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悩むルナ
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スイーツコロシアムが終わるとすぐに魔物狩りに向かった。
ウォールとメアは国内の魔物狩りに追われ別行動。
セイラとエムルは内政で忙しくなった。
俺はルナ、ベリーを連れて魔物狩りに向かう。
「魔の森の魔物は大分狩った」
元々俺が狩っているから魔の森の魔物の数が減っていた。
そこにルナやベリーの修行を始めた為、更に魔物の数が減った。
今はアーサー王国内部の魔物を狩っている。
「最近魔物を狩っても中々レベルを上げられませんわ」
レアジョブじゃない場合、初期ジョブをレベル100に上げるまでがつらい。
特にレベル80を超えたあたりから、中々レベルを上げられない。
「ルナは強くなっている。セイラの護衛が必要ないほどにな」
「そう、ですわね。頑張りますわ」
ルナの顔が暗い。
励ましは意味が無い。
そう思った。
俺はルナに向き合った。
「ルナ、確かにルナは初期のジョブが斥候で戦闘が得意かと言われれば微妙だ。俺も初期ジョブが斥候だったが、苦労したのを覚えている。今がつらい時期だと思う」
「ウインはどうやって乗り越えたのですか?」
「俺は、レベル上げの事を忘れる事にした」
「忘れる?」
「そうだな、今俺がルナの立場だったら、魔物を狩りつくす事に集中して、レベルの事は気にしないようにする。毎日魔物を狩る習慣を続ける。レベルアップの事は出来るだけ考えない。ま、そこまでやってもレベルの事を考えてしまうんだけどな。アーサー王国国内の魔物を狩りつくす頃には、レベルが上がっているだろう」
「……何となく分かりますわ。わたくしは結果だけを求めすぎていましたわ。今は出来るだけ魔物狩りを毎日行います!」
ルナには俺の言いたいことが伝わったようだ。
毎日行動し続ければ結果がついてくる。
大事なのは飽きず、あきらめず動き続ける事だ。
1日1歩でも進めば前に進んでいく。
「魔物を倒していこう」
「はい!」
ルナは魔物に突撃して魔物を狩る。
俺は後ろから手をかざしてルナのフォローをする。
「ルナ!ペースが早すぎるわ!」
「いいえ、今ノリに乗っているのですわ!」
「ルナ、それだとすぐ疲れて動けなくなる」
「今絶好調ですの!」
これは、ダウンする。
俺はルナが疲れて動けなくなるまで魔物狩りを続けた。
ルナはベッドにうつぶせに倒れ、動かない。
ルナは頑張りすぎて力尽きているのだ。
「ルナ、毎日の習慣が大事だ。今だけ全力を出して明日動けなくなったら結局マイナスだ」
「……そうですわね」
だが俺には切り札がある
「三大スイーツ店からお菓子をたくさん買ってある」
ルナがゾンビのようにむくりと起き上がった。
「ティータイムにしましょう。今はたくさん動いているからたくさん食べても大丈夫よ」
「そ、そうですわね。わたくしは疲れていますわ。疲れに糖分補給は効果的ですわ」
こうしてルナは
1ホールのケーキを1人で食べつくそうとしている。
背は小さいけどよく腹に入るよな。
俺がルナをじっと見ていると、ルナは真っ赤になって目が泳いだ。
「ち、違いますわ!いつもはこんなに食べませんのよ!」
「そうだな。今は修行中だ。たくさん食べないと痩せてくる。食べれるだけ食べるんだ」
「そ、その通りですわ。過酷な修行には糖分の補給は欠かせませんの」
「所でルナ、魔眼は使っているか?」
「魔眼は使っていませんわ。使いすぎると目が痛くなりますわ。それに戦闘の役に立ちませんの」
「戦闘中に使ってみて欲しい。目が痛くなったら何度もヒールで治す」
「でも、戦闘で使っても強くなりませんわ」
