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第85話
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魔石の洞窟に帰って来るとワッフルがモグリンに抱きついた。
「このモフモフとも、もうお別れですのね」
「きゅう」
「ワッフル様、そろそろ出発の時間です」
ワッフルが離れるとアーチェリーの合図でモグリンが後ろ脚2本で立つ。
前足2本を振ってバイバイをする。
アーチェリーはモグリンに色々仕込んでいる。
この前はお手をしていた。
「モグリン、魔石を掘るのよ」
「きゅう!」
モグリンは張り切って洞窟に入って行った。
これからフレイム王国の王都に向かうがモグリンとアーチェリーはお留守番だ。
グラディウスとミルクさんも城で仕事なので同じく留守番だ。
ワッフル・セバス・チョコ・プリンと姫騎士部隊、そしてダッシュドラゴン部隊、総勢1000を超える部隊で進軍した。
【グリード視点】
「報告します!1100ほどの軍が進軍を開始しました!この王都を目指しているものと思われます!」
「くっくっく!遂に来たか!攻めてこい!私は万全の体制を整えてある!」
王都の防壁を超えて慢心し、そしてこの城を目指し攻め入ってこい!
それがお前たちの最後だ!
王都を囲む防壁には大した防衛力は無い。
だが更にその内側にある城を守る防壁は違う!
壁が高く強固だ。
そして補給路や兵の配置も万全に揃えてある!
もし防壁を突破したとして、そこには闇の塔と光の塔を配置してある。
この2つは防壁内すべてをカバーしており敵は一方的に魔道具による魔法攻撃で命を落とすだろう。
更に城へと続く道は迷宮のように入り組み、潜伏した兵士とトラップが張り巡らされているのだ!
そしてもし仮に城に侵入したとしても、1000の近衛が集結して敵を倒すのだ!
しかもナンバーゼロからナンバー13はすべて健在!
つまり、貴様らには敗北の未来しかない!
「ははははははははは!待ち遠しいものだ!早く殺されに来るがいい!」
【アキ視点】
「王都を守る防壁を簡単に突破で来た。おかしくね?」
「兄、グリードは王都の防壁を守る気が無いのですわ。その内側にある城を守る防壁に兵を集中させているのだと思いますわ」
普通なら防壁から矢と魔法が飛んでくるし、門に入ろうとすれば戦士部隊が突撃してくる。
だがほぼ素通り出来たのだ。
「それよりも、民が飢えていますわ」
民を見ると皆痩せており、すぐにここから避難させる体力も無いようだ。
意図的にそれをやっているのか?
軍の食料を分け与える事で食りょは大幅に消耗する。
クズではあるが軍に打撃を与える事には成功している。
「酷いわね。きっと餓死者も出ているわ」
「炊き出しをしようか!ダッシュドラゴン部隊!敵の奇襲に備えてくれ!」
「「了解しました!」」
ワッフルは皆に食料を配り、民に向かってこの王都から非難するように訴えかけた。
『ここに居ては危険ですわ!食べて体力が戻り次第わたくし達はシルフィ王国に皆を避難させますわ!』
民がまともに歩けるようになるまで3日ほど。
それまで奇襲に備える必要がある。
【3日後】
出て、こないだと!
今が攻撃のチャンスなのに来ない!
俺が相手の立場なら絶対打って出る。
民に食料を使い、兵糧を消費し、民を守りながら戦う必要がある今でも攻めてこないのか!
兵糧を消費させた上で攻めてくることを警戒していたが、来ない、だと!
「……移動を開始する!警戒を怠るな!」
「「了解しました!」」
【グリード視点】
くっくっく、ワッフルは民に食料を与えた始めたか。
甘い奴め。
政務は時として非情に徹するべき時がある。
それが分からんとは、ワッフルには王の器が無いのだろう。
食料を消費し不利な状態で攻めてこい!ワッフル!
「て、敵が移動を開始しました!」
「くっくっく、ついに来たか!」
「いえ、王都から離れて行きます!」
「なん、だと!どこに向かった!」
「方向から考えて、シルフィ王国の可能性が高いかと思われます!」
「臆病者どもがあああ!!」
なぜ攻めてこない!
なぜ帰っていく!
正々堂々と攻めてきたらどうだ!
