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二年目!
最終回!?
しおりを挟むピンポーン!ピンポーン!
「はーい!」
インターホンの画面には白いスーツを着た男が立っていた。
「鈴木様のお宅で間違いないでしょうか?」
ん?セールスマン的な、あれか?
「そうですけど、セールスお断りなんで」
白いスーツを着た男は笑いながら
「見つけたぞ…死神憑き!」
玄関のドアをすり抜けて現れた男にビックリもしない。
「なぜ、驚かない?」
俺は鼻をほじりながら
「いや、喋る金魚以下だな。」
白いスーツを着た男の体が眩しく光り
天使の姿になった。
「お前は自然の摂理から外れた存在、死神の代わりにお前を始末する!」
俺は見えない力で庭まで吹き飛ばされた
「おいおい!いきなりなんだよ!」
騒ぎを聞きつけた面田が駆け付ける
「鈴木!どうした…!あ、ありゃなんだ!」
天使は微かに浮遊しながら顎に手を当てて
「私は天使チンエル!死神代行執行者だ!」
俺は軽々と立ち上がり
「チンエル?www面白い名前だな」
チンエルは腕を組みながら
「何が可笑しい?聖なる我が名を嘲笑うとは!」
そこへタイミングよく死神もやってきた
「何が起きてるんです?庭が滅茶苦茶…チンエル!?」
チンエルは死神に指を差し
「死神の代表である、あなたが人間一人に何を手こずってるんですか!クロウ様!」
死神は半笑いしながら
「いや~それについては私にも分からなくて」
俺は鼻から流れる血をティッシュで拭いて
「死神。俺が死ぬ予定って、今わかる?」
死神は懐からノートを取り出し、ザッと目を通す
「いや、無いですね。」
チンエルは左手に力を溜める
「まあいいでしょう。ここで始末してあげましょう。クロウ様が邪魔をしなければ今回の失態は目を瞑りましょう」
死神は笑いながら
「だから、天使は嫌い!」と言って手を叩いた
気付けば昔住んでいたマンションの近くにいた
「あ、あれ?チンエルは?」
死神は不機嫌そうな表情で
「面倒な天使に目を付けられましたねー」
俺はそれよりも気になることがあった
「お前、死神の代表?嘘だろ?」
死神は頬を掻きながら
「えぇ…代表っていっても偉くはないですけど」
路地裏を歩きながら通い慣れた駄菓子屋でアイスを買って今後のことを考えていた。
よく見かけるホームレスのお爺ちゃんにガ◯ガ◯君を渡し歩き出す
自然の摂理から外れた存在…
「なあ、自然の摂理から外れたら…何が起きるんだ?」
死神はアイスを頬張りながら
「死ななくていい人が死ぬっていうことが起こりますね。その現象は波紋の様に広がり多くの人が…」
俺は空を見上げ
「そっか…俺が死ねば、その現象は止まるんだな?」
死神は黙ったまま頷き
「えぇ…世界の歪みは元に戻ります」
俺は食べ終わったアイスの棒を虚しく眺め
「必ず終わりは来るか…」
死神はアイスを食べ終わり
「なぜ、こんなことになったんでしょ」
その時、空間が歪みチンエルが現れた
「逃がさんぞ。」
俺は覚悟を決めてチンエルの前に立ちはだかる
「もう悔いはない。この現象を止める為には俺が死ねばいいんだろ?」
チンエルは鈴木の覚悟を決めたのを感じ取ったのか頷いた
「よく、決心しましたね。一瞬で終わらせましょう」
死神は黙ったまま立ち尽くしていた
「いいのか?お前さんは?」
突然の言葉に目を見開く
杖をついた老人が死神に語り掛ける
「ずっと一緒にいたんだろ?」
死神は拳を握り頷く
「守りたいなら、立場なんて関係ないよ」
死神の頭の中には、くだらない思い出が頭の中を駆け巡る
「死神、メダカのエサやり頼んだ」
死神は涙を流しながら首を横に振る
「あなたが最後まで世話をしなさい!」
俺は笑いながら
「お前は俺の母ちゃんかよ」
さよならだ。楽しかったぜ…
死神は鎌を手に取りチンエルに向かって走り出す
「オォォォ!」
チンエルは槍で俺の胸を貫こうと……………
はい、ストッーープ!
こんな展開は望んでないので。
ハイ、ドォーン!
チンエルは強烈な雷に打たれ煙が立ち昇る
「?」
「?」
「?」
ホームレスらしき老人が俺の横に立ち杖をチンエルに向けていた。
「お主が死んでも何にもこの世界には影響はないわい」
煙が無くなると小さくなったチンエルがキーキーと飛びながら喚いていた。
「神様!何するんですか!!私の力を返して下さい!」
俺はガ◯ガ◯君を頬張る神様に驚き
「あ、あんた神様だったのかよ!」
神様は呆れた顔で
「あんたって…まあいいわい。」
チンエルはパタパタ飛び回りながら
「神様!この男は自然の摂理から外れた存在ですよ!ほっとけば大変なことに!」
神様はガ◯ガ◯君の棒を見て
「あ、当たった!」
チンエルは怒りながら
「神様!」
神様はチンエルをハエを払う様に
「も~うるさいの~。こんな男が自然の摂理から外れたところで、何も起きないって」
死神は鎌を構えたまま固まっていた
「あれ?クロウ君じゃないの!元気だった?」
神様は死神に近付き
「あれ?固まってる?おーい。」
死神は我に返り
「神様!なんでこんなところに!?」
神様は俺を指差して
「いや~ここにいれば、いつもガ◯ガ◯君をくれるからな~感謝しておるぞ」
チンエルは腕を組みながら
「神様がそう仰るならいいですけど力を返して下さいよ」
神様はうんざりしながら
「お主は、しばらくそのままでいなさい」
チンエルは泣きながら
「えー!」
神様は杖をチンエルに向け
「こいつが死んだら「死神と俺の日常」が終わっちゃうでしょー!読者の皆だって、楽しみにしてくれてんだから!」
そんなこんなで神様は座布団を召喚して天界へと帰っていった。
「なあ、まだ付いてきてる?」
「えぇ…まだ付いてきてます」
チンエルはパタパタ飛びながら
「なんで私がこんな目に…この死に損ない!バーカ!」
俺は石を拾ってチンエルに向かって投げる
「誰が死に損ないだ!」
喧嘩をしながら家に帰ると鬼の形相をした
面田が待っていた。
「おい、貴様ら。今日の飯はSPハバネロ鍋だ」
めでたし、めでたし…続く!!
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