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公暁の十三人
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西暦1219年1月27日、第三代鎌倉殿源実朝が鶴岡八幡宮で無事右大臣拝賀の儀式を終えた後、実朝の計画どおり、本院(後鳥羽院)の皇子頼仁親王が実朝の後継者として鎌倉にやって来た。
頼仁親王の生母は、実朝の御台所倫子(ともこ)の姉にあたる。実朝の兄頼家の一人娘で、実朝の姪に当たる竹姫は倫子の猶子となっていた。頼仁親王と竹姫は年も近い。
かくして、実朝夫婦の双方の甥姪同士を娶せ、実朝は頼仁親王に鎌倉殿の座を譲って大御所となり、頼仁親王と竹姫の系統が鎌倉将軍家となり、皇室、源氏、北条の血が繋げられていくこととなった。
それから、5年後の西暦1224年。病の床についていた実朝の母方の叔父執権北条義時のもとに、大御所実朝とその家族らが見舞いに来ていた。
「しっけんのじーじ!」
元気のよい幼子らがわらわらと義時のもとに集まって来た。
「おお!これは、若宮様に姫君様!よく来てくださいましたな!」
義時は、目を細めて幼子らを歓迎した。
長らく子のいなかった実朝夫婦であったが、実朝が大御所となってから、立て続けに3人の姫君が産まれ、頼仁親王と竹姫との間には二人の若宮が産まれた。
将軍家の血統は頼仁親王と竹姫の系統に受け継がれることが決まっていたとはいえ、実朝夫婦の間に男子が産まれていたなら、後継者問題で何らかのひと悶着があったかもしれない。
だが、実朝夫婦の間に産まれたのがすべて姫君だったこともあってか、そういった問題は起きずにすんだ。
逆に、実朝夫婦の間に産まれた姫の誰かを、頼仁親王と竹姫との間に産まれた若宮に嫁がせる路線も、今後検討されるかもしれない。
「若宮様や姫君様の成長したお姿を拝見することも、もはやできぬのでしょうなあ」
「何を弱気なことを!叔父御らしくもない!」
寂しそうにつぶやく義時に実朝は喝を入れるように励ました。
「調べたところ、鶴岡八幡宮別当の公暁殿にいろいろと気がかりな動きがあるようです」
義時の背を支えて起こす手伝いをしていた実朝に義時は言った。
「公暁が?まさか、親王様に対して謀反でも企んでいるとでもいうのか?」
「いえ、そういった類のものではないのですが。大御所様には、詳細については正確なことが分かってからお知らせした方がよいでしょうな」
驚いて思わず大きな声を出した実朝に対し、義時は困ったような笑みを浮かべた。
その年の秋の始め、実朝の治世に功を尽くした義時は、穏やかに逝った。
義時の死後、泰時の引き続きの調査により、驚愕すべき公暁の動きが明らかになった。
一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、十一、十二、十三。
大御所実朝の前には、実朝の甥の公暁と十三人の男の童たちがいた。
十三人の男の子たちは、上がり眉に上がり目、小さな口元をへの字型にした、皆揃って気が強そうで元気いっぱいで、源氏の血と実朝の兄頼家の血を強くひいているのが誰から見ても明らかであった。
彼らはみな、僧籍に入っている公暁の隠し子であった。しかも、十三人とも腹違いの子であった。
母方の実家がそれなりに名のある貴族ないし武家の出であればすぐに足がついたであろうが、男の子たちの母親は皆市井の出の女性たちであったため、北条氏による正確な調査結果が得られるまでに時間がかかってしまった。そのあたりのことも、公暁は計算済みだったのか、額に青筋を浮かべた大御所実朝の前で公暁はどこ吹く風といった顔をしていた。
「仏に仕えるべき立場にありながら!そなたは一体何をしておるのだ!」
「私はただ、源氏の男子の血を残し、父祖へ最高の孝養をつくしたかっただけです」
あくびれもせず公暁は答える。
公暁の父頼家と北条氏とのかつての確執から、仏の道に入ることを余儀なくされた公暁の生い立ちを考えれば、寂しさから、僧としての戒めを破って女人とわりない仲となったとしても仕方がないところはあるかもしれないし、父頼家と自分の血を残したいという思いも分からぬでもない。
だが、限度というものがある。
一番年上らしき男の子の年齢からしても、公暁が父親になったのは、まだ園城寺にいた少年の頃であったことが分かる。
公暁の十三人の男子たち。現時点で分かっているだけでこれである。十三人全員母親が違うということは、公暁が情けを交わした女性は、最低でも十三人はいるということだ。実際にはそれ以上であろう。隠し子の方もまだまだ出てくるだろう。
大量の源氏の血筋を残そうという公暁の野望が明らかになったわけだが。まさか、亡き義時も、隠し子が多くいたというだけで、謀反を起こしたとして公暁を処断するわけにもいかなかったのだ。
正室一筋で潔癖な実朝とは異なり、父頼朝は、隠れてこそこそと浮気を繰り返しては、母政子をしょっちゅう怒らせていた。正室のいなかった実朝の兄頼家もまた、恋多き男だった。
「我が祖父義朝公には、男子だけで九人。曾祖父為義公もまた、多くの女人との間に数多の子がいたそうな。血は争えぬものよな」
皮肉気に言う実朝に対し、公暁は開き直ったように答えた。
「女好きは源氏のお家芸ですから」
(私はお前たちとは断じて違う!一緒にしてくれるな!)
