しぃー

海鷂魚

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しぃー

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001

 俺には幽霊が見える。
 小学生低学年の時、幽霊が見えることを友人に告白したら、その友人から噂が広まり、いじめに遭った経験がある。それ以来、俺は幽霊が見えることは誰にも話していない。親友にも、親にも。
 それをここで話そうと思ったのは、大人になってからこの手の話をしても、本気で信じる大人なんていないと知ったからだ。子供の時はみんなが、『俺には幽霊が見えている』と、信じたから、いじめが発生した。
 大人はそこまで子供じゃない。怪談を怖がるにしても、フィクションだということを前提にして楽しんでくれる。俺の体験談を楽しんでくれる人がいると知ったから、俺はこの場で、昔から幽霊が見える能力を告白することができる。
 だから、聞いてくれ。
 この話にオチなんてないし、つまらないかもしれないけれど。
 これは俺の人生なんだ。

002

 最初は、夢だった。記憶が正しければ三歳の時。俺は同じ夢を何度も見ていた。
 内容は、どこか知らない場所で、頭が割れそうな轟音が鳴り響く中、小学生高学年くらいの少女がそばに立っているというものだ。
 それを数年間、小学生になるくらいまで、見続けていた。もちろん他の夢も見たし、その夢だけを見ていたわけではない。ただ、不定期的に、少女は俺の夢に現れる。
 その夢を見なくなったのは、小学生になった頃。少女は、現実として、俺の目の前に現れるようになった。最初は驚いた。どうしてあのお姉さんが? と、混乱して母さんに助けを求めたが、「大丈夫だよ。夢の中から出てきたあんたの友達じゃない?」と、笑ってくれた。
 その少女は白いワンピースを着ていて、肌は驚くほど白い。だが、表情はどこか優しく、ただ俺を見つめているだけなので、自分を害するものじゃないことは理解できた。
 その少女は気付いたら俺のそばにいるし、気付いたらいない。
 深夜、喉が乾いて起きたら、少女がキッチンにいた。俺は驚いて泣きながら母さんの布団に入って寝た。
 友達と遊んでいる時。真後ろに少女がいた。驚いて逃げた。
 お風呂に入ってる時、ドアのガラス越しに少女が見えた。驚いて大声で母さんに助けを求めた。
 その度、少女は俺に『しぃー』をする。
 その『しぃー』とは、人差し指を口の前に立てて、『静かにしなさい』というふうなジェスチャーだ。
 何度と現れる少女に、俺は『しいちゃん』という名前をつけた。『しぃー』というジェスチャーをよくするからだ。そして、俺はもうしいちゃんには驚かなかった。
 しいちゃんに愛着というか、友情のようなものを感じ始めたからだ。
 しいちゃんがいる度に、しいちゃんに手を振ったり、挨拶したりしていた(その度にしいちゃんは人差し指を立てていたが、俺はしいちゃんと仲良くしたくて積極的に話しかけていた)。そしたら友人に、「なんで一人でおしゃべりしてるの?」と、聞かれたので、その時もそばにしいちゃんはいて(その時も人差し指を立てていた)、せっかくだから紹介しようと思った。
「しいちゃんっていう幽霊が俺には見えるんだ。今も静かにしろって言ってる。多分静かな場所が好きなんだ」と、しいちゃんを紹介すると、その友人は怖がって俺を避けるように逃げていった。
 あーあ。と、思っていると、しいちゃんは少し怒ったように俺の目の前に立ち、俺の視点まで屈んで、『しぃー』を、強くやっていた。「え? 今の声でもうるさかった? ごめんね」と、しいちゃんに謝ったが、しいちゃんは『しぃー』をやめなかった。今日は機嫌が悪いんだな。程度に考え、俺はその日を普通に過ごした。
 先ほども書いたが、そのエピソードが発端で、俺は小学生一年生から、クラス替えがある三年生までいじめを受けていた。
 しいちゃんは俺がいじめられている間、一度たりとも俺の前に出てこなかった。友達だと思っていたしいちゃんは、俺を助けることもなく、いなくなった。裏切られたというのとは違うが、俺がいじめられてても助けてくれないような友情だったのだと。そう考えて、しいちゃんのことは忘れるようにした。
