【R18】完結・女なのにBL世界?!「いらない子」が溺愛に堕ちる!

たたら

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番外編<SIDE勇>

39:お医者さんごっこ…?【真翔SIDE】

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俺が悠子ちゃんの秘所に
指を2本いれた瞬間。

たぶん、悠子ちゃんは
快感にイってしまったんだと思う。

悠子ちゃんの体内が
俺の指をきつく締め付けて。

悠子ちゃんは気を失ってしまった。

俺はビックリしたけど、
ただ眠っただけだとわかって
安堵した。

悠子ちゃんは敏感なんだな。

俺の欲棒はすっかり
勃起していたけれど。

こんな状態で
できることはそんなに、ない。

結局俺は
悠子ちゃんを見ながら
自慰をするんだ。

いつものことだ。

傷付いてなんか、ない。


いつものことだからな!


俺は悠子ちゃんの液で
ぐっしょり濡れた場所に触れた。

その蜜で濡れた手で
自分の欲棒を扱く。

熱く狭い悠子ちゃんの中に
を入れたら
どんなにキモチイイだろうか。


想像して、指を動かすと
俺はあっと言う間に
射精してしまう。


俺が出した精液が
悠子ちゃんの太ももにかかった。

俺はそれを指で掬い、
悠子ちゃんの足に擦りつける。

犬のマーキングみたいだと
思ったけれど。


俺の精液を
白い肌に塗り込むだけで
独占欲が収まる気がした。


俺は…
下半身だけ裸の悠子ちゃんを
見下ろした。


「女性の身体を一緒に調べよう」
なんて言ってみたけれど。


本当に了承されるとは
思ってもみなかった。


それぐらい悠子ちゃんは
女性の身体だけでなく、
性知識も乏しいのだと思った。


つまり俺は。
まっさらな悠子ちゃんを
俺だけのものに
調教できるんだ。


いや、べつに
調教するつもりはない。

……ない、けど。


悠子ちゃんを、俺の性癖にあう体に
育てることができるってことだ。


俺には変わった性癖はない…ぞ。

たぶん。


でもきっと。
いろんなシチュエーションが
できるような気がする。


……夢と妄想が膨らむ。


お医者さんごっこは、
絶対にしてみたい。


そんなことを考えながら
俺は悠子ちゃんの
エロい蜜と秘所を見た。

悠子ちゃんが寝ている時は
起こさないようにと思って、
あまりじっくり触ったり
見たりはしなかった。


昨日はマッサージの延長で
俺も理性を失っていたし、
さっきも、じつは
いっぱいいっぱいだった。

だから…

俺は、欲望を吐き出して
少し冷静になったからだろう。

じっくり悠子ちゃんの
身体を見てみようって思った。


悠子ちゃんの許可は取ってるし、
きっと、悠子ちゃんが起きてたら
俺はテンパッて冷静に
観察とかできないと思うし。


一応俺も男だし、
男子校だったから、
アホなエロい漫画とかも
友だちと読んだりもした。


女性の体に興味はあった。


ただ、抱くとか、
そういうのは好きな人と
やりたいって思って
機会が無かっただけだ。


俺はそっと悠子ちゃんの
濡れた秘所に指を這わせる。


初めての時、
女性のどこに
挿れるのかわからなくて


男が焦って
入れることができずに
初体験は失敗のまま
終わってしまう。


そうことも
結構な確率であると
訳知り顔で彼女持ちの友人が
言っていたことを俺は思い出した。


だから俺は
悠子ちゃんの
確かめようとした。


ちょっと触れたら、
つぷ、って指の先が入った。


うわーって思って。


さっきまで俺が
舐めまわしてた箇所なのに。


まるで初めて触った時のように
俺は感動した。


悠子ちゃんが寝てても
俺を受け入れてくれたんだと
物凄く嬉しくなって。


そういえば、
こんな明るい…朝に、
悠子ちゃんの肌に触れるのは
初めてだと思った。


いつも悠子ちゃんに
触れるのは夜だった。

……寝てる悠子ちゃんに
触れてたんだから当たり前だけど。


でも、これからは
いつでもどこでも、
悠子ちゃんを抱ける。

だって、俺たちはもう
恋人同士なんだから。


両想いだったんだ!


