夢知

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12月17日1時の400文字

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1200円。
会費に足りるか、いや…


同窓会に来ていた。
会場まで40分、会は90分。再合流は現実的じゃない。
お店には、皆今ついたところだ。
15年ぶりなのに殆ど全員が集まっている。
しかし義務感の空気も何人かから感じられる。
これが最後の会かもしれない。

空気を壊さぬよう当時出来なかった気を遣い、クラスを纏めていたあの人に誠意を伝え、この場を後に。
懐かしい顔が並ぶ、もっとここに居たかった。

さらに一人が退場を申し出た。
彼はM、当時は少し仲が良かった人。
私について来るようだ。

幹事は外国籍の方だ。
どんな人か覚えてないけど、最後の時ぐらい協力して別れたかった、申し訳ない。


2人で帰り道。私は急いでいた。
久々の地元は、どの家も同じに見える。
ふと、進んでいる道が街灯もあるのにどんどん闇が濃くなっている。

この道は駄目だ。
絶対こっちだとMを元来た道に引っ張った。

遠回りだ、でも。
明るい道へ、今は出来る。




そこで目が覚めた。
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