 そして小学三年生になると、初めての修学旅行があった。どこへいったかは諸事情により伏せるが、神社やお寺が有名な場所だった。結局、神社とお寺の違いというのを理解しないまま、俺はその修学旅行を楽しんだ。一年生の時はいじめられ、二年生の時はいじめの余韻ではぶられたりしてたけれど、三年生になってからは友達もでき始め、親友と呼べる友人もできた。その親友と、ほか二人と四人で班を組んだ。
 小学三年生に自由行動などは与えられないので、先生が先導する形で、班に分かれて観光名所を訪れた。
 歩いていると、地蔵がずらっと並んでいる道に出た。女子が怖がって、「キャーキャー」言い、男子はそんな女子にかっこよく見られたくて、「全然怖くねえよな!」と、強がっていた。実際俺は怖くなかったが、多く並んでいる地蔵の中、ひどく黒ずんで汚い地蔵が一つだけ並んでいた。その地蔵の表情は歪んでおり、その地蔵には強い恐怖心を覚えた。
「おい、この地蔵怖くね!?」と、親友に喋ろうとした時。脳内に、しいちゃんが人差し指を口の前に立てる仕草がとても強く浮かんだ。
 その時、「あ、これは喋ったら駄目だ」と、理解した。そしてその地蔵を見ないようにして道を過ぎ、観光は終わった。
 約二年ぶりにしいちゃんを思い出した。俺をいじめから助けてくれなかった薄情な奴だと思っていたが、しかしホテルに帰って、布団に潜った時、「もしかしたら、あの時しいちゃんは俺を守ってくれたんじゃないか」と、ぼんやり考えていた。人差し指を口の前に立てていたあの仕草も、静かにしろという意味を含んだ何かだったのではないかと。もしかしたら、「私(幽霊)のことは誰にも話すな」とか。確証があるわけではない。話してはならない理由もわからない。
 ただ、あの黒ずんだ地蔵は何かがおかしかった。少し汚れているとか、そういう問題でもなかった。
 多分、しいちゃんと同類のものだ。
 と、その時初めて、しいちゃん以外に霊的な存在を確信し、認識することになった。
 まあしいちゃんがいるんだったら他の幽霊もいるはずだよなと思いつつ、その日は就寝した。しかし寝るまでに盛り上がったコイバナは本当に煩わしかったので、久々に思い出したしいちゃんの話をこそっとした。
「俺、年上の女の子が好きなんだ」
「マジかよ、熟女好きかよ」
「違うよ。多分小六くらい」
「マジかよ! 熟女好きかよ!」
 俺の弁明虚しく、俺は熟女好き認定され、その日のコイバナは終了した。
 そして深夜、トイレに行きたくて目が覚めた。
 起き上がると、暗闇で表情までは見えないが、ドアの前にしいちゃんが立っていた。久しぶりに見るお姉さんの姿は変わらない。
 俺は寝ているクラスメート達を踏まないように慎重に歩き、しいちゃんの目の前まで移動した。そうして初めて表情が見えたが、約二年ぶりに見る友人の表情は、少々曇っていた。
 出入り口から廊下に出たいのに、しいちゃんが立っているから出られない。邪魔だと思って、「しいちゃん、トイレ行きたい」と、小声で伝えた。だがしいちゃんは首を横に振る。駄目だと僕に言っているのだ。それは理解できた。昔の僕じゃない。だが、もう漏れそうなのだ。どうしろと?
「しいちゃん。漏れる」俺が懇願しても、しいちゃんはより一層、強い意志で首を横に振った。と、同時に、音が聞こえた。
 ゴトン。ゴトン。ゴトン。ゴトン。
 重い物が床に落とされているかのような音。
 しいちゃんの表情が変わった。
 その時の俺は、「しいちゃんはもしかしたら怖がっている?」と、考えた。
「しいちゃん。怖い奴、廊下にいんの?」
 年上のお姉さんが怖がるものだ。普通に考えたら、そういう結論に至る。
 しいちゃんはゆっくり首を縦に振った。その間にも、音は大きくなっていく。音量が増しているのは、ボリュームを捻っているのとは違い、その音が、この部屋に近づいてきているということを意味する。
 よく見ると、しいちゃんは手をドアノブにかけ、力を入れているように見えた。外から開けられないようにしているのだ。音からして人間の足音ではない。相当ヤバい奴が廊下にいるんだと思ったら、尿意も少し止んだ。
 ゴンッ。と。
 硬い何かがドアに激突した音がした。
 驚いて一歩下がったが、そこでしいちゃんが、必死にドアノブを抑えているのを見て、「今開けられそうになってるんだ。開けられたらまずい」と考え、俺もドアノブを抑えることにした。この時、初めてしいちゃんに触ったと思う。しいちゃんの手はとても冷たく、硬かった。だがそんなことに何か想いを寄せる暇もなく、強く揺さぶられるドアノブを、全力で押さえ込んだ。十数秒の間に、全力を使いたはしてしまったが、しかし外からドアノブを捻る力もなくなっていた。収まった。安心してへたり込みそうになったところで。
