酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件~スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする~

スライム道

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彼女の姿は裸ワイシャツ。
学生の頃見てみたかった代物である。

「あ、シャツは勝手にお借りしました。
 改めて初めまして死神乙女(ヴァルキリー)・挑戦士(ウルズ)所属の力丸(りきまる) 涼奈(すずな)と申します。」
「これはこれはご丁寧なあいさつありがとうございます。
 初めまして東京電力ダンジョンエネルギー抽出部の乳母(うば) 葵(あおい)と申します。
 事後になってしまい申し訳ございません。
 私は力丸様に大変粗相なことをしてしまいそれ相応の責任を負う所存でございます。」

頭を下げているとどこか困ったような笑みを浮かべて力丸さんが顔を上げてきた。

「お互い極限状態だったから引き合ったことにしてくれませんか。
 アドベンチャラーみたいな職業をやってるとそういう事例はたくさんあるんです。
 それに酔っていたとは言え今まで誰一人として倒せなかったモンスターを倒した人なんですから胸を張ってください。」
「で、でもあの死神乙女(ヴァルキリー)・挑戦士(ウルズ)さんですよね。
 東京電力ダンジョンエネルギー抽出部(うち)からもかなりお世話になっているところですし。
 そんな方と半ば無意識の状態でことを犯してしまっては……。」

言いかけて言葉を噤む。
力丸さんの眉間に皺が寄り始めていた。
ふと目線が移動した。
そして、良いこと思いついたと言わんばかりの笑みを浮かべた。

「じゃあ、責任取ってくださいね。」
「は、はい。」
「私をこんなにお肌すべすべで綺麗にしてくれたんですからこれからもずっときれいなままで居させてくださいね。」
「え。」
「責任取って付き合ってください。
 それでいいでしょう。
 あなたがいなかったら死んでいたかもしれないんだし生かした責任も取ってもらわないと。」

彼女は葵がとてもナヨナヨしていることに苛立ちを感じていたがキッチンにあるモノを見て笑顔になっていた。
きちんと朝食を作ってくれていたこともそうだが掃除をしていることから家庭的な男性。
そういう人柄だということ。

「きちんと一緒に冒険に出て衣食住を整えていただきますからね。」
「はいぃぃ!!!」
「その前にご飯食べましょう。できてるんでしょう。」

彼女に促されるままに朝食を盛り付けて食卓に着いた。

「これ全部保存食でしょう。
 ダンジョンの中でも私たちはこういうの食べるんだけどきちんと調理してくれる人は中々いないのよ。
 乳母さん、言いづらいしこれからお付き合いしていくから葵さんって呼ぶけど、
 葵さんは東京電力ダンジョンエネルギー抽出部なんでしょう。確か最長50連勤とタイムカードの偽造がばれて部署に警察が入ったって言う。」

え、そんな話聞いていないんですけど、うちの会社にいつの間にそんなもん入ったの?

彼女は俺の( ゚д゚)ポカーンと放心していることに気が付いたのかスマートフォンのネットニュースを見せてきた。

東京電力ダンジョンエネルギー抽出部、超ブラック労働が発覚し国が一時的に預かることに。
タイムカードの偽造、社員からの過労入院者から不正が発覚。
長期労働社員は強制休養させる見込み。

社長の謝罪会見より
従業員各位はしばらく休養させる予定です。
少なくとも1月は休むことを許諾し給料、ボーナスの未払い金を直ちに銀行口座に振り込み致します。
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