「確かに、強くならない可能性もある。でも、俺のキャンプスキルは、最初キャンプを早く正確に行うだけの効果だった。でも吹雪でも暑くても天候に左右されず休憩さえすれば体力を回復するビバーク的な能力を覚えた。その後そのスキルは休憩中の回復力がアップするようになり、次は常時回復力がアップするようになった」
「スキルを磨けばどう進化するか分からないという事ですのね?」
「それもあるけど、希望があった方がいいだろ?今はレベルが上がりにくいけど、魔眼の能力を磨けば何か変わるかもしれないと思っていた方がいい気がする。もし戦闘の役に立たないスキルでも、何か使う事があるかもしれないし、魔眼のスキルを磨きながら魔物を狩っていればレベル100になる」
「ウインは発想が違いますのね。ウインの粘り強さの秘密が少しわかった気がしますわ」
「普通だと思うぞ」
「いえ、多くの者は今日のパンを食べる事しか考えませんわ。その未来思考の考え方と発想は特別なものですのよ」
「そんなものかな?」
「そんなものですわ。所でウイン、レベル80を超えたらご褒美をもらえるお話、忘れていませんわよね?」
「忘れてないぞ」
「希望は大事ですわ。希望の為にまだ取っておくことにしますの」
何を言われるか怖くなってきた。
覚悟しておこう。
気づくとベリーがジト目でこっちを見ていた。
「べ、ベリー、どうした?」
「2人の世界に入っていて話しかけられなかったわ」
「ベリー、もっと近くに来るか?」
「べ、べつに、いいわよぉ」
ベリーが目を逸らした。
2人とも違った意味で恥じらいがあっていいよな。
それも2人の魅力だ。
俺達は3人で休憩を挟みつつ魔物狩りを続けた。
ルナのレベルは90を突破し、ゆっくりだが確実に成長していた。
ベリーは魔物を順調に倒していくので手がかからない。
だがたまにジト目で見られている気がする。
特にルナの世話をしていると見られている気がしないでもない。
いや、気のせいだろう。
順調だ。
なぜ順調か考えてみたらエムルが居ないからか!
エムルが居なくて回復は俺がやっている。
戦力的にはマイナスだが、休憩中の安定感は跳ね上がっている。
順調に魔物狩りを続ける俺達だったが、デイブックでは事件が起きていた。
ウォールとメアは国内の魔物狩りに追われ別行動。
セイラとエムルは内政で忙しくなった。
俺はルナ、ベリーを連れて魔物狩りに向かう。
「魔の森の魔物は大分狩った」
元々俺が狩っているから魔の森の魔物の数が減っていた。
そこにルナやベリーの修行を始めた為、更に魔物の数が減った。
今はアーサー王国内部の魔物を狩っている。
「最近魔物を狩っても中々レベルを上げられませんわ」
レアジョブじゃない場合、初期ジョブをレベル100に上げるまでがつらい。
特にレベル80を超えたあたりから、中々レベルを上げられない。
「ルナは強くなっている。セイラの護衛が必要ないほどにな」
「そう、ですわね。頑張りますわ」
ルナの顔が暗い。
励ましは意味が無い。
そう思った。
俺はルナに向き合った。
「ルナ、確かにルナは初期のジョブが斥候で戦闘が得意かと言われれば微妙だ。俺も初期ジョブが斥候だったが、苦労したのを覚えている。今がつらい時期だと思う」
「ウインはどうやって乗り越えたのですか?」
「俺は、レベル上げの事を忘れる事にした」
「忘れる?」
「そうだな、今俺がルナの立場だったら、魔物を狩りつくす事に集中して、レベルの事は気にしないようにする。毎日魔物を狩る習慣を続ける。レベルアップの事は出来るだけ考えない。ま、そこまでやってもレベルの事を考えてしまうんだけどな。アーサー王国国内の魔物を狩りつくす頃には、レベルが上がっているだろう」
「……何となく分かりますわ。わたくしは結果だけを求めすぎていましたわ。今は出来るだけ魔物狩りを毎日行います!」
ルナには俺の言いたいことが伝わったようだ。
毎日行動し続ければ結果がついてくる。
大事なのは飽きず、あきらめず動き続ける事だ。
1日1歩でも進めば前に進んでいく。
「魔物を倒していこう」
「はい!」
ルナは魔物に突撃して魔物を狩る。
