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女ですけどBL世界に転生してもいいんですか?
18:状況を整理しましょう
しおりを挟む朝食後、私たちは全員、
リビングに座って情報を整理することにした。
と言っても、彼らは【聖樹】が枯れかかっていること。
そして世界が破滅に向かっているという神託を
神殿が受けたことしか知らず
これから何をどうすれば良いのか、
まったくわかっていないようだった。
とはいえ、それは私も同じだ。
女神ちゃんのことをどこまで話ていいかわからないし、
何をどうすればいいのかわからないのは一緒なのだ。
私はとにかく、話せそうなことだけをは話すことにした。
「今から私が話すことは…その、信じられないかもしれませんが
すべて本当のことです。
そして、私は皆さんを信じています。
私が話した内容で、誰かを傷つけたり、貶めたり、
自分の利益だけを求めることはないと、信じています」
真剣に告げると、ヴァレリアンが口をはさんできた。
「短い時間しか一緒にいなかった俺たちを
そこまで信じても構わないのか?」
試すような口調だった。
私は迷わずうなずいた。
「信頼する理由の一つは、レオの言葉です」
「レオ?」
「はい、白いライオン…泉で会った白い聖獣のことです」
「あの聖獣はレオというのか」
「はい。そのレオが、あなたたちは
私のために泉まで来てくれたと言っていました。
信じろと、私を守ってくれる存在だと」
あの言葉が無ければ、
私はもともと、男性が苦手だったのだ。
体調不良だったとはいえ、
素直に彼らに世話をお願いできたかどうかわからない。
「それにあの時、出会ったばかりの私が寝込んでしまったとき、
皆さんはとても優しく、丁寧に扱ってくださいました。
言葉も通じない、厄介者でしかない私を、
いつも笑顔で接してくれました。
早く回復するように、手をつないでくれました。
泣いた私を、抱きしめてくれました。
私は今までこれほど温かく、優しく包まれたことはありません。
もし私が皆さんに裏切られたとしたら…
それでいい、と私は思っています。
裏切られるだけの理由が存在し、
その理由がどんなに理不尽であったとしても。
私は皆さんの決断を尊重し、受け止めます」
本心だった。
私はずっと愛情なんて信じてなかった。
親からも捨てられた「いらない子」だった私が
愛されるなんて思いもしなかった。
でも、この世界に来て、騎士様たちに優しくされて。
私は愛されてもいいのではないかと思った。
騎士様たちに受け入れてもらって、
優しさを知って。
私は今までの生き方を振り返り後悔した。
親に捨てられた子どもだからと、
施設育ちだからと、勝手に拗ねて、
せっかく与えてくれていた愛情も友情も
すべてを見過ごし、拒否してしまっていた。
そんな生き方は、もう嫌だ。
だから、私は目の前の騎士様たちを
信じてみようと思ったのだ。
私に優しさと愛情を思い出させてくれた騎士様たちを。
でももし、騎士様たちが私を裏切ったとしたら、
それは仕方がないと思う。
この世界にはこの世界の秩序があり、
私にはない常識がある。
私の命とこの世界をてんびんにかけた時、
彼らがこの世界を救うことを選んでも仕方がない。
そんなときがきたら、寂しいと思うかもしれないけれど、
裏切られたと恨む気持ちは、少しもない。
もし、騎士様たちがそんなことをすることは無いと思うけど、
もし、私利私欲のために私から聞き出したことを悪用したとしても。
それでも私は、その事実を受け止めようと思っている。
騎士様たちが、どうするのかではなく。
私が、騎士様たちを信じたいのだ。
その結果、裏切られたとしても、私が彼らを
信じると決めた結果なのだからそのことで傷つくこともないし、
彼らも、その選択によって傷つく必要もない。
他人に対して、こんな想いを抱く日が来るなど、
思いもよらなかった。
でも、この変化は、嫌なものではない。
そう、この騎士様たちとの出会いは、
私が唯一、女神ちゃんに感謝を感じる出来事だった。
「あー…」
ヴァレリアンは顔を背けて、頬を掻いた。
照れているのだろうか。
少し頬が赤い気がする。
隣に座っていたカーティスを見ると、
嬉しそうに目を輝かせていた。
金色の髪だけあって、ゴールデンレトリバーみたいだ。
冷たい印象のスタンリーも
何やら顔を隠すように片手で顔を覆っている。
大柄のバーナードは、うつむいて体を小さく震わせていて、
ケインは真っ赤な顔を隠すことなく、呆然とした感じで私を見つめている。
「ありがとう!俺も愛し子ちゃんのこと信じてるし、
大好きだし、絶対守るからね!」
そんな中、空気を読まない弟キャラのエルヴィンが
私の両手を掴んでブンブン振った。
「あ、あの、エルヴィン様。
私のことは愛し子ではなく、ユウと呼んでください」
「そうか、ユウか。可愛い名前だね、ユウ」
ニコニコ言われて、返事に困っていると、
ヴァレリアンの鉄槌がエルヴィン様に落ちた。
「いい加減にしろ。
冗談を言っている時ではないだろう」
冗談ではなく本気なのに。
と、エルヴィンは呟く。
そんな姿は幼く、とてもかわいい。
施設の弟たちは元気だろうか。
「じゃあ…話を戻そう。
愛し子…ではなく、ユウだったな。
知っていることを離してくれるか?」
「はい、ヴァレリアン様」
私は隊の人間ではないので「様」と敬称を付けたのだが、
ヴァレリアンはお気に召さなかったらしい。
「私のことはヴァレリアン、と。
他の者たちも、呼び捨てにしてくれて構わない」
いきなり男性を呼び捨てなんてできない、と思ったが
全員がうなずいて否定できそうにない空気だ。
「代わりに俺たちも、ユウと呼ばせてもらう。
俺たちは、金聖騎士団と言って、団員は俺たちだけだ」
「え? 6人…だけ?」
「そうだ。
つまり、それだけこの団は特殊で、
そして結束も固い。
今日からユウも俺たちの仲間だ。
この世界を救う仲間だ。
よろしく頼む」
仲間。
そんなこと言われたのは初めてだった。
嬉い。
「はい!」
私は大きく返事をして椅子に座りなおした。
よし!
