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第32話
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「やったわ!レベル35よ!」
「おめでとう!」
「お嬢様、やりましたね!」
俺達は毎日ダンジョンを探索した。
ダンジョンの下は洞窟の迷路になっていて前後左右だけではなく、上下にも入り組んでいる。
洞窟の中でも光を放つ鉱石のおかげで植物や魚、キノコなどは採れる。
そして何度もゴブリンキングに遭遇した。
どうやらここはゴブリンの縄張りだ。
そして、素材も多い。
「また魔石だ!」
俺は魔石を拾った。
「ピッケルで採掘すればもっと取れるぞ!」
「はいはい、後にしましょうね」
俺は拾える素材だけを拾って進む。
「今、何日経ったのかな?」
「もう、時間の感覚が分からない」
「ある程度探索をして駄目なら、アキ君に回廊に繋がる道を作って貰いましょう」
「そ、そうね」
「レベルが上がりにくくなって来たな」
「それはそうですよ。レベル40にもなれば英雄クラスです。簡単にはいきません」
「次はレベル40に上げようか」
「英雄になりたいですか?」
「全然?」
「え?」
「あ、そうかそうか。俺はものまね士で固有スキルを覚えられない。レベル40になっても英雄にはならないだろ?英雄になるより、何があっても死なないようにしたい。ダンジョンでも楽しく生きていける位生きる力を身に付けたいんだ」
「アキ君らしい考えですね」
「私、帰れなくなったら、アキの子供を産んでここで暮らしていくのかな?」
「お嬢様、アキ君へのプロポーズですか?」
「え?」
プリンが真っ赤になった。
「ち、違うわよ!」
プリンは精神が不安定になってきている。
チョコもそれを察してか必要以上にからかったりはしない。
「プリン、大丈夫だ。落ちた泉のフロアを登れば螺旋階段に戻れる。その後は螺旋階段を上れば出口だ」
「そうね、そうよ、大丈夫よ!」
「ゴブリンキングにはもう飽きてきた。一旦泉に戻って違う道に行ってみないか?」
「そうですね。残り2つの道も探索しましょう」
俺達は時間を掛けて泉フロアに戻った。
◇
「次は違う道を進もう!」
俺達は泉フロアで休憩した後別ルーツに進んだ。
「モグウウウウウウウウウウウウウウウ!!!」
「モグドラゴンか!」
「モグドラゴンの戦闘力はゴブリンキングより高いです!」
ゴブリンキングの強さは単体ではそこまでではない。
ゴブリンキングの怖さは周りのゴブリンと連携して襲い掛かって来る点と、知恵が回る点だ。
「あいつ、ドラゴン要素が一切ないよな」
「大きいからでしょ!来るわ!」
大きい=ドラゴンか。
「一気に行きます!固有スキル・ナイフダンス!」
チョコのナイフがモグドラゴンを切り刻む。
だが倒せない!
「ナイフダンス!」
2回目のナイフダンスでモグドラゴンが倒れた。
「確かに厄介だな」
「しぶといわよね」
「モグドラゴンには注意して戦いましょう」
「次は俺が戦いたい」
「アキ君、慎重に行きましょう。モグドラゴンは道を塞ぐように迫ってきます。危険ですよ」
「試してみたいことがあるんだ。それは……」
俺はモグドラゴンを発見すると2人に合図を出した。
チョコとプリンが離れていく。
俺はモグドラゴンに爆炎ナイフを投げる。
「モグウウウウウウウウウウウウウウウ!!!」
追って来た!
