【R18】完結・女なのにBL世界?!「いらない子」が溺愛に堕ちる!

たたら

文字の大きさ
102 / 208
章間<…if>

6:野外でいただかれてしまいました

しおりを挟む




ようやく馬が止まったのは、
あの休憩場からさらに奥へと進んだ場所だった。


休憩場あたりは雑木林だと思ったけれど、
ここはもう森のようだった。


カーティスに抱き上げられ
馬から下りた時は、私はもう足がガクガクだった。


それは痛いとか疲れからではなく、
沸き起こる快感でだ。


「ここはね、聖騎士団しか知らない場所なんだ」


カーティスの話では、
聖騎士たちが極秘で動く場合、
こういった民間人が知らない場所を
利用して活動することが多いと言う。


この場は人目を避けて使えるため、
密偵との情報交換や
傷を負った時などの回復場として使うこともあるらしい。


カーティスは私を芝生のように
短い草が生えている場所に私を下すと、
馬を木に繋いだ。

「ほら、あそこに泉があるだろう?」

確かに少し先に、さきほどの清水よりも
もっと大きな泉が見える。

「ここは水もあるし、街道からは
かなり離れている。

密会にはもってこいの場所だとは思わないかい?」

ね、と、カーティスは笑った。

「ここで、ユウを抱きたい。
明るい日の光の下で、ユウを見たい。
いいだろう?」

言いながら、カーティスは身をかがめ、
また私に口づける。

私の背中には大きな木があって、
私の身体はすぐに大樹に押し付けられた。


カーティスの歯が、
私の唇を刺激する。

いつもカーティスは私の唇を咬んだり、
舌を吸いあげて息ができなくしたり。

ちょっとだけ意地悪をしてくる。

私の愛情を確かめているのだと
わかっているから、文句は言わない。

こうしてカーティスに抱かれるようになり、
私はカーティスも私ほどではないものの
愛情に飢えているのではないかと
思うようになった。

自分のことを「第三王子」と
まるで、いらない子のように
揶揄するのもそうだ。

人に命令することに慣れているのに、
どこか愛されることへの不安が
見え隠れする。


これは私が貪欲に愛に飢えていたから
気が付いたことかもしれないけれど。


だから私は、カーティスを絶対に否定しない。

私が与えて貰って、自分の居場所を
感じることができたように

カーティスにも愛される幸せを
感じて欲しい。


とはいっても
愛されることや愛することを知らずに
生きてきた私が、カーティスに愛を伝えるのは
物凄く難易度が高いのだけど。

「ねぇ、ユウ」

カーティスは唇を離して
身体を起こした。


私の背にある樹木の幹に片手を付けて
もう片方の手でズボンを寛げる。

すでに…布地の上からでも
カーティスが興奮しているのがわかった。

「私のを……なぐさめてくれるかい?」

何をするかは、わかる。

ためらうけれど。

「ふふ、ユウにしてもらうのは
興奮するね」

私が指を伸ばして
カーティスの欲棒を布から出すと、
うわずったようにカーティスは声を出した。

欲棒は布地から出すと、
驚くほど勢いよく勃ちあがっていて、
私は息を飲む。

奉仕は…じつはあまりしたことがない。

私にこういうことをして欲しいと
要求するのはカーティスだけだったからだ。

ヴァレリアンもスタンリーも、
あまりそういうことは言わない。

たぶん、して欲しいと思っているのだろうけど
それを自分から要求することはなかった。

ただ、たまに皆でときは
その場の流れで、ヴァレリアンやスタンリーに
奉仕することはあるけれど。


だから私は奉仕の仕方もわからないし、
これで良いのか悪いのかも、わからない。

ただカーティスに言われるがまま
指や舌を使うだけだ。


「ユウ、ね、私のにキスをして」

私はカーティスの欲望の先端に唇を当てた。

「そのまま舌を出して…そう、イイ子だね」

先端をちろちろと舐めていると
カーティスの先走りの液が溢れてくる。


それを舐めると、カーティスは呻いた。

「いいよ、じゃあ口に入れて…
そう吸ってみて。

舌も…ああ、キモチイイよ、ユウ」


唾液がぽたぽた地面に落ちる。

「いったん、口を離して…
横も舐めてくれるかい?」

欲棒を私は下から舐め上げた。

横から咥えるように舐め、
じゅるじゅると音を立てる。


そういえばと、欲棒の下にある
袋に私は目を向けた。


抱かれているときは夢中で
男の人の身体に、こんなものがあるとは
気が付かなかった。

男の人の裸など、
施設の子どもたちを覗けば
見たことが無かったのだから仕方がない。

それに、施設の子どもたちの下半身を
まじまじ見つめることだってなかった。


だから男の人の身体の作りに
驚いたけれど、この袋を舐められたとき、
私の身体は驚くほどの快感が沸き起こった。


私はカーティスの身体を見て、
そのことを思い出した。

カーティスには言われてないけれど、
私はそっと袋に触れた。

カーティスが驚いたように体を揺らした。

けれど私は下からその袋を口に含む。

片方の袋をコロコロと舌で舐め、吸い、
もう片方にも刺激を与える。

「ま、まって、ユウ、離して」

カーティスに肩を掴まれ、
私は口を離して顔を上げた。


瞬間、私の顔にカーティスから
放たれたものがかかった。

「あぁ。ごめんね。
ユウにかからないようにしたかったのだけど、
あまりにも気持ちよくて」


カーティスは私の顔にかかった白い液を
指で拭うと、笑いながら私の口に
その指を入れた。

男くさい……綺麗なカーティスの顔からは
想像できないほど男の匂いがした。

「誰に教えてもらったんだい?
嫉妬しそうだ」

カーティスは何度も
私の顔についた精液を拭うと
その指を私に舐めさせる。

その合間に、私は誰にも教わっていないと
途切れ途切れに話した。

カーティス以外からは
こういうことは求められたことが無いことも
話してしまった。

ただ、カーティスに気持ちよくなって
もらいたかったから、
やってみたのだと告げた時、
カーティスは乱暴に私を抱き上げ、
私の身体を立ちあがらせた。

樹木に両手を付いて体を支えたけれど
まだ足がガクガクだったし、
いきなり立たされたので、
一瞬、不安になる。


ヴァレリアンやスタンリーとの
情事のことなど、言わなければよかっただろうか。

そんな私の不安に気づかない様子で
カーティスは私を後ろから抱きしめ、
片手で私の勃ちはじめていたモノに触れた。

「カ、カーティスっ?」


思ったよりも強く握られ、扱かれる。


「もう駄目だよ、ユウ。
我慢できそうにない」


元々、発情していたのだ。

私もすぐにキモチイイに流されて
膝がふるえてくる。

「一度、入れさせて?
ユウも気持ちよくしてあげるから…ね。

ユウが可愛いことばかり言うから、
私は有頂天になってしまいそうだ」

らしくなく、乱暴にカーティスは
私のモノを扱いていく。

私は前のめりになり、
大樹にしがみつくが
お尻を付き出す形になってしまった。

「淫らなユウも、可愛い」

勇くんの身体は、まだ精通が来ていないようで
どんなにキモチイイになっても
終わりが来ない。

けれど、何かが身体の奥から
沸き起こるような感覚がして、
尿のような、まったく違うような…
何かが身体から放出しようと
動いているのがわかった。


「ま、待って、カーティス…っ
な、何かで…ちゃ…っ」


言う間もなく、
私の勃ちあがってきたモノから
何かが放出された。

尿ではない…と思う。
においはしなかった。

けれど、それが精液かどうかはわからない。

だって私は、この体のそれを見たことがないのだから。

「可愛いね、ユウ。
そんなに感じてくれたんだ」

カーティスは私が放ったものを
私の内股に擦り付けるように
指を動かした。

そしてそのまま双丘を広げる。

私の秘所からはすでに甘い蜜が
溢れ出てきている。


その場所にカーティスの細長い指が
ぐっと入るのを感じた。

「ユウの中は狭くて、あったかいね」

声は優しいけれど、指は乱暴に体内をかき混ぜる。

指は1本、2本と増えていき、
「もう入れたい、いい? ユウ」

慣らしたとは言えない状態だったけれど、
カーティスは私の返事も聞かずに
欲棒で私を貫いた。


「う……ぁぁっ」

圧迫感に、思わず声がでた。


ずんずんと、カーティスが私の奥に
押し入ってくる。


苦しいけれど、
満たされている気分にもなる。


カーティスに愛されていることが
実感できて、心が喜んでいるのがわかる。


カーティスの欲棒がすべて入ると、
いつもなら私の体内が馴染むように、
ゆっくりと慣らすよう動かしてくるカーティスが、
今日は余裕がないのか
ガツガツと私を責め立てた。


「ユウ…奥を付いてあげる。
もっと…もっとユウの奥を感じたいんだ」

腰を掴まれ、カーティスが私を突き上げる。

快楽に慣らされた私の身体は、
すでにキモチイに支配されていて、
甘い匂いをまき散らしていた。


もう、何も考えることができない。


逃げるつもりはなかったけれど、
私が大樹に体を預けたからだろう。

カーティスが私の腰を引き寄せ、
さらに深く突き上げた。

「ぁあああっ」

ガクガクと私は気を失いそうになる。

「ふふ、キモチイイ? ユウ。
物凄く、今、締まったよ」

カーティスが耳元で言う。

その声にゾクゾクして、
私はまた体を震わせた。

「ああ、キモチイイよ。
一度…出すねっ」


言うなりカーティスの動きが早くなる。

もう頭が真っ白だ。

足の力が入らなくなってきて、
身体を支えているのが
大樹なのかカーティスなのか、
もうわからない。


ただ、キモチイしか、考えられない。


私はカーティスの熱い液を
体内に感じ身体から力を抜いた。

足がガクガクしていて、
ずるずると大樹にしがみついたまま
お尻を高く上げた状態になり、
ようやくカーティスが体内から抜けるのを感じる。


「……ヴァレリアンがこれを見たら
エロい、って言うんだろうな」


カーティスが何かを言っているが
よくわからない。


「大丈夫、ここにはヴァレリアンはいないし、
まだまだ私が可愛がってあげるからね」


意味は分からないけど
カーティスの声が優しく響く。


だから私は…
大樹にしがみついたまま、
カーティスに任せたら大丈夫だと
何も考えずに頷いた。













しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜

COCO
BL
「ミミルがいないの……?」 涙目でそうつぶやいた僕を見て、 騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。 前世は政治家の家に生まれたけど、 愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。 最後はストーカーの担任に殺された。 でも今世では…… 「ルカは、僕らの宝物だよ」 目を覚ました僕は、 最強の父と美しい母に全力で愛されていた。 全員190cm超えの“男しかいない世界”で、 小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。 魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは── 「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」 これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』

バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。  そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。   最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)  インスタ @yuruyu0   Youtube @BL小説動画 です!  プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! ヴィル×ノィユのお話です。 本編完結しました! 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけのお話を更新するかもです。 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

処理中です...