赤いりんごは虫食いりんご 〜りんごが堕ちるのは木のすぐ下〜

くびのほきょう

文字の大きさ
38 / 42
15歳

38

しおりを挟む

シウコアトルはすうっとオリーブの方へと向かって飛んできて、目の前へ着地した。

空とも海とも思わせる鮮やかな青緑色の鱗、稲穂のような黄金の瞳、尻尾の先の突起はまるで剣の柄のよう。シウコアトルはその美しい体を渦巻き状に丸めとぐろを巻き、トントンと細かく尻尾を地面に打ち付けながら、金色の瞳を細めてオリーブを見てくる。

ラルフはオリーブが乗るマレンゴの前へと素早く移動し、シウコアトルからオリーブを守るように警戒体制を取った。

オリーブはシウコアトルの金色の瞳に惹きつけられる。不思議とシウコアトルからの敵意は感じない。

ーーー我をこの山へ留めた母娘の娘と、側だけはよく似ている……が、お前は本物だな。我に歌を聞かせ、何がしたい。ーーー

頭の中だけに響いてくる声に驚く。風のささやきのような不思議な声の主はシウコアトルに違いない。

「ただ歌を……」

たちまち、拡声の魔道具によってオリーブの声は周囲へ響き渡った。自分の声に驚いたオリーブは、慌ててマイクになっているイヤリングを外す。

「ただ歌を聞いて欲しいと思って歌ったら、”歌を聞いて”以外の命令を忘れてました……」

ーーーマーメイドが愚かなのは変わらずか。そんなだからマーメイドの国だけ根絶やしにされたのだ。ーーー

シウコアトルは命令に従いオリーブの歌を聞いてくれたが、それ以外の命令をしていなかったオリーブへと呆れて声をかけてくれたようだ。言葉の端々に毒はあるものの、やはり敵意は感じない。

聖獣と会話が出来るとは思ってもいなかった。
テイムすることなく対話で解決できるかもしれない。

それならばドミニクの力を借りたいところだが、まだ会議中かもしれないし、そもそも、通話の魔道具は王都とパレルモ領だと遠すぎて使えない。

オリーブはマレンゴから飛び降りてラルフの横へ立ち、シウコアトルと正面から向き合った。

小声でラルフへ「何て答えたらいいと思う?」と聞くと、「オリーブには何か聞こえているのか?」と言われてしまう。
シウコアトルの声はオリーブにしか聞こえていないのかもしれない。

……私1人でなんとかしないと……。

そんなオリーブの決意に気付いたのだろう。ラルフがそっとオリーブの手を取った。
オリーブはラルフの手を強く握り返す。

勇気が湧いてくる。

「私たち人間のせいで13年も番と離れ離れにしてしまい、申し訳ございませんでした。シウコアトル様へ償うには何をしたら良いですか?」

ーーー“私たち人間“とは笑わせる。こうして我と話をしている時点でお前は人とは言えぬ。しかもあの歌声、お前、マーメイドの長だろう。その顔、自覚してないのだな。あの母娘は我の声が聞こえていなかったが我を従えた。おかしいと思っていたが、長のテイムを奪っていた賊だったのだな。……その歌声に魅入られた者たちよって滅ぼされたと思っていたマーメイドが、このマーマンの国で生き延びていた。それでもなお、歌を聞いて欲しいからと歌うその頭の弱さ。マーメイドらしい。ーーー

シウコアトルはオリーブのことを“マーメイドの長“、マーメイドの国”だけ”根絶やしにされだと言い、そして、このガルブレイス王国を“マーマンの国“と言った。

人魚は聖獣で、マーメイドは女の人魚、マーマンは男の人魚。男女で呼び方が違うだけかと思ったが、シウコアトルの話だとマーメイドとマーマンで異なる生き物のように聞こえる。

我が国の貴族は、誰しも祖先を辿ると人魚の血が流れていると言われている。そのために、稀に歌姫の力を持つ女性が現れていた。
その人魚とはマーメイドなのか、マーマンなのか、いや、両方かもしれない……。

昨晩の話し合いで、ドミニクは王族のことを『周囲の人間よりも抜きん出て高い能力を持っているから王国を統べているだけ』『過ぎた力を持つ者は崇拝されるか迫害されるかの2択』と言っていた。

強力な歌姫のテイムが効かず、魔道具なしで他人を自分に依存させる魔法を使える、ガルブレイス王国の王族。彼らは“過ぎた力を崇拝された“マーマンの家系。
そして、歌うことで聖獣すらテイムすることができるオリーブや母は“過ぎた力を迫害された“マーメイドの家系。……なのだろう。

テイムの力を持って生まれた者を”歌姫”と呼ぶことから分かるが、歌ってテイムする力は女性にしか現れない。マーメイドのテイムは女系継承の力ということ。
女は嫁に行くことで家名が変わる。女系継承は外からは分かりづらく、マーメイドは隠れて生き延びていた。

