50 / 208
愛とエロはゆっくりはぐくみましょう
50:どうでもいいから、抱きつぶす<ヴァレリアンSIDE>
しおりを挟むユウはじっと俺を見た。
俺は返事も聞かず、ユウに口づける。
ユウの顎を掴み、体をむりに振り向かせ、
何度も、何度も唇を重ねた。
ユウは苦しかったのか、
俺の腕にすがるように掴む。
そんな仕草だけでも俺は嬉しくなり、
さらにユウの口を貪った。
舌を絡ませ、吸い上げる。
ユウの舌は…唾液は甘かった。
痺れるような感覚に、あの屋敷での夜の…
甘い匂いを思い出す。
ユウは俺にすがるように、腕を掴んできた。
その手を取り、俺は向かい合わせにユウを膝に座らせる。
額をこつんを当て、俺はもう一度、聞いた。
「俺のこと、好きか?」
ユウは俯いた。
言葉はない。
だが、頬が、耳が…耳の後ろまで真っ赤になったユウ姿に
少しだが、満足する。
ユウは愛情に慣れてないという。
ならば、俺が教えてやろう。
カーティスのように過保護にするのではなく、
スタンリーのように、不器用な優しさで愛するのでもなく。
俺はユウを抱き上げて、浴槽の淵に座らせた。
足は湯につけたままだ。
俺は膝立ちになり、
ユウの顎を引き上げ、唇を合わせる。
舌でユウの唇を舐め、軽く甘噛みすると、
ユウは唇をゆるゆると緩めた。
その隙に俺は舌をユウの口内に入れ、
舌舐め、吸いあげ、溢れる唾液までも飲み込んだ。
あぁ、ユウの体液は、本当に甘い。
身体が快感で痺れてくる。
ユウは身長が低く、本当に子どもみたいだ。
最初会った時は、10歳程度だと思っていたが
まさか成人しているとは思わなかった。
もっとも、成人していなければ
こんなこともできないので、
良かったと言えば良かったのだが。
だが、俺とはかなりの身長差があるので
こうして俺が湯に浸かり、ユウを浴槽の淵に
座らせていれば、あまり気にはならないが、
普段、ちょっとした隙に口付けようとしても
腰を曲げるか、ユウを抱き上げないと難しい。
つまり、こうしてユウの顔をまじかに見つめることも
難しい状態なので、俺は心なしかにやけてしまう。
ユウは可愛いと思っていたが、やはり美人だ。
そして…ちょっとした表情がエロい。
口づけた後の惚けた顔も、
唾液が付いた唇も。
真っ赤に染まった頬も、俺を上目使いでみる黒い瞳も。
俺はユウの舌を、唇を存分に味わった。
それから、俺も湯から出ると、
ユウを抱き上げた。
俺も湯に浸り過ぎたのか、少し暑くなってきた。
湯殿には、湯あたり用の水も用意している。
もちろん飲むのではなく、水がめに水をためていて
手桶で水を体にかけるのだ。
俺はユウと一緒に水をかぶった。
ユウは驚いたのか、ひゃっと声を挙げる。
「冷たくて気持ちいいだろ?」
と聞くと、ユウは唇を尖らせた。
不満そうな顔だ。
文句は言わなかったが。
「悪い、嫌だったか?」
「……驚いたから」
真っ赤になっていた肌がまた白くなる。
「そうか、ユウの肌が真っ赤だったからな。
のぼせちまうかと思った」
俺は笑って、ユウの首筋に舌を這わせる。
「どうせなら、俺の跡で赤く染まって欲しいところだ」
というと、またユウは赤くなる。
こういうところは、可愛い。
俺はユウを抱っこしたまま
何度もユウを口づけた。
角度を変えて、最初は触れるだけ。
少しづつ深く、音を立てながら
俺はユウに口づける。
冷たい水で体は冷えたが、
今度は冷えすぎた気もする。
ユウの体は小さいから、
すぐに冷めてしまうのかもしれない。
俺はもう一度、ユウを連れて
湯に戻ろうとした。
だが、ユウはもういい、と小さく言う。
「どうした? 体が冷えただろう?」
あったまろう、と言うが、
ユウはふるふると首を横にふる。
どうしたのかと思うと、
ユウが俺の首にしがみついて、
おしっこしたい、と小さく言った。
どうやら気温差で尿意をもよおしたらしい。
真っ赤になって俺の首にしがみつく姿は
可愛くて仕方がない。
だから、つい、意地悪な気持ちになってしまった。
甘やかして意地悪して喜ぶのは
カーティスの専売特許なんだかな。
「いいぜ、ここで出しちまえよ」
そういうと、ユウは驚いた顔をした。
「出してもここなら
洗い流せるし、湯にも入れるしな」
いい考えだろ? と笑って見せると
ユウは顔を真っ赤にしたまま、首を振る。
「や…ヤダ…」
やっぱり、可愛い。
つい子ども扱いしてしまうが、
この可愛さだ。
仕方ないだろう。
この可愛さは罪だ。
もっと見てみたくなる。
俺はユウを抱っこしたまま
身体をゆすってやる。
小さな子にするように、
大丈夫だから出してみな、と
声を掛けたが、もちろん
ユウの体は固まったままだ。
俺はユウを子どもを抱っこするように、
ユウの腹と俺の胸が密着するように抱きなおした。
ユウの萎えたものが俺の腹に密着している。
そこに片手で触れてみると、
ユウのモノは尿意からか
芯を持ち始めていた。
「ほら、いいぞ」
俺は片手でユウの体を抱っこしたまま
ユウのモノをつついてみた。
ユウはふるふると首をまた横に振る。
「我慢できないんだろう?」
できるだけ耳元で優しく言って、
ユウのモノを軽く扱く。
「だ…ダメ…でちゃう…から…」
ユウは息絶え絶えに言う。
「だから出していいぜ」
「……か、か…かっちゃう…」
「俺にか?いいぜ」
ユウが出したものだ。
汚いとは思えない。
むしろ、ユウが羞恥に肌を
真っ赤に染める瞬間を見てみたい気もする。
「な、見せてみろよ、俺に」
こんな姿を見せるのは、俺だけだろ?