「はいれた」
 と、誰かがいった。一緒の部屋で寝ているクラスメートの誰かの声だ。びっくりして振り返るが、何もいない。
 だが。
「見た」
「お前見た」
「私を見た」
「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「見た」「ユルサナイ」
 最後の一言だけ、誰の声でもなかった。
 ドアが解放され、俺は何か強い力によって外に放り出された。そしてそのまま何かに引き摺られる。俺は引き摺られる衝撃と痛みに耐えながら、何もできないでただ目をつぶっていた。
 はっ。
 と、まるで授業中にぼーっとしていて、それを先生に指摘されはっとするかのように。気づいて、起き上がる。俺は薄暗い空の下、正確に言えば、神社の境内のど真ん中で寝転がっていた。
「なんやここは……」と、まるで修学旅行先の人間の方言が移ってしまいそうになったけれど、なんとか気を確かにして周りを見る。
 境内の出口、鳥居の外に、しいちゃんが立っていた。こちらにおいでおいでしている。人差し指を口の前に立てていないしいちゃんは珍しいので、これからはおいでちゃんにするかと考えながら、しいちゃんの元へ向かった。
 するとしいちゃんは俺の手を掴んで、スタスタと歩く。すごくリアルな生きている人みたいに見えるけれど、掴まれている手には冷たさと硬さを感じていた。それが少し悲しくて、俺はしいちゃんの手を強く握り返した。その時、チラとしいちゃんはこちらを見たけれど、すぐに前を向いた。
 俺が寝転んでいた神社は泊まっているホテルの裏にあったので、ホテルまではすぐだった。しいちゃんと一緒にホテルに入り、寝泊まりしている部屋までたどり着いた。
 しいちゃんはそこで、『しぃー』をした。そしてその指を口になぞった。俺の口に。すると不思議なことに、口が開かなくなった。さっきのジェスチャーは口にチャックをしろというやつに似ているが、全くその通りだ。まるでチャックされたかのように口が開かない。「え? なにこれ?」と、思いながらしいちゃんを見ると、ずっと人差し指を口の前に立てていた。
 そしてしいちゃんは俺をドアまで誘導する。「まだ口開けないんですけど?」と、思いながらドアを開けると、そこには異様な光景が広がっていた。皆、座ってはいるが、布団の中で起き上がっていた。そして黙って前を向いている。
 俺がドアを閉めた時、皆がこちらをバッと向いた。一部屋八人の部屋で、俺が抜けて七人。七人が全員、座った状態で起き上がって、こちらを見ている。俺は怖くなって部屋を出ようとしたが、ドアはドアノブが固くて出られないし、しいちゃんはそばにいなかった。一緒に部屋に入ってきてないのだ。それにさっきの怪奇現象はまだ続いているのか。もうさきほどの空の明るさだと四時から五時あたりだと思うのだが。普通明るい時間になったら怪奇現象は収まるだろ……。
「帰ってきた」「どこに逃げてた?」「口を開け」「ユルサナイ」「臭い」「私の行けない場所に逃げてた?」「臭い」「ユルサナイ」「口を開け」
 何度も何度も、「口を開け」と凄むクラスメート(仮)。これが幽霊に取り憑かれてるということか?
「口を開け」「はいる」「口を開け」「はいれない」「何故口開かない?」「はいれない」
「さっきしいちゃんに口を開けられないようにされてたな……こういうことか」と、思った俺は次になにをするべきか考えた。
「時間が来る」「時間が来る」「時間が来る」「時間が来る」「時間が来る」「時間が来る」「時間が来る」
 七人が口を揃えて機械的にそう言った後、まるで何事もなかったように眠りについた。布団に入って眠った。
 それでも俺の口が開けることはなかったが、多分このまま寝ればいい。そう直感していた。
 そして俺は恐る恐る布団に入って、目をつぶった。
 驚くほどぐっすり眠れたのは、多分しいちゃんのおかげだ。と、いうのは勝手な想像なのだが。

003

 話は一度ここで終わりだ。しいちゃんとの出会い、二年近くの別れ、そして再会。
 再会してから、僕としいちゃんの日常は再開する。
 とはいっても、相変わらずしいちゃんは、なにも喋らないのだが。
 俺はそんなしいちゃんが好きだったりもする。
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