本気で頑張るぞ!
……と、思っていました。
ほんの数分前までは。
「つまりは…よくわからんな」
ヴァレリアンの声に、そうですね、と私は呟いた。
「話をまとめてみましょう」
さすが鬼畜眼鏡キャラ様は、頭脳も素晴らしいらしい。
スタンリーが、私が必死に…でもとりとめもなく話した内容を
一つ一つ、確かめてくれる。
1:この世界は破滅に向かっている
2:原因は<闇の魔素>が急激に増えたため
3:本来、この世界の自浄作用ともいえる<聖の魔素>や
聖獣、聖魔法を使える人間では、浄化できないほどの<闇の魔素>が世界にあふれていること
4:それにより【聖樹】の力が失われ、枯れていっていること
5:それを阻止するために、女神の愛し子であるユウが【愛】に満たされ、
その【愛】で世界を満たさなければならないこと
6:ユウが世界を【愛】で満たせば、【聖樹】も元に戻ること。
まとめてみると、結局、何をどうすればいいのかが
さっぱりわからない。
「肝心な部分は、随分と抽象的なのですね。
さすがご神託というところか…
この【愛】というのは、具体的に何をどうすればいいのでしょう?」
ゴールデンレトリバー…いやいや、困ったようような顔をした
可愛いカーティスが、私の顔を見る。
「それが、私にもわからないのです。
私が女神…様に選ばれたのは、多くの【愛】を入れ、
溜めることができる器を持っているから、らしいのですが。
具体的にどうすればいいのかは、女神様は教えてくれなくて」
というか、行き当たりばったり過ぎて、
話ができる状況ではなかったんだけど。
「【愛】を多く受け取る器?」
ヴァレリアンが呟くように言う。
「はい。
私は…その、あまり愛情とは縁のない世界で生きてきまして。
愛情に飢えている魂は、愛情を多く受け取り、
溜めることができるそうです」
「つまり【愛】とは、愛情という解釈で良いのだろうか」
スタンリーが小さな声で呟く。
「たぶん…でも、だからと言って
何をすればいいのか、まったくわからないんですけど」
「そうだな、具体的な方法を女神が示さなかったのなら
それも試練の一つかもしれんな」
スタンリーの言葉に、私は唇を噛んだ。
なぜなら、女神ちゃんに限ってそんなわけない、と
大きな声で言いたくなったからだ。
「でもさ、世界を救うのに、愛情、なんてありなのか?」
ほら、空気を読めないお子ちゃまが、爆弾を落としましたよ!
「お前はもう、しゃべるな!」
エルヴィンのお守り役のケインがエルヴィンの口を手で塞いだ。
嫌な沈黙が部屋に落ちる。
「意味がわからないですよね。
私も、そう思います。
どうやったら、私は【愛】で満たされるのか。
もし満たされたとしたら、
その【愛】をどうやって世界を満たすのか。
わからないことだらけです」
「女神様は、何か…手がかりとかは言ってなかったのか?」
大柄なのに、優しく気遣うバーナードに、
どうして私は、体が大きいというだけで、あんなに
男性に恐怖を感じていたのだろう、と恥ずかしくなってくる。
「それが…女神様は
明確なことは言えないみたいでして」
というか、きっとわからないに違いない。
それか、わかっていても、説明したくない何かがあったのか。
とにかく女神ちゃんに、
本気で説明する素振りはなかった。
が、女神ちゃんを信仰しているこの世界の人たちに
そんな幻滅するようなこと、言えるわけがない。
「女神様の力はとても大きくて、
世界に直接介入はできないそうなんです」
ありえそうな、でも本当に女神ちゃんが
言っていたことを、私はさらりと伝える。
「なるほど」
とスタンリーは納得したような顔をした。
「世界を創造するほどの力を持つ女神様だ。
ほんの少しの介入でも、大きな影響がでてもおかしくはない。
世界の破滅を止めるための介入で、
即、この世界が滅びることもあるやもしれん」
スタンリーさん、さらっと怖いこと言うなー。
「じゃあさ、こうしたらいいんじゃない?」
ケインに止められていたエルヴィンが突然、私を抱きしめてきた。
「愛情って、こういうことだろ?」
頭を撫でられ、私は固まってしまう。
「こらっ!子ども相手だぞ。離れろ!」
今度こそ、ケインに怒鳴られ、エルヴィンは
しぶしぶ体を離してくれた。
いやしかし、子どもって…。
そりゃ、勇くんの体は幼くなっているけれど。
背の高いあなたたちから見れば、私は子どもに見えるかもしれないけれど。
これでも22歳なんだからね!