母の祖母と、ジョナの祖母は姉妹で、ジョナとマールムは遠い親戚。それにも関わらず、ジョナとマールムにはシウコアトルの声が聞こえなかった……。
つまり、母がしているペンダントは直系にしか力が引き継がれないための魔道具なのだ。

高位貴族の家にはその家の直系血筋しか使えない魔道具があり、傍系に家独特の力が広がらないようにする役割も兼ねていると習った。直系にしか特殊能力を引き継がないようにする、そんな魔道具があってもおかしくない。

そうなると、傍系のジョナとマールムが強力なテイムを使えたことが不思議だが、それもペンダントの力だろうか……。

シウコアトルの言葉である程度予想できてしまったが、まだまだ不明なことは多い。詳しいことは母に聞いたらわかるだろう。

今は、己のルーツについて考えている場合ではない。

ーーーお前の言う通り、我には番がいる。我は稚児が欲しいと言ってるのに、番にはまだ早いと言われた。喧嘩をして我だけで巣を飛び出したところを、赤毛の女の下手な歌で従わされてしまったのだ。13年か……仕置きには妥当だろう。ーーー

シウコアトルは番の仲が良すぎて、番2柱が合体して1柱の双頭になったり、分離して2柱に戻ったりする特性がある。
火を吹いている2つ頭を持つ1柱のシウコアトルの姿を描いた絵画が、夫婦円満のお守りになることで有名な炎の聖獣。
そんなシウコアトルでも夫婦喧嘩することと、13年を喧嘩の償いに丁度良いと思う時間感覚に驚いてしまう。

13年が妥当と言ったシウコアトル。

「許してくださるのですか?」

オリーブは、もう怒っていないのかと尋ねてみた。

ーーー仰山火を吐いて鬱憤は晴らせた。我は寛大だからな。十で良い。ーーー

「とお?」

ーーー10曲で許してやる。ーーー


「10曲……歌えということですか?」

ーーーお前は本に愚かだな。他に何がある。先の歌ももう一度は聞きたいし、賑やかな歌、暗い歌、流行りの歌、先と違う趣の歌も沢山聞きたいと、我はそう言っている。ーーー

『十』だけで分かるはずがないと呆れてしまうものの、要するに、シウコアトルはオリーブの歌を気に入ってくれたということだ。
胸に溢れてくる喜びに、オリーブは思わず目の前のシウコアトルに抱きつきたくなるが、不敬だと我慢する。

「歌わせていただきます!……ただ、その間に山の火を消したいのですが、よいですか?」

ーーー我はこの木のためにここへ連れて来られたのだろう?この木は全部燃やせ。それと、今から我の番を呼ぶ。歌うのは番が来てからにしてくれ。ーーー

シウコアトルはそう言い放ち、夜空へと飛んで行ってしまった。

ーーーーー

シウコアトルは山の上をクルクルと回旋しながら泳ぐように飛び回っている。山の炎で照らされ煌めく鱗がとても美しい。
炎を吐きながら山を焼いていた時と比べると、とても楽しそうだ。

少し離れたところから様子を伺っていたフレイアとフェリクスがオリーブとラルフのところへと来て、なぜシウコアトルをモラレスの実に入れないのかと聞いてくる。
やはりシウコアトルの声はオリーブにしか聞こえていなかった様子。
もしや王族には聞こえるのでは?と思っていたのだが、フェリクスは直系の王族ではないのかもしれない。

オリーブはフレイアとフェリクスとラルフへシウコアトルとの会話を詳しく話す。
ただし、マーメイドとマーマンについてはオリーブだけなく王家の根底に関わる内容だ。オリーブの独断で話すことはできない。
オリーブにはなぜかシウコアトルの声が聞こえるとだけ言い、誤魔化した。

「それって、ゴムの木以外は消火していいってことだよね?パレルモの消防団の人たちに伝えて消火を手伝ってくるよ!マワタのコンサートが始まるまでに戻ってくるから!僕もマワタファンになっちゃった!……ニコ、シウコアトルの番が来る前にここに来れるといいんだけど、間に合うかなぁ」

フェリクスはシウコアトルの言葉を勝手に解釈し、騎士を引き連れて行ってしまった。もしもシウコアトルが怒りだしたらオリーブが交渉したら良いだろう。

そして、なぜか転生者ではないはずのフェリクスに、オリーブがMAWATAだとバレていた。
前世でMAWATAの歌を聞いたことがあるフレイアならまだ分かるのに、と思いフレイアを見ると、顔を赤らめ両手を胸の前で擦り合わせてモジモジとしながら、恥ずかしそうにオリーブを見ている。

