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溺愛と結婚と
131:過去の置き土産
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俺は設定集を置いて、
改めてテーブルの上を見た。
写真は公爵家に持って帰るわけにはいかない。
ならばこの部屋に飾っておこうと思ったのだ。
「なにか写真立ての代わりに
なりそうなものはないか」
俺に呟きに、
ジュが俺の腕の中から離れて
テーブルの上に飛び降りる。
「なんだ?」
ジュが、てしてし、と
テーブルの上の小さな水槽みたいな
ものを叩いている。
中には鉛?
アルミ?
なんだか銀色の鉱物みたいな
ものが詰まっていた。
大きさは砂よりは大きいが、
砂利よりは小さい。
触って見たら、思ったより軽い。
それに、サラサラしているかと思ったら
若干、粘り気がある。
「なんだこれ」
粘土……ではないが。
これをこねくりまわしたら
写真立てが作れるかも?
そう言う意味か?
いやだがしかし。
俺には芸術的センスはないし、
欲しいのは写真立てだ。
しかも飾るのは
バカ可愛い妹の結婚式の写真だ。
みすぼらしいの写真立てではなく
もっと豪華な……
たとえば、以前、バカ妹と
テレビを見ている時に
「わー、可愛い」と妹が言っていた
某芸能人の赤ちゃんの写真が
飾ってあった写真立てみたいな。
俺がその写真立てを
思い浮かべた時、いきなり
俺の指が光った。
え?って思ったら
魔力が漏れる感覚がして、
目の前の鉱物があっという間に
俺が考えていた写真立てになった。
しかも色付きだ。
え?
なんだこれ。
錬金術……?
それとも魔法?
魔術になるのか?
通常であれば、
「すっげー! やったー!」に
なると思うのだが、
俺はめちゃくちゃビビった。
自分の持つ『力』に。
何もないところから
想像だけで何かを生み出すのって
おかしくないか?
いや、鉛?アルミ?
とにかくそんな媒介というか
元になるものは確かにあったけれど。
「過ぎた力は身を亡ぼす」って言葉、
あの神様は知らないんだろうか。
俺は自分に何ができるのかを
確かめるつもりでいるが、
そのすべてをヴィンセントや
父に言うかどうかは
きちんと考えなければならないと
改めて思う。
全てを話したら俺は楽になるが、
一緒に秘密を背負わせてしまう
ヴィンセントや父に
申しわけない。
知らないですむのであれば
知らない方が幸せなのかもしれない。
……このまま、黙っていようか。
ジュのことはすでに伝えているし、
いい加減、俺のことは
『チート級』の存在だと
認識してくれているはず。
もうそれでいいんじゃないか?
にゃ。
俺が思考に沈んでいることに
気が付いたのだろう。
ジュが鳴いた。
「どうした? ジュ」
俺がジュを見ると、
ジュが少し離れたテーブルの
上にいた。
俺が近づくと前足で、
テシテシとテーブルを叩く。
前足の近くには
何やら地図と古い本がある。
今度はこの本を見て欲しいらしい。
本の表紙は古語で書かれていて、
地図は広がった状態で
置いてあったが、ぱっと見、
この国の地図のように見えた。
本は古書だな。
手に取ってぺらぺらと
めくってみると、
指先から魔力が抜けて
本の内容が頭の中に入って来た。
「うぇっ」
急にジェットコースターに
乗せられて、ぐるぐる吐きそうに
なるぐらい宙返りさせられた気分だ。
「酔う……本気で」
勝手に魔法が発動するのはダメだな。
コントロールできるようにならないと
これでは日常生活に
支障をきたしてしまう。
便利な『力』だが
気を付けないと
人前で倒れることにもなりかねない。
俺は地図を手に持ち、
テーブルのそばにあった
足の低いソファーに座った。
本の内容は理解したが
気分が悪いので
身体をソファーに預けてしまう。
俺が読んだ本は、
今から数百年前。
この世界に魔術が日常的に
存在していた時に書かれた本だった。
今の世界よりももっと魔法を
扱える人間が多くて、
大量の魔力を持った人たちが
たくさんいた時代だ。
魔法を組み合わせて魔術を生み出し、
その魔術が世界を動かしていた。
それはおとぎ話ではなく
実際にそうだったのだと
俺は古書を読んで知っている。
俺は大きく息を吐いて地図を見た。
本にはもし本当であれば
恐ろしいと思えるような
内容が書かれていた。
この国は過去、
巨大な湖があったらしい。
土地は広かったが、
湖があったせいで
人間が生活できる場所は
かなり狭かった。
そこでこの本が
書かれた当時の国王は
魔術師を集めて
湖の水を抜くことにした。
強引に地下に魔術で空洞を作り
湖の水をそこに流したのだ。
そして湖が枯れた上から
魔術師たちは大がかりな魔術をかけた。
地下に生み出した空洞の
上の土地を魔術で補強し、
巨大な湖を魔術で埋めて
平らで広い土地にしたのだ。
物凄い魔力量だと思う。
だが問題はそこではない。
この古書には、
『この魔術はおよそ300年ぐらいは
もつだろう』と書かれていたのだ。
300年って、そんな先のことを
言われてもわかんないよ、って言いたい。
言いたいのだが。
俺は気が付いてしまったのだ。
その300年後って、今なんじゃないのか?って。
いやぁ、そんなわけないよな、はっはっは。
って現実逃避してみたが、
手にした地図を見て
本に書かれたことを照らし合わせると
過去、湖があったことは
確からしいことがわかる。
そして
地下に空洞があると思われる場所は
この国、しかも首都周辺なのだ。
「……まじか。
勘弁してくれよ」
俺はわかってしまった。
俺が『全部を一つにする』という能力も
この部屋のことも。
すべて俺にこの問題を
なんとか解決させるための
布石だったのだ。
どうすんだよ。
俺の『力』を内緒にするつもりだったのに
それどころじゃないじゃんか。
どうする?
この古書の内容が間違ってるかもしれないが
正しい可能性だってある。
しかも300年ぐらいは保つって言っても
その魔術がいきなり今日にでも
効果が切れて、首都ごとすべてが
地面に落ちるかもしれない。
そんなの大惨事だ。
「どうする?
いや、迷ってる時間はないな」
俺は古書と地図を持って
気力を振り絞って立ち上がった。
平穏な日々を送る予定だったのに。
ジュが俺の肩に飛び乗った。
「ジュ、もしかして、
おまえ、今までこんな案件を
解決してきたのか?」
まさかと思って俺が聞くと、
ジュが、にゃ。と返事をする。
どうみても肯定の返事だった。
「本気か」
そりゃ、ジュがどんどん
小さくなっていくわけだ。
あの小さい神様、
精霊遣いが荒いいんだな、
いや、俺もこき使われてるから
人使いも荒いのか。
この世界のために
頑張ってくれてるのかもしれないけど。
だいたいさ、
世界だの国だの、
大きなことをやってるのに
動いているのがジュと俺だけって
やばくない?
「もっと部下を増やすとか
あの神様、できないのか?」
俺は呟き、無理か、と思い直す。
俺がここまで動けるだけの
魔力があるのは、バカ妹の妄想パワーのおかげだ。
今のこの世界の人間には
この件をなんとかできるほどの
魔力を持った者はいないだろう。
「あぁ、そうだ」
俺はさっき作った写真立てに
バカ妹の写真を入れる。
「うん、幸せそうだ」
俺は写真立てをテーブルに置く。
「お前のおかげで
俺は魔力だけはあるからな。
しょうがない。
お前の大好きなイクス様の国を
守るためだ。
兄ちゃんは頑張るしかないな」
それにこの国は
俺の家族やヴィンセントや
大好きな人たちが住む国だ
俺の行動は「守る」一択だ。
「俺の『力』を知ったら
ヴィンセント、驚くだろうな」
気持ち悪い、怖い、とか言われたら
めちゃくちゃ傷付く自信がある。
ヴィンセントはそんなこと
言わないってわかってるけど。
でも。
俺は不安を胸に押し込んで、
地図と古書を持って
部屋の扉を開けた。
明日、ちゃんと話をしよう。
扉を開けたら自分の部屋だったので
俺は地図と古書を机の
引き出しに隠すと、
ジュと一緒にベットに潜った。
魔力を使って疲れていたのだろうか。
俺の胸は不安でいっぱいだったのに
次に目を開けたら朝だった。
……俺の神経はけっこう、
図太いのかもしれない。
改めてテーブルの上を見た。
写真は公爵家に持って帰るわけにはいかない。
ならばこの部屋に飾っておこうと思ったのだ。
「なにか写真立ての代わりに
なりそうなものはないか」
俺に呟きに、
ジュが俺の腕の中から離れて
テーブルの上に飛び降りる。
「なんだ?」
ジュが、てしてし、と
テーブルの上の小さな水槽みたいな
ものを叩いている。
中には鉛?
アルミ?
なんだか銀色の鉱物みたいな
ものが詰まっていた。
大きさは砂よりは大きいが、
砂利よりは小さい。
触って見たら、思ったより軽い。
それに、サラサラしているかと思ったら
若干、粘り気がある。
「なんだこれ」
粘土……ではないが。
これをこねくりまわしたら
写真立てが作れるかも?
そう言う意味か?
いやだがしかし。
俺には芸術的センスはないし、
欲しいのは写真立てだ。
しかも飾るのは
バカ可愛い妹の結婚式の写真だ。
みすぼらしいの写真立てではなく
もっと豪華な……
たとえば、以前、バカ妹と
テレビを見ている時に
「わー、可愛い」と妹が言っていた
某芸能人の赤ちゃんの写真が
飾ってあった写真立てみたいな。
俺がその写真立てを
思い浮かべた時、いきなり
俺の指が光った。
え?って思ったら
魔力が漏れる感覚がして、
目の前の鉱物があっという間に
俺が考えていた写真立てになった。
しかも色付きだ。
え?
なんだこれ。
錬金術……?
それとも魔法?
魔術になるのか?
通常であれば、
「すっげー! やったー!」に
なると思うのだが、
俺はめちゃくちゃビビった。
自分の持つ『力』に。
何もないところから
想像だけで何かを生み出すのって
おかしくないか?
いや、鉛?アルミ?
とにかくそんな媒介というか
元になるものは確かにあったけれど。
「過ぎた力は身を亡ぼす」って言葉、
あの神様は知らないんだろうか。
俺は自分に何ができるのかを
確かめるつもりでいるが、
そのすべてをヴィンセントや
父に言うかどうかは
きちんと考えなければならないと
改めて思う。
全てを話したら俺は楽になるが、
一緒に秘密を背負わせてしまう
ヴィンセントや父に
申しわけない。
知らないですむのであれば
知らない方が幸せなのかもしれない。
……このまま、黙っていようか。
ジュのことはすでに伝えているし、
いい加減、俺のことは
『チート級』の存在だと
認識してくれているはず。
もうそれでいいんじゃないか?
にゃ。
俺が思考に沈んでいることに
気が付いたのだろう。
ジュが鳴いた。
「どうした? ジュ」
俺がジュを見ると、
ジュが少し離れたテーブルの
上にいた。
俺が近づくと前足で、
テシテシとテーブルを叩く。
前足の近くには
何やら地図と古い本がある。
今度はこの本を見て欲しいらしい。
本の表紙は古語で書かれていて、
地図は広がった状態で
置いてあったが、ぱっと見、
この国の地図のように見えた。
本は古書だな。
手に取ってぺらぺらと
めくってみると、
指先から魔力が抜けて
本の内容が頭の中に入って来た。
「うぇっ」
急にジェットコースターに
乗せられて、ぐるぐる吐きそうに
なるぐらい宙返りさせられた気分だ。
「酔う……本気で」
勝手に魔法が発動するのはダメだな。
コントロールできるようにならないと
これでは日常生活に
支障をきたしてしまう。
便利な『力』だが
気を付けないと
人前で倒れることにもなりかねない。
俺は地図を手に持ち、
テーブルのそばにあった
足の低いソファーに座った。
本の内容は理解したが
気分が悪いので
身体をソファーに預けてしまう。
俺が読んだ本は、
今から数百年前。
この世界に魔術が日常的に
存在していた時に書かれた本だった。
今の世界よりももっと魔法を
扱える人間が多くて、
大量の魔力を持った人たちが
たくさんいた時代だ。
魔法を組み合わせて魔術を生み出し、
その魔術が世界を動かしていた。
それはおとぎ話ではなく
実際にそうだったのだと
俺は古書を読んで知っている。
俺は大きく息を吐いて地図を見た。
本にはもし本当であれば
恐ろしいと思えるような
内容が書かれていた。
この国は過去、
巨大な湖があったらしい。
土地は広かったが、
湖があったせいで
人間が生活できる場所は
かなり狭かった。
そこでこの本が
書かれた当時の国王は
魔術師を集めて
湖の水を抜くことにした。
強引に地下に魔術で空洞を作り
湖の水をそこに流したのだ。
そして湖が枯れた上から
魔術師たちは大がかりな魔術をかけた。
地下に生み出した空洞の
上の土地を魔術で補強し、
巨大な湖を魔術で埋めて
平らで広い土地にしたのだ。
物凄い魔力量だと思う。
だが問題はそこではない。
この古書には、
『この魔術はおよそ300年ぐらいは
もつだろう』と書かれていたのだ。
300年って、そんな先のことを
言われてもわかんないよ、って言いたい。
言いたいのだが。
俺は気が付いてしまったのだ。
その300年後って、今なんじゃないのか?って。
いやぁ、そんなわけないよな、はっはっは。
って現実逃避してみたが、
手にした地図を見て
本に書かれたことを照らし合わせると
過去、湖があったことは
確からしいことがわかる。
そして
地下に空洞があると思われる場所は
この国、しかも首都周辺なのだ。
「……まじか。
勘弁してくれよ」
俺はわかってしまった。
俺が『全部を一つにする』という能力も
この部屋のことも。
すべて俺にこの問題を
なんとか解決させるための
布石だったのだ。
どうすんだよ。
俺の『力』を内緒にするつもりだったのに
それどころじゃないじゃんか。
どうする?
この古書の内容が間違ってるかもしれないが
正しい可能性だってある。
しかも300年ぐらいは保つって言っても
その魔術がいきなり今日にでも
効果が切れて、首都ごとすべてが
地面に落ちるかもしれない。
そんなの大惨事だ。
「どうする?
いや、迷ってる時間はないな」
俺は古書と地図を持って
気力を振り絞って立ち上がった。
平穏な日々を送る予定だったのに。
ジュが俺の肩に飛び乗った。
「ジュ、もしかして、
おまえ、今までこんな案件を
解決してきたのか?」
まさかと思って俺が聞くと、
ジュが、にゃ。と返事をする。
どうみても肯定の返事だった。
「本気か」
そりゃ、ジュがどんどん
小さくなっていくわけだ。
あの小さい神様、
精霊遣いが荒いいんだな、
いや、俺もこき使われてるから
人使いも荒いのか。
この世界のために
頑張ってくれてるのかもしれないけど。
だいたいさ、
世界だの国だの、
大きなことをやってるのに
動いているのがジュと俺だけって
やばくない?
「もっと部下を増やすとか
あの神様、できないのか?」
俺は呟き、無理か、と思い直す。
俺がここまで動けるだけの
魔力があるのは、バカ妹の妄想パワーのおかげだ。
今のこの世界の人間には
この件をなんとかできるほどの
魔力を持った者はいないだろう。
「あぁ、そうだ」
俺はさっき作った写真立てに
バカ妹の写真を入れる。
「うん、幸せそうだ」
俺は写真立てをテーブルに置く。
「お前のおかげで
俺は魔力だけはあるからな。
しょうがない。
お前の大好きなイクス様の国を
守るためだ。
兄ちゃんは頑張るしかないな」
それにこの国は
俺の家族やヴィンセントや
大好きな人たちが住む国だ
俺の行動は「守る」一択だ。
「俺の『力』を知ったら
ヴィンセント、驚くだろうな」
気持ち悪い、怖い、とか言われたら
めちゃくちゃ傷付く自信がある。
ヴィンセントはそんなこと
言わないってわかってるけど。
でも。
俺は不安を胸に押し込んで、
地図と古書を持って
部屋の扉を開けた。
明日、ちゃんと話をしよう。
扉を開けたら自分の部屋だったので
俺は地図と古書を机の
引き出しに隠すと、
ジュと一緒にベットに潜った。
魔力を使って疲れていたのだろうか。
俺の胸は不安でいっぱいだったのに
次に目を開けたら朝だった。
……俺の神経はけっこう、
図太いのかもしれない。
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