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エピソード集<R18>
姫はじめは冷酷騎士と
しおりを挟む新しい年を祝う鐘が響いている。
王宮ではたぶん、
まだお祝いのパーティーが続いているだろう。
私はまだお披露目はしていないので、
今日はお留守番だ。
私が【女神の愛し子】であることを知られたら、
政治的なことに巻き込まれたり、それ以外でも私が
かなり国的にも個人的にも利益になるので
攫ったりする人がいるかもしれない。
だから、申し訳ないけど隠れていてくれ。
と、ヴァレリアンに言わた。
カーティスには
折角の新年を祝うパーティーなのに
一緒に過ごせなくて寂しいと
悲しそうに言われて、
私も、と言いそうになったけど。
私は笑顔で「ここで待ってるね」
と、うなずいた。
寂しいとは、言わない。
皆が私のために、頑張ってくれてることは知っている。
それに元の世界では、
たいてい私は独りだった。
元の世界ではイベントがたくさんあった。
お正月、バレンタイン、
夏祭り、ハロウィン、クリスマス。
色々あったけど、
私はたいてい独りで過ごしたし、
施設の子や勇くんと過ごすことはあっても、
夜はいつだって独りだ。
私は机に座り、本を読んでいた。
この世界の歴史書だ。
女神ちゃんの創った世界の
<歴史>を知りたくなったのだ。
……<歴史>は女神ちゃんが言っていたことと
全く違っていて。
人間たちの受け取り方が違うのか、
それとも、女神ちゃんのやり方がナナメ上なのか。
歴史として残っている史実と
女神ちゃんの認識の違いが面白く、
行き当たりばったり女神の本領発揮!
と、つい笑えて、頬がゆるんでしまう。
机の前は大きな窓があり、
外を見ると遠くに王宮の光が見えた。
みんな、あそこで楽しんでるのかな。
ふと思った時、ドアをノックする音がした。
返事をする前に扉が開く。
「ユウ、すまない、遅くなった」
スタンリーがきっちりと
タキシードのような正装をした姿で
早足で部屋に入ってくる。
「大丈夫、それより皆はどうしてた?」
私は立ち上がってスタンリーの
傍まで行こうとしたが
スタンリーが手を伸ばしてそれを制した。
「着替えてくる。食事はしたか?」
私は頷いた。
「お風呂にも入らせてもらった。
ありがとう」
ここはスタンリーの屋敷だった。
王族のカーティスやヴァレリアンは
新しい年を祝うためのパーティーや式典で
しばらくは王宮から出られないらしい。
そんな私のために、スタンリーが
屋敷に招待してくれたのだ。
「そうか、だが、良かったら少し
私に付き合ってもらえないか?
せっかくの新年の祝いの日だ。
この時間を……ユウと過ごしたいのだが」
最初は冷たい印象がしたスタンリーだけど、
最近ではこうして、
私と一緒にいたいと示してくれる。
ぶっきらぼうで冷たい感じがするのは、
私と同じで恋愛に慣れてないからと気が付いてからは、
私もスタンリーが頑張ってくれているように、
できるだけ、自分の気持ちを言葉にして伝える努力をしている。
「嬉しいです、ぜひ」
はい、ではなく、嬉しいと告げると、
スタンリーの目元が優しくなった。
「そうか、嬉しいか。
では、用意させよう、少し待っててくれ」
そう言ってスタンリーは着替えに部屋を出ていき、
すぐに屋敷の人が、軽食とお酒を持ってきた。
軽食…と言っても、結構なボリュームで、
ヴァレリアンはもしかしたら、
王宮であまり食事ができなかったのかもしれない、と思った。
屋敷の人は、私が座っている机ではなく、
近くのテーブルに食事の準備をして、
お酒や水などもセッティングすると
一礼をして出て行った。
スタンリーの屋敷では、
私は黒目も黒髪も隠してないけれど、
何も言われないし、好奇な目で見られることもない。
きっと、きちんと教育がされているのだろう。
会話はあまりできないけど、
もしかしたら私とあまり話をしないように、と
言われているのかもしれない。
私は手元の本のページをめくる。
スタンリーの家には大きな書庫があり、
そこには、様々な本が大量にあった。
童話のような子供が読む本や、恋愛本。
地図や図鑑のようなもの。
そして、大量の歴史本。
私は大喜びした。
文字の読み書きができるようになってから
私はできるだけ本を読むようにしていた。
もともと本を読むのは好きだったし、
歴史書は女神ちゃんと、この世界の人との
<歴史認識>がずれてて楽しいし。
……誰にも言えないけど。
ここに勇くんがいたら、
一緒に盛り上がれるのになーとか思う。
「どうした?」
スタンリーが着替えて部屋に入ってきた。
少し髪が濡れているので、
着替えついでに汗を流してきたのかもしれない。
「ここに勇くんがいたらよかったな、って…」
と言いながら、
この言い方はダメだ、と気が付いた。
スタンリーの目が細まり、
傷つけてしまった気がしたからだ。
