弱小テイマー、真の職業を得る。~え?魔物って進化するんですか?~

Nowel

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第52話

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僕たちは邪神のことを警戒しながらギルドで依頼を受けていた。

あれからヨルムンドも他の国にも、特に大きな災害はなく、いつも通りの日常に戻った。

しかし、半年後。

「アインゼル王都近隣の森でスタンピードが頻発ですって」

「ここも安全じゃなくなるのかしら」

「早めに逃げないと!」

「逃げるってどこにだよ!街道に出たら魔物に襲われるんだぞ!」

「俺たちはこの王都から出られないのか…?」

ヨルムンド王都でもあったように、アインゼル王都近隣でスタンピードが頻発するようになった。

しかも、ヨルムンドのときとは違い、すでにAランク魔物やSランク魔物までが現れていた。

アインゼルにも1組だけSランク魔物を狩ることが出来るSランクパーティがいる。

しかし、1日に何匹ものSランク魔物を狩れる訳では無い。

この状況を見てアインゼル国王はすぐさま近隣の国のAランク以上のパーティを招集した。

そのパーティが来るまでは持ちこたえなければいけない。

「ルナ、クロ、ピノ、レオ、リル、僕はこの国を守りたい、だから力を貸してくれる?」

『もちろんです、主よ』『アレンに言われちゃぁ仕方ないな!』『ボク頑張るよ!』『微力ながらお貸しします』『血祭りだー!』

森から出てきた魔物を見て、他の人たちに任せられそうなら任せ、明らかに強そうな魔物が出てきたら僕たちが相手をした。

スタンピードは昼夜を問わずに続いた。

ルナとリルは戦闘をしながらも、周りで怪我をしている人がいたら回復や支援を優先するように伝えておいた。

4日間、ほとんど寝ずに戦い抜いたところで他の国からの応援が着いた。
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