小さな狼

KS

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姉妹

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気付いたら時間が立つのは早い
もぉ夕凪君が帰ってくる時間になっていた

『いけない、早く帰らないと…』

『そっか、なら行こっか』

『ゴメンね、ゆっくり出来なくて…』

『良いよ良いよ、また来ようね』

『うん、また来たい』

『会計済ましてくるから、先車乗ってて』

『ん、わかった』

言われた通り車に乗り込み、夕凪君にメールした

いま姉さんと一緒にカフェに行ってたからちょっと遅くなります。

ご飯買って帰るね?


…ヨシッ、送信!
これでオッケー、晩御飯何にしようかなぁ…
まだ決めてない自分がいます

『お待たせ~、スーパーで良いの?』

『うん、ありがとね。あとごちそう
さま』

『良いよ良いよ、こんど龍妃のご飯食べさせてね』

『ん…美味しいの作るね』

『よろしくね』

笑った顔にドキッとしてしまう自分、実の姉なのに…
姉さんの人懐こい性格が羨ましい…

『龍妃』

『な、なに?』

いきなり呼ばれてビックリした
なんだろ、何も悪いことしてないぞ?

『もっと素直になりな?じゃないと私みたいになっちゃうぞ。彼氏にもっと甘えなきゃ、女の子なんだからさ』

サングラス越しでもわかる優しい目、さすが姉…
すごい的確なアドバイスだ…
そっか…
もっと夕凪君に甘えれば良いのか

『着いたよ、またね龍妃』

『あ、ありがと。またね』

笑顔で手を振り去って行く
やっぱり、姉妹っていいなぁ
姉さんがいてくれて良かった
ありがと、龍華姉…

『っと、買い物しなくちゃ。何しよっか…あっ!』

鞄の中からエコバッグを出そうとしたら見事に家に忘れてしまった
はぁと溜め息を着くと後ろから服を引っ張られた
反射的に振り向くとエコバッグ肩に掛けた小さい男の子
私の天使が立っていた

『夕凪君!どぉしたの?』

『バック忘れてたから届けようと思って、はいこれ』

『ありがと…』

周りの目など気にせず私は夕凪君に抱き着いた

『ど、どぉしたんですか…?』

慌てた様子の夕凪君も可愛い…

『何でもないよぉ、甘えたいだけ…』

『…なら、家に帰ってからいっぱい甘えて下さい』

初めて夕凪君に頭を撫でられた
小さい手が大きく感じ、暖かく思えた

『早く晩御飯買いましょ?お腹すきました』

『そだね、何にしよっかぁ』

手を繋ぎながらあれこれカゴにいれ、今日あった事を話ながら家路についた
やっぱり…
夕凪君といる時間が1番好き

『夕凪君?』

『なんですか?』

『ヒロ君って呼んでいい?』

『えっ、あっ…はい、もちろんです』

『えへへ…ヒロ君…』

恥ずかしそうに俯いてるヒロ君を見ながら、絶対離さないと決意を決めた私だった

 
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