俺は全力で逃げる。
モグドラゴンは岩のつぶてを飛ばしてくる。
何発か背中に当たったが無視して逃げる。
逃げつつ予め置いてあった樽を起動する。
「3、2,1!」
俺は走って岩の影に隠れた。
大爆炎がモグドラゴンに直撃し、爆風で煙が舞いあがる。
樽にありったけの爆炎効果を付与した大爆炎トラップだ。
これで倒せ、ないか。
「も!モグウウウウウウウウウウウウウウウ!!!」
怒ったモグドラゴンが俺を狙う。
俺は大樽をモグドラゴンに投げつける。
油の入った樽をモグドラゴンが攻撃すると樽の油を浴びながらも走って来る。
「ファイア!」
油に引火し、モグドラゴンが燃える。
モグドラゴンは体を通路にこすりつけて火を消そうとする。
俺はそこに火炎ナイフを投げ込む。
モグドラゴンは火に包まれ暴れながら息絶えた。
「倒したぞ。レベルも上がった!ゴブリンキングよりモグドラゴンの方が経験値がいいぞ!」
「アキ君、遊んでますか?」
「いや、大まじめだぞ」
「楽しそうだったわ」
「思ったよりうまくいったから嬉しいんだ。同じ方法で100体は倒せるんじゃね?」
「まだやる気ですね?」
「まだ樽爆弾も油もある。ちょっと行って来る。ここはモグドラゴンの縄張りだ!」
俺は樽爆弾を使い切るまで何度もモグドラゴンを倒した。
アキ 人族 男
レベル 38【+10】
HP 440 /480【+100】
MP 480 /480【+100】
攻撃 480【+100】
防御 480【+100】
魔法攻撃 480【+100】
魔法防御 480【+100】
敏捷 480【+100】
ジョブ ものまね士
スキル『ものまねレベル8』『短剣レベル5』『剣レベル5』『刀レベル5』『槍レベル5』『斧レベル5』『体術レベル5』『弓レベル5』『投てきレベル5』『炎魔法レベル4』『水魔法レベル4』『風魔法レベル5』『土魔法レベル4』『光魔法レベル3』『闇魔法レベル2』『錬金術レベル7』『HP自動回復レベル10』『スタミナ自動回復レベル10』『瞑想レベル10』『訓練効果アップレベル5』『身体強化レベル5』『速度強化レベル5』『隠密レベル5』『感知レベル5』『分析レベル5』『暗視レベル5』『遠目レベル5』『透視レベル5』『採取レベル5』『運搬レベル5』『ストレージレベル5』『騎乗レベル3』
「おめでとう!」
「お嬢様、やりましたね!」
俺達は毎日ダンジョンを探索した。
ダンジョンの下は洞窟の迷路になっていて前後左右だけではなく、上下にも入り組んでいる。
洞窟の中でも光を放つ鉱石のおかげで植物や魚、キノコなどは採れる。
そして何度もゴブリンキングに遭遇した。
どうやらここはゴブリンの縄張りだ。
そして、素材も多い。
「また魔石だ!」
俺は魔石を拾った。
「ピッケルで採掘すればもっと取れるぞ!」
「はいはい、後にしましょうね」
俺は拾える素材だけを拾って進む。
「今、何日経ったのかな?」
「もう、時間の感覚が分からない」
「ある程度探索をして駄目なら、アキ君に回廊に繋がる道を作って貰いましょう」
「そ、そうね」
「レベルが上がりにくくなって来たな」
「それはそうですよ。レベル40にもなれば英雄クラスです。簡単にはいきません」
「次はレベル40に上げようか」
「英雄になりたいですか?」
「全然?」
「え?」
「あ、そうかそうか。俺はものまね士で固有スキルを覚えられない。レベル40になっても英雄にはならないだろ?英雄になるより、何があっても死なないようにしたい。ダンジョンでも楽しく生きていける位生きる力を身に付けたいんだ」
「アキ君らしい考えですね」
「私、帰れなくなったら、アキの子供を産んでここで暮らしていくのかな?」
「お嬢様、アキ君へのプロポーズですか?」
「え?」
プリンが真っ赤になった。
「ち、違うわよ!」
プリンは精神が不安定になってきている。
チョコもそれを察してか必要以上にからかったりはしない。
「プリン、大丈夫だ。落ちた泉のフロアを登れば螺旋階段に戻れる。その後は螺旋階段を上れば出口だ」
「そうね、そうよ、大丈夫よ!」
「ゴブリンキングにはもう飽きてきた。一旦泉に戻って違う道に行ってみないか?」
「そうですね。残り2つの道も探索しましょう」
俺達は時間を掛けて泉フロアに戻った。
◇
「次は違う道を進もう!」
俺達は泉フロアで休憩した後別ルーツに進んだ。
「モグウウウウウウウウウウウウウウウ!!!」
「モグドラゴンか!」
「モグドラゴンの戦闘力はゴブリンキングより高いです!」
ゴブリンキングの強さは単体ではそこまでではない。
ゴブリンキングの怖さは周りのゴブリンと連携して襲い掛かって来る点と、知恵が回る点だ。
「あいつ、ドラゴン要素が一切ないよな」
「大きいからでしょ!来るわ!」
大きい=ドラゴンか。
「一気に行きます!固有スキル・ナイフダンス!」
チョコのナイフがモグドラゴンを切り刻む。
だが倒せない!