でも、傷つけてしまったかもしれないだけで、
傷ついたかどうかは、わからない。
なので、あやまるべきなのか、
気が付かない素振りをするべきか。
こんなとき、
私の恋愛経験&人間関係構築スキルの欠落が
私の身体を硬直させる。
何かを言いたいのに、
言うべきことがわからない。
伝えたいことはあるけど、
言葉にならない。
「寂しいか?」
スタンリーが私の前に来て、
身をかがめて私を見下ろす。
私は椅子に座ったままだったので、
背が高いスタンリーは腰を曲げるような形になった。
「全然寂しくないとは言えないけど、
今は寂しくない。スタンリーがいるから」
私は蒼い目を見ながら、
ようやくそれだけ言えた。
スタンリーは細い目にあった小さめの眼鏡をかけていたが、
じつはこの眼鏡には度は入っていなくって、
ただの伊達メガネだということを私は知っている。
以前、スタンリーがこっそり教えてくれたのだ。
騎士になったばかりの頃に、目つきが怖い、と
なんと上官から言われ、
その目を隠すために眼鏡をかけたのだと。
私にしてみれば、逆効果だと思うんだけどね。
伊達メガネなので、
戦闘があるようなときは外しているし、
金聖騎士団だけで動くときは、外すことが多いらしい。
そう言われて思い出すと、
スタンリーは、町や村に立ち寄るときは
眼鏡をかけていたけれど、
移動中は眼鏡を外していたような気がする。
道中、いきなり戦闘になることもあるもんね。
「……あの妖精に、会いたいか?」
勇くんのことだ。
「そばに、いて欲しいのだろ?」
スタンリーは、自分の言葉に傷いた顔をする。
こういうところが、私と似ているんだと思う。
不器用で、つい自分が傷つくような言葉を言ってしまう。
私はスタンリーを見て、
元の世界の自分を振り返ることが多くなった。
「勇くんとは、おしゃべりしたいけど、
ここにいて欲しいとは思ってないよ」
私はスタンリーの目を見ながら言った。
スタンリーは私と似ている。
だからこそ、私はスタンリーが喜ぶ言葉を知っている。
それは私が、言われたい言葉だからだ。
「勇くんは私にとって大切な家族で、
大好きだから、会いたいし、おしゃべりしたい。
でも、ずっと一緒にいたいって思うのは
勇くんじゃないよ?」
一緒に生きていきたいと思う人は、目の前にいるでしょ。
そう言って笑うと、スタンリーの蒼い瞳が潤んだ。
とっても綺麗な色だ。
私はそっと手を伸ばし、スタンリーの眼鏡を外した。
机の上に置き、スタンリーの頬に手を添える。
「スタンリーの瞳の色ね、とっても綺麗な色。
この瞳を見た時、最初にこの世界に落ちた泉を思い出したの」
吸い込まれそうな、澄んだ色。
「泉の水はとっても冷たかったけど、綺麗だった。
澄んでて、悪いものがもし来たら、一瞬で浄化されちゃいそうな
……精錬された水だと思ったの。
スタンリーの瞳は、その泉と同じ。
とっても神聖で、精錬された色。
だからね、スタンリーのことを怖いって思う人は
きっと、心のどこかに濁ってるところがあるんだと思う。
だから、スタンリーが怖いんだよ。
だって浄化されちゃうもん」
最後は少しおどけて。でも本気で伝える。
「私はスタンリーが厳しいだけじゃないって知ってる。
言葉を教えてくれた時、瞳の奥は、とても優しかった。
上手く言えなくても、根気よく付き合ってくれた。
失敗しても怒らずに、うまくできたら、頭を撫でてくれた。
私はそれが嬉しかったの。
ずっと怖くて、居場所が無かった私に、
スタンリー、あなたが言葉が通じなくても、失敗しても、
『ここにいていいよ』って、私に最初に教えてくれたんだよ?」
潤んだ蒼い瞳が近づき、唇が、触れた。
座ったままで、ぎゅーっと抱きしめらてる。
この人のことが好きだ、って思った。
私と似ている不器用なスタンリーに私は【愛】を伝えたい。
元の世界で私は愛情をうまく得られなかったけど、
スタンリーには、たくさん【愛】を感じて欲しい。
そっと背中に腕を回すと、
スタンリーはさらに力を強める。
痛かったけど我慢していたら、
スタンリーは私を抱き上げた。
「ありがとう」
耳元で囁かれ、頬が熱くなる。
言葉にして伝えるのは大事なことだと思う。
それができなかったから、私は色々こじらせてきた。
でも、こうして伝えた後にお礼なんて言われると、
照れるし恥ずかしい。
身悶えたくなる。
スタンリーは私をソファーに下した。
そして隣に座ると、私にお酒を勧めてきた。
お酒、か。
居酒屋でバイトをしていたので、
正直、嫌いではない。
閉店後、店長のおごりで、
ビールとか、あと少しだけ残った瓶底の日本酒とか。
あまりお酒には詳しくなかったので、
何を飲んだかはわからないけど
「お店には出せないけど飲むには問題ないもの」
や「少ししか残ってないから従業員で飲んでしまおう」
という趣旨のお酒は、結構飲んだと思う。
とはいえ、この体は勇くんのものだ。
勇くん、お酒、大丈夫かな?
