酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件~スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする~

スライム道

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「今日は30連勤明け~の~ご~ほ~び~。」

地球にスキルとダンジョンが生まれてからもう2世紀立っている。
世の中スキルがモノを言う世界。
2世紀前まで言われていた格差のない社会なんてシュレッダーかけられて即焼却炉に持ち込まれたような理想論になってしまった悲しい世界だ。

「お~れ~の~スキルは~にゅ~う~か~役立たずスキル~」

役立たずと呼ばれるようなスキルの持ち主たちには当然の如くサービス残業が振り込まれて給料は一切出ない職場に早変わり。
ダンジョンはクリーンエネルギーを生み出しスキルは人の能力を図る物差しになった。
クリーンエネルギーと言えば聞こえはいいのだが役立たずスキルの人間たちを用いて抽出の作業をさせられるブラック労働なのだ。

しかしこの抽出作業は不遇スキルを持っている人間たちにはエリート街道を走っているようなもの。
一部の優良スキル保持者たちはダンジョンにもぐったりしてそこに住まう危険なモンスターからクリーンエネルギーの源となるものを取ってきてくるか。
人類史に残る偉業発明をしていく。
どちらも日当数百万もする職業だ。
残った不遇スキル民は2世紀前からある職業に就き渋々と仕事に勤しむ毎日。
どこまで頑張っても優良スキル民のような優雅な暮らしをするには出世するしかなかった。
でも会社の上役たちはそれを許さないほどまでの家族経営を強いてきた。
2世紀前までの大企業ですら今では家族経営になっていた。

そこで起きた究極的に給料の良い職業がダンジョンエネルギー抽出作業員という職業だった。
エネルギー学を全て納めダンジョンエネルギーを抽出する国家資格を取りなれるその職業の試験倍率は俗に0.01、不遇スキル民の10000人に一人が成れるエリート職業。
給料は初任給で手取り50万。
ここまで高いのにはそれなりの訳がある。

純粋に危険なものであること。
ただしその規模はかなり小さく抽出作業員が死ぬくらいの規模で原子力、火力よりも圧倒的に安全性が高いこと。
またCO2および熱エネルギーを一切出さないエネルギー体を作り出して電気に変換することができるので安全性、利便性、効率性に優れる3拍子揃った万能エネルギー体だ。

そんな夢ある職業に就いたのだが現実はそう甘くはなかった。
生産ノルマをいくら超えていようとも人間は電気を使う。
だから休むことなく働き続ける洗脳状態に近いものが起きていた。

気が付いたら残業100時間オーバーを振り切っており政府からの法律から逃れるためにタイムカードを偽造されて10日間8時間働いたことにされていた。
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