「ナイフダンス!」
2回目のナイフダンスでモグドラゴンが倒れた。
「確かに厄介だな」
「しぶといわよね」
「モグドラゴンには注意して戦いましょう」
「次は俺が戦いたい」
「アキ君、慎重に行きましょう。モグドラゴンは道を塞ぐように迫ってきます。危険ですよ」
「試してみたいことがあるんだ。それは……」
俺はモグドラゴンを発見すると2人に合図を出した。
チョコとプリンが離れていく。
俺はモグドラゴンに爆炎ナイフを投げる。
「モグウウウウウウウウウウウウウウウ!!!」
追って来た!
俺は全力で逃げる。
モグドラゴンは岩のつぶてを飛ばしてくる。
何発か背中に当たったが無視して逃げる。
逃げつつ予め置いてあった樽を起動する。
「3、2,1!」
俺は走って岩の影に隠れた。
大爆炎がモグドラゴンに直撃し、爆風で煙が舞いあがる。
樽にありったけの爆炎効果を付与した大爆炎トラップだ。
これで倒せ、ないか。
「も!モグウウウウウウウウウウウウウウウ!!!」
怒ったモグドラゴンが俺を狙う。
俺は大樽をモグドラゴンに投げつける。
油の入った樽をモグドラゴンが攻撃すると樽の油を浴びながらも走って来る。
「ファイア!」
油に引火し、モグドラゴンが燃える。
モグドラゴンは体を通路にこすりつけて火を消そうとする。
俺はそこに火炎ナイフを投げ込む。
モグドラゴンは火に包まれ暴れながら息絶えた。
「倒したぞ。レベルも上がった!ゴブリンキングよりモグドラゴンの方が経験値がいいぞ!」
「アキ君、遊んでますか?」
「いや、大まじめだぞ」
「楽しそうだったわ」
「思ったよりうまくいったから嬉しいんだ。同じ方法で100体は倒せるんじゃね?」
「まだやる気ですね?」
「まだ樽爆弾も油もある。ちょっと行って来る。ここはモグドラゴンの縄張りだ!」
俺は樽爆弾を使い切るまで何度もモグドラゴンを倒した。
アキ 人族 男
レベル 38【+10】
HP 440 /480【+100】
MP 480 /480【+100】
攻撃 480【+100】
防御 480【+100】
魔法攻撃 480【+100】
魔法防御 480【+100】
敏捷 480【+100】
ジョブ ものまね士
スキル『ものまねレベル8』『短剣レベル5』『剣レベル5』『刀レベル5』『槍レベル5』『斧レベル5』『体術レベル5』『弓レベル5』『投てきレベル5』『炎魔法レベル4』『水魔法レベル4』『風魔法レベル5』『土魔法レベル4』『光魔法レベル3』『闇魔法レベル2』『錬金術レベル7』『HP自動回復レベル10』『スタミナ自動回復レベル10』『瞑想レベル10』『訓練効果アップレベル5』『身体強化レベル5』『速度強化レベル5』『隠密レベル5』『感知レベル5』『分析レベル5』『暗視レベル5』『遠目レベル5』『透視レベル5』『採取レベル5』『運搬レベル5』『ストレージレベル5』『騎乗レベル3』
応援ありがとうございます!
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