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第23話
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森の中心部に来て3日、これまで出会ったのはBランク魔物が5匹、Aランク魔物が1匹、そのAランク魔物から緋色魔石を取ることができた。
そして4日目、このペースだとこの期間中に夜色魔石と空色魔石を入手するのは難しそうだな。
そう思っていると開けた場所に出た。
なんでここだけ木が1本も…いや、開けた場所の真ん中に大きな木が1本だけある。
なんだろうこの木、すごく神聖そうだけど…。
「あら、こんな場所に人間が来るなんて珍しいわね」
「え!?誰!?」
「あら?あなた私の声が聞こえるの?」
「え、うん、聞こえるよ?」
すると目の前に光の粒が集まっていく。
それはだんだんと人間のような形をしていった。
なんだか従魔たちの進化過程みたいだな。
そこから現れたのは僕よりも小さい女の子だった。
「えっと、君は?」
「私はドリヤード、この森の守護者よ」
「え!?」
ドリヤード!?まさか会えるとは思わなかった。
「人間が来るだけでも珍しいのに、その人間が私の声を聞けるなんて、あなた名前は?」
「アレンだよ」
「アレンね、アレンはどうしてこの森に?」
「えっと、夜色魔石と緋色魔石と空色魔石とを探しに来たんだ」
「へー、あなたAランク魔物を倒せるくらい強いのね」
「えっと、僕だけじゃなくてみんなの力を合わせて
、だけどね」
「あぁ、そこにいる子たち?」
『ルナです』『ピノだよー!』『クロだ』『レオと申します』『リル!』
「ふふっ、みなさん幸せそうです、いい主人に巡り会えたようでよかったです」
なんだか僕が褒められてるみたいで嬉しい。
「君に名前は無いの?」
「名前があるのは従魔と世界に存在を認められている聖獣様か神獣様くらいです、私に名はありません」
「そうなんだ、じゃあドリヤードさんだね」
「えぇ、アレンはまだこの森にいるのですか?」
「うん、まだ夜色魔石と空色魔石が見つからなくて」
「そうですか…良ければお手伝いしましょうか?」
「え?いいんですか?」
「えぇ、いいですよ、あなた以外に私の声が聞こえる人間には出会ったことがありませんし、あの…その…」
「ん?どうしたの?」
「その…と、友達に、なってほしいな、と…」
「友達?うん!いいよ!僕たちこれから友達だね!」
「ほ、本当ですか!?はい!私たち友達です!」
僕はドリヤードと友達になった!
「では友達の証として私の加護を授けましょう」
「加護?」
「えぇ、加護とはある程度の力を持った魔物や魔獣、 私の場合は精霊ですね、がたった1人だけに授けることの出来る力のことです」
「え!?そんな重要なもの、僕でいいの?」
「えぇ、いいんです、こちらへ来てください」
そう言われ僕はドリヤードに近づく。
ドリヤードが僕の額に手を当てる、するとなにか暖かなものが流れ込んできた。
「これで私の加護を与えることが出来ました。私の加護には全能力向上の力があるので存分に使ってあげてください」
「全能力向上!すごいですね!」
「ふふっ、では時間も限られていますし、夜色魔石と空色魔石を探しに行きましょうか」
「はい、よろしくお願いします」
こうしてドリヤードさんと共に夜色魔石と空色魔石の探索が始まった。
そして4日目、このペースだとこの期間中に夜色魔石と空色魔石を入手するのは難しそうだな。
そう思っていると開けた場所に出た。
なんでここだけ木が1本も…いや、開けた場所の真ん中に大きな木が1本だけある。
なんだろうこの木、すごく神聖そうだけど…。
「あら、こんな場所に人間が来るなんて珍しいわね」
「え!?誰!?」
「あら?あなた私の声が聞こえるの?」
「え、うん、聞こえるよ?」
すると目の前に光の粒が集まっていく。
それはだんだんと人間のような形をしていった。
なんだか従魔たちの進化過程みたいだな。
そこから現れたのは僕よりも小さい女の子だった。
「えっと、君は?」
「私はドリヤード、この森の守護者よ」
「え!?」
ドリヤード!?まさか会えるとは思わなかった。
「人間が来るだけでも珍しいのに、その人間が私の声を聞けるなんて、あなた名前は?」
「アレンだよ」
「アレンね、アレンはどうしてこの森に?」
「えっと、夜色魔石と緋色魔石と空色魔石とを探しに来たんだ」
「へー、あなたAランク魔物を倒せるくらい強いのね」
「えっと、僕だけじゃなくてみんなの力を合わせて
、だけどね」
「あぁ、そこにいる子たち?」
『ルナです』『ピノだよー!』『クロだ』『レオと申します』『リル!』
「ふふっ、みなさん幸せそうです、いい主人に巡り会えたようでよかったです」
なんだか僕が褒められてるみたいで嬉しい。
「君に名前は無いの?」
「名前があるのは従魔と世界に存在を認められている聖獣様か神獣様くらいです、私に名はありません」
「そうなんだ、じゃあドリヤードさんだね」
「えぇ、アレンはまだこの森にいるのですか?」
「うん、まだ夜色魔石と空色魔石が見つからなくて」
「そうですか…良ければお手伝いしましょうか?」
「え?いいんですか?」
「えぇ、いいですよ、あなた以外に私の声が聞こえる人間には出会ったことがありませんし、あの…その…」
「ん?どうしたの?」
「その…と、友達に、なってほしいな、と…」
「友達?うん!いいよ!僕たちこれから友達だね!」
「ほ、本当ですか!?はい!私たち友達です!」
僕はドリヤードと友達になった!
「では友達の証として私の加護を授けましょう」
「加護?」
「えぇ、加護とはある程度の力を持った魔物や魔獣、 私の場合は精霊ですね、がたった1人だけに授けることの出来る力のことです」
「え!?そんな重要なもの、僕でいいの?」
「えぇ、いいんです、こちらへ来てください」
そう言われ僕はドリヤードに近づく。
ドリヤードが僕の額に手を当てる、するとなにか暖かなものが流れ込んできた。
「これで私の加護を与えることが出来ました。私の加護には全能力向上の力があるので存分に使ってあげてください」
「全能力向上!すごいですね!」
「ふふっ、では時間も限られていますし、夜色魔石と空色魔石を探しに行きましょうか」
「はい、よろしくお願いします」
こうしてドリヤードさんと共に夜色魔石と空色魔石の探索が始まった。
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