「両想い…」

口に出して自覚したら
物凄く嬉しくなって。


俺は眠る悠子ちゃんを
抱きしめていた。


好きだって、思った。

だからもっと触れたくなって、
守ってあげたくて、
抱きたいって思って。


俺は体をずらして
悠子ちゃんの胸に
顔をうずめてみた。

やわらかくて、温かい。

やすらぐような、
くすぐったいような気持になる。


「……俺は、
悠子ちゃんのそばにいたいんだ」


俺はいつだって、頑張ってきた。


生まれた時から
俺には母親しかいなかったから。


不自由はしなかったけど、
心のどこかで俺は
母を守らなきゃって思っていた。


母の過剰な愛情を受けて
俺は…弁護士を目指した。


幸い、勉強は苦しくなかった。
知らないことを知るのは
面白かった。


弁護士を目指したのは
ただ単に、お金を沢山稼げると
子どもの頃に小学校の先生から
聞いたからだ。


お金を沢山稼いで、
母にあげよう、って思った。


それから成長して、
勉強するにはお金が必要な
ことがわかった。


俺奨学金制度を知り
利用したけれど、
利用できずに涙を呑む子どもも
いることを知った。


俺はなんとなく
弁護士を目指していたけれど。

俺と同じ片親しかない家庭で
お金のことや、環境で
苦しんでいる人たちがいることを知った。


離婚でもめてたり、
虐待を受けていたり。


弁護士になったら、
そんな人たちを、
守ることができるかもしれない。


俺はそう思うようになった。


そして…悠子ちゃんに出会った。


俺が助けたいと思った人たちと
同じ環境にいた悠子ちゃん。


けれど、俺が助けなくても
必死で生きて、頑張っていた悠子ちゃん。


俺はそんな悠子ちゃんと会い、
物凄く好きになって、
悠子ちゃんを守りたくて
幸せにしてあげたくなって。

そして…俺は、
今、めちゃめちゃ幸せになった。


「あ…れ、なんだ、これ」


俺は、自分が泣いてることに
気が付いた。


「なんで…
みっとも、ない」


俺は、幸せを感じていた。


片親でも、勉強しかできなくても。
弁護士でなくても、
お金を稼いでなくても、
俺は今、嬉しくて、幸せで。


悠子ちゃんは
俺のことを何も聞かない。


俺が話すことを
ちゃんと聞いてくれるけど、
踏み込んだりしない。


きっと俺が、
本当は父親が欲しかったとか
母が仕事をしていない
家庭が羨ましかったとか。


休日に家族で遊んでみたかったとか。


そういう気持ちを、
きっと、気が付いていたんだと思う。


悠子ちゃんも
同じだっただろうから。


だから、悠子ちゃんは
俺に何も聞かなかったし、
ただ、黙って傍にいてくれた。


俺が求めたら、
悠子ちゃんも俺を求めてくれた。


こんな…幸せなことが
あるんだろうか。


俺は母を見てたから、
愛だなんて、本気で信じてなかった。


結婚したって、
どんなに愛したって。


人は別れるし、
結婚なんて意味ないって思ってた。


でも、違う。


俺は悠子ちゃんと
ずっと一緒にいたい。


その【誓い】をしたい。


悠子ちゃんと家族になりたい。


あぁ、だから…
みんな、結婚するのか。


家族になるために。
ずっと一緒に居るために。


俺が悠子ちゃんの胸に
すがって泣いていたからだろう。


ふと悠子ちゃんの瞼が開いて、
俺の髪を細い指が撫でた。


「真翔さん…?
泣いて…る?」


「うん、泣いてる」


悠子ちゃんの前では
【カッコいい俺】でいたかったけど。


家族になるなら、
もう、いいよな。


「悠子ちゃん、俺と家族になろ?
結婚して、子どもを作って」


悠子ちゃんは
驚いたような顔をした。


「嫌?」


「い…や、じゃない」


「良かった」


本当に、良かった。


これで嫌って言われたら
俺はへこむ。


既成事実とか作って、
無理やり責任とるとか言って
結婚を押し切るしかないって
そんなことも思ってた。


「愛してる」


って、口から飛び出た。


悠子ちゃんは嬉しそうに笑って、
僕もです、って言ってくれた。


めちゃめちゃ嬉しくて。


俺は…
母の前でも泣いたことなかったのに。


悠子ちゃんの胸の上で
泣いてしまった。


悠子ちゃんが俺の髪を
よしよしと撫でてくれて。


気持ちよかったけど、
どこで顔を上げて良いのか
わからずに、俺は…


恥ずかしくて。


悠子ちゃんが、
大丈夫ですか?って
聞いてくれたけど。


俺はなかなか立ち直れなくて。


顔を上げて悠子ちゃんに
キスすることで
俺はやっと悠子ちゃんの
顔を見ることができた。


こんな状態で
俺は悠子ちゃんを
最後まで抱けなかったけど。


それでよかった、って思った。


ちゃんと愛してるって伝えて。
もっと…こんな床じゃなくて
ちゃんとした場所で。


せめてベットの上で、
俺は悠子ちゃんを抱くべきだったし、
子どものことだって
全然、考えれてなかった。


俺は避妊なんかしなくても
良いって思うけど。


でも。
そういうのも、ちゃんと
話し合わないとダメなんだ。


そういうことをしないから
俺や悠子ちゃんみたいな
子どもが生まれてしまう
可能性が高くなるんだから。


俺は悠子ちゃんの身体を起こした。


悠子ちゃんの腕を掴んで
引き寄せると、
悠子ちゃんは俺の腕の中に
すっぽりと入ってしまった。


「俺、絶対に
司法試験に合格するから。


そしたら…結婚しよう」


「はい」


悠子ちゃんの
初めて聞く力強い声に
俺が悠子ちゃんを見下ろすと、
そっと唇が重なった。


悠子ちゃんからの…
初めてのキスだった。


照れて笑った顔は
物凄く可愛くて。


なんだこれ。
なんだこれ。
なんだ、これ?


こんな可愛いのが
俺の嫁になるのか!?


可愛すぎる!


誰かに取られる前に
なんとかしなければ。


「悠子ちゃん、
この後、俺の家に行こう」


「真翔さんの家?」


「俺の母に、
悠子ちゃんと結婚するって言う」


「え、ええ?」


「明日から
一緒に住んでもいいし、
俺の母と一緒に出勤して
一緒に帰ってきて、
俺と一緒にご飯を食べよう!」


物凄く良い案じゃない?

そう思って俺は爆走したけど。


強引に悠子ちゃんを
家に連れて帰ったら
母にお玉で殴られた。


そうだよな。
無理だよな、って
少し反省した。


暴走して、ごめん。


でも、嬉しかったんだ。


って謝ったら、
悠子ちゃんが物凄く
嬉しそうに笑ってくれて。


それを見た母も
嬉しそうな顔をして。


俺も、物凄く嬉しくなった。


幸せだって。
生きていて初めて、思った瞬間だった。






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