帝国に奪われた聖女様は帝国の皇太子に溺愛されてます

ラーサル帝国

皇宮にて(閑話)

　私とアレクは皇宮にかえりました。
「ふぅ。とにかく国内の貴族がいなくてよかった。」
「どうしてですか？」
「ああ。めんどくさい。」
「そんなこというアレク珍しいですね。」
「そうか？」
「はい！だって、いつも`優しく´接してましたけど？」
　んなわけあるか。俺に婚約者がいるにも関わらず俺に私の娘は賢いですよ……とかいうやつだぞ？
　ふんつ。
この国は側室制度がないからよかったが。
「はぁ。エルは本当に天然だな？」
「え？」
　そう、エルはほんっとうに天然で悪い男たちに狙われそうだ。
「いや、なんでもない。」
「？そうですか！では、私いまから予習しますね！」
「あ、俺もする！」
「殿下ー！エルサ様！夕食ですよー！！」
　しばらくすると、宦官の声がきこえた。
「あっ！ほんとだわ！」
「忘れてた……。」
「ふふっ。はーい！いまいくわ！！」
「では、殿下いましょ！」
「ああ！」