俺はユウの耳を唇で咥えた。
「俺にだけ…特別に見せろよ}
カーティスにも、スタンリーにも。
他の奴らにも見せれない姿を。
俺にだけ見せてみろ。
残酷な独占欲が生まれ、
俺はユウの芯を持ち始めた幹を刺激し、
それでも我慢をするユウに苛立った。
俺はユウを向かい合わせにするように
しっかりと抱き上げる。
急に抱きなおしたので
ユウは慌てたように俺の首に
しがみついた。
必死に俺にしがみつくユウに
少し優越感が生まれ、
俺はユウをぎゅっと抱きしめる。
でも、これは愛おしさからではなく、
ユウを腕の中に閉じ込めるためだ。
俺はユウの身体を支えるために
ユウの尻に当てていた手で、
双丘を撫でた。
ぴくん、とユウが跳ねる。
「ヴぁ、ヴァレリアン…?」
戸惑う声を聴きながら、
俺は双丘の奥へと指を進める。
まだあまり濡れてないようだが、
俺は知っている。
ユウのここは
キス一つで熟れ、蜜が溢れ出ることを。
俺はユウを片手で抱き上げながら
ユウの頬に唇を寄せる。
「大丈夫だ」
何が大丈夫かはわからないが
そういうと、ユウの強張った体が
わずかだが緩む。
可愛い。
だが、騙されやすい。
こういうところが子どもで、
守ってやらねば、なんて思う。
……俺はともかく、
カーティスたちがユウを騙して
よからぬことをしないように気を付けなければ。
俺が、はむっと唇でユウの耳を噛むと、
ユウの体がぷるり、と震える。
じんわりと、ユウの花蕾から蜜が滲んできた。
ほらな、と思う。
ユウが俺を受け入れている証拠だ。
ユウは俺を拒まない。
ーーーーこんなことをしても。
俺は蜜で指を濡らしながら、
ぐっと指を一本、ユウの中に押し込んだ。
「やーっ!」
ユウは俺の首にしがみつく。
だが気にせずに指を進め、
内壁を擦る。
中から膀胱を刺激すれば、
ユウは泣き声のような悲鳴を上げた。
「だ、だ……メ……ほんと…に!」
ちょろり、と、熱い液体が俺の腹に漏れた。
「ほら、もう出るんだろ?」
体に入れた指はそのままに、
俺はユウの体を揺さぶる。
「い……いあぁ…」
ぐいぐいと、指でなかを押すと
ユウは体を震わせながら、
俺の腕の中で失禁した。
温かい液体が
俺の腹を伝い、床へと流れていく。
白い肌が、頬から首へ、腕、背中と
どんどん赤く熟れていった。
ゾクゾクする。
こんなヤバイ生き物がいるなんて
思ってもみなかった。
ぽたぽたと、
まだ液体をこぼすユウの樹幹を
俺は自分に腹に擦りつけた。
ユウから零れた液体すらも、
甘い香りがして
俺はなけなしの理性が吹き飛んだ。
閉じ込めて…
抱きつぶしてやりたい!
凶暴な感情のまま
俺は乱暴にユウに口付け、
唇を噛み、驚いて開いた口の中に
舌を押し込んだ。
夢中でユウの舌に絡みつき、
吸い上げ、ユウの息さえ俺のモノだと奪う。
もう、無理だ。
3人で愛し合う?
冗談じゃない。
こいつは…おれだけのもんだ。
誰にも渡さない。
渡せるわけがない。
俺はユウの体が弛緩し、
俺の体にしがみつくことができなくなるまで
その甘い口内をひたすら犯し続けた。
26
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』
バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。 そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。 最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる