「打倒してしまっても構わんのだろう?」と魔王城へと向かい、逃げ帰ってきた勇者に追放された俺、その後英雄となり、美女たちと幸せライフを送る

ぐうのすけ

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最期の戦い

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 魔の森から大量の魔力が溢れ、魔物が異常発生していた。
 原因を調べたウォールの調査ですぐに原因は分かった。
 巨大な門から高密度の魔力が溢れ、その影響で魔物が発生している事が分かったのだ。

 そして俺は前世でカムイだった記憶を思い出していた。
 そしてブレイブとバグズがシュテンキの魂のカケラだと言う事も分かった。
 シュテンキが異界の門を開き、この大陸を滅ぼそうとしたこと。
 その影響でこの大陸の人が少ない事も思い出した。

 俺の記憶とウォールの調査結果も一致した。


 ヤマトの南西島の統一すると、ヤマト・アーサー王国・ディアブロ王国の兵力が魔の森に集められた。
 そして魔物が狩られる。

 魔の森にすぐ建物を作り、俺達は会議を開いた。
 会議というより俺の話を聞く会だ。

 3国の王が魔の森に集まり、3国すべての精鋭も集まる。

 俺が前に出る。

「まず、皆が疑問に思いそうな事を順に話していく。

 バグズとブレイブ、そしてヘイトだが、昔の神、シュテンキと魔力の感じが似ている。
 恐らく3人ともシュテンキの魂を持っていた。
 今は魂を融合中だ。
 融合が終われば完全に復活すると思う。

 異界の門だが、あれは昔の錬金術師が異世界に渡るゲートを開こうとしたら魔力が溢れて、慌てて閉じたのをシュテンキがまた開いたって話だ。

 俺は伝説の錬金術師じゃないから詳しい事は知らない。
 異界の門の話は以上だ。

 で、シュテンキや俺、ベリーの正体だが、1000年ほど前の人だ。
 神と呼ばれているが、万能ではない。
 神って言うより、仙人の方が近いだろう。
 ただのレベル1000の人だ。

 次、俺とベリー、シュテンキの関係はただの三角関係だ。

 次に奴の目的だけど、完全復活の為に、高濃度の魔力を浴びつつ眠るのが効果的なのと、人を憎んでいるから全部殺したいんだろう。

 俺からは以上だ」

 魔王が俺の方を向いた。
 魔王は真剣な顔で言った。

「ウイン、三角関係について詳しく聞きたい」
「今それは大事じゃないだろ!」

 メアも魔王に賛同する。

「私も聞きたいです。ウイン君はあまり言いたくないみたいですけどそういう恥ずかしい話が聞きたいです」
「うむ、そうなのだ、ウインは簡潔に説明するふりをして、三角関係に触れられないように極力短い話で終わらせている。」

「お前!そこまで分かっているなら流すのが大人だろ!」
「大人でも悪戯心は持ち続けたいと思っている」

 魔王がきりっとした顔をして言った。

「僕も聞きたいよ」
「私も聞きたいですわ」

「私も、聞きたいです」

 セイラも手を上げた。

 ち、あまり言いたくないんだよな。
 でも、こいつらしつこいし。
 ちょっとだけ長く言って終わらせよう。

「そうだな、俺とシュテンキはどっちもベリー、昔で言うとフレアが好きだった。

 それで俺とベリーが付き合って一緒にベッドで寝ているのを知ったシュテンキがブチ切れた。

 そして俺を殺そうとしたシュテンキと闘って、俺は死んでシュテンキは魂が割れたんだと思う」


 ベリーはその時シュテンキの呪いを受けていたから、その影響で魂が3つに割れた。


「大事な事を聞くよ」
「なんだ?」
「ベリーと、寝ていた時の体位」
「エムル黙れ!!」

「それでは本題戻りますわね。あの門を破壊することは出来ますか?」
「出来るが、下手に力で破壊しようとすると、門は閉じるが大量の魔力が一気にこの世界に溢れて魔物が大量発生する。連続でスタンピードが起きる状態になる」

「ではどうするのがいいでしょう?」
「シュテンキを倒せば、門は閉じる」

「では全員で乗り込んで倒せばいいのですわね?」
「いや、魔力が濃い空間は、精鋭以外が入ると長い間耐えられず死ぬ」
「精鋭以外は待機ですか」

「そうなる。まあ、体質もあるから、強いから絶対大丈夫とはならないけど、弱い奴は基本無理だな、分かりやすいのは異界の門に入ってみる事だ」

「分かりましたわ」

 その後、実際に異界の門に入ってみた。
 異界の門に入ることが出来たのは、俺・ルナ・エムル・セイラ・ウォールだけだった。


 
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