グリードは報告に来た兵士にワイングラスを投げつけた。
「このモフモフとも、もうお別れですのね」
「きゅう」
「ワッフル様、そろそろ出発の時間です」
ワッフルが離れるとアーチェリーの合図でモグリンが後ろ脚2本で立つ。
前足2本を振ってバイバイをする。
アーチェリーはモグリンに色々仕込んでいる。
この前はお手をしていた。
「モグリン、魔石を掘るのよ」
「きゅう!」
モグリンは張り切って洞窟に入って行った。
これからフレイム王国の王都に向かうがモグリンとアーチェリーはお留守番だ。
グラディウスとミルクさんも城で仕事なので同じく留守番だ。
ワッフル・セバス・チョコ・プリンと姫騎士部隊、そしてダッシュドラゴン部隊、総勢1000を超える部隊で進軍した。
【グリード視点】
「報告します!1100ほどの軍が進軍を開始しました!この王都を目指しているものと思われます!」
「くっくっく!遂に来たか!攻めてこい!私は万全の体制を整えてある!」
王都の防壁を超えて慢心し、そしてこの城を目指し攻め入ってこい!
それがお前たちの最後だ!
王都を囲む防壁には大した防衛力は無い。
だが更にその内側にある城を守る防壁は違う!
壁が高く強固だ。
そして補給路や兵の配置も万全に揃えてある!
もし防壁を突破したとして、そこには闇の塔と光の塔を配置してある。
この2つは防壁内すべてをカバーしており敵は一方的に魔道具による魔法攻撃で命を落とすだろう。
更に城へと続く道は迷宮のように入り組み、潜伏した兵士とトラップが張り巡らされているのだ!
そしてもし仮に城に侵入したとしても、1000の近衛が集結して敵を倒すのだ!
しかもナンバーゼロからナンバー13はすべて健在!
つまり、貴様らには敗北の未来しかない!
「ははははははははは!待ち遠しいものだ!早く殺されに来るがいい!」
【アキ視点】
「王都を守る防壁を簡単に突破で来た。おかしくね?」
「兄、グリードは王都の防壁を守る気が無いのですわ。その内側にある城を守る防壁に兵を集中させているのだと思いますわ」
普通なら防壁から矢と魔法が飛んでくるし、門に入ろうとすれば戦士部隊が突撃してくる。
だがほぼ素通り出来たのだ。
「それよりも、民が飢えていますわ」
民を見ると皆痩せており、すぐにここから避難させる体力も無いようだ。
意図的にそれをやっているのか?
軍の食料を分け与える事で食りょは大幅に消耗する。
クズではあるが軍に打撃を与える事には成功している。
「酷いわね。きっと餓死者も出ているわ」
「炊き出しをしようか!ダッシュドラゴン部隊!敵の奇襲に備えてくれ!」
「「了解しました!」」
ワッフルは皆に食料を配り、民に向かってこの王都から非難するように訴えかけた。
『ここに居ては危険ですわ!食べて体力が戻り次第わたくし達はシルフィ王国に皆を避難させますわ!』
民がまともに歩けるようになるまで3日ほど。
それまで奇襲に備える必要がある。
【3日後】
出て、こないだと!
今が攻撃のチャンスなのに来ない!
俺が相手の立場なら絶対打って出る。
民に食料を使い、兵糧を消費し、民を守りながら戦う必要がある今でも攻めてこないのか!
兵糧を消費させた上で攻めてくることを警戒していたが、来ない、だと!
「……移動を開始する!警戒を怠るな!」
「「了解しました!」」
【グリード視点】
くっくっく、ワッフルは民に食料を与えた始めたか。
甘い奴め。
政務は時として非情に徹するべき時がある。
それが分からんとは、ワッフルには王の器が無いのだろう。
食料を消費し不利な状態で攻めてこい!ワッフル!
「て、敵が移動を開始しました!」
「くっくっく、ついに来たか!」
「いえ、王都から離れて行きます!」
「なん、だと!どこに向かった!」
「方向から考えて、シルフィ王国の可能性が高いかと思われます!」
「臆病者どもがあああ!!」
なぜ攻めてこない!
なぜ帰っていく!
正々堂々と攻めてきたらどうだ!
グリードは報告に来た兵士にワイングラスを投げつけた。
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