とは言えないので、私は小さく、一応、抗議をしておいた。
「あの、私…13…いえ、15歳…ぐらいです、たぶん」
この体は、勇くんがだいたいそれぐらいの時と同じだと思う。
「15歳!?」
常に冷静なスタンリーが大声を挙げた。
「ああ、すまない。その…7歳か8歳ぐらいだと思っていたので、その…」
スタンリーが恥じ入るように言う。
いやいや、7歳って、小学校1年生でしょ?
そんなわけ、あるかー!
ぶっ、と誰かが噴き出す声がした。
周囲を見るが、全員がすました顔をしている。
「スタンリー、失礼ですよ」
私のゴールデンレトリバーがスタンリーを諫めてくれる。
「どうみてもユウは10歳ぐらいでしょう!
そんな子どもに見ていたなんて失礼です」
いやいや、そんなあなたも失礼ですけど…?
再び誰かの笑い声が聞こえた。
はっと横を向くと、ヴァレリアンが
口元を押さえてそっぽを向いている。
こいつか!と思ったが、目の端に大きな体を
小刻みに…見つからないと思っているのか
小さく、小さく体を縮めたバーナードが、声を殺して震えている。
これ、笑ってるよね、絶対。
「副団長も、スタンリー様も、酷いと思うぞ、
ユウ、俺は違う。
ユウは俺より6つか7つぐらい
年下だと思っていただけぞ」
胸を張るエルヴィンに、聞いてみる。
「エルヴィンは今、何歳ですか?」
「17歳だ!」
皆と言ってることが、あんまり変わらないじゃん!
ケインはどこ!?
こういうエルヴィンを止めるのはあなたの役目でしょ?
と思ってケインを見ると、ケインはエルヴィンを
止めようとは思ったのだろう。
だが、エルヴィンを掴んだ肩はそのままに、
もう片方の手で口元を隠して、じっと俯いていた。
……笑っているのね?
そうなのね?
「まぁ、いいじゃないか」
そんな笑いの渦の中、ヴァレリアンが声を出した。
「ユウが成人していることがこれで判明したのだからな」
「え?成人?」
「そうだ。この国では15歳で成人になる。
騎士団見習いは13歳からなれるが、
騎士団に入ることができるのは15歳からだ」
へー。15歳から成人なんだ。
ということは…
「もしかして、エルヴィンって、
ものすごく優秀なの!?
たった2年で、ここにいるってことは
ものすごく優秀で、将来を期待されてるってことよね」
ただの空気の読めない弟ポジションだと思っていたけど、
やればできる子だったエルヴィンの存在に、
私はあのOLさんの話を私は思いだしてしまった。
やんちゃで、可愛くて、弟っぽいのがいいのよ!
主人公なのよ!
彼は世界の中心で、主人公で、誰からも愛される存在なのよ!
……もし、あのOLさんの言葉が本当なら、
彼がこの世界の主人公かもしれない。
ビバ!主人公!
もしかしたらエルヴィンが主人公パワーで
この状況を打破する何かをしてくれるかもしれない。
エルヴィンの手を取って、期待に満ちた目で見つめていると、
エルヴィンは急に顔をまっかにして立ち上がった。
「そ、そんなこと、あるけど、ねーよ!」
か、可愛い気がする。
これか!
これがあのOLさんが言ってた「可愛いは萌える」なのか。
「はいはい、そこまでですよー」
優しい声で、けれども強い力で私はエルヴィンと引き離された。
そうだ。
可愛いのは彼だけではなかった。
私の心のママで、可愛いゴールデンレトリバーのカーティスさま。
彼は副団長だったのね。
「でもあなたが成人していたとは…。
これからの方針を見直さなければなりませんね」
カーティスが全員の顔を見まわす。
ん?
方針?
私の?
なんの?
私はいろんな疑問を投げかけたかったが、
強い力で手を握ってくるカーティスが怖くて
何も言えずにただ、彼の隣に座りなおした。
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……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
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