そっと舐めてみる。
……おいしい。
「それは果実酒だ。
甘いし、飲みやすいだろう?」
そう言われて、私は頷いた。
「おいしい」
「それは良かった」
私は軽食を食べるスタンリーの横で、
果実酒をコクコクと飲んだ。
そして、スタンリーと他愛もない話をする。
王宮では、カーティスが強制的に行事に参加させられているらしい。
普段、好き勝手に遊んでいると思われているらしく、
護衛という名の見張り付きで、
王族としての仕事をさせられているとか。
……新年早々、可哀そうに。
そういう意味では、ヴァレリアンも同じだった。
ヴァレリアンの王弟の息子なので、地位も高い。
ただ、王子ほどでは無いハズなのに、
カーティスが一蓮托生とばかりに
ヴァレリアンを巻き込んでいるらしく、
二人とも、新年の儀がまだ始まってもいないのに
すでにぐったりしているらしい。
ご愁傷様です、と私はこころの中で手を合わせた。
こういうのは、私が手を出せるものではないしね。
というか、私も世界が安定して、
お披露目をしたら、そういうことに巻き込まれちゃうんだろうか。
ぐいっと果実酒を飲み干したら、
スタンリーの大きな手が私の髪を撫でた。
「君がそういうことにならないよう、
私たちがいる。君を守る。だから安心しろ」
私の考えが読まれていたみたい。
そういえば、私はスタンリーが私に似てるって気づいてるから、
スタンリーだって同じなのかもしれない。
似てると…相手の考えてることってわかりやすいよね?
てへ、っと笑ったら、またキスをされた。
グラスを取り上げられて、また見つめられる。
「このまま…触れてもいいか?」
こんなこと、ヴァレリアンもカーティスも私には聞かない。
ヴァレリアンは私の羞恥心を吹き飛ばすぐらいに強引だし、
カーティスは私が断るなど、そもそも思ってもいない…と思う。
でも、スタンリーだけは違う。
少し自信なさげで、私を優しく気遣ってくれる。
だから、私は言う。
恥ずかしぬぐらいに、恥ずかしいけど。
「いいよ。スタンリーになら、触れられたい」
絶対にスタンリーは私を傷つけない。
その自信だけはある。
だから、何をされてもいい。
……いっそ、傷つけられてもいいと思う。
もし私が傷つくようなことがあったとしても、
それはきっと、私のためにしたことだから。
スタンリーの唇が、大きな手が、私の頬に、
首に、ゆっくりと触れていく。
指先が私のシャツを緩め、指の後を唇が追う。
シャツのボタンが外され肌がすべて曝け出された頃、
私はソファーの上ですでにぐったりしていた。
シャツは前開きで全開になっていて、
たぶん、ズボンは下着ごと脱がされている。
スタンリーはたぶん、こういうことには
慣れてないんだと思う。
だからこそ、優しくて。
でも、急に我慢できなくなったように激しく
肌を唇で吸い上げたり、舌で舐めたり、
かと思ったら、反省したのか、
またゆっくり肌を確かめるように触れてくる。
意図してないのだろうけど、
私はものすごく、煽られた…と言えばいいのだろうか。
じれったくて、気持ちよくなって。
もっと!って思ったら、
急に優しく触れられる。
もどかしくて、恥ずかしいけど身をよじると、
痛いか? なんて聞かれてキスをされる。
無意識にやっているのだから、たちが悪い。
私が息をととのえていると、
シャツを脱いだスタンリーが
また私の胸の突起に吸い付いた。
「ひゃ…あぁ」
もう敏感になりすぎていて…
男性の身体でもこんなになるんだ、と思ってしまう。
性知識はあるけれど、
実践はこの世界にきて初めてだ。
「気持ちいいんだな? いい香りだ、甘い」
スタンリーの言葉に、
私は体からまた女神の呪い…もとい、祝福が
発動されていることに気が付く。
効果は弱くなったらしいけど、
媚薬と、私の身体が愛されやすくなる効果の祝福だ。
やんわり、と大きな手が私の萎えていたモノを包み込んだ。
「待っ……」
急に触れられ、たぷん、と蜜が溢れるのを感じた。
「も…漏れちゃう…」
「漏れる?」
ソファーの上で両足を左右に広げられ、
双丘が見えるように持ち上げられた。
きっと、スタンリーには
秘められた蕾が見えているはずだ。
そう思っただけで
スタンリーの視線を感じ、
そこからまた、蜜が零れ落ちるーーー。
スタンリーが息を飲む音がして、
背の高いスタンリーが身をかがめるのが
目の端に映った。
はぁ、と熱い吐息が内腿にかかり、
すぐにぬめったものが、
私のこぼれた蜜を舐めた。
それがスタンリーの舌だと分かった瞬間、
身体が沸騰するかのように熱くなる。
私が冷静にスタンリーを見ることができたのは、
そこまでだった。
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―――
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(名義を統合しこちらに移動することになりました)
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