。だから自分が発動しているとわかっているのだ。
今回は私の能力についてのザックリとした説明をするだけだったが、次回以降の能力話をする時にわかっていると説明しやすいのでこうしました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
(コメントで質問を書いてくれれば、コメント返しを作ります。)
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