俺は後ろから手をかざしてルナのフォローをする。
「ルナ!ペースが早すぎるわ!」
「いいえ、今ノリに乗っているのですわ!」
「ルナ、それだとすぐ疲れて動けなくなる」
「今絶好調ですの!」
これは、ダウンする。
俺はルナが疲れて動けなくなるまで魔物狩りを続けた。
ルナはベッドにうつぶせに倒れ、動かない。
ルナは頑張りすぎて力尽きているのだ。
「ルナ、毎日の習慣が大事だ。今だけ全力を出して明日動けなくなったら結局マイナスだ」
「……そうですわね」
だが俺には切り札がある
「三大スイーツ店からお菓子をたくさん買ってある」
ルナがゾンビのようにむくりと起き上がった。
「ティータイムにしましょう。今はたくさん動いているからたくさん食べても大丈夫よ」
「そ、そうですわね。わたくしは疲れていますわ。疲れに糖分補給は効果的ですわ」
こうしてルナは
1ホールのケーキを1人で食べつくそうとしている。
背は小さいけどよく腹に入るよな。
俺がルナをじっと見ていると、ルナは真っ赤になって目が泳いだ。
「ち、違いますわ!いつもはこんなに食べませんのよ!」
「そうだな。今は修行中だ。たくさん食べないと痩せてくる。食べれるだけ食べるんだ」
「そ、その通りですわ。過酷な修行には糖分の補給は欠かせませんの」
「所でルナ、魔眼は使っているか?」
「魔眼は使っていませんわ。使いすぎると目が痛くなりますわ。それに戦闘の役に立ちませんの」
「戦闘中に使ってみて欲しい。目が痛くなったら何度もヒールで治す」
「でも、戦闘で使っても強くなりませんわ」
「確かに、強くならない可能性もある。でも、俺のキャンプスキルは、最初キャンプを早く正確に行うだけの効果だった。でも吹雪でも暑くても天候に左右されず休憩さえすれば体力を回復するビバーク的な能力を覚えた。その後そのスキルは休憩中の回復力がアップするようになり、次は常時回復力がアップするようになった」
「スキルを磨けばどう進化するか分からないという事ですのね?」
「それもあるけど、希望があった方がいいだろ?今はレベルが上がりにくいけど、魔眼の能力を磨けば何か変わるかもしれないと思っていた方がいい気がする。もし戦闘の役に立たないスキルでも、何か使う事があるかもしれないし、魔眼のスキルを磨きながら魔物を狩っていればレベル100になる」
「ウインは発想が違いますのね。ウインの粘り強さの秘密が少しわかった気がしますわ」
「普通だと思うぞ」
「いえ、多くの者は今日のパンを食べる事しか考えませんわ。その未来思考の考え方と発想は特別なものですのよ」
「そんなものかな?」
「そんなものですわ。所でウイン、レベル80を超えたらご褒美をもらえるお話、忘れていませんわよね?」
「忘れてないぞ」
「希望は大事ですわ。希望の為にまだ取っておくことにしますの」
何を言われるか怖くなってきた。
覚悟しておこう。
気づくとベリーがジト目でこっちを見ていた。
「べ、ベリー、どうした?」
「2人の世界に入っていて話しかけられなかったわ」
「ベリー、もっと近くに来るか?」
「べ、べつに、いいわよぉ」
ベリーが目を逸らした。
2人とも違った意味で恥じらいがあっていいよな。
それも2人の魅力だ。
俺達は3人で休憩を挟みつつ魔物狩りを続けた。
ルナのレベルは90を突破し、ゆっくりだが確実に成長していた。
ベリーは魔物を順調に倒していくので手がかからない。
だがたまにジト目で見られている気がする。
特にルナの世話をしていると見られている気がしないでもない。
いや、気のせいだろう。
順調だ。
なぜ順調か考えてみたらエムルが居ないからか!
エムルが居なくて回復は俺がやっている。
戦力的にはマイナスだが、休憩中の安定感は跳ね上がっている。
順調に魔物狩りを続ける俺達だったが、デイブックでは事件が起きていた。
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