そう思いながら、実朝は、頭を抱えた。
これだけ事実が明るみに出ては、公暁の鶴岡八幡宮別当の職は解かざるを得ない。
しかも、公暁は子どもらの将来について何にも考えていなかった。新しく源氏の分家を創設することを許すか、しかるべき公家や武家に養子に出すか、その割り振りを考えなければならない。
実朝は、甥の尻拭いをさせられることになった。
それから、さらに十数年後。公暁は、またもや実朝を激怒させる大事件を起こした。
大御所実朝と大御台所倫子との間に産まれた一の姫は、四代目鎌倉殿を継いだ頼仁親王とその御息所竹姫との間に産まれ、五代目鎌倉殿となることが決まっている一の若宮に嫁ぐ路線となっていたのだが。
一の姫は、「自分には思う殿方がいる。その方の妻になることができないのならば、由比ガ浜に身を沈めて命を絶つ」とまで言って、頑なに抵抗したのである。
一の若宮には実朝と倫子の二の姫が嫁ぐことにすんなり同意して縁組がすすんだため、政治的な問題は起きずに済んだのだが。
大御所実朝は、愛娘の行く末を思ってやきもきする日々が続いた。
深窓育ちの姫君に、男と知り合う機会などそれほどないはずなのであるが。可愛い娘に命を絶たれるくらいならば、望む相手のもとに嫁がせてやるほうがよい、そう思って実朝は、一の姫に相手の名前を聞き出そうとしたが、一の姫は頑として答えようとしなかった。
そして、ある時、一の姫は父親の前から姿を消して、ある男のもとに走ったのである。事実を知った実朝は、相手の男の屋敷に血相を変えて飛び込んで行った。
「こうなってしまったからには、認めるしかないのでは?義父上?」
「そなたに、義父(ちち)呼ばわりされる覚えはない!」
「何を言われる。私は、七つの時に叔父上の猶子となっておりますから、まぎれもなく、あなたは私の義父上ではありませんか」
あくびれずに答える公暁に対し、実朝のこめかみにまた一つ血管が浮き出ていた。
この時点で、還俗した公暁は、母方の曽祖父源為朝と父頼家の名を一字ずつとって、源為頼と名を改めていた。為頼はすでに四十路にさしかかろうとしていたが、正妻を迎えないまま、さらに多くの女人との間に子を増やし続けていた。
一の姫と為頼はいとこ同士とはいえ、節操なしの男に、はいそうですかと言って、純情でうら若き深窓育ちの愛娘をやることを許せる父親がどこにいるだろうか。
「絶対に許さんぞ、公暁!」
「大御所様、どうか、落ち着いてください!」
「止めるな!泰時!娘の仇はかく討つぞ!」
その後、紆余曲折を経て、執権北条泰時と鎌倉殿頼仁親王の仲裁により、実朝の一の姫は無事好きな男の妻となることができたそうな。
それから800年後、人の身分に差がない自由平等で平和な時代となった。一億を超える日の本の民は皆、公暁こと源為頼のDNAを受け継ぎ、彼の血筋はすみずみにまでいきわたることとなったそうな。
頼仁親王の生母は、実朝の御台所倫子(ともこ)の姉にあたる。実朝の兄頼家の一人娘で、実朝の姪に当たる竹姫は倫子の猶子となっていた。頼仁親王と竹姫は年も近い。
かくして、実朝夫婦の双方の甥姪同士を娶せ、実朝は頼仁親王に鎌倉殿の座を譲って大御所となり、頼仁親王と竹姫の系統が鎌倉将軍家となり、皇室、源氏、北条の血が繋げられていくこととなった。
それから、5年後の西暦1224年。病の床についていた実朝の母方の叔父執権北条義時のもとに、大御所実朝とその家族らが見舞いに来ていた。
「しっけんのじーじ!」
元気のよい幼子らがわらわらと義時のもとに集まって来た。
「おお!これは、若宮様に姫君様!よく来てくださいましたな!」
義時は、目を細めて幼子らを歓迎した。
長らく子のいなかった実朝夫婦であったが、実朝が大御所となってから、立て続けに3人の姫君が産まれ、頼仁親王と竹姫との間には二人の若宮が産まれた。
将軍家の血統は頼仁親王と竹姫の系統に受け継がれることが決まっていたとはいえ、実朝夫婦の間に男子が産まれていたなら、後継者問題で何らかのひと悶着があったかもしれない。
だが、実朝夫婦の間に産まれたのがすべて姫君だったこともあってか、そういった問題は起きずにすんだ。
逆に、実朝夫婦の間に産まれた姫の誰かを、頼仁親王と竹姫との間に産まれた若宮に嫁がせる路線も、今後検討されるかもしれない。
「若宮様や姫君様の成長したお姿を拝見することも、もはやできぬのでしょうなあ」
「何を弱気なことを!叔父御らしくもない!」
寂しそうにつぶやく義時に実朝は喝を入れるように励ました。
「調べたところ、鶴岡八幡宮別当の公暁殿にいろいろと気がかりな動きがあるようです」
義時の背を支えて起こす手伝いをしていた実朝に義時は言った。
「公暁が?まさか、親王様に対して謀反でも企んでいるとでもいうのか?」
「いえ、そういった類のものではないのですが。大御所様には、詳細については正確なことが分かってからお知らせした方がよいでしょうな」
驚いて思わず大きな声を出した実朝に対し、義時は困ったような笑みを浮かべた。
その年の秋の始め、実朝の治世に功を尽くした義時は、穏やかに逝った。
義時の死後、泰時の引き続きの調査により、驚愕すべき公暁の動きが明らかになった。
一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、十一、十二、十三。
大御所実朝の前には、実朝の甥の公暁と十三人の男の童たちがいた。
十三人の男の子たちは、上がり眉に上がり目、小さな口元をへの字型にした、皆揃って気が強そうで元気いっぱいで、源氏の血と実朝の兄頼家の血を強くひいているのが誰から見ても明らかであった。
彼らはみな、僧籍に入っている公暁の隠し子であった。しかも、十三人とも腹違いの子であった。
母方の実家がそれなりに名のある貴族ないし武家の出であればすぐに足がついたであろうが、男の子たちの母親は皆市井の出の女性たちであったため、北条氏による正確な調査結果が得られるまでに時間がかかってしまった。そのあたりのことも、公暁は計算済みだったのか、額に青筋を浮かべた大御所実朝の前で公暁はどこ吹く風といった顔をしていた。
「仏に仕えるべき立場にありながら!そなたは一体何をしておるのだ!」
「私はただ、源氏の男子の血を残し、父祖へ最高の孝養をつくしたかっただけです」
あくびれもせず公暁は答える。
公暁の父頼家と北条氏とのかつての確執から、仏の道に入ることを余儀なくされた公暁の生い立ちを考えれば、寂しさから、僧としての戒めを破って女人とわりない仲となったとしても仕方がないところはあるかもしれないし、父頼家と自分の血を残したいという思いも分からぬでもない。
だが、限度というものがある。
一番年上らしき男の子の年齢からしても、公暁が父親になったのは、まだ園城寺にいた少年の頃であったことが分かる。
公暁の十三人の男子たち。現時点で分かっているだけでこれである。十三人全員母親が違うということは、公暁が情けを交わした女性は、最低でも十三人はいるということだ。実際にはそれ以上であろう。隠し子の方もまだまだ出てくるだろう。
大量の源氏の血筋を残そうという公暁の野望が明らかになったわけだが。まさか、亡き義時も、隠し子が多くいたというだけで、謀反を起こしたとして公暁を処断するわけにもいかなかったのだ。
正室一筋で潔癖な実朝とは異なり、父頼朝は、隠れてこそこそと浮気を繰り返しては、母政子をしょっちゅう怒らせていた。正室のいなかった実朝の兄頼家もまた、恋多き男だった。
「我が祖父義朝公には、男子だけで九人。曾祖父為義公もまた、多くの女人との間に数多の子がいたそうな。血は争えぬものよな」
皮肉気に言う実朝に対し、公暁は開き直ったように答えた。
「女好きは源氏のお家芸ですから」
(私はお前たちとは断じて違う!一緒にしてくれるな!)
そう思いながら、実朝は、頭を抱えた。
これだけ事実が明るみに出ては、公暁の鶴岡八幡宮別当の職は解かざるを得ない。
しかも、公暁は子どもらの将来について何にも考えていなかった。新しく源氏の分家を創設することを許すか、しかるべき公家や武家に養子に出すか、その割り振りを考えなければならない。
実朝は、甥の尻拭いをさせられることになった。
それから、さらに十数年後。公暁は、またもや実朝を激怒させる大事件を起こした。
大御所実朝と大御台所倫子との間に産まれた一の姫は、四代目鎌倉殿を継いだ頼仁親王とその御息所竹姫との間に産まれ、五代目鎌倉殿となることが決まっている一の若宮に嫁ぐ路線となっていたのだが。
一の姫は、「自分には思う殿方がいる。その方の妻になることができないのならば、由比ガ浜に身を沈めて命を絶つ」とまで言って、頑なに抵抗したのである。
一の若宮には実朝と倫子の二の姫が嫁ぐことにすんなり同意して縁組がすすんだため、政治的な問題は起きずに済んだのだが。
大御所実朝は、愛娘の行く末を思ってやきもきする日々が続いた。
深窓育ちの姫君に、男と知り合う機会などそれほどないはずなのであるが。可愛い娘に命を絶たれるくらいならば、望む相手のもとに嫁がせてやるほうがよい、そう思って実朝は、一の姫に相手の名前を聞き出そうとしたが、一の姫は頑として答えようとしなかった。
そして、ある時、一の姫は父親の前から姿を消して、ある男のもとに走ったのである。事実を知った実朝は、相手の男の屋敷に血相を変えて飛び込んで行った。
「こうなってしまったからには、認めるしかないのでは?義父上?」
「そなたに、義父(ちち)呼ばわりされる覚えはない!」
「何を言われる。私は、七つの時に叔父上の猶子となっておりますから、まぎれもなく、あなたは私の義父上ではありませんか」
あくびれずに答える公暁に対し、実朝のこめかみにまた一つ血管が浮き出ていた。
この時点で、還俗した公暁は、母方の曽祖父源為朝と父頼家の名を一字ずつとって、源為頼と名を改めていた。為頼はすでに四十路にさしかかろうとしていたが、正妻を迎えないまま、さらに多くの女人との間に子を増やし続けていた。
一の姫と為頼はいとこ同士とはいえ、節操なしの男に、はいそうですかと言って、純情でうら若き深窓育ちの愛娘をやることを許せる父親がどこにいるだろうか。
「絶対に許さんぞ、公暁!」
「大御所様、どうか、落ち着いてください!」
「止めるな!泰時!娘の仇はかく討つぞ!」
その後、紆余曲折を経て、執権北条泰時と鎌倉殿頼仁親王の仲裁により、実朝の一の姫は無事好きな男の妻となることができたそうな。
それから800年後、人の身分に差がない自由平等で平和な時代となった。一億を超える日の本の民は皆、公暁こと源為頼のDNAを受け継ぎ、彼の血筋はすみずみにまでいきわたることとなったそうな。
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