「フレイア様?どうかされたのですか?」

「どうしよう。オリーブはMAWATAなのよ!MAWATAと何を話したら良いの!どうしたらいいの!」

オリーブと目があった瞬間、フレイアは素早くラルフの背中へと回り込んでしまった。
普段から表情管理を徹底して他人にどう見られるか意識しているフレイアの見たことない姿に驚いてしまう。
オリーブはこれまで通りに接して欲しいが、もう無理なのだろうか。

未来の王妃を邪険に扱えないラルフは、フレイアに外套を引っ張られて首が苦しそうだが我慢している。

「フレイア様。……キャンプファイヤーの時のフレイア様の言葉でMAWATAは救われたんです。本当にありがとうございます。それなのに本当はMAWATAだと黙ってたこと、申し訳ございませんでした。」

「全然大丈夫よ!全然!全然気にしてないから!今はMAWATAに緊張してるだけなの!慣れたらまたオリーブに普通に接するから、少し待ってて!……ラルフ!私、キャンプファイヤーの時に変なこと言ってなかったわよね!?」

「フレイア様、キャンプファイヤーはご一緒してないので分からないし、さすがに苦しいです……」

フレイアはラルフの外套を力の限り引っ張って顔を隠し、オリーブの方を見てくれない。ラルフの首も苦しそうだ。
どうしたものかと思っていたその時、ラルフが起こした竜巻によって山が抉れて出来た平地へ、シウコアトルが降りてきた。

2つの頭を持つ1柱のシウコアトル。いつの間にか番と合体している。

ーーー我の気は済んでいないが、姫が歌で許すと言っているからやむを得ない。つまらぬ歌だったら途中で焼き殺す。ーーー

シウコアトルの雄は番のことを”姫”と呼んでいるようだ。離れ離れだった2柱が再会できて本当に良かった
。2柱のシウコアトルに満足してもらえるように、全力で歌おう。

オリーブは拡声の魔道具のイヤリングを付け、シウコアトルの正面へと立った。

ここにはシウコアトルだけではない。ラルフも、フレイアも、騎士たちも、避難していたゴム工場の人たちや領民もいる。
でも、もう怖くない。

オリーブは大きく息を吸い、歌い出した。

MAWATAの歌、前世で好きだった歌手の歌、悲しい恋の歌、鎮魂歌、童謡、今世の歌、そして『コットンキャンディ』。

1番手前で聞いてくれたフレイアとニコラスは、前世のコンサートのように曲が終わる度に歓声と拍手で盛り上げてくれた。
オリーブとフレイアとニコラスにとって、今晩は、MAWATAの福岡公演のやり直し。

ゴム工場の人や、集まってきた領民も、曲が終わるたびにフレイアとニコラスの歓声に合わせて思い思いに拍手や声を上げてくれる。シウコアトルまで『シャー』と噴気音を上げていたのにはオリーブだけでなく皆驚いてしまった。

約束は10曲だったはずなのに、どんどん増える観客の声に応え、結局オリーブは1時間以上15曲も歌ってしまった……。

ーーーマーメイドよ、名は何と言うのだーーー

オリーブはマイクになっているイヤリングを外し、シウコアトルの問いかけに応える。

「オリーブ・ホワイトです」

ーーー我はイニセテ、姫の名はチニタだ。オリーブ、これは我らの鱗。我らがまた歌を聞きたくなったらこれを目指して会いに行く。持っておけ。……姫を助け我と再会させてくれたこと、感謝する。ーーー

オリーブは目の前に飛んできた鱗を受け取る。見ほれてしまうほどに美しい、半透明なターコイズブルーの一枚の鱗。

雄のシウコアトル・イニセテは、テイムされパレルモ山に連れてこられていたチニタをオリーブが助け出したと思っているようだ。勘違いを正した方が良いか迷うが、後でチニタから正しい情報を聞くだろう。

ーーーマーメイドを攫う者の気持ちが分かる。オリーブはテイムが下手くそなのだから、これからは無闇矢鱈に歌うのではないぞ。とはいえ、歌うときはその鱗に魔力を込めろ。その鱗越しにこちらへ歌声が届く。……それと、何かあったらその鱗に魔力を込めて我らの名を呼べばいい。助けに来る。ーーー

「ありがとうございます」

ーーーではな。ーーー

チニタとイニセテは2柱に別れ、夜空高くへと飛んで行ってしまった。

歌っている間にゴムの木は燃え尽き、黒い煙はすっかりと消えていた。
大きな満月を背に星空を飛ぶ2柱のシウコアトル。その幻想的な光景をオリーブはこの先一生忘れることはないだろう。

こうしてオリーブの長い長い一日が終わった。

1時間近く歌ったことで疲れ果て、シウコアトルを見送ったと同時にその場へ倒れたオリーブを受け止め抱きしめてくれたのは、ラルフか、母か、フレイアか、分からない。
誰かわからないほどに、オリーブのことを愛してくれている人がたくさんいる。

……それは、とても、とても、幸せなことだ。

オリーブの瞳から涙がこぼれた。
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

嫌われたと思って離れたのに

ラム猫
恋愛
 私は、婚約者のカイルに嫌われたと思った。冷たくそっけなく、近づくたびに避けられる日々。  距離を置くことを選び、留学の準備も進めて心を落ち着かせようとするけれど——。

「君を愛することはない」と言われたので、私も愛しません。次いきます。 〜婚約破棄はご褒美です!

放浪人
恋愛
【「愛さない」と言ったのはあなたです。私はもっとハイスペックな次(夫)と幸せになりますので、どうぞお構いなく!】 侯爵令嬢リディアは、建国記念舞踏会の最中に、婚約者である王太子レオンハルトから婚約破棄を宣言される。 「君を愛することはない!」という王太子の言葉は、国中に響く『公的拒絶誓約』となってしまった。 しかし、リディアは泣かなかった。 「承知しました。私も愛しません。次いきます」 彼女は即座に撤退し、その場で慰謝料請求と名誉回復の手続きを開始する。その潔さと有能さに目をつけたのは、国の行政を牛耳る『氷の宰相』アシュ・ヴァレンシュタインだった。 「私の政治的盾になれ。条件は『恋愛感情の禁止』と『嘘がつけない契約』だ」 利害の一致した二人は、愛のない契約結婚を結ぶ。 はずだったのだが――『嘘がつけない契約』のせいで、冷徹なはずの宰相の本音が暴走! 「君を失うのは非合理だ(=大好きだ)」「君は私の光だ(=愛してる)」 隠せない溺愛と、最強の夫婦による論理的で容赦のない『ざまぁ』。 一方、リディアを捨てた王太子は「愛さない誓約」の呪いに苦しみ、自滅していく。 これは、悪役令嬢と呼ばれた女が、嘘のない真実の愛を手に入れ、国中を巻き込んで幸せになるまでの物語。

婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。

風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。 ※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。

【完結済】監視される悪役令嬢、自滅するヒロイン

curosu
恋愛
【書きたい場面だけシリーズ】 タイトル通り

『婚約破棄された令嬢ですが、王国は私抜きでは立てなかったようですね』

鷹 綾
恋愛
「愛しているのは彼女だ」 王太子ロネスにそう告げられ、婚約を破棄された侯爵令嬢エルゼリア・クローヴェル。 感情をぶつけることも、復讐を誓うこともなく、 彼女はただ――王宮を去った。 しかしその直後から、王国は静かに崩れ始める。 外交は滞り、判断は遅れ、市場は揺れ、 かつて「問題なく回っていた」はずの政務が、次々と行き詰まっていった。 一方、エルゼリアは帝国で新たな立場を得ていた。 帝国宰相ハインリヒ・ヴォルフの隣で、 彼女は再び“判断する側”として歩み始める。 やがて明らかになるのは、 王国が失ったのは「婚約者」ではなく、 判断を引き継ぐ仕組みそのものだったという事実。 謝罪も、復縁も、感情的なざまあもない。 それでも―― 選ばれ、認められ、引き継がれていくのは、誰なのか。 これは、 捨てられた令嬢が声を荒げることなく、 世界のほうが彼女を必要としてしまった物語。

結婚したけど夫の不倫が発覚して兄に相談した。相手は親友で2児の母に慰謝料を請求した。

佐藤 美奈
恋愛
伯爵令嬢のアメリアは幼馴染のジェームズと結婚して公爵夫人になった。 結婚して半年が経過したよく晴れたある日、アメリアはジェームズとのすれ違いの生活に悩んでいた。そんな時、机の脇に置き忘れたような手紙を発見して中身を確かめた。 アメリアは手紙を読んで衝撃を受けた。夫のジェームズは不倫をしていた。しかも相手はアメリアの親しい友人のエリー。彼女は既婚者で2児の母でもある。ジェームズの不倫相手は他にもいました。 アメリアは信頼する兄のニコラスの元を訪ね相談して意見を求めた。

裏切りの街 ~すれ違う心~

緑谷めい
恋愛
 エマは裏切られた。付き合って1年になる恋人リュカにだ。ある日、リュカとのデート中、街の裏通りに突然一人置き去りにされたエマ。リュカはエマを囮にした。彼は騎士としての手柄欲しさにエマを利用したのだ。※ 全5話完結予定

ガネス公爵令嬢の変身

くびのほきょう
恋愛
1年前に現れたお父様と同じ赤い目をした美しいご令嬢。その令嬢に夢中な幼なじみの王子様に恋をしていたのだと気づいた公爵令嬢のお話。 ※「小説家になろう」へも投稿しています

処理中です...