帝国に奪われた聖女様は帝国の皇太子に溺愛されてます

ラーサル帝国へ

皇宮1日目の夕方

「え？半年後に皇宮宴会があるの？」
「はい。そうです。」
「あの、皇宮宴会とは？」
「あ、皇宮宴会とは皇族のみの特別な宴会であり、本来皇太子や親王、皇女の婚約者が決まってない場合は参加できませんがエルサ様は既に婚約者になられているので皇宮宴会に参加します。」
「そうなのね。」
「はい。皇宮宴会に参加するのは陛下と皇后、皇太子殿下、エルサ様、ルーク殿下、ルナ殿下、ルル殿下、カイト殿下です。」
「わかったわ。」
「そういえば、ルーク殿下には婚約者がいると。」
「はい。いらっしゃいますが、皇宮宴会は12歳以上でないとむりなのです。」
「そうなのね。」
「ルーク殿下の婚約者12歳以外なので参加しません。」
「あれ？自分の子供たちの婚約者も陛下と皇后は？」
「知りませんね。名前だけを知っているのみであり皇宮宴会に参加しない限り、容姿は絵師に描かせば分かるのですが実際に参加したことはないので、どれぐらいいい令嬢なのか知らないそうです。」
「え！そうだったの。」
「はい。それから、皇宮宴会はたまに他国から外交官も参加することがあるのです。」
「まぁ、それは緊張するわ。」
「皇宮宴会は半年後に開かれます。皇宮宴会は、年に2回しかないのです。」
「そうなの！？」
「はい、しかも誰もその中身は皇族以外しらないのです。」
「……そうなのね。」
「そのため、まぁいろいろな噂があるのですが、まぁよくあることですよ。」
「あー。」
なんとなく、そこら辺は感じていた。
「それで、エルサ様には明日からラーサル帝国の作法を習うことになります。」
「わかりました。」
「それから、エルサ様は今夜陛下からお食事に誘われておりますのでぜひ参加を。」
「ええ。わかったわ！」
「では、ドレスはどうなさいます？」
「そうね。動きやすいドレスがいいわ。」
「そうですね。では、こちらは？」
「いいわね！」
「ふふっ。」