小さな狼

KS

文字の大きさ
3 / 50
出会い

3

しおりを挟む
入学式

地元から離れたせいか知ってる人が一人もいない

『まぁ当たり前か…』

自分はどのクラスなのかって見に行くまでに周りからの視線が痛かった

見られてるなぁ………

痛いぐらいの視線を受けつつ、下駄箱に靴を入れて自分のクラスに向かった

惜しくも夕凪君とは別クラスになってしまったが、家が隣同士だし関係ない

周りから注目されながら後ろから呼ばれた

夕凪君だった

『龍妃さ~ん』

『わ~~~~下の名前で呼ばないで~』

龍の妃と書いて『りゅうび』と読むんだけど、もっと女の子らしい名前をつけて欲しかったと今でも悔やんでいる

まぁつけてもらった物は仕方ないので今まで生きてきたけど、いざ呼ばれると恥ずかしい

口を抑えられモゴモゴしている夕凪君を解放する

『く、苦しいですよ~』

『ゴメンゴメン、あんまりここで名前で呼んで欲しく無かったから…』

『そうだったんですか、ごめんなさい』

ぺこりとお辞儀して謝る夕凪君を見て逆に申し訳ない気持ちになる

『い、良いんだよ、気にしないで。クラス別だったね』

話題を変えようと思いも話かける

『そうですね、寂しいです』

『でも家真横だしね、朝とか一緒に行けば大丈夫じゃないかなって………』

自分で言って顔が熱くなり下を向く

覗き込むように夕凪君が見てきた

『大丈夫ですか?顔赤いですよ?』

『だだだ大丈夫!問題ないよ!』

慌てて顔をあげて笑う

自分でも思う、夕凪君に惚れている

『じゃあまた後で』

夕凪君がニコっと笑いクラスに入っていった

私も自分のクラスに入り黒板に書かれている席に座った

はぁ…

朝からため息しか出ない

外を見ながら色んな事を考える

『友達…出来るかな………』

はぁ…っと本日何度目かのため息ついて頬杖をついた





 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。

甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。 平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは── 学園一の美少女・黒瀬葵。 なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。 冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。 最初はただの勘違いだったはずの関係。 けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。 ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、 焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

『出来損ない』と言われた私は姉や両親から見下されますが、あやかしに求婚されました

宵原リク
恋愛
カクヨムでも読めます。 完結まで毎日投稿します!20時50分更新 ーーーーーー 椿は、八代家で生まれた。八代家は、代々あやかしを従えるで有名な一族だった。 その一族の次女として生まれた椿は、あやかしをうまく従えることができなかった。 私の才能の無さに、両親や家族からは『出来損ない』と言われてしまう始末。 ある日、八代家は有名な家柄が招待されている舞踏会に誘われた。 それに椿も同行したが、両親からきつく「目立つな」と言いつけられた。 椿は目立たないように、会場の端の椅子にポツリと座り込んでいると辺りが騒然としていた。 そこには、あやかしがいた。しかも、かなり強力なあやかしが。 それを見て、みんな動きが止まっていた。そのあやかしは、あたりをキョロキョロと見ながら私の方に近づいてきて…… 「私、政宗と申します」と私の前で一礼をしながら